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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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平和の歌/戦争を考える

thread
わざわざ不安になれとは言わないが
アニメーションみたいに
ボタンが花となったりはしない

平和を考えるために
戦争を考えなくてはならない

殺し合うために生まれたのか

戦争を望む者は
自分や愛する者が
殺される想像をしただろうか

自分達の平和のため
戦争は必要なのだと言うのか

インターネットにより
世界は速く近く小さくなって
情報の質は怪しく粗いものとなり

誰もその情報で明日の雲行きなど
知ることはできない

明日かもしれない

けして私たちは
殺し合うために生まれてきたのではない
人間である道徳は世界共通の歌

平和を考えるために
戦争を考えなくてはならない

平和を愛するために生まれた私達は
戦争を考えなくてはならない

#詩

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身体心象

thread
軋む身体は痛みと痺れ
日々に学ぶ有限の命
だからこそ
時をグッと引き寄せ
今は生きていたい


焦りに煽られ
疲弊してしまう心身

覚悟はできているつもりが
気を抜くと襲いかかる
価値のない自分を許せなくて
どうして、の
未熟は止まらない

この世界で何を
成功させたいと思っているのか
証を高台に置こうと、くだらない夢を見て

雑念をとり除く発想と
納得を外に零さぬように
自分の中だけで証を灯しながら

痛みと痺れ
付き合うしかない諦め
まずはそこから進まなければ
何も始まらないのだから

#詩

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にょき

thread
にょき
光に向かう力
伸びる力
にょき
にょ

#詩

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なんでもない半日の物語

thread
さてさて、なんでもないだろう一日が始まった。よっしゃ行くぞ、図書館に。そんなに気合を入れなくても良いのだが、気合いを抜くと半日はすぐに過ぎてしまう。先週はダラダラしてしまって、後で自分の溜息に気分が悪くなってしまったから。

昼過ぎ、今日の図書館は閑散気味だ。春の太陽が燦々、世間は観光にでも行っているのだろうか。私は視界の五割が空という開放感のある自由席に座る。ああ、なんとラッキーなんだ。私にとってはポイントの高い幸せだ。

そして、いつものことだが直ぐに本は読まない。まず、詩をひとつ書く。が、今日は思考を変えて詩の題材をタブレットで検索する。「詩集 人気」でクイック。売れている詩集のランキングが掲載されているようだ。そこを閲覧。

なぬなぬ、一位は『あたりまえポエム』とかいう詩集だった。「なか見!」機能で閲覧。ほうほう、ほんとうにあたりまえのポエム? になっている。「あたりまえ」の力で癒されようとかいう趣旨の詩集らしい。これまた著作権が絡んでくるので、私が掲載されている作品に似せたものを考えよう。

今日がないと明日はないよね

ひとりでいるといつもひとりぼっち

知らないひとに誰? って言われた

星って星形じゃないよね

水は透明だけど見えるんだっ

まあ、こんな感じの言葉が綴られているようだ。私もこの本を読んだわけではないので、的はずれだったらゴメンって感じで。世間は病んでいるのか、言葉遊びを楽しみたいのか、妙な詩集?! が売れているもんだ。

ではでは、本を探しに行こうと思うが何か書きたい。 詩か、いや小説がなんだか書きたい。と思い今、この訳のわからない散文というか、小説というか、そんなもんを書いている。そこで、ひとつ。
「詩と小説の大きな違いはなんだろう?」
詩を書くのも小説を書くのも自分。違いは表現方法。そこにも一定の決まりごとなどないから、また面倒な話だ。しかし、そんな境界線を無くしてしまえば解決だ。いや、そうはいかない。物語を読みたい時にコテコテの詩が書かれていたのなら、それはそれで面倒なことになってしまう。難しい定義だ。難しいこと、今は考えたくない。それが休日の過ごし方だ。んっ、そこは納得。逃げっ。。。

そして、逃げた先は公園のベンチだ。雲がかかり、風が木々の枝を揺らし、この小説を書く環境には厳しい状況になってきた。ああ、タブレットの画面には雨がポツン、ポツン。雨粒の表面が明かりによって虹の色が出ている。しかし、雨上がりの虹ではない、これから来るぞっ、って感じだ。さあ、家に逃げろっ。

こんなところで、この小説は〆だ!

さいなら。。。

#詩 #雑記

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ヤバい

thread
そんな褒め言葉がある時代
やはり個性的な表現に
人々は魅了されるのだろう
そこから力をもらったりする

人と比較して
世間と比較する
それは社会でのお話し

でも
自分のヤバい可能性を信じる
それが大切なのかもしれない

ところで
何が大切なのか

君はそう問いかけてくるかもしれない
それは意外と簡単なことだったりする

ナチュラルさ

深淵へのダイビングする勇気は
君が持つ自然の追求
余計なモノをとり除ければ
らしさの充実は真実を見せてくれる

そして
微笑むためだ

たいした理由はないのさ
花が咲くように
ニッコリすればそれで良い

#詩

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夜に咲く花は……

thread
夜に咲く花は……

夜に咲く花は
俯きながら
眠ってしまった

咲く意味を
考え過ぎては
疲れたのだろう


夜に咲く花は
眼を閉じず
眠ってしまった

話し掛けても
言葉なき物語の中で
孤独を見つめ


夜に咲く花は
心を置いて
眠ってしまった

固まったカラダ
其処にいるようで
何処にもいない

#詩

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瞬かせる春

thread
言葉なく仏の空

誠の露は零れる夢

何処へ行くの我が調

知らずも善かれと率爾

其れでも野の上

明媚、明媚、明媚

#詩

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一本の木

thread
抜け出しだ暗闇から
どこまでも広がる青を知った

たくさんの手が方々に出て
風を抱きしめているつもりが
風に吹かれていたことも知った

それ程までに僕は小さかった

悲しみのお別れも知りました
手元の生きる瑞々しさを吸いとられ
枯れて僕のもとから落ち
それは頬をすべる涙のように

どうしようもなく切なくて
だけど僕は生きて行く
自然に添っていると気付き
救われることを知った

無力なのは仕方ないと諦めた
そんな時代もあったが
今は心持ちが少し変わって……

僕は僕なりにこの景色の中で
とっても小さい存在だが
青に向けて語れば語るほど
たくさんの手が広がり
成長を続けることを知った

喜ばしい自然の中で
景色であることの誇りを持てば
どこまでも大きくなることだろう

そして
いつの日か小さな役目を果たし
静かに朽ちて行く喜びを知るだろう

#詩

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雑記。

thread
高齢化社会から高齢社会
高齢社会から超高齢化社会へ突入
65歳以上の割合が21%を超えると『超高齢時代』
そんな時代が……

日本の平均年齢は46.5歳(2015)で世界でトップ
しかし、子どもが少ないということだ
国力がなければ粋な国にはなれない
はて……

#雑記

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窓の外

thread
賑やかだった教室にも
柔らかに落ちゆく陽が射し
ひとり僕は窓の外を眺めている

いつもの校庭
若葉も紅く染められ
春だというのに暮れてゆく音楽が
聴こえてくる不思議に
僕は此処にいることに溶けて

お疲れ様でした

運動部の声が家路へ誘う
カバンを背負い教室を出て
階段を降りる足音は
冷たく静かに癒してくれる

校門には君がいて
胸の前で小さく手を振り微笑む
僕は右手を軽くあげ
上手に微笑む顔を探している

何していたの遅かったね

少し怒った感じだけど
嬉しそうな表情で君は僕の顔を覗く

ごめんね
なんだか窓の外を眺めていたら……

よくわからないけど帰りましょう

君の細く温かい指が絡まり
僕と君も窓の外の景色になってゆく

#詩

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感情のスケッチ

thread
詩を書く時
私の感情は方位磁針となり
ひとつの昂りを指す

喜びの赴くまま
揺れ

怒りの赴くまま
尖り

悲しみの赴くまま
凹み

不安の赴くまま
撫で

不思議の赴くまま
旅し

勇気の赴くまま
堅く

あるがまま
感情を紙面に泳がせ
方位磁針の先に自由を獲得する

感情の物語を
表現する喜びを知ってしまったら
もう書かずにはいられない

その発する言葉の
止め方などもう誰にもわからない

#詩

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嫌な予感は外れて……

thread
束の間の安堵
今日、戦争が始まってしまう
そう感じていたから

電車の中では
危機感のない顔が並び
どうして周りの人がそんなに
落ち着いていられるのか
不思議だった

そんな自分も
仕事へ向かっているのだから
大丈夫だ、戦争なんて起こらない
心のどこかで精神のバランスをとって


小さい頃に
戦争の話を身内から聞いたり
テレビなどで悲惨な映像を見ていた
それが夢でうなされるくらい怖くて

虫けらのように殺される
次は自分が、と

大人になってその恐怖は
遠いところに行ってしまった
しかし再び日本に
黒い空が包み込もうとしている

もし自分の守るべき家族が……
そう思うと
小さい頃、感じていた恐怖に
さらなる絶望を載せ襲ってくる

ボタンがひとつ押されれば
すべてが終わってしまう可能性
核ミサイルの脅威

ボタンを押すために核ミサイルを
造ったわけではないだろう
自国に打たれないため、権威を保つため
脆弱な均衡を保ってきたというのか


何かひとつ狂ってしまえば……


その時が今日だと予感した
嫌な予感は外れ
胸を撫で下ろしてはみたものの……

帰りの電車も
危機感のない顔が並んでいる
今日という日が
きっと世間では平和に流れたのだろう

そして
私の嫌な予感は続いてゆく

明日かもしれない、と

#詩

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始まりの傷

thread
いいよ

君のその言葉はラヴではない
僕に対する優しさだった

何度も抱いてしまいたい
そう思っていたけど
水を被ったように冷めてゆく

君の優しさは鋭い棘
僕のエゴは鋭い棘

重なり合ったのなら
傷だらけになるのだろう

一瞬で理解したふたり

僕でなくてよい君
君でなくてよい僕

でも
そんなに単純ではない
傷だらけになりたい僕と君

そして
その傷を慰めあいたいふたり



……そこが
ふたりの始まりだった

#詩

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昨夜、落ちてしまったが……

thread
とりあえず布団には入っていた
右足の靴下を履いたまま

少し横になっているつもりが
夕飯を食べてすぐに寝ていたようだ
すこし早い目覚めに
日々のするべき行程をいくつか飛ばす

とりあえず歯を磨き顔を洗う
もう片方の靴下を探しながら
大事なことをひとつ思い出し慌てる

ごはんの炊飯タイマーをしていない
そんなわけで早炊

休日にチャージした体力を
月曜の一日でずいぶんと使ったようだ

しかし
今日の睡眠は質が良かった
頭は軽いし首腰の調子も悪くない
詩も日記のようにすらすらと

よしゃよしゃ
たまにはこんな日も良いもんだ

普段はそんなに早寝は出来ないが
睡眠は日々の活力源
しっかり確保せねばいかんなあ

一日が三十時間あったら
なんて思うことがあるのだが
二十四時間で上手くやって行こう

#詩

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想像を超える天才

thread
フィクションは想像内
現実の想像できないところに
天才が存在する

自分だけの集中世界
とても純粋に駒をさすことに
時間を示さない時計を持ち
終わってしまえばあっという間

歓喜の声が聞こえ

天才だと賞賛されても
天才に天才という概念などなく
人と人を比べるような
感覚など微塵もないのだろう

世間の度肝を抜く
集中力は夢を見せてくれる
その生き様から輝きを放つ

見守られる環境の中で
誰でも持っている可能性の追求と
雑念のない集中世界の中から
天才は世間の想像を超えてみせる

#詩

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詩の投稿をするなら……

thread
ネット詩誌 『MY DEAR』を拝読する。なんだか、最近は掲示板での詩作品が凄いことになっている。凄いというのはもちろん、良い方の意味である。様々の個性で完成度の高い詩作品が多く投稿され、他の方の作品に刺激を受け、さらに表現の勢いがその世界に入り込む浸透圧を強くしているようだ。

こんなレベルの作品が多いと、詩を書き出したばかりの方が投稿しようと思った時に躊躇してしまうかもしれない。しかし、そこは大丈夫。私もお世話になっている優しき評者たちがいるからなのです。優しいの中には厳しさもありますが、投稿者の表現力を引き出してくれる評がもらえる。すべて無償で素晴らしい評を必ずもらえる環境は他には見あたらない。いつも評者の方々には、感謝止まないのである。なので、詩を学ぶのならMY DEARがお勧め。詩を学ぶのならMY DEAR。

もう一度言おう、詩を学ぶのならMY DEAR、箸休めに『詩は元気です』という感じで、お後がよろしいようで。

なぬっ。

何か余計なことを言ってしまったかもしれない。。。
#雑記

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いつもご訪問ありがとうございます!

thread
いつもご訪問ありがとうございま...

『詩は元気です』のブログを始めて八ヶ月。
アクセス数が七万を越えました。
一万アクセスごとにご報告をさせていただいております。
少しずつですが訪問される方も増えていまして、詩を書く励みとなります。
今後も詩に関する内容の幅を広げつつ、皆さまに楽しんでいただけるように
精進してまいりますので何卒、宜しくお願い致します。
いつもご訪問ありがとうございます!
#雑記

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さんぼますたー

thread
僕らに望まれているストロークは
宇宙が拡がる速さより
高速な思いで愛を知ろうとすること
グズグズなんてしてられない

なあ、そうだろ青春

メジャーコードで惑星なんて砕いて
そこどけそこどけ
誰にも止められないのだ
もう響いて痺れているんだから

なあ、そうだろ青春

ボーカルの吸い込みは
ブラックホールを飲み込んで
諦めるなよ
その言葉を吐き出すんだろ

なあ、そうだろ青春

繋げや繋げや君と僕を
ベースはウナウナと過激に
異物な立体感の拳は鋼より硬いぜ

なあ、そうだろ青春

ちっぽけな孤独なんて
君と僕が出会い
溶け合うものなんだろ
今を超感じて生きて行くんだろ

なあ、そうだろ青春

#詩

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Nature

thread
記憶はすれ違って
なんだか物足りないふたり

慣性の法則
ゆるゆると続く回想

もう
視線は交じりを知らない
悲しくもなく
寂しくもなく
想い出にもならない

夢の跡が代りに汚れて
ふたりの納得
淀んだ空気の中で無臭

互いの方向に拾う孤独はなく
理由と確信

ドアノブの金属音
時間を捨てる想像の向こうへ

Good by......

#詩

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『世界はもっと美しくなる』を読んで

thread
本日は予定がないため図書館へ。
詩の棚に新しい本が置いてある。
『世界はもっと美しくなる』
詩:受刑者、編:寮千子 (出版社:ロクソン社)という本だ。
奈良少年刑務所詩集の第二弾。
まだ発行されて半年の詩集を手にとる。
前作より纏まった作品が多く、
詩人が書く詩より数段に詩であったりする。
(前作も素晴らしい)
読んでいて時間を止めてくれる作品ばかり、
グッと惹きつける素晴らしい詩集であった。
すべて受刑者が書いた作品集となっている。

やはり著作権があるために
作品をブログには載せられない。
詩集はインターネットなどで、
全て無料で拝読できるようになれば、
素敵だなと常々思うのです。
すると詩人が詩を書き収入もなくなるが、
それで良いのではないだろうか。
詩はすべてボランティア。
紙媒体は読みやすくカタチへの想い入りがあるが……
(インターネットを使わないひともいるよな……)

って、いうか自腹を切って
私家本を出される方も多いが、
それはそれで凄い意気込みを感じ、
尊敬に値するものではある。

かなり脱線してしまったが、
こちらの本はこれこそザ・詩ってことだ。
とても心を揺さぶる詩集であった。
個人的に好きな作品は「涙」。
34ページ。
頑固で仕事一本の父で、
息子の名前さえ呼ばない親。
しかし、その父親が警察に
「こどもを漢字ひとつであらわすとなんですか」
と問われ、「宝」と書いたそうだ。
このストーリーに含んだ親子の繫がりにハッとした。

よしっ、もう一度読んでみようかな。。。

#詩 #雑記

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なっ、わけで

thread
なっ、わけで
ぼくはそうなんだ

えっ、どうして
ぼくはこんなに

ぼくをそんなに
こんなにしてしまうのは
いつか観た
あの映画のせいかもしれない

そうして太郎は
行ってしまったのだから
言葉を捨てられ
かなしみの伝言すらできない

あっ、いた
ぼくが向こうに

えっ、どうして
ぼくはこんなところに

そして二郎は
帰ってきたのだから
言葉に絵の具をぬり
べつじんとして

なっ、わけで
ぼくがそんなに
こんなになってしまったのは
ぼくが三郎だからなんだ

#詩

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ミスターポエム

thread
ごきげんよう
私がミスターポエムです
ご存知でしょうか

多くを語らない
想像を詰め込んだ
風船を膨らませている者です

流れゆく喜色、怒色、哀色、楽色
感情が揺れるように
バランスよく散りばめます

どの色をキャッチするかは
みなさまのご気分しだいです
迷わずにすっとお取りください

あららっ
涙を流されているのですね
でも大丈夫ですよ
その風船に願いを込めて
手放してみてください

きっと
素晴らしい未来が待っています
私はそのために
風船を膨らましているのですから

みなさんの幸せを夢みる
私がミスターポエムです

#詩

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詩を盛り上げるために!

thread
とても急加速で私の詩に関わる環境が変化している。もちろん楽しい方に。子どものような感受性で喜んでしまう。

さてさて、今回のこの誘い(?)はどうしたものか。責任を伴う役割だが、今以上に詩人の方々とコミュニケーションをとれるようになることは間違いない。利己的に考えるものではないが、詩を通して人生を楽しむのなら良いことであろう。

ボランティアの要素もあることだし、「詩は元気です」と謳ってもいるのだから、私にとってこの大役を引き受けようと思う。行くところまで行かなければ、人生に嘘をつくようなものだ。やるっ、ぞ!

と、なんの意気込みかわからぬ表明をしたが、今後も詩のために邁進しよう。
(お誘い下さった方の詩集を拝読し、ご一緒にことを進めたい思ったのが、決定する最終重力であった)

#雑記

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不安

thread
唸りを上げた朝
喉の渇きに目が覚め
カーテンの隙間からは
光が走っている

得体の知れぬ風船は膨らみ続け
その時を待っているのか

それでも
いつもと変わらぬ振りして
何処へ向っているのかも分からず
今日一日を塗り潰しに行く

心の地盤は緩々になって
周りの顔色を覗き
何ひとついつもと変わらぬ
肌色が連なっていることに気づく

如何にかしているのか自分
いつもの楽観スタイルはどうした


ほらっ

未来に叫ぶことのないように
願っている小さい個人

平和への意識は昨日より今日
今日より明日と高まってゆくが
行動が伴わぬ
ジレンマと電車に揺らされて

#詩

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春のトッシン

thread
春のトッシン


散ってしまえば
追いかけるように
若葉の新しい色は眩しくて

ぼくは両手をひろげ
春の景色ごと
抱きしめるように

さあ進んで行くぞ
終われば始まる季節に
遠慮などいらない

まだ輝ける時を
過去になんてしないのさ

さあぼくは行く
行く行くぼくは行くのさ

#詩

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ひととぼく

thread
ひとがいると
ひとりになりたくなって

ひとりになると
ひとこいしくなって

ぼくはわがままで
あいかわらず
せいちょうしなくて

それでもぼくは
ぼくをしているわけで

それでもひとは
ぼくのあいてをしてくれて

ありがとうだけは
わすれないようにつたえよう

#詩

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Jアラートが鳴る前に

thread
戦争が始まってしまうのか
平和な解決がどんどん向こうへ
今の状況では
そう把握するしかないようで

私たちは生き残らなければならない
今まで生きてきた知恵を絞りだし
何としても明日に繋げなくてはいけない

もし離ればなれなった時のために
家族間で集合場所を決めておこう
食料貯蓄はあるか
薬はどうだ
水は大丈夫か
防寒のための道具はあるか
今一度、備えを蓄えよう

不安を煽るつもりはないが
ある時に突然
最悪な状況に陥る可能性も

今、自分たちを守る
そんな想像が必要な時かもしれない
身も心もモノも調えるべきだろう

#詩

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君はもう何も言わずに

thread
君は言った
始まったばかりだ


僕はまだ
始まっていない


なのに君は逝った
何も始まらず


そして僕は崩れた
受話器の向こうの嘘


君は冷たかった
動かず


僕は現実が何処か
わからず


君の煙は哀しく
悔しい灰色


僕の口からは
だらし無く白色


君は言った
終わった


僕も終わりたい
そう言う


君の煙さえ消えて
もう何も言わず


#詩

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救われの森

thread
布が貼りついたような
少し麻痺した頭
湿った春に吐きそうになる

頑張りすぎた後の夜には
いつも耐える時間が必要だ
望んで進んでいる道
悔いなどひとつもないが
疲弊すれば心細くなり
詩を綴っている

そして救われて

自分と素直に会話をすれば
静かな言葉の森に遊び
疲れた痛みなら忘れさせてくれる
ほんの少しだけど大切な時間

表現との出会いは素晴らしい
現実逃避ではなく
自己発見をする旅のようなもの
その時間の喜びに今は感謝している

もし詩が綴れないくらいの
痛みが再び襲うかもしれない
そんな時でも
言葉の森に行けるように
自分の世界を構築しておこう

少しでも痛みから遠ざかり
帰って来られるように今日も森に行く

#詩

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ネット詩誌 "MY DEAR" 245号(最新)

thread
本日、島 秀生 氏のネット詩誌 "MY DEAR" 245号が更新されました!
詩を愛するものが集う素敵な場所です。。。


http://www.poem-mydear.com/

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ポエットチャチャを

thread
ここぞという時だ
ポエットチャチャを歌うぜ

人生の成功者にはなりたくない
偏屈野郎に見えるだろうが
虚しさの飽和状況にプカプカ浮遊する
不完全な人を完全なる人と認識し
そのポリシーが俺を象っているわけだ

凡人の究極型は情けなく振舞って
恍惚足らぬ錆びた美しさ
頂点を消してしまえば哲学が垂れて
俺は口を開けて満たされようと
妄想ジレンマごと飲み込んでゆく

世間でいう失敗への疑問
違和感のステレオ音源から
批判的精神の遥か彼方にあるリズムが流れ
思想する想像に確信する

あんたには聴こえるだろう俺の歌
既成概念の向こう側
ヘドロに隠れた平和を知っているから

さあ
今がここぞという時だ
ポエットチャチャを歌うぜ

街頭に立つ混沌たる底辺へ
更に濁る憧憬の鮮やかな真実味
詩人へナイフが光ろうとも骨に響く伴奏と絡み
積極的不完全による成功表現は
捨て身にはならず地に着いている心象

俺はこの時を待っていたんだ
いくぜ
覚悟して聴かないとあんたの魂が抜けるよ

さあ歌うぜ
永遠の名作ポエットチャチャを

#詩

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どうすれば……

thread
今ぼくはどんな心もちで
詩を綴ればよいのでしょうか

けっきょく何かしら
綴っているわけなのですが

世界の状況を見ていると
明日はどうなっているかも
わからないくらいに
国と国との挑発が続いて
Jアラートが響く
その時が
近づいているのでしょうか

そんな呑気な感じで
綴っている場合でもありませんが
普段と変わらぬ時が流れ
猫はニャーンと鳴き
ひとびとは歩き
空は青くて
心地よい風が流れ

今ぼくはどんな心もちで
詩を綴ればよいのでしょうか

平和を祈ることと
何をすればよいのでしょう

今ぼくはどんな心もちで
詩を綴ればよいのでしょうか

今ぼくは……

#詩

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許しの書/茶道

thread
許しの書/茶道

部屋の片付けをしていると、茶道の許しの書(コーピー)が出てくる。
御宗家の素晴らしい書に再び感激。
思わずアップしてしまいました。
このような免状はほんとうに宝ですね。
ああ、茶道をいつの日か復帰したいなあ。。。

#雑記

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今、私たちは何処に立たされて……

thread
平和も戦争も
手の届かないところで
コントロールされているのか

インターネットで流れる
戦争のニュースを覗いては
他人ごとのように傍観者だった

そして今
日本でも戦争が始まってしまうのか

わからない
私たちはどうすればよいのか

最新のニュースを随時
確認しては都合よく捉え
想像できないことから逃げるのか

個人と戦争なき解決は
限りなく距離が遠くに感じても
ミサイルは近くにあって

私たちは今
得体の知れぬ闇に包まれている

現実に思考が追いついていない
しかしパニックになってはいけない
命と平和を未来へ繋げるために
惟みる処に立たされている

#詩

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できることを続け死ぬまで生きる

thread
僕の頚椎はセラミックで
維持されているわけだから
仕事と炊事以外は
低反発のマットレスに
横になっていることが多い

だからいつも
身体と話すことが大切なんだ
君の痛みがわからないように
僕の痛みだって誰のものでもない
はしゃいでいた頃の身体を
惜しんでも仕方ないこと

やっと最近
それを受け入れながら
歯を食いしばって生きているわけだ

身体も才能も
誰かとくらべてしまったら
つまらない人生になるに決まっている

大切にするのは
僕の感情がどのように動いて
どうあるべきかを詩にするだけ
それが誰かの元気に繋がると信じ
歩き続けるんだ

道が見えればあとは進むだけ
身体も精神もぼろぼろになろうが
死ぬ寸前まで追い続ければよい

どうして生まれたの?

そりゃ詩を書くために決まっている
そう決めたのだから
今日も明日も明後日も歌うだけだ
とても簡単なことさ

#詩

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さんさんさん

thread
おはようござい
朝子さん
新鮮なひざしが
僕たちを包んでくれる
爽やかな朝は
朝子さんみたいです

こんにちは
マーヒルさん
桜が舞っていますが
僕たちも飛んでいるようで
華やかな昼は
マーヒルさんみたいです

こんばんは
月乃さん
夜空に星々が
僕たちを照らしてくれる
やさしい夜は
月乃さんみたいです

ごきげんよう
夢二さん
また会えましたね

#詩

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君の音色

thread
ギターの音色は
やさしく切なくて
僕を連れてゆく

あの時の
さよならの声を
思い出させながら
涙を誘って

僕は堪えようと
歯を食いしばっている

忘れよう君の

温もり
微笑み
安らぎ
可愛らしさ
やさしさ

を思い出させる

それでも
時は今の淋しさに
ほのかな癒しを流し始め
ふあふあとした
君のいない疑問を
自分に問いかけている

#詩

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詩の時間ですよ

thread
はいはいみなさん
詩の時間ですよ
ひとつ作品を仕上げてみましょう

今日のテーマは「自由」です
これは難しいと思っている方も
いらっしゃると思いますが
彷徨わないように気をつけてください
自分の樹海で
迷子になってはたいへんです
好きなこと思っていること
それを書けばいいのですから

そうですか
それが難しいのですか
いやいや参りましたね
これでは授業が進みませんから
テーマを変えましょう
自由ではなくて「自由とは」という
題目でみなさんお書きください

自由ってなんでしょう
それを書けばよいのですから
すらすらペンも進むことでしょう
どうぞ始めてください


……………


はいっ
ではそこまでにしましょう
原稿用紙を後ろから集めてください

うんうん
みなさん素晴らしいですね
題目と名前しか書かれていないのですから

そうですか
ご自身が自由なのですね
たいへん感激しましたよ先生は

では詩の授業はここまでにしましょう

#詩

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なんとなく一言……

thread
なんとなく一言……


何を書こう。。。
うーん。
『君が元気ならそれで』
#雑記

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自分のタイシタコトナイ

thread
「自惚れた衣を脱いで行きなさい
あなたはタイシタコトノナイ
人間なのだから
そのことを良く知ることです」

行き着くところは
タイシタコトノナイ自分がいると
実感できる場所

其処から始める時
初めて風が囁くことを知る

自分のタイシタコトナイは
卑屈になることではなく
自分が純粋であることを知らない
純粋さをもつに等しい

自分のタイシタコトナイを知ると
進む先は無限にひろがり続け
驕ることない美しさの中にいて
いつでも幸せが咲いている

#詩

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龍之介の苦悩

thread
それが何になる

君の小説は世間で多くのひとに読まれ
感動を与え名誉も手に入れたはず
とても素晴らしいことなのに
そんなことでは救われない
と、私に怒って言った

小説が売れて何になると
君が言い切るのだから
それ以上に重大なことがあり
困難な現実が押し寄せているのだろう

言葉を掛けることに躊躇した
ひとりにさせてくれ
ふたりを破ろうとする空間が囁く

君の小説は幻想な世界で神秘的だ
其処には現実から逃れるための
姑息の場所があったのかもしれない
そしてひとを誘(いざな)う力が君にはあった

しかし別に小説でなくとも良かったのだろう
カタチに執着のない美しい姿だ

もう君は小説という世界には行かない
ひとくち飲んだコーヒーを置き
私が何処へ行くのかと訊くと
妹の見舞い、と言った

#詩

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『ニイチェに就いての雑感』 萩原朔太郎

thread
理論家ではニーチェを理解することができない。
それには詩人と哲学者の両立した資格が必要であると萩原朔太郎。
また、私が知るニーチェの理解者は芥川龍之介だけだと。
そして、ニーチェは私の先生である、と。
興味深く、著作権フリーのため文書添付。







ニイチェに就いての雑感/萩原朔太郎 (萩原朔太郎全集「第九巻」)


 ニイチェの世界の中には、近代インテリのあらゆる苦悩が包括されてゐる。だれでも、自分の悩みをニイチェの中に見出さない者はなく、ニイチェの中に、自己の一部を見出さないものはない。ニイチェこそは、実に近代の苦悩を一人で背負つた受難者であり、我々の時代の痛ましい殉教者であつた。その意味に於て、ニイチェは正しく新時代のキリストである。耶蘇キリストは、万人の罪を一人で背負ひ、罪なくして十字架の上に死んだ。フリドリヒ・ニイチェもまた、近代知識人の苦悩を一人で背負つて、十字架の上に死んだ受難者である。耶蘇と同じく、ニイチェもまた自己が人類の殉教者であり、新時代の新しいキリスト(救世主)であることを自覚して居た。それ故にこそ、彼の最後の書物に標題して、自ら悲壮にも Ecce homo(この人を見よ)と書いた。Ecce homo とは、十字架に書きつけられた受難者キリストの標語であつた。ニイチェの意味に於ては、それがキリストに叛逆する標語であつた。あの中世紀の魔教サバトの徒は、耶蘇とキリスト教とを冒涜する目的から、故意に模擬の十字架を立てて裸女を架け、或は幼児を架けて殺戮した。反キリストの詩人ニイチェの意味に於て、Ecce homo がまた同じく、キリスト教への魔教的冒涜を指示してゐるにちがひない。(彼は常にさうした辛辣な反語を好んだ。)にもかかはらず、ニイチェこそは新しい時代の受難者、耶蘇キリストにまちがひなかつた。

 ニイチェの著書は、おそらく人間の書いた書物の中で、最も深遠で、且つ最も難解なものの一つであらう。その深遠な理由は、思想が人間性の苦悩の底へ、無限に深くもぐりこんで抜けないほどに根を持つて居るのと、多岐多様の複雑した命題が、至るところで相互に矛盾し、争闘し、容易に統一への理解を把握することができないこと等に関聯して居る。ニイチェほどに、矛盾を多分に有した複雑の思想家はなく、ニイチェほどに、残忍辛辣のメスをふるつて、人間心理の秘密を切りひらいた哲学者はない。ニイチェの深さは地獄に達し、ニイチェの高さは天に届く。いかなる人の自負心をもつてしても、十九世紀以来の地上で、ニイチェと競争することは絶望である。
 ニイチェの著書は、しかしその難解のことに於て、全く我々読者を悩ませる。特に「ツァラトストラ」の如きは、片手に註解本をもつて読まない限り、僕等の如き無識低能の読書人には、到底その深遠な含蓄を理解し得ない。「ツァラトストラ」の初版が、僅かにただ三部しか売れなかつたといふ歴史は、この書物の出版当時に於て、これを理解し得る人が、全独逸に三人しか居なかつたことを証左して居る。彼の著書の中で、比較的初学者に理解し易いと言はれ、したがつて又ニイチェ哲学の入門書と言はれるアフォリズム「人間的な、あまりに人間的な」でさへも、相当に成育した一般の文化常識と、特に敏感な詩人的感覚とを所有しない読者にとつては、決して理解し易い書物ではない。
 ニイチェの理解に於ける困難さは、彼の初期に於ける少数の著書論文(悲劇の出生など)を除いて、その後の者が多くアフォリズムの形式で書かれて居ることにある。彼がこの文章の形式を選んだのは、一つには彼の肉体が病弱で、体系を有する大論文を書くに適しなかつた為もあらうが、実にはこの形式の表現が、彼のユニイクな直覚的の詩想や哲学と適応して居り、それが唯一最善の方法であつたからである。アフォリズムとは、だれも知る如くエッセイの一層簡潔に、一層また含蓄深くエキスされた文学(小品エッセイ)である。したがつてそれは最も暗示に富んだ文学で、言葉と言葉、行と行との間に、多くの思ひ入れ深き省略を隠して居る。即ち言へば、アフォリズムはそれ自ら「詩」の形式の一種なのである。(したがつて西洋の詩人たちは、独りニイチェに限らず、グウルモンでも、ジャン・コクトオでも、ボードレエルでも、ヴァレリイでも、すべて皆アフォリズムを書いてる。それは正しく「詩人の文学」なのである。)
 アフォリズムは詩である。故にこれを理解し得るものも、また詩人の直覚と神経とを持たねばならない。そこでニイチェを理解するためには、読者に二つの両立した資格が要求される。「詩人」であつて、同時に「哲学者」であることである。純粋の理論家には、もちろんニイチェは解らない。だが日本で普通に言はれてるやうな範疇の詩人(彼等は全く没思想である)にも、また勿論ニイチェは理解されない。だがその二つの資格をもつ読者にとつて、ニイチェほど興味が深く、無限に深遠な魅力のある著者は外にない。ニイチェの驚異は、一つの思想が幾つも幾つもの裏面をもち、幾度それを逆説的に裏返しても、容易に表面の絵札が現れて来ないことである。我々はニイチェを読み、考へ、漸く今、その正しい理解の底に達し得たと安心する。だがその時、もはやニイチェはそれを切り抜けて居る。彼は常に、読者の一歩前を歩いて居る。彼は永遠に捉へ得ない。しかもただ一歩で、すぐ捉へることができるやうに、虚偽の影法師で欺きながら、結局あの恐ろしい狂気が棲む超人の森の中へ、読者を魔術しながら導いて行く。
 ニイチェを理解することは、何よりも先づ、彼の文学を「感情する」ことである。すべての詩の理解が、感情することの意味につきてるやうに、ニイチェの理解も、やはり感情することの外にはない。そして感情するためには、ニイチェの言葉の中から、すべての省略された意味、即ち彼の慣用する音楽術語で言ふ Con moto(思ひ入れ)の部分を、自分で直感的に会得せねばならない。そして此処に、彼の理解への最も困難な鍵がある。たしかに人の言ふ如く、カントの哲学も難解である。特に僕等のやうな「柔軟な頭脳」の所有者にとつては、あの幾何学公式のやうな書体で書かれた「純粋理性批判」の第一頁を読むだけでも、独逸的軍隊教育の兵式体操を課されたやうで、身体中の骨節がギシギシと痛んで来る。カントは頭痛の種である。しかし一通り読んでしまへば、幾何学の公理と同じく判然明白に解つてしまふ。カントに宿題は残らない。然るにニイチェはどこまで行つても宿題ばかりだ。ニイチェの思想の中には、カント流の「判然明白」が全く無い。それは詩の情操の中に含蓄された暗示であり、象徴であり、余韻である。したがつてニイチェの善き理解者は、学者や思想家の側にすくなくして、いつも却つて詩人や文学者の側に多いのである。

 近代の文学者の中で、ニイチェほど大きく、且つ多方面に影響をあたへたものはない。思想方面では、レーニンやトロツキイの共産主義者を始め、それの対蹠であるファッショや強権主義者等までが、多少みな間接にニイチェの影響を蒙つて居る。文学の方面では、ドストイェフスキイや、ストリンドベルヒや、アルチバセフや、アンドレ・ジイド等が、すべて皆ニイチェから影響されてゐる。特に就中、詩人の影響されたことは著るしく、独逸のデエメル、イワン・ゴール、仏蘭西のグウルモン、ジャン・コクトオ、ヴァレリイ等、殆んど近代の詩人にして、ニイチェからの思想的、哲学的影響を受けないものは一人もない。
 それほどニイチェは、多くの影響を各方面にあたへながら、世に「ニイチェスト」とか「ニイチェズム」とかいふ言葉がないのは不思議であるが、実際ニイチェの思想の中には、多くの矛盾した対立があり、且つ複雑した多要素が混入して居るので、単純にこれを一つの概念でイズムに形態化することができないのである。人々は各ニイチェの多様質の宇宙の中から、夫々の部分をとつて自家の食餌にしてゐる故、見方によればそのすべてがニイチェズムでもあるけれども、同様にまた、そのすべてがニイチェズムでないのである。甚だしきは独逸近代の軍国主義さへも、ニイチェの影響だと見る人がある。それによつてアメリカ人は、世界大戦の責任者をカイゼルとニイチェとの罪に帰した。
 日本に於けるニイチェの影響は、しかしながら皆無と言ふ方が当つて居る。日本の詩人で、多少でもニイチェの影響を受けたと思はれる人は、過去にも現在にも一人も居ない。(生田春月だけが、少しばかりその影響を受けてた。)況んや小説家の中にも皆無である。ただ一人、僕の知る範囲で芥川龍之介が居た。彼は自殺の一二年前から、その作品の風貌を全く変へたが、これがニイチェの影響であつたことは、その「歯車」「西方の人」「河童」等の作品によく現れて居る。且つ彼はそのエッセイにも、ニイチェの標題をそのままイミテートして「文芸的な、あまりに文芸的な」と書いた。特に「歯車」と「西方の人」の中には、ニイチェが非常に著るしく現れて居り、死を直前に凝視してゐたこの作者が、如何に深くニイチェに傾倒して居たかがよく解る。
 西洋の詩人や文学者に、あれほど広く大きな影響をあたへたニイチェが、日本ではただ一人、それも死前の僅かな時期に於ける一小説家だけに影響をあたへたといふことは、まことに特殊な不思議の現象と言はねばならない。そのくせニイチェの名前だけは、日本の文壇に早くから紹介されて居た。生田長江氏がその全訳を出す以前にも、既に高山樗牛、登張竹風等の諸氏によつて、早く既に明治時代からニイチェが紹介されて居た。その上にもニイチェの名は、一時日本文壇の流行児でさへもあつた。丁度大正時代の文壇で、一時トルストイやタゴールが流行児であつた如く、ニイチェもまたかつて流行児であつた。そしてトルストイやタゴールが廃つた如く、ニイチェもまた忽ちに廃つてしまつた。それもその筈である。人々はただニイチェの名前だけを、ジャーナリズムのニュースで知つてるだけで、実際には一頁のニイチェも読んでは居なかつたのだ。彼等の中で、比較的忠実に読んだ人さへが、単なる英雄主義者として、反キリストや反道徳の痛快なヒーローとして、単純な感激性で崇拝して居たこと、あたかも大正期の文壇でトルストイやドストイェフスキイやを、単なる救世軍の大将(人道主義者)として、白樺派の人々が崇拝して居たに同じである。甚だしきは、かつてニイチェズムの名が、本能主義や享楽主義のシノニムとして流行した。それからしてジャーナリスト等は、三角関係の恋愛や情死者等を揶揄してニイチェストと呼んだ。
 何故にニイチェは、かくも甚だしく日本で理解されないだらうか。前にも既に書いた通り、その理由はニイチェが難解だからである。たしかメレヂコフスキイだかが言つたやうに、ニイチェの読者は、インテリの中での最上層に生活して居る読者である。ところで、日本のインテリは、欧羅巴のそれに比して一般に程度が低く、知識人としての下層に居る。単にそればかりでなく、日本の詩人や文学者は、一般に言つて「哲学する精神」を所有して居ない。そしてこれが、ニイチェを日本の理解からさまたげてる最も根本の原因である。近頃日本の文壇では「日常性の哲学」といふことが言はれて居るが、元来文学者の生活には、常に「哲学する日常性」が必要なのである。即ちゲーテも言つてるやうに、詩人に必要なものは哲学でなくして、哲学する精神である。ベルグソンやデルタイは言ふ。真の意味の哲学者とは、哲学を学問する人のことでなくして、哲学する精神を気質し、且つメタフィヂックを直覚する人のことである。即ち真の哲学者とは、所謂「哲学者」の謂でなくして「詩人」の謂である。詩人こそ真の哲学者であると。文学者がもし真の文学者であるならば、このベルグソン等の意味に於ける哲学者でなければならない。ところが日本の文壇には、その哲学者が甚だすくないのである。日本人は昔から「言あげせぬ国民」であり、思考したり哲学したりすることを好まない。日本の詩人は、芭蕉、西行等の古から、大正昭和の現代に至るまで、皆一つの極つた範疇を持つて居る。その範疇といふのは、単に感覚や気分だけで、自然人生を趣味的に観照するのである。日本の詩人等は、昔から全く哲学する精神を欠乏して居る。そして此処に詩人と言ふのは、小説家等の文学者一般をも包括して言ふのである。
 ニイチェは詩人である。何よりも先づ詩人である。しかしながら彼のポエジイには、多くの深遠な思想や哲学が含まれて居る。その内容を理解し得ないでは、ニイチェの詩を感情し得ない。しかも彼の思想や哲学やは、学問する頭脳では理解し得ず、哲学する精神によつてのみ理解されるのである。その哲学する精神を欠いた日本の詩人や文学者にとつて、ニイチェが不可解なのは当然と言はねばならぬ。日本の詩人や文学者は、動物のやうに感覚がよく発育して居る。どんな深遠な美の秘密でさへも、いやしくも感覚される限りに於て、すぐに本質を嗅ぎつけてしまふ。彼等は全く動物の叡智を持つてる。その不可思議な独特の叡智によつて、彼等はボードレエルを嗅ぎつけ、ドストイェフスキイを嗅ぎつけ、象徴派の詩を嗅ぎつけ、自然主義の文学を嗅ぎつけた。しかし流石にその智慧だけでは、ニイチェを嗅ぎつけることが出来ないのである。

 ニイチェはその哲学詩人としての本領の外に、純粋の詩人としての抒情詩を書いて居る。しかし抒情詩人としてのニイチェには、僕としてあまり崇敬できない点がある。ゲーテも言ふ如く、詩人に哲学する精神は必要だが、詩に哲学を語ることは望ましくない。特に抒情詩に哲学は禁物である。ニイチェの場合にあつては、この禁物が多すぎる為、詩がまるで理窟っぽい警句のやうなものになつてしまつて居る。理智で考へながら読むやうな文学は、純正の意味で「詩」とは言へないのである。しかし流石にその二三の作品だけは、ニイチェでなければ書けない珠玉の絶唱で、世界文学史上にも特記さるべき名詩である。特に「今は秋、その秋の汝の胸を破るかな!」の悲壮な声調で始まつてる「秋」の詩。及び

鴉等は鳴き叫び
風を切りて町へ飛び行く
まもなく雪も降り来らむ――
今尚、家郷あるものは幸福(さいはひ)
なるかな。

 の初聯で始まる「寂寥」の如き詩は、その情感の深く悲痛なることに於て、他に全く類を見ないニイチェ独特の名篇である。これら僅か数篇の名詩だけでも、ニイチェは抒情詩人として一流の列に入り得るだらう。

 ニイチェのショーペンハウエルに対する関係は、新約全書の旧約全書に対するやうなものである。だれも知る通り、旧約の神エホバは怒と復讐の神であり、新約の神は愛と平和の神である。この二つの神は正反対の矛盾として対蹠して居る。しかも新約は旧約の続篇で、且つ両者の精神を本質的に共通して居る。ニイチェのショーペンハウエルに於ける場合も、要するにまたこれと同じである。ニイチェは如何にその師匠に叛逆し、昔の先生を「老いたる詐欺師」と罵つたところで、結局やはりショーペンハウエルの変貌した弟子にすぎない。彼はショーペンハウエルが揚棄した意志を、他の一端で止揚したまでである。あの小さな狡猾さうな眼をした、梟のやうな哲学者ショーペンハウエルは、彼の暗い洞窟の中から人生を隙見して、無限の退屈な欠伸をしながら、厭がらせの皮肉ばかりを言ひ続けた。一方であの荒鷲のやうなニイチェは、もつと勇敢に正面から突撃して行き、彼の師匠が憎悪して居たところの、すべての Homo と現象に対して復讐した。言はばニイチェは、師匠の仇敵を討つた勇士のやうなものである。文部省の教科書でも、ニイチェは大に賞頌して書かれねばならない。

 最後に、僕自身のことを話さう。僕はショーペンハウエルから多くを学んだ。僕の第二詩集「青猫」は、その惑溺の最中に書いた抒情詩の集編であり、したがつてあのショーペンハウエル化した小乗仏教の臭気や、性慾の悩みを訴へる厭世哲学のエロチシズムやが、集中の詩篇に芬々として居るほどである。しかし僕は、それよりも尚多くのものをニイチェから学んだ。ニイチェは正しく僕の「先生」である。だが僕の学んだ部屋は、主としてニイチェの心理学教室であつた。形而上学者としてのニイチェ、倫理学者としてのニイチェ、文明批判家としてのニイチェには、僕として追跡することが出来なかつた。換言すれば、僕は権力主義者でもなく、英雄主義者でもなく、況んやツァラトストラの弟子でもない。僕は「心理学」と「文学」だけを彼に学んだ。僕の他の教師であるところの、ポオやドストイェフスキイやから、丁度その同じ学科だけを学んだやうに。
 元来、僕は気質的にデカダンスを傾向した人間である。僕がポオやドストイェフスキイに牽引されるのも、つまりは彼等の中に、異常性格者的なデカダンスがあるために外ならない。僕のやうな人間が、もし自然のままの傾向で惰力して行つたら、おそらく辻潤や高橋新吉のやうな本格的のダダイストになつたにちがひない。それが幸ひ(だか不幸だか知らないが)一つの昂然たる貴族的精神によつて、今日まで埋没から救はれてるのは、ひとへに全くニイチェから学んだ訓育の為である。そしてこの一事が、僕のニイチェから受けた教育のあらゆる「全体のもの」なのである。
#雑記

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春が散る

thread
春が散る 春が散る


春の色が抜け
白黒になったとしても

春は
揺るぎなく春をします

人間の間が抜け
孤独になってしまったら

人は
いとも容易く朽ちてしまいます

#詩

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折り合う少女

thread
小雨に濡れた少女がしゃがみ
黄色の花に触れています

通りすぎるひと達は
声も掛けずに
頷いて行くのです

ほんのり濡れた風景に包まれて
かなしいだけではありません

詩を読むように
少女は裸になって心を解放し
花と踊っているのですから
そっとしてあげましょう

受け入れているのです
雨も花もあなたもひとも
今がとてもだいじな時なので
そっとしてあげましょう

#詩

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詩作

thread
詩が昇り

影となり

現われて



詩が沈み

我に帰し

消える影



泳ぐ影の

内に編し

残像の声

#詩

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グーとチョキとパーの君

thread
グーとチョキとパーの君

君はズルいことをする

負けないジャンケン

グーとチョキとパーを出す

でも気づいたんだ

君には手が三本あるんだね

でも大丈夫だよ

僕はいつも君に負けてあげるから

#詩

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孤独に吠える

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詩人が駅前を文学館に
向かって歩いている
ひとが誰もいない不思議な街

2017年4月8日
駅のロータリーを抜けると
曇り空に合わせた演出
靴音だけが異空間に響く

詩人が歩くと街中のひと達が
寂しさから遠ざかろうと
街の外れまで逃げてしまった

寂しさに寂しさを重ね
川の流れだけが肯定を見せる
まだ可能性があるように

確かにあったのだ
詩人がひとを集め賑わった時代

文学館の受付には誰もいない
拝観者も誰もいない
そこにはひとりの孤独がいるだけ

天才は孤独である
時代に合わない才能は悲劇を
演じては彷徨い歩く

詩人の孤独が月に吠えたら
涙くらいは流がせるのだろうか

#詩

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文豪たちがバトルっ。。。

thread
文豪たちがバトルっ。。。

どうしたということだ。文豪たちがアニメで登場しているらしい。『文豪ストレイドッグス』、なんだか文豪たちがバトルする話だそうだ。中島敦、太宰修、芥川龍之介、中原中也などが出てきてドンパッチなのか。コミックスを480万冊売り上げている。人気があるということは、たぶん面白いのだろう。齧ってみるか、どうか……

中原中也記念館でもこの文豪ストレイドドッグスと生誕110年記念のイベントコラボするらしい。中原中也は人気キャラだそうだ。今回は一般公募で文芸の展示はないみたいだ。ちょっとさみしい気がするが、賑やかなイベントになり詩が注目されるといいな、なんて思うのである。

#雑記

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前橋(萩原朔太郎)記念館へ着く

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前橋(萩原朔太郎)記念館へ着く 前橋(萩原朔太郎)記念館へ着く 前橋(萩原朔太郎)記念館へ着く


式典が終わっていて、記念館もなんとなく……、という感じだ。
前橋マンドリン楽団の演奏を楽しみにしていたが、仕方ない電車が止まっていたのだから。
とりあえずコーヒータイムだ。


#雑記

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高崎にて途中下車、山田かまち美術館へ

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高崎にて途中下車、山田かまち美... 高崎にて途中下車、山田かまち美... 高崎にて途中下車、山田かまち美...

人身事故のため電車が止まったり、動いたり。前橋の手前、高崎でまた待たされるみたいだ。それなら途中下車をしようじゃないか。

たしか、高崎には山田かまち美術館があったはず。インターネットで検索。よしゃ、ビンゴだ!

が、しかーし、駅からずいぶんと遠かった。片道2.5キロ、往復5.0キロ。ちょっと疲れたがそれ以上に元気をもらったので、行ってよかった。

美術館の客は私だけ。貸し切りだ。

どこからか時計の音がカチッカチッと雰囲気を盛り立ててくれている。山田かまちの絵と詩が誘う、己と会話する声が聞こえそうな表現からのエネルギー空間。荒削りだがそれがよく、それでいて繊細(優しさとか…)かつ美しい若さでグイグイ私に入って来る哲学。

また、すでに三歳の時に描いた絵から完成されている。ああ、天才っていうのかな、こういう人を。

しかし、悔やまれる、早すぎた死。
エレキギターが展示されていた。こいつで感電死なのか。
そのグレコのギターが私に何かを伝えようとしていた。。。
#雑記

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二十億光年の孤独にさよなら

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未来、未来、未来に子どものピンクちゃんとイエローちゃんがいました。ふたりはとても仲が良くて、いつも一緒、宇宙船に乗って旅を続けています。ケンカなんてしたこともありませんでしたし、もともとケンカの意味も知りません。ピンクちゃんはとてもお喋りで、イエローちゃんはニコニコと話を聞いて微笑んでいました。ピンクちゃんはお父さんとお母さんの話をしていました。


「ねえ、わたしたちにはやっぱり、お父さんとお母さんはいないのかな」
と、ピンクちゃん。微笑むイエローちゃん。

「だって、だってさみしいもん。知っているもん。私たちが試験管から生まれたこと」
「うん」

「でもさ、ほんとうにいないのかな」
「う〜ん」

「できることなら、会いたいなあ」
「会えるよ」

「イエローちゃん、今なんていった?」
「会えるよ」

「そうなの、ほんとうにそうなの」
「うん」

「信じる、イエローちゃんのこと」
「うん」

宇宙船はどこへ向かっているのでしょう……

ピンクちゃんとイエローちゃんの先には希望と夢しかありません。それはさみしいけどさみしくない、孤独だけど孤独でないということなのでしょう。ひとりじゃない幸せがあれば、どこへ行こうがどうでも良いことなのかもしれません。


「イエローちゃん、なんだか眠くなっちゃった。おやすみ」

「おやすみ」

#詩 #雑記

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前橋文学館への足止め、チクショ〜!

thread
前橋文学館への足止め、チクショ...

なんてことでしょう〜〜〜っ!!

えっ〜〜!!

休みだというのに朝六時前から前橋文学館へ行くため準備してきたが、高崎線がななななんと人身事故。。。 とうぶん電車は動かないらしい。もうオープン式典も間に合いません。新幹線を使っても間に合いません。運転再開を祈り、大宮駅にて下車中なのです。ががが、しかし、ラッキーなことがありました。なななななんと、えらく鉄ちゃんがカメラを持っているじゃないですか。おっと、ディーゼル機関車!? 詳しいことはわかりませんが、レアなことは間違いないでしょう。って、いうことで半日がかりで前橋へ向かいます。辿り着くのだろうか。。。。。

いや、ぜったいに辿り着きます。萩原朔太郎が待っているので、なんて。
#雑記

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今日を殺して明日が来る

thread
吐き気がしていますが
すこし疲れてしまっただけで
きっと大丈夫です
ひと眠りすればいつもの自分に
戻れると思います

足がつったままですが
きっと歩けるはずですから
すべてが終わることはないでしょう
まだ行きたいところがあります
明日が来ますように

頭が割れそうなくらいですが
頭に手をあてても割れていないので
きっと大丈夫です

希望が萎みがちになっても
今まで乗り越えて来たのですから
明日に微笑む想像は枯渇しないでしょう

首がズキズキして腕が痛いのですが
寝返りができない程度のことで
駄目と大丈夫とで遊ぶように
心がけて寝ようとしています

お願いです眠らせてください

そんなことは言いません
今日のくたばった一日を殺して
明日だけを見ようと思います

#詩

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前橋文学館へ行こうか、どうか。。。

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先日、埼玉詩人会で講演があり萩原朔太郎についてのお話だった。朔太郎の詩を真剣に読んだことがないが、たいへん人気がある詩人ということは知っている。
インターネットで詩のイベントを調べていたら、前橋文学館にて新装オープン記念式が明日あるらしい。ここの記念館の売りはやはり朔太郎みたいなので、このイベントへ足を向けるか悩み中。また、前橋は詩人を多く排出しているところらしい。もし参加した時には、ブログで記事をアップしよう。参加費は無料で当日行くと朔太郎の絵葉書が貰えるそうだ。もし、このブログにご訪問されている方でイベントに参加され私らしきひとを見かけたら「詩は!」と声をかけて頂ければ、「元気です!」と答えるので……。まあ、あり得ないか。でも、その時はもちろん反応。私の顔はブログのプロフィール写真と変わらない、まあ、本人だからね。
では。。。


前橋文学館ホームページ
http://www.maebashibungakukan.jp/
#雑記

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中原中也とのちょっとした関わり

thread
中原中也とのちょっとした関わり

どうやら中原中也が生誕して110年になるそうだ。たいへん人気のある詩人で今も慕われ愛されている。詩作も生き方も魅力的な詩人、中原中也。

私は小学生の時に毎日聴いていた曲があり、そのレコードをどれだけ回転させたことだろう。当時、俳優で歌手の中村雅俊が中也の詩に曲をつけてレコーディングしたものがあった。たぶん、そのアルバムはそんなに売れていなかったと思う。
ほとんどが中村雅俊が作った曲で、一曲だけ中也の詩「汚れっちまった悲しみに」とういう曲があり、この詩にハマっていた。小学生の頃だった私は少し変わっていたのかもしれない。山口百恵やキャンディーズより、中也だった。

しかし、その当時は中原中也というひとが詩人ということも知らなかった。ただ、その名前は覚えていて、高校生の頃に詩人だったということを知った。私は中学生の頃から詩を書いているので、たぶんそれは「汚れっちまった悲しみに」に影響されてのことだと思う。

そして、中原中也の生誕100年にイベントがあり、記念館が写真、絵、詩などの一般応募して、展示する企画があった。作品をそのようなところにあまり送らない私だったが、自分が詩を書いて充実を得ているのは、中也のおかげだと思いひとつ作品を送った。たしか、三回ほど展示物を貼り替えたそうだが、なんとか三期持ち堪えてくれたみたいだ。ただ、今思うと悔やまれるのが、その記念館へ行かなかったこと。入場券をわざわざ送ってくださっていたのに、スルーしてしまった。山口市で遠方だったが、やはり悔やまれる、行けば良かったと。

というわけで、もうそれから十年経って生誕110年。その当時の作品をアップしても問題ないと思うので、読んでみてください。

それと、作中の「蒔」の字は意識的にこの字を使っているので誤字ではありません。
#雑記

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寝坊でまんじゅう

thread
久しぶりの寝坊
でも遅刻するほどではなく
身体の動きはなんだか調子が良い

いつも一時間早く出勤しているが
たしか今朝の仕事は立て込んでない
なんてハッピーなんだろう
正の連鎖反応は大歓迎さ

しかし台所の食器は
軍艦島のように狭く高く廃墟状態
これは見なかったことにして
バナナを片手に玄関を開け

自転車に乗るゴリラになり
胸を叩きたくなるが
危ない危ない

ねえ
赤信号を安全に渡っているひと

うん
気持ちはよくわかるよ

でもね
小学生も見ていることだし

さすがにいつもより遅いせいか
電車は極うまに設定された
電子ジャーのように
かなりの圧力になっている

負の連鎖反応は歓迎できないぞ
ん〜
通勤電車の混み具合を考えると
やはり早出勤の方が良さそうだ


おしくらまんじゅう

おされてなくな

あんまりおすと

あんこが出るぞ

あんこが出たら

つまんでなめろ


歌っている場合じゃないけど
今日も頑張って行こうじゃないか!

#詩

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ありがとうを

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詩を書いたのなら
僕は幸せなひとになります
誰にありがとうを言えば良いのか
わかりませんが

ありがとう

詩を読んだのなら
僕は涙が止まりません
誰にありがとうを言えば良いのか
わかりませんが

ありがとう

詩を愛したのなら
僕は僕でいられるのです
誰にありがとう言えば良いか
わかりませんが

ありがとう


空に叫んでみました

#詩

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読まれることを念頭に置く詩人

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売れている詩人の詩を読む。とはいえ、小説に比べれば売れていない本。それは淋しい気もするが、仕方ない、これが日本での詩の姿なのだから……。どうにかしたいと思っている詩人はきっとあちらこちらにいるはずだ。

とにかくひとに読まれる詩を探ってみたくなり、少し齧る程度にパラパラページをめくる。そんな態度でそれらの詩について語れるのか、となってしまうが私なりのそれらの表現の傾向を考察してみる。

まず、売れている詩集を読んで感じたのは上手に書かれていること。まあ、当たり前か。そして、なんとなく電車や駅などで書かれている宣伝文句のように説得力がある。すんなりと書かれていて内容がわからなくても頷けてしまう。詩の創作はどんどん自分の深い世界に潜り込むのと同時に、その詩が読まれるための技術、発想、そして思いやりが挿入されてやっとひと様に喜ばれる作品となるのだろう。詩だけではなく、文芸でも商売でも同じことが言える。ただ、詩の場合はその客観に抵抗を持つ者が多いと感じている。しかし売れる詩集は、やはり「サービス精神」を強く持っている詩人が書いたものということだ。

詩にサービス精神なんていらない、と感じている詩人でも少なからずひとに読まれるため、言葉を整えているに違いない。ただ、詩を生業とするなら、読者がいなければ成り立たない。サービス精神は過大に必要不可欠となるのだろう。詩に携わる場合、そこを躊躇する傾向があるわりには、詩は読まれない、なんて嘆いている言葉を活字で目にするのが現状だ。読まれるために書いていないのだからその言葉は、ループするジレンマでしかない。

この話の行き先はどこへ行くかというと、やはりひとに読んでもらおうとするならサービス精神のない詩は我儘な作品となってしまう、ってことだろう。ただ、この「サービス精神」という私の概念を語るともう一コマ必要になるので、本日はここまでとさせていただこう。

尻切れ文章、御免。
#雑記

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雑記っ

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詩の世界観を広げよう。

外へ出向いて詩のイベント等に参加しようとインターネット等で調べてはみたが、なかなかその様なものが見つからない。それなら文学館へ行こうかと思いそこでも調べるが、詩に関して展示が今の時期はなさそうだ。それなら神保町の古本屋へでも行こうか。でも、宮沢賢治の初版本八十万円とかいう値段を見て驚くくらいだろう。それなら図書館か。いや、それはいつものパターンだ。埼玉詩人会での催しも当分なさそうだし、この物足らなさをどこにぶつければいいのだろう。

今度の日曜日も詩作に打ち込むか。いつもと変わらない。うーん、もっと変化が欲しい。詩での刺激が欲しい。直接に詩人からの刺激が欲しい。ちょっと待てよ、詩人の友だちっているのかなあ、自分に。インターネット上では仲間たちはいると思っているけれど、なんとなくバーチャル感であることは否めないような……。やはり物足らないのだ。詩に関わることでもっとワクワクしたいこの気持ちをどうしようか。

それなら……

飛躍し過ぎと言われそうだが、朗読会あり、詩集がいっぱいあり、製本までして出来たての詩集もあり、詩人(詩の好きなひと)が集まる喫茶店でも始めたいくらいだ。宝くじが当たれば即、開店だ!

ああ、お金でこの夢は買えるかもしれないが、それがない。

なら、今度の日曜日はどうする……

と、休みの予定を考えるだけでもけっこうワクワクしているのかもしれない、自分っ。。。

#雑記

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嘘と表現者

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己の本音を包み隠さず言葉に発したのなら、この社会で生活を営むのは酷なことだろう。日常は嘘ばかりで蔓延しているとも言える。しかし、そんなことは承知でひとと会話をするし笑顔も見せたりする。なんともめんどくさい生き物である人間。そして、その忌々しい己に苦しんだりする者もいて、心根の洗浄を行うかのよう、本音を表現へのせ満たそうと作業に没頭したりする。それでもその表現に嘘はないかと言うと、そうではない。対人を意識している以上、純粋な己でない嘘が修正、校正を重ね飾って景色やら感情を描いてしまう。

嘘のない表現とはどのようなものだろうか。もしや嘘のない表現などないのだろうか。それとも嘘に嘘を打ち込んだ中に本音が潜むのだろうか。嘘の己もこれまた本音だろうか。嘘はいったい何を与えようとしているのだろうか。

嘘と感情は密に寄り添う。憎悪からの嘘、思いやる嘘、逃げるための嘘、飾り酔いしれる嘘、感情を平らにするかのよう嘘を利用する。防御本能、あるいは社会で生きるためのユーモアなのだろうか。

嘘のない己からは逃れなれない人間。その現実を流す者がいて、また流されたくないとする者がいる。どちらも嘘のない日々などない。

ただ、流されたくない者(それを自然体と考える者もあろう)が表現する根源の欲のひとつと言えるだろう。表現者にとって嘘とは悪に傾くばかりではなく己と向き合い方を模索し、生きるための追求する想像力を育むモノなのかもしれない。
#詩 #雑記

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おやすみなさい

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今日の騒めきが消え去り
クラッシックギターの音色だけが
僕の疲れたカラダにそっと触れ

アルペジオは遥か彼方へ誘う風
南国の海を思い出させ
思わず手足をおもいっきり伸ばして

魚になった僕は
揺れる弦の弾く波に身をまかせ
どこまでもどこまでも
地上の重みなんて忘れてしまい
頬を緩ませながら泳ぐ

僕の幸せが透き通って
心地よい深さに包まれながら
だんだんカラダは透過されてゆく

どんな夢を見ようか
自由自在に物語が創れそうな
そんな海を感じながら……

ではでは
それではおやすみなさい……

#詩

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悔しい気持ちで包丁を握ると

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まな板を使わず
刃物をナメて使い
隙ありと切られてしまう

久しぶりに指を少し切る
たいしたことはないが
痛みに思い出す

肉体を守るため
鋭利なモノには気を付けろ


滲む血を眺め
絆創膏はどこにあるのか
そう思いながら
赤く染まって
日常の時間は止まる

理由のある痛みは
わかりやす囁く
お前は間違っている



鍋をつかむ指の
絆創膏が剥がれかけると
悔しさに貼る
絆創膏を探していた

#詩

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古(いにしえ)の古の
古の空箱の
素敵な物語の
欠けらの
欠けらの

パンっと
破ってと
君がいうと
どこかへ飛べると
飛べると

不思議な
黄ばんだ紙の匂いのような
懐かしいような
夢のような
軽やかな

もう浮いている
浮いている

君は知っている
知っている

僕も知っている

君を知っている
知っている



#詩

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今を込む

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痛みが走るカラダ
その中で元気が叫ぶ

俺は今を生きて
納得を飲み込めれば
もう目覚めなくても本望な覚悟は
違う次元で詩を綴らせるはずだ

追う納得という奴は
掴めそうで掴めないから
俺の心中を引きちぎり
バラバラにしては
不完全燃焼のカスで山を盛る

嘆いている暇は俺にはない
有限のカラダに
有限の魂からの消える恐怖を
塗り潰しながら今がある

ひとが感じる俺の魂など
真実のモノではない

追求する表現者は
自分に自分を近づける生きモノ
いつ死のうが
納得に近づく矢印になり
リアルタイムに投身しなければ

痛みの中から
やっと見つけた鍵穴に
俺を差し込むだけだ

そこが始まりでだろうが
終わりであろうが

#詩

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『詩は元気です ☆』のご訪問をありがとうございます

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『詩は元気です ☆』のご訪問を...
ブロクを始めて七ヶ月が過ぎました。このブログ『詩は元気です☆』が皆さまにご拝読されていると思うと、意欲が湧き充実した時間を得ることができます。いつも幸せをありがとうございます。

総アクセスが六万に達したので、一万アクセスごとの報告となります。この数字は減ることがないので、私の財産は増えるばかり。とは言え、詩に真摯に向かい合わなければ、数字は正直に教えてくれるでしょう。「最近のお前の詩は最低だな」と。

詩を紙面上での活動だけにとどまらぬように、心掛けて行きたいと思います。詩を通しひとと触れ合い自分の世界を広げ、皆さまに元気を与えられるよう精進して参りますので何卒、今後とも『詩は元気です』を宜しくお願い致します。
#雑記

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虚言朗読会を終え。。。

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虚言朗読会を終え。。。

行って参りました、虚言朗読会。

たくさんの方の詩を拝聴して来ました。この朗読会は山岡 遊さんが主催されているもので、ご本人が高知に帰郷するため今回が最終回となるようです。「俺にはファンがたくさんいる!」と先日の詩人会でお会いした時に言っていましたが、ほんとうに満員御礼って感じでした。熱い方にはひとが集まって来るのですね。

世間には様々な詩を書く人がいる、そこに驚きを感じた一日でした。「殺す」というテーマを書き続ける詩人、まったく何を語っているかわからないが魅力のある詩人、歌謡曲に纏わった詩を書く詩人、戦争について語る詩人たち。それぞれの特化した個性(自分が好み書く詩のチョイスによる)で表現して昇華させている、凄さが刺激的でした。私とは違った個性に出会う楽しみがありました。

「私は六十過ぎてから詩を書き始めたのですが、もっと若い時から書いていれば友だちができたのではないかと思います。なので、この歳になって詩を書くお友だちを作りたいと朗読会へ参加するようになりました」とおっしゃるご婦人がいました。もしかしたら、今まで友だちといえる存在がいなかったのではないかと勝手に想像しました。どうのようにして孤独の日々を送られたかは分かりませんが、詩によって今現在は外に出て行けることは素晴らしいなあ、と何も知らない私ですがそう感じていました。「友だちになりましょう」と機会があれば言おうと思っていましたが、その方とは話すことはありませんでした。詩の力、詩の元気を再確認できたお言葉を拝聴、私も嬉しかったのです。

こちらの朗読会は詩だけではなく、演劇風なパフォーマンスありの朗読や弾き語りありの幅広な展開となっていました。山岡さんも弾き語りされていて、なかなか味があって良かったです。昔は友川かずきか山岡 遊と言われていたこともあったそうですよ。題名は忘れてしまったのですが、友川かずきさんの「♪ほっぺよせあう幸せ〜」という歌詞が好きだったなあ(歌詞の記憶違いで少し表現が異なっているかも……)。

あらら、話は逸れてしまいましたが、この虚言朗読会がいつの日かまた埼玉で復活することを願って、結びとさせていただきます。

楽しい時間をありがとう!

#雑記

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虚言朗読会へ

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さてさて今日はとある詩・虚言朗読会「最終回『背走する太鼓』」へ向かう。とある、とか言って詳細を書いているじゃん、と、自分ツッコミ。この朗読会では阿賀猥さん、山岡 遊さん、杉本真維子さん、そしてXさんが朗読をするらしい。私が知っているのは山岡さんだけである。知っていると言っても詩人会の打ち上げて一度話した程度である。

どんな朗読会だろう、ワクワクしているがなんだか緊張もして……。それは、Xは私だから!?

って、言うのは嘘っ。先日、Xさんの名前を聞いたのですが詩人に疎い私は誰だかわからなかった。まあ、詩を拝聴すればどんな方かわかるだろう、だいたい。

では、ぼちぼち行こうとするか。
オープンマイク歓迎の朗読会らしいので、チャンスがあったら私が盛り上げてみますか、と意気込んでは圧倒されて帰えることだろう。

朗読会の様子をのちほどアップしますのでお楽しみに。
個人情報の許す範囲で。

では。。。
#雑記

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