《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅲ〟❖ ’24-105 》

ワダソウ(和田草)    ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Pseudostellaria heterophylla(Miq.)Pax
別名:ヒメワダソウ、ヨツバハコベ

《〝泉の森・配水池の金網内の小花・カシャバ山大池側〟〝4月花XV〟 》
❖ ’24/03/31~04/10 ❖
03/31は、天気がよかった、否、暑いくらいの夏日だった。
泉の森北側入口から少し下ると水道局・配水池境界の金網。
その金網の向こう側、金網に沿い“ワダソウ”が顔を見せ始めた。
人の管理が殆どなく、自然環境が保たれて来た。
だが一寸、森形態が変わりつつある。
泉の森全体が、木々の間引き伐採と枯れ樹木の伐採処置進行中。
今年の初見(私個人)のワダソウ(和田草)は3月31日だった。
特徴的な上部の葉、大きく卵形で4枚輪生状に付く姿に見入った。
我が国の固有種、中部地方以北と九州北部に偏在する。
神奈川県内では、最も危険度の高い絶滅危惧種であり自生地は少ない。


❖ ’24/03/31 ❖
間近に見れない故か、観る人は少ない。



❖ ’24/04/4 ❖
着実に花は広がりを見せている。
散策路側、こちら側に茎を立て出してきた。
保護策を講じないといけない。


❖ ’24/04/07❖
もう一箇所のワダソウ生活地、カシャバ山大池側。
健気に顔を魅せてくれたが、昨年に比べ減っていた。
山側の森が伐採され保水に欠け、雨で茎等が流されてしまった。


❖ ’24/04/10 ❖カシャバ山大池側。
淡々と姿を見せる花。人間との共生を考えないといけない。

和田草は、同属のヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草)に似ている。
違いは、ワダソウは全体的に上の葉縁が波打ち花弁先端に切れこみがある。
とは云うものの見分けるには、草本自体が小さいので判別しがたい。
ルーペが必要なのと撮影機材も揃えないと!! 
和田草名は長野県筑摩山系の旧中山道和田峠に由来する。
上部の2対の葉が接近して仮輪生状になるのでヨツバハコベの別名がある。
同属のヒゲネワチガイソウ(髯根輪違草)は花柄が無毛。
花は1個で花弁はワダソウより狭く、先はへこまずにとがる。

「令和陸年(皇紀2684年)4月14日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-6〟❖ ’24-104 》

2024年3月31日泉の森、シラカシの池畔
染井吉野の開花状態。

2024年4月4日泉の森、シラカシの池畔
染井吉野の開花状態。
2024年4月7日泉の森、シラカシの池畔
染井吉野の開花状態。
2024年4月10日泉の森、シラカシの池畔(上画像の対面側)
染井吉野の開花状態。
2024年3月31日泉の森、コナラ広場・大島桜。

2024年4月7日泉の森、コナラ広場、大島桜(右端は、山桜)。
2024年4月10日泉の森、コナラ広場、手前は、山桜。後ろ大島桜。
《〝泉の森・シラカシの家周辺の桜〟〝4月花ⅩⅣ〟 》
❖ ’24/03/27~04/10 ❖
今年は、天候不順で桜の種類によって開花がバラバラだった。
泉の森には、9種類ほどの桜が我々の目を楽しませてくれている。
植栽された桜が殆どだろう(調べたわけではない)。
里山緑地として整備された泉の森、整備して30有余年。
立派な里山緑地に育ち、お花見場所としても中々な場所になった。
出掛け途中に通っているので、ゆっくりと見てる時間はないのだが。
今年も素通り的に・・通過!!
 
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月13日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-5〟❖ ’24-103 》

身延山山頂の奥之院思親閣入口。
思親閣に上がる階段途中の左右に過ぎの巨木があった。
右側・御父妙日尊儀菩提の杉、左側・御母妙蓮尊尼菩提の杉。
奥の院思親閣祖師堂は“親を思うお堂”。

北側展望台からの遠景。遠く奥には、間ノ岳等が見えた。
頂上東側展望台。眼下に富士川を観、先に駿河湾まで見える。

ロープウエー下り途中で西谷の伽藍群と桜宴が!!
御神木のような古い巨木あちこちに点在していた。

この桜の種類は??
枝垂れ桜で寺を囲むように魅せる景観は、花苑!!
《 身延山&久遠寺周辺の桜 〝4月花XIII〟 》❖ 2024/3/29❖
身延山久遠寺を参拝、見事な簾・枝垂れ桜群に出会えた。
散策・歩いて見延山に登ろうかとも思ったが、時間の都合で止め。
久し振りにロープウェーに乗り身延山山頂に降り立った。
周辺は、昔と変わっていない様に感じだが小綺麗に掃除されている。
初めて登った30年以上前、当時は寺人が足りなかったことだろう。
かつての訪問時混雑を思い起こすと、訪問者も少なくラッキーだった。
感慨深く散策、北側展望台へ。濃いガスに包まれ10m先も見えない状態。
引き返そうと数メートル歩き振り返ると荒沢岳・間ノ岳・北岳までもくっきりと。
驚き、しばし呆然と佇んでしまった。若き頃の北岳登攀を思い出した。
ロープウェー下り途中で観た西谷寺院群の枝垂れ桜、桜絵巻を彷彿とさせた。
バス乗り場までの桜並木も散策者も少なく天候もよく最良の桜鑑賞だった。
唯一、御廟所(日蓮聖人御墓・御草庵跡)周辺を拜観しなかった事。
帰り道、西谷を横目にバス待合所にくだってしまった。
御廟所では、「雫の桜」と呼ばれているミノブザクラを観れた由。
痛恨の極み、下調べを怠った。再訪しなくては・・・。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月12日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-4〟❖ ’24-102❖ 》

身延桜と糸桜を見比べて観ても・・似てる。
ミノブザクラ(身延桜) バラ科(rosaceae)
学名:Cerasus × furuseana  nothovar. furuseana ‘Minobu-zakura’
Cerasus × furuseana (Ohwi.) H.Ohba
別名:ヤママメザクラ(山豆桜)
ヤマザクラとマメザクラの両種の特徴をあわせもつ交雑種。
開花が進んでも、花弁にはうねるようなしわが残っている。
ミノブザクラは昭和24年植物研究家、古瀬義氏が身延山願満堂で採集。
その樹木を大井次三郎博士が、昭和26年に身延桜と命名した身延山固有種。
山桜系と豆桜との交雑で、山桜の特徴が強い白色系花弁を持ち下向に咲く。
控えめで清楚な花だが、満開時の様は楚々として綺麗と聞く(未見聞)。
身延桜は、久遠寺境内でしか観られない希少・貴重な桜である。
境内甘露門脇、身延山大学図書館脇の斜面(道路寄り)、ご廟所の三ヶ所に現存。

3/29甲府市内から南アルプスを望む。何とも云えない曇り空。

久遠寺の総門。
久遠寺三門。
三門と八重糸桜。
三門の内壁のわらじ・・靴。
参道の石塔、、格狭間の形から江戸期のものか??
参道からの光景。運良く出会えた好景。
本堂に直登する菩提梯(ぼだいてい)と呼ばれる階段。
同行者が階段を嫌い女坂を登り行く。
赤橋を渡って女坂に入った所。
甘露門。門の右手に身延桜が植栽サれている。
時鐘楼。
開基堂。
ノキシノブがびっしりと。
報恩閣前の妙法桜、後方にザレたロープウエイの道筋が見える。
五重塔。
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-3〟❖ ’24-101❖ 》

イトザクラ(糸桜) バラ科(rosaceae)
学名:Prunus itosakura Sieb. 'Pendula'
Cerasus itosakura f. itosakura
別名:シダレザクラ(枝垂れ桜)
枝垂れ桜と云ったほうが一般的か。葉身も美しい。
萼片も可愛い。
花床筒は、エドヒガンの特徴である壺形が見受けられる。
面白い姿を前に、ゆっくりと拜することができた。





上3画像は、仏殿の前の「瓔珞桜」。


上2画像は、祖師堂(報恩閣)傍らの「妙法桜」。




《 身延山&久遠寺の枝垂れ桜 〝4月花XI〟 》❖ 2024/3/29❖
甲府で所要を済ませ神の湯温泉に泊、洞窟風呂という面白い湯に入った。
洞窟の様な所で、サウナに入っている感じで楽しくも面白かった。
甲府周辺の桜は、諸々・未だ開花状態でなくて身延山久遠寺に行くことに。
日蓮宗総本山、身延山久遠寺。雄大な自然の中に歴史的風土が息づいている。
久遠寺と云えば枝垂れ桜。前日からの雨模様、当日は金曜日、が幸運を呼ぶ。
思いの外、拝観客は少なくのんびりと桜と文化財を拝謁し鑑賞に浸った。
久遠寺境内には、樹齢400年余りと云われるしだれ桜の巨木が二本ある。
祖師堂(報恩閣)傍らの「妙法桜」、仏殿前の「瓔珞桜」、
更には、各所に佇む枝垂れ桜の姿、仏閣伽藍と共に荘厳であった。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月10日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桃の花〟❖ ’24-100❖ 》

中央道釈迦堂PAの丘の上にある釈迦堂遺跡博物館。
釈迦堂遺跡博物館の前にある桃の木。
眼の前に広がる広がる甲府盆地。
釈迦堂遺跡博物館隣にある桃畑。
博物買う裏手の木々も蕾から3分咲き状態だった。
博物館裏にあった遺跡。
釈迦堂遺跡博物館の入口。

《 中央道・釈迦堂PA辺りの博物館と桃の花  〝4月花Ⅹ〟 》
❖ 2024/3/28❖
中央道PAの丘の上に釈迦堂遺跡博物館があり隣接する農園に桃と桜がある、と。
釈迦堂遺跡博物館周辺は、扇状地の斜面を利用した桃畑が広がっている。
桃が開花すると辺りは濃いピンク色に染まる由。
今年は桜の開花が遅れていた。それ故か桃の開花も遅れた。
桃と桜が見れると期待していたが、諦めて周辺をちょっと散歩した。
見下ろす盆地にも桃や桜の花が咲き誇る光景を思って先に向かった。

「令和陸年(皇紀2684年)4月9日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-2〟❖ ’24-99❖ 》

南足柄市の大雄町花咲く里山。
訪問は、2024/03/28
駐車場からの眺め。
アップしてみると綺麗な色合いだった。
里山上部への眺め。
大雄山最乗寺(お天狗さん)方面へのくだり。
里山は、最乗寺入口を右折した奥に繰り広がる里山。
里山、農業地でもある。
農地の奥に大雄紅桜が、右側に枝垂れ桜があったが、まだつぼみ状態だった。
説明文を失念したが、原木??か大木が一本。豪快だった。
植林して、辺り一面の桜里になりつつあるようだ。

ダイユウベニ(大雄紅)      バラ科(Rosaceae)
サクラ属(Prunus L.);農林水産植物登録:22393

《   神奈川県内の桜〝足柄大雄町・花咲く里山の桜〟〝4月花Ⅸ〟 》
南足柄市大雄町の山崎政行氏が 、“花咲く里山”と開放されてる個人の里山。
この地でしか見ることができない大雄紅桜(ダイユウベニザクラ)。
地域の里山保全に取り組む大雄町花咲く里山協議会の会長、
山崎政行氏が2010年に品種登録した桜。
所有する田圃の畦畔で50年以上前から自生していた珍しい1本の桜の木。
平塚農業試験場で調べ新品種と判明。農林水産植物登録した桜。
芽接ぎで苗木を育成して植樹、今では約100本程の大雄紅桜が魅せている。
整備された里山を初めて訪れた。以下は、登録時のデータベースより転載。
樹形は広卵状、樹高は亜高木性、樹幹の色は灰褐色、皮目の多少は中、
枝の太さは中、枝の色は灰褐色、分枝性は中、葉の全体の形は楕円形、
葉の先端の形は尾形鋭尖形、葉の基部の形は円形、葉縁の鋸歯の深さは中、
葉の鋸歯の形は二重鋸歯、葉の鋸歯の先端の形は鋭形、葉の長さは長、
葉の幅はやや広、葉の厚さは中、蜜腺の有無は有、蜜腺の位置は葉柄上部、
花序の形は散形状、花序の花数は中、蕾の色は63B、花の向きは下向き、
花の形は一重咲、花の開き方は半開形、花の大きさは小輪、花の色は68C、
花弁全体の形は楕円形、花弁の先端の形(切れ込みの多少)は少、
花弁の基部の形は鈍形、花弁の脈の色は目立たない、花弁の数は約5、
雌ずいと雄ずいの長さの比較は同、雄ずいの数は中、がく筒の形は盤状形以外、
盤状形以外のがく筒の形は鐘形、がく筒の毛の多少は少、
がく裂片の形は長卵状三角形、花柄の長さは極短、花の香りは殆ど無、
通常開花期は早である。
(カラーチャートはRHSを使用) 
出願品種「大雄紅」は、対照品種「カンヒサクラ」と比較して、
花弁の長さが中であること、花弁の幅が広であること、
花柱の毛の有無が中であること、
小花柄の毛の有無が有であること等で区別性が認められる。
対照品種「カワヅサクラ」と比較して、葉の全体の形が楕円形であること、
花柱の毛の有無が中であること、小花柄の長さが短であること、
小花柄の毛の有無が有であること等で区別性が認められる。

「令和陸年(皇紀2684年)4月8日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-1〟❖ ’24-98❖ 》

昨年2月28日、泉の森・民家園;
タイリョウザクラ(大漁桜)樹木。
タイリョウザクラ(大漁桜)      バラ科(Rosaceae)
学名:Cerasus × kanzakura ‘Tairyō-zakura’
樹形: 傘状 樹高 :高木 花形: 一重咲 花の大きさ:中輪 花色 :淡紅
蕾は濃い紅色。
花床筒は、筒状釣鐘形、 萼片は長卵状三角形。
ガクヘン(萼片):5枚。5枚の花弁と互い違いに付く。



《   身近な桜〝桜・・諸々 !?!〟〝4月花Ⅷ〟 》
サクラ属の落葉高木または低木、果樹の中堅果類として分類される。
静岡県熱海市網代で作出された早咲き桜の一種(角田春彦作出品種)。
原木は静岡県熱海市の網代漁業組合の網干場に有る由。
花色が桜鯛の色に似ている、1~2枚の旗弁のある小花が混在する。
此等のことから花名が付けられたといわれている。
早咲きのオオシマザクラに寒桜を交配したと記録されている。
温暖な網代では2月中旬頃に開花する様だが、他所は3月初め開花。
桜鯛色の様な花弁、質感がある。花床筒は筒状鐘形 萼片は長卵状三角形。
花色・淡紅紫色、5枚花弁、一重咲き、中輪。
神奈川県内の植栽場所に酒匂川桜並木があるとか、来年は鑑賞に行きたい。
資料によれば、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。作出された桜種。
早咲きの大島桜の実生と寒桜のかけ合わせで生まれた一種。
花色がサクラダイ(桜鯛)に似ているとか、漁師町で誕生したとか。
大漁を祈願し縁起の良いおめでたい名前、由来を読むと微笑ましい。
魚好きな僕からすると“サクラダイ”とはハナダイ科のイメージがある。
このハナダイ小型だが、マダイ(真鯛)よりはるかに美しい。
春に因んだ、大漁祈願・真鯛・・網代、やはり真鯛に由来するか。
余り市場ではお目にかからないハナダイ科の桜鯛、実に美しい姿だ。
余談はさておきこの大漁桜、知名度は低い。身近に植栽されていたとは!!
幾度となく見ていたのだ。河津桜の隣に植栽されていた。気にしていなかった。
河津桜の変種くらいに思っていた。よくよく眺め、図鑑を見てわかった。
枝が横に広がり、樹形は傘形(半球形、ドーム形)になる由。
見栄え良いと資料にあったが、咲いた姿は未見。
幹(樹皮)は黒っぽいが、濃いめのピンク色の花は河津桜に似ている。
図鑑・資料を見ただけでは、河津桜と判別出来ない、と思った。
河津桜より遅い開花とある。興味津々の桜を知った。
網代の2月と言えばサバフグの干物がある。来年は網代に行こう。

※ 桜・花見と言えば3~4月。桜は1年を通して種々見れる。
今年は、4月花として書くことにした。 ※


「令和陸年(皇紀2684年)4月7日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜の前に〟❖ ’24-97❖ 》

アーモンド      バラ科(Rosaceae)
学名:Prunus amygdalus Batsch
別名:ヘントウ(扁桃)、ハタンキョウ(巴旦杏) , bitter almond 。
近寄ってみても、さくらにみえる。
よくよく見ないと・・・!!

《 そっくりさん〝アーモンド & !?!〟〝4月花Ⅶ〟 》
バラ科サクラ属の落葉高木または低木、果樹の中堅果類として分類される。
和名は、ヘントウ(扁桃)。アンズ、モモの近縁種で、梅などに似た果実をつける。
その果肉は薄く食用にならない。
が、食用のアーモンドは種子の殻を取り除いた種子の中の仁(kernel)である。
以前はモモ属 (Amygdalus)又はモモ亜属(Prunus subg. Amygdalus)に分類されていた。
現在ではサクラ属・スモモ亜属・アーモンド節に分類される。
西アジアを原産とする。風味のある種子はナッツとして食用にする。
世界各地で栽培されているが、モモの近縁種で春の花として観賞価値がある。
開花はモモと同じ3~4月上旬。花弁は5枚で端に切れ込みがある。
咲き始めは、花弁縁のピンク色が目立つが、徐々に全体が淡いピンク色となる。
野生種の花は一重だが、多くの変種があり、八重咲き種もある。
葉はモモと同じような細長い楕円形で、長さ4~10cm、幅1~2cmほど。
先端は尖り、葉の縁にはギザギザがある。
サクラなどに比べると枝葉はまばらであり、幹は曲がって育つ。 
果実は毛で覆われ、小さなモモ風だが、果肉は薄くて堅く、食用にならない。
食用とするアーモンドは種子に含まれる「仁」という部分。
ビタミンEやオレイン酸を多く含み、健康食品として注目される。
春三月に、淡紅色の、30mm程度の大きな花を葉に先駆けて付ける。
遠目に見たら“桜”其のものにしか見えない。
アーモンドと桜違いは、花柄(かへい)にあるようだ。
花柄とは、枝上における花の配列状態を支える茎のこと。
アーモンドはこの花柄が短く、枝に沿うように花を咲かせている。
一方の桜は、さくらんぼのようにふんわりとした長い花柄で、
1つの花芽から複数の花を咲かせるのが特徴。
アーモンドは、雌雄同株(しゆうどうしゅ)で桃に近い。
果肉を食べるのがモモ、ギンナン(銀杏)の様に種の中身を食べるのがアーモンド。
和名の扁桃、喉(のど)の炎症を”扁桃腺が腫れている”というが、
扁桃腺は、喉の左右の壁が殻付きアーモンドの様に見える事から名が付けられた。
美しい花を付けるが、殆ど身近では見かけない。植物園で観る程度か。
花はミモモ(実桃)や一重咲きのハナモモと同じような姿。
ミモモや一重咲きのハナモモと同形同色。サクラに似ているが、
桜の花には長い柄がある。又、かすかだが花もアーモンドの臭がする。
アーモンドとモモは、萼がちょっと違う。萼片の先端がアーモンドは尖らない。
小さな切れ込みが入るが、モモは丸みを帯びるが軽く尖り気味。
アーモンドは萼片の縁(ふち)の辺りに集中して白色の毛が目立つ。
細かく見れば違いはあるが、一見すれば、みな桜だ!!


今年の花見は、入学・始業とうまく重なった!!
昔、桜ではなく、アーモンドの花見にスペインを旅したことがあった。
西欧、特にスペインは、アーモンド栽培が盛ん。
アーモンドの花を見に参った事があった。
段々畑でオリーブやアーモンドを栽培している場も訪ねた。
スペイン・レバンテ地方、アリカンテの景観、
アーモンドの花がよく似合う。
また、地域独自の調理法、素晴らしい米料理が食べれた。
アロス・ア・バンダ(魚入り)、アロス・ネグロ(イカ墨入り)、
アロス・アル・オルノなど。美味しい魚介類、
そしてデザートでのパン・デ・イゴ(乾燥イチジクのお菓子)、
トゥロン(炒ったアーモンド、ハチミツ、砂糖で作ったお菓子)、
ヒホナのアイスクリーム、とっても美味。而してデザートワインが良い。
この地の米料理は、美味。思い出した。

「令和陸年(皇紀2684年)4月6日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝山と里の花〟❖ ’24-96❖ 》

ヤマエンコサク(山延胡索)     ケシ科(Papaveraceae)
学名:Corydalis lineariloba Sieb. et Zucc.
大和市下鶴間・高木道正山河畔林(大和市最北端の小さな緑地)
ヤマエンコサク(山延胡索)拡大プロフィール。
山延胡索の花構造説明。
**画像は借物 **



《 そっくりな植物、其の1〝4月花Ⅴ・Ⅵ〟》
(山延胡索);
本州〜九州の山の林や道ばたに生える多年草。
全体無毛または時に乳頭状小突起があるのもある。
塊茎は、球形で直径1cm程。茎は1個で茎高10〜20cm。
最下の葉は鱗片状となり、この腋から分枝する。
茎葉は2個あり、2〜3回3出複葉、柄あり。
小葉は線形〜卵円形、細く3~4裂する。
小葉の形には変化が多く切れ込みない円形のものもある。
花は茎の先に筒状花を開花させ、色は、淡紅紫色で長さ20mm前後。
苞は披針形〜扇状くさび形、時に歯牙がある。
ジロボウエンゴサクと違い、苞は先が3~5裂する。
ジロボウエンゴサクは花が紅紫色~青紫色で横向きにつき、苞が全縁。
エゾエンゴサク は東北地方以北に自生、苞が全縁又は不規則に切れ込む。
花弁は4枚で外側に2枚、内側に2枚つく。
外側のうち上の1枚がもっとも大きく、基部が袋状の距になって後ろにつきでる。
内側の2枚の花弁は左右から合わさり先端が合着し雄蕊と雌蕊を包んでいる。
雄蕊は6個あるが、雌蕊の上下で3個ずつ花糸が合着している。
子房は上位で1室。 神奈川県レッドリスト2020「準絶滅危惧」
丘陵地や低山の林内に普通のムラサキケマン(紫華鬘)の近縁種で小型。
神奈川県内では東京都町田市~相模原市内に自生地が点在している。
藤沢市内に一ヶ所自生地がある由。横浜市栄区の荒井沢に自生している。
実際的にジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)と見分けるの難しい。
地下の塊茎は丸く、直径4~9㎜、鎮痛の薬草としてもちいられている。
また、ヤマエンゴサクの苞には切れ込みがある。
似ているムラサキケマンは花が総状花序となり、葉が細裂する。



ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)     ケシ科(Papaveraceae)
学名:Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.
美しい立ち姿。
泉の森・山野草園
葉の姿も良い雰囲気。
構造説明。画像は借物。


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策);
乾燥しない保湿された半日陰の林内や林縁などに生える多年草。
野山でごくふつうに見かけるムラサキケマン(紫華鬘)の近似種。
草丈は、10cm位。地中に直径約1センチの丸い根塊がある。
 毎年古い根塊の上に新しい根塊ができ、 そこから根生葉と花茎が出てくる。
地上部は白緑色を帯びて柔らかく、茎は細い。
葉は2~3回3出複葉で、 小葉は楕円形であるが、掌状に3裂するものもある。
複葉は根生するとともに、茎にも2枚ぐらい互生する。
細長い花茎の先、総状花序に紅紫色~青紫色の細長い筒状花が数個咲く。
花冠は先が唇状に上下に裂け、 各裂片は左右に2浅裂する。
筒の花柄のついている所より後部は距となっている。
花柄の基部には、小さな卵状3角形の苞がある。
全草有毒であるが、根塊は生薬として使われる。
神奈川県内で自生地は、中々お目にかかれない。
希少種と云える。野山では、殆どが紫華鬘である。
ムラサキケマンやヤマエンゴサク(山延胡索)と近似だが、
葉や苞が異なっている。又、ムラサキケマンよりは早咲き。
ジロボウエンゴサクの苞には切れ込みなし。
ヤマエンゴサクの苞には複数の切れ込みあり。
ムラサキケマンの苞には多数の細かな切れ込みあり。
他の花に先駆けて咲き春を感じさせる花。
“春の妖精(スプリングエフェメラル)”である。

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