《時節感慨・・呟記・・》 ナガバノタチツボスミレ(長葉立壺菫); タチツボスミレより葉が長く先が尖ると言うが、中々識別は難しい。 タチツボスミレには、 アカフタチツボスミレ等、種類が多い。 花は、直径1~2cm位。淡紫色が一般的だが濃紫色もあり側弁は無毛。 距は普通紫色を帯びる。根生葉は心形で長さ1.5~4cm。 茎葉は長卵形~披針形で長さ3~8cmくらい。先のとがらないものもある。 根生葉の裏側(葉裏)は、紫色を帯びることが多く托葉は櫛の歯状に切れ込む。 咲き始めは茎が伸びないので,一見無茎種のように見えることもある。 花が咲き始めた頃の根出葉は丸い円心形であるが、 花茎が伸びて上位に付く葉ほど細長くなって三角形から被針形になる。 上位の葉が三角形になる点がタチツボスミレとの区別点であるが、 早春の状態ではまだ三角形の葉が出ていないので、区別しにくい。 * * * * * 所要あって、湯河原の地を訪れた。生憎の曇り空だったが、 梅園を散歩してみた。この地は、感慨深い所でもある。 梅園のある幕山公園上部は、岩登りの練習場で幾度と無く参った所。 遥か40年も前のこと、当時とは、様変わりしていた。 梅林として整備されたのはいつかは知らないが、 その昔から野生の梅の木は、あったように記憶している。 そんな思い出を頭に浮かべ、散歩した。 整備された散策路では、三脚を立てて梅を撮っている方が居られた。 その足元を見ると、早春を飾るスミレが楚々と顔を見せてる。 野草には、関心がないと見えて小花を踏みつけて。 一寸、小花を気遣ってほしく思った。これって思い過ぎか??