昨夜は鉛の鈴が鳴り 一日の重みに 鈍くギシギシと もしかしたら 初めての痛み 言葉では誤魔化せずに 朝だけはやってくる 軽く笑ってしまおう そう軽く 笑えるのだから びくびくしても いい方には 行かないだろうし 冷めて流そう 自分を守るように そんな朝に 娘が「おはよう」と 普段は素っ気ないのに 軽く笑ってしまおう そう軽く 笑ってしまおう
いつからだらう 太陽が足元にあって 僕の影は太陽系を彷徨い たまに 楽しんでいるよ そんな手紙が 届くようになったのは 最近は地球に 影たちが集まって 遊んでいるらしいよ 影たちが影踏み鬼して ケラケラ笑い 野を越え山を越え たまにイルカと泳いだり なんだか楽しそうだ 僕といえば 紫外線を浴びすぎて カラダがずいぶん 黒くなって でも それってもしかすると 影になれるのかな 自由に近づいているのかな それとも自分がなくなっているのかな