Search Bloguru posts

詩は元気です ☆ 齋藤純二

https://en.bloguru.com/shoboter99

freespace

⚪︎ X (旧Twitter) 齋藤純二
https://mobile.twitter.com/@shoboter123

⚪︎リンク 🔰初心者向け詩の掲示板
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

⚪︎リンクㅤネット詩誌『MY DEAR』
http://www.poem-mydear.com/

⚪︎MY DEAR 詩の仲間たちツイッター
https://mobile.twitter.com/mydear2000s

“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

だったの涙

thread
だったの涙


さよなら

そんな言葉は知らない
だって聞きたくないんだから

いつの日か

そんな言葉は辛すぎてしまう
会えないのだから

歌うひとだったから
私は勇気もらえた
だから言いたいことがあるんだ

泣かないで

そんな言葉は言わないで
もっと涙がこぼれてしまうから

ありがとう

その言葉は私に言わせてよ
大きな声で言わせて

優しいひとだったから
私は頑張れた
だからいっぱいありがとう

#詩

People Who Wowed This Post

#驀地(まっしぐら)

thread
へとへとになるまで働き
今日という日を詩にして
死んだように寝れる幸せ

こんなラッキーを
有難くいただいて歳をとる

ひとの顔色も自分の顔色も気にせず
大切だと思う一本道を歩き
時には走って息が切れ躓いて怪我をしても
この身体で進める喜びと大きな空
今日も行く明日も行く明後日も行く

#詩

People Who Wowed This Post

#詩書き

thread
惑わされてはいけない
自分の景色を他人の色に染めてはいけない
表現することは評価を得ようとすることでなく
自分の中にある間違いのない言葉を探し
ひとつの感性を露骨に複写していくことだ
誰でもいい自分なら自分は誰でもいいのだから
人間も社会も宇宙も捨ててただ自分が書くために

#詩

People Who Wowed This Post

鬼ごっこ

thread
霧の森にいる

突然、彼女は鬼ごっこをしようと言った
足の遅い僕はすぐに捕まってしまう
だから鬼をやることにした

くすくす笑いながら彼女は逃げてゆく
息を切らし頑張ってみるが
触れることはできないようだ

うつむき息を整え顔を上げたら
彼女は視界から消えていた

目先の小枝が揺れている
気配は遠くへ行ってしまった

もしかしたら僕は最初からひとりで
この森に迷い込んでいたのか
そんなふうに思えてきた

いつのことだろう
彼女と触れていた時間があった
声だって聞いたことがある
優しいキスだってしたことがある
それなのに今はどうもおかしい

鬼さんこちら手の鳴る方へ

彼女はまだいるんだ
声が遠くから聴こえてきた
懐かしくせつない気分に包まれる

鬼さんこちら手の鳴る方へ

鬼さんこちら手の鳴る方へ

鬼さんこちら………


#詩

People Who Wowed This Post

雪解け

thread
さらさら重なり
ここはどこのあそこ
光は私に反射すればするほど
ここはどこのあそこ

静けさに耳を傾けてみると
未知に身体をピクリとさせては
白い呼吸の詩に変えてゆく

この静けさは誰が聴く
この冷たい切なさは誰が聴く
ひとりの景色は
便りの種になり春を待つ


たらたら解ける
ここはどこのあそこ
雨は自分の形を残せば残すほど
ここはどこのあそこ

廻り廻る長さを聴く
人生のどの辺に立っているのか
ひとりの景色は
地に浸みて沈んでいく

この滴は誰が聴く
この冬を消す音を誰が聴く
ひとりの景色は
便りの種になり春を待つ

#詩

People Who Wowed This Post

#初めて

thread
思ったより
細くて柔らかい腕に
君を守ってあげなくては
と、気づいた気持ちに
僕は驚いています

恋とは違う感情があって
鏡を覗いて見ても
まだ僕の顔は頼りなく
愛という言葉は映りません

だけど
僕の心より君という初めてに
生きる意味を知りました

#詩

People Who Wowed This Post

#塩詩

thread
砂糖入れる?

わたし
甘党だから三杯で

新築祝いに来てくれた
友だちにコーヒーを入れた

どうぞ

ブッファッーーー

とゴジラが火を吐くように
コーヒーが飛んだ

どうしたの?

と訊くとコーヒーカップを渡された

そして私も
コーヒーをおもっきり吹き出した

………汚れた新築祝いに笑う

#詩

People Who Wowed This Post

#110番詩

thread
息子と公園で遊んでいた
公園内をスクーターで乗り回すヤンキー
ひとりのお父さんがそのヤンキーに近寄る
ヤンキーの足をはらい倒す

このお父さん
どんだけケンカしてきたんだろう
百戦錬磨の強さだった

110番され
ヤンキーは逃げ
お巡りさんに囲まれるお父さん

ヤンキーを追いかけろよ

#詩

People Who Wowed This Post

じいさんの上を向いて泣いたお話し

thread
今日はじいさんの
むかしむかしのお話しが聞きたいとな

そうじゃなあ
ひとつお話しをしようかな
わしの初恋ってのはどうだい

そうか
それは聞きたくないって言うと思ったが
では話を始めるかねえ

わしが小学校に上がる前の話じゃ
家はまだぼっとん便所でな

ああ
今みたいな水洗トイレでなくてな
和式便器があってその下に大きな穴があって
そこにするんじゃよ

便所のサンダルをそこに落としてしまい
父親によく叱られたわ

そんな話はいらないな
そうそう
まだ洋風な家などなかった近所に
レンガが数段つまれてた塀で
その上に白いパイプが建てられての
そこにバラが巻きつき
真っ赤な花を咲かしていたんじゃよ
家も真四角で真っ白な家で
外国のお話しに出てくる
世界って感じの不思議な魅力があった

そうなんじゃよ
そこの家族は金髪で鼻の高いひとたちで
なんせ言葉が通じなかったんじゃよ
パパさんは少し日本語が話せたんだけどな
いつも家にいるのはママさんとお嬢さん

そうそう
そのお嬢さんの名前はヘレンって言って
わしと同じ歳くらいだったの
言葉はまったく通じなかったけど
ずっといっしょに遊んでいたんじゃ
ヘレンはピアノが上手で
聞いた音楽をすぐに弾いたりするんじゃよ
「上を向いて歩こう」がわしはとても好きで
人差し指を立て日本語で「もう一回」というと
嬉しそうにピアノを弾いてふたりで歌ったんじゃ
今でもあのヘレンの笑顔は忘れないの

わしはヘレンを笑わせるのが楽しくて
バラのトゲをパチンと取ってツバをつけ
自分の鼻の頭やおでこにつけて
怪獣のマネをするとヘレンはキャアーと
半分笑いながら逃げるんだよ
楽しかったの

そうそう
ヘレンの誕生日に
わしは上手ではなかったけどヘレンが
ピアノを弾いている姿を絵に描いてプレゼントしたんじゃ
その時な

はいはい
その時な
ヘレンはわしのぽっぺたにキスをしたんじゃ
固まっているわしを見るヘレンが笑っていて
嬉しいのに嬉しくないというか
初めての感覚だったの

しかし
楽しい時間というのあっという間に過ぎてしまい
ヘレンとは小学校を上がるちょっと前に
さよならすることになってしまったんだよ

別れる日のことは鮮明に覚えてるの
ヘレンにサヨナラの言葉さえ出なくて
車に荷物を運ぶパパさんとママさんを見て
ヘレンとわしは手を繋ぎ突っ立っていたんじゃ

パパさんとママさんがわしに「ありがとう」と
とても優しく言ってくれたんじゃ
だが
それがヘレンとのお別れの時というのがわかり
口をきつく結び泣くのをガマンしたんじゃの
ヘレンと手が離れた感触も今でも覚えてとる

車が出るとわしは突然に大きな声で
「上を向いて歩こう」を歌い出したんじゃ
するとヘレンは後部座から振り向いて
ピアノを弾くマネをしたんだ
わしは「涙がこぼれぬように……」と歌ったが
涙はいつまでも流れたんじゃなあ

これがわしの初恋の話になるの
おお
お前さんも泣いてくれるんかい

聞いてくれてありがとうな

#お話し

People Who Wowed This Post

#冬の風

thread
風は冷たいかもしれなくて

「かもしれない」と感じるほどの心は
ここにあるのだけれども

地に着いていない毎日
不安を誤魔化すほどの楽観はないけれど
進まなくていけないと
理由もわからず暮らす日々もあろう

冬の風は冷たいかもしれなくて
近くを見るばかり

枯れ葉がまた足元に落ちた

People Who Wowed This Post

  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account
Happy
Sad
Surprise