“池・沼の華”《襍感・/・点描‘17-10’》

ヒツジグサ(未草) スイレン科(Nymphaeaceae)
学名:Nymphaea tetragona Georgi var. tetragona
別名: カッパグサ, カメバス, コレンゲ等々
ヒツジグサを間近で観ると、蓮のような艶やかさは感じない。
しかし蕊や花弁は、独特の風情がある。
日本固有種であることが、日本人として見ると、楚々として感じるものがあった。


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ヒツジグサ(未草)は、スイレンの花より小さく、5~10cmの花をつける。
ひつじ(未)の刻、午後2時ごろに咲くというが、朝の10時に花は開いていた。
山のヒツジグサは早起きなのかも知れない。
なおスイレンの正式名もヒツジグサで、園芸種をスイレンと呼ぶとのこと。
多年生の水草で地下茎は太く短い。すいれん属唯一の日本固有在来種である。
葉は卵円形かあら楕円形で底着し,長さ8~19cm,幅5~12cm。
花は白色で広披針形から狭卵形,6月から9月に咲く。
花弁は8~15枚。果実は水中で成熟し萼に覆われている。
昔、花は止血や鎮痛剤に利用された。
花名の由来は、開花時期が昔でいう「羊の刻」つまり午後2時頃であることから。

「研究者ノート」(筑波大;加藤雅啓)
睡蓮科は今生きている日本の植物の中で最も原始的な被子植物である事は案外知られていません。
かつてはモクレン科とかキンポウゲ科などが最も原始的であると考えられたことがあったが、
最近の分枝系統解析からそうではないことがわかりました。
ちなみに、世界で最も原始的な被子植物はニューカレドニアに固有のアンボレラです。

高原で見る風情は、最近人気があるとか。そして高山では、同じ頃にコマクサが見れる。
植物鑑賞の聖地、 尾瀬ヶ原池糖では8月頃に見れた。
今年の「志賀高原」は天候に恵まれなかった。己の所業故か。
でもつかの間の光景っは、迫り来るものがあった。
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《時節感慨・・ひとりごと・・》
以前、鎌倉の鶴岡八幡宮源氏池の「孫文蓮」のことを記したが、未だ仔細は分からないままだ。
元気なうちに池の蓮DNAを調べて欲しい。観光だけでなく史実としてとどめてほしく感じる。

親父の知り合いを訪ねて花めぐり行脚をしている。
夏期は、出向くのがおっくう、怠惰な感覚でいるのだが。。。!
現役としての実務処理から身を引きのんびりと気ままに過ごせると、思っていた!?!
それば間違いで、知人の関係者が来訪、応対に四苦八苦の日々である。
案内する出先で、植物鑑賞をこっそりとできる時が至福なとき。

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#ブログ #花

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水面の色合いが幻想的ですね。
Posted at 2017-07-24 00:30

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おはようございます、moonさん。

いつも要所々々で出会う光景、全て異なった色合い。
僕らは真似して目の前の色彩を追いかけますが、
野の、自然界は、先へ先へと進んでいく。
花々に「コンナ色合いはどうだ」ってとうてみたい^^)。

コメントありがとう。
Posted at 2017-07-25 19:14

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