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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(68)『あの子の殺人計画』天祢 涼(文春文庫)

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今年の読書(68)『あの子の殺...
著者の前作 の本屋大賞2019発掘本にて話題になった『希望が死んだ夜に』では「こどもの貧困」を描き、本作では「ネグレクト・こどもの虐待」をテーマに描いています『あの子の殺人計画』は、2020年5月に単行本が刊行され、2023年9月10日に文庫本として発売されています

「椎名きさら」は小学5年生。母子家庭で窮乏している上に親から家のことは任され〈水責めの刑〉で厳しく躾けられていました。ある時、保健室の「遊馬先生」に腕の痣を見つけられ、また転校生の「翔太」にクラスの女子からのイジメの原因を指摘され、自分が虐待されているのではないかと気づき始めます。

一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナー「遠山菫」が刺し殺されます。神奈川県警本部捜査一課の「真壁巧」は所轄川崎署の捜査員「宝生翔太」と組んで聞き込みに当たり、かつて「遠山」の店で働いていた「椎名綺羅」が浮上してきますが、事件当夜、彼女は娘の「きさら」と一緒に自宅にいたというアリバイがありました。「真壁」は多摩署の生活安全課に所属しながら数々の事件を解決に導いた女性捜査員「仲田蛍」の力を借りて、「椎名母娘」に迫っていきます。

刑事捜査物としてのミステリー仕立てではあるのですが、子供虐待の背景と現実に胸が痛む進行でした。

「真壁」登場の際の山奥の白骨死体発見の何気ない新聞記事の伏線も回収できていますし、美人の容疑者「椎名綺羅」に一目ぼれする所轄の刑事「宝生翔太」の行動などや、担任の「小芝先生」などの複雑な人間関係を巧みに構成している展開は、見事でした。目が離せない「真壁・仲田コンビ」シリーズになりそうです。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(67)『ウナギが故郷に帰るとき』パトリック・スヴェンソン(新潮文庫)

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今年の読書(67)『ウナギが故...
「秋の土用の丑の日」の10月22日に「鰻丼」を、おいしく食べたばかりですが、その<ウナギ>の生態を、スゥーデンのジャナリスト<パトリック・スヴェンソン>が著わした『ウナギが故郷に帰るとき』は、34カ国で翻訳の世界的ベストセラーとして日本では2021年1月に刊行されていますが、2023年8月1日に文庫本が発売されています。

彼らはどこから来てどこへ行くのか。今なお謎に包まれた<ウナギ>の一生を解き明かしつつ、謎に挑んだ科学者、<ウナギ>と生きる漁師、スウェーデンの田舎町で育った著者が幼き日の父との<ウナギ>釣りの思い出を改装しながら、「ウナギの一生」とその謎の解明に乗り出した科学者たちの軌跡を明らかにしていく章が、交互に描かれている18章からなる構成になっています。

日本に関しては、シラスウナギの養殖の失敗談に絡め日本の研究調査は、経済的な投機目的だと手厳しい論が出てきます。

また、《ウナギはなぜ絶滅の危機》にあるのかという大きな命題を提示すると共に、我々に地球上に「生きることの意味」を問いかけています。
#ウナギ #ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(66)『Fashion in Film 映画衣装とファッションデザイナー』クリストファー・ラヴァーティ(ボーンデジタル)

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今年の読書(66)『Fashi...
名作映画の衣装を手がけたデザイナーたちのキャリア・功績を、衣装とファッションを専門とするライター兼コンサルタントの<クリストファー・ラヴァーティ>がデザインスケッチや俳優の着用写真とともに紹介する書籍『Fashion in Film 映画衣装とファッションデザイナー』が、2023年9月18日に発売(4400円)されています。

 同書では『アニー・ホール』で<ダイアン・キートン>が流行らせた〈マスキュリンスタイル〉や、『ティファニーで朝食を』で<オードリー・ヘプバーン>が着た〈リトルブラックドレス〉、『プラダを着た悪魔』で、<アン・ハサウェイ>のために選ばれた<カルバン・クライン>のワンピースなどを取り上げています。

224ページにわたる本書では、『ティファニーで朝食を』などの不朽の名作から、『華麗なるギャツビー』、テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズ、『グランド・ブダペスト・ホテル』などの映画や『007』シリーズまで、当時のトレンドやカルチャーを楽しめる作品を取り上げ、ゴージャスな衣装を手掛けた有名デザイナーたちのキャリア、バックグラウンド、功績をデザインスケッチや映画スターの着用写真と共にまとめています。

また、デザイナーは、<ココ・シャネル>、<クリスチャン・ディオール>、<イヴ・サン=ローラン>、<ヴィヴィアン・ウエストウッド>、<ジャン=ポール・ゴルチエ>、<ジョルジオ・アルマーニ>ほかが名を連ねています。

ファッションやファッションデザイナーに関心のある方はもちろん、映画ファンにとっても参考になる1冊となっています。
#ファッション #ファッションデザイナー #ブログ #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(65)『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(講談社)

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今年の読書(65)『続 窓ぎわ...
俳優・司会者の<黒柳徹子>(90)が1981年3月に刊行しました自伝的小説『窓ぎわのトットちゃん』の42年ぶりの続編『続 窓ぎわのトットちゃん』(講談社)が、2023年10月3日に刊行されています。
 
『窓ぎわのトットちゃん』は、<黒柳徹子>が子ども時代に出会った、<小林宗作先生>とトモエ学園での思い出をいきいきと描き、ベストセラーになりました。現在までの累計発行部数は日本国内で800万部、全世界で2500万部を超えています。20以上の言語で翻訳もされ、日本だけでなく世界中の人々の心を捉えた一冊でした。

その続編となる『続 窓ぎわのトットちゃん』は、「トット」が青森に疎開してから、音楽学校を卒業してNHKの専属女優になり、ニューヨークに留学するまでの日々がつづられています。

東京大空襲の数日後、青森を目指して、ひとり夜行列車に乗った「トット」を待ち受けていた試練や、疎開先の学校でみんなとなかよくなりたい「トット」が考えついた方法、「咲くはわが身のつとめなり」の言葉を胸に「トット」が通った女学校や音楽学校の思い出、NHKの専属女優になりたての「トット」が救われた一言などのエピソードが描かれています。アルバムから借りてきた写真や<いわさきちひろ>氏の絵もたっぷりと掲載されています。

前作『窓ぎわのトットちゃん』は、初のアニメ映画化として、2023年12月8日から全国東宝系にて公開されます。
#ブログ #単行本 #読書

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今年の読書(64)『キリング・ヒル』クリス・オフット(新潮文庫)

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今年の読書(64)『キリング・...
著者<クリス・オフット>(1958年生れ、ケンタッキー州ホールドマン育ち)の本邦初役新潮文庫オリジナルとして、2023年8月1日に発売されています『キリング・オフ』です。

ケンタッキー州山間にある田舎町ロックソルトの窪地で43歳の未亡人「ノニー/ベロニカ・ジョンソン」の遺体が、アメリカ人参を採集に来た老人「タッカー」に発見されます。争った形跡はなく性行為前後に死亡したことが判明します。

はじめて事件を担当することになる地元出身の郡保安官「リンダ」は、女性差別の町の権力者の元で捜査を始めることになりますが、別居している妊娠中の妻を訪ねて故郷に休暇を取り帰還中の米陸軍犯罪捜査官である兄「ミック」に捜査協力を依頼します。

しかし、不貞のあげく妊娠した妻との関係に悩む彼は、酒びたりの日々を送っていました。妻との夫婦関係に痛む心に鞭を打ち捜査にあたる「ミック」の前に立ちはだかるのは、一様に口を閉ざす田舎町特有の複雑に入り組んだ人間関係でした。

306ページで28章の構成で、小気味よい文体で物語は進みます。本書は2021年に発表された作品ですが、一時期流行のハードボイルド作品を思わせる硬質な文体で、読者をロックソルトの山間に引きずり込み、入り乱れた複雑な人間関係の意外な事件の結末と「ミック」のその後でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(63)『因果の刀』西條奈加(新潮文庫)

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今年の読書(63)『因果の刀』...
シリーズ第1作の『金春屋ゴメス』で、さっそうと登場した主人公「ゴメス」(長崎奉行・馬込播磨守寿々)の個性に圧倒されましたが、『金春屋ゴメス 芥子の花』に続く第3作目の『金春屋ゴメス 因果の刀』が、2023年8月1日文庫本書下ろしとして発売されています。

近未来の日本国内にある〈江戸国〉からの阿片流出事件(前作『芥子の花』の事件)に関して、日本から査察が入ります。団長は大御所議員の「印西茂樹」。江戸城では上様「徳川家盛」をはじめ老中たちとの評定が開かれる中、「印西」は秘密裡に「ゴメス」に接触し、江戸国の開国と明け渡しを求めます。「印西」の目的は江戸国深くに眠るロケット燃料となる白緑石で、この資源を元に燃料を開発し暴利を貪る算段でした。

ところが「ゴメス」を殺人犯として嵌めるために「印西」が「ゴメス」の〈刀〉で刺殺される事件が発生、「ゴメス」は犯人として捕まり、江戸国は大火に見舞われてしまいます。

「ゴメス」をはじめ馴染みの登場人物たちが繰りなす奇想天外な物語は、432ページを一気に駆け抜けます。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(62)『必殺仕置人大全』高鳥都(火や書房)

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今年の読書(62)『必殺仕置人...
『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』(2022んrん9月・立東舎)・『必殺シリーズ異聞 27人の回想録』(2023年4が由・立東舎)などの編著を担当した<高鳥都>がまとめた、北町奉行所の定町廻り同心「中村主水」誕生50周年を記念した『必殺仕置人大全』(2530円)が、9月28日に発売されています。

 朝日放送にて第1弾『必殺仕掛人』(1972年9月2日から1973年4月14日まで毎週土曜日:全33話)がスタートして以降、人気を集めてきた時代劇〈必殺シリーズ〉として、「中村主水」は<藤田まこと>(1933年〈昭和8年〉4月13日~2010年〈平成22年〉2月17日)演じる同シリーズの登場人物です。

本書では<山﨑努>扮する「念仏の鉄」の魅力に加え、「中村主水」が初登場した『必殺仕置人』(1973年4月21日から1973年10月13日まで毎週土曜日:全26話)、また「中村主水>が主人公となった『新・必殺仕置人』(1977年1月21日から1977年11月4日まで毎週金曜日:全41話)を徹底分析しています。

キャラクター紹介、全エピソード解説、秘蔵スチル、ゲスト出演者などあらゆる角度からアウトロー時代劇「仕置人」の第1弾『必殺仕掛人』と『新・必殺仕置人』の2部作の神髄に迫っています。
#テレビドラマ #ブログ #単行本 #読書

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『14歳からの映画ガイド』掲載映画リスト

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『14歳からの映画ガイド』掲載...
今年の読書(61)で取り上げました『14歳からの映画ガイド』に登場しています映画のリストをまとめています。

【I 悩んだときに観る映画】
朝井リョウ(作家)「PK」
武田綾乃(作家)「きっと、うまくいく」
桜庭一樹(作家)「神と共に 第一章:罪と罰」
済東鉄腸(ルーマニア語作家)「エリザのために」
星野概念(精神科医)「不思議惑星キン・ザ・ザ」
林士平(マンガ編集者)『いまを生きる』
東佳苗(デザイナー)「モキシー 私たちのムーブメント」

【II 映画の秘密をのぞき見る】
中野京子(作家・ドイツ文学者)『大脱走』
本郷和人(歴史学者)「七人の侍」
高水裕一(物理学者)『インターステラー』
ぬまがさワタリ(動物クリエイター)『NOPE/ノープ』
五十嵐太郎(建築史家)「機動警察パトレイバー the Movie」
大島育宙(芸人・YouTuber)『アフター・ヤン』
小山力也(声優)「ひまわり(1970年)」
菊地浩司(字幕翻訳家)『スタンド・バイ・ミー』

【III 映画があって今がある】
小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)「大阪物語(1999年)」
岩井俊二(映画監督)「劇場版 ごん - GON, THE LITTLE FOX -」
西川美和(映画監督)「未知への飛行 フェイル・セイフ」
鈴木敏夫(スタジオジブリ代表取締役プロデューサー)「リトル・ロマンス」
大森美香(脚本家)『ローマの休日』
山中陽子(映画配給会社セテラ・インターナショナル代表)「今さら言えない小さな秘密」
小林靖子(脚本家)「夜叉ヶ池」
深田晃司(映画監督)「ミツバチのささやき」
山本晃久(映画・ドラマプロデューサー)「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」
犬童一心(映画監督)「旅の重さ」
#ブログ #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(61)『14歳からの映画ガイド』朝井リョウ・他(河出書房新社)

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今年の読書(61)『14歳から...
映画ファンとして見逃せい、<小川紗良>、<岩井俊二>、<西川美和>、<鈴木敏夫>、<深田晃司>、<犬童一心>ほかが寄稿した書籍『14歳からの映画ガイド』が、9月27日に発売されています。

 本書は映画監督をはじめとして、作家や脚本家・声優・翻訳字幕家などさまざまな分野で活躍する25人の人の著名人が、「14歳に観てほしい映画」を紹介しています。

心の支えや考え方のヒントになる作品を取り上げた第1章「悩んだときに観る映画」、映画の裏話や読み解き方に着目した第2章「映画の秘密をのぞき見る」、映画監督、脚本家、プロデューサー、配給会社など映画関係の職業に就く人物が影響を受けた作品について書く第3章「映画があって今がある」から構成されています。

寄稿者および紹介した作品は、資料として別の稿で掲載したいと考えています。
#ブログ #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(60)『悠木碧のつくりかた』悠木碧(中央公論社)

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今年の読書(60)『悠木碧のつ...
本書は、『魔法少女まどか☆マギカ』・『戦姫絶唱シンフォギア』・『薬屋のひとりごと』などで主演を務め、今年で芸能活動20周年を迎える人気声優<悠木碧>(31)が半生を振り返った全20編の書き下ろしファーストエッセイ集です。

本書は「お仕事篇」・「推しごと篇」の2パートに分かれています。「お仕事篇」では、小さい頃にいた秘密の友達、家族との日々、声優業との出会い、学業と仕事の両立に励んだ学生時代、アフレコ現場で生まれた絆、声優を目指す人に伝えたいことなどをつづっています。

後半の「推しごと篇」には、休日の過ごし方や愛にあふれた〈推し〉語り、ファッションやメイクとの向き合い方、愛猫「アシュベル」の秘話、〈衝撃の前世〉などのエピソードを掲載。巻末には<寿美菜子>、<早見沙織>との鼎談が収録されています。

なお<悠木碧>が出演した『映画プリキュアオールスターズF(エフ)』(監督:田中裕太)が9月15日に公開されています。主人公「猫猫(マオマオ)」を務める『薬屋のひとりごと』は日本テレビ系にて2023年10月22日より放送される予定です。
#ブログ #単行本 #声優 #芸能 #読書

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