アメリカは日本とは比べ物にならないほど酷いパンデミックの最中ですが、またその雰囲気も日本とは比べ物にならないほど楽し気です。
ここで日本とアメリカの違いを少し整理してみたいと思います。※全て2021年9/29のデータ
【1日の死者数】
・日本:48人
・アメリカ:2491人
※アメリカの人口は日本のざっと3倍なので、日本で言うと830人亡くなった感じです。
【ワクチン完全接種者の割合】
・日本:59.54%
・アメリカ:54.81%
※数字は似ていますが、どどーんと“日本の全人口以上”の人がワクチン接種を終えていません(ワクチンは無料かつ手軽に接種できる状況なので、体質や信条など意図的な未接種者人口です)。
【経済活動の抑制】
・日本:時短営業、酒類の提供制限。加えて外飲みからBBQ、屋外コンサートにも厳しい目が光る
・ラスベガス:屋外でのマスク着用義務のみ。時短営業なし、酒類の提供あり、屋内外のコンサートやショーあり、ましてや外飲みやBBQで文句が出るはずなく
【感染者増加への不安】
・日本:「感染者0」を目指したい人がいる。病床は世界一多いが、なぜか不足。
・アメリカ:ワクチン接種後、重症化しないなら風邪と一緒。完全なるwithコロナ状態(実際、CNNによるとワクチン完全接種後の死亡率は0.001%のみ。現在の状況は「ワクチン未接種者のパンデミック」と言われている。ついでに言えばワクチン未接種者もwithコロナを楽しんでいる、ただしこちらの理由はコロナ軽視→毎日数千人規模で死亡)。
CNN:https://www.cnn.com/2021/07/31/health/fully-vaccinated-people-breakthrough-hospitalization-death/index.html
【ワクチン義務化】
・日本:個人的予測ですが、多分ない
・アメリカ:既に多くの企業が実施、バイデン政権も政策を発表。
これに関して「アメリカは自由の国じゃなかったのか」という疑問もあるかもしれませんが、着目したいのは「アメリカは訴訟の国」である点です。夫が務めている会社では勤務中に感染した社員が亡くなってしまい、遺族から莫大な額の訴訟を起こされています。企業も政府も容赦なく訴えられるこの国では、必ず「対策は取った」というヒストリーを残さなければなりません。
例えば反ワクチン派の社員が亡くなった場合、日本でしたら遺族は悲しむだけで終わることが多いと思いますが、アメリカでは有名な反ワクチン者でも「会社が悪い」「政府が悪い」と訴訟を起こし、金を巻き上げてやろうとする人がいる可能性があります。
最後に個人的な感想ですが、経済活動が自由に行われているアメリカの「withコロナ」の状況はストレスがなく、精神的な病気や生活苦などにも陥ることがなく、感染対策をした上でのびのびできてとても助かっています。ワクチンを打っても我慢我慢ですよと、日本のニュースは強調しますが、そんなに我慢我慢できるものなのでしょうか。ワクチンを打って2週間経ったら、感染防止対策しつつ、少しはタガを外しちゃってください。どうぞ楽しい秋を!
――――――――――――――――――
猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。
************************************
「RuコミュニケーションズLLC」
https://www.rucommunications.com/
私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
https://www.rucommunications.com/interview
************************************
本当にどうでも良い話ですが…。
Amazon Primeで阿部寛さん主演の「結婚できない男」が見られることが分かり。私が一人で見ていたら、英語字幕を横見していたアメリカ人夫が私の約100倍ぐらいハマってしまいました。
――ここからネタバレ含みます――
阿部寛さん扮する建築家が女医(夏川結衣さん)に告白もどきをするときは、夫は泣きながら感動していたほどでして、シーズン2への意欲(早く見ようという急かし)は並々ならぬものでした。
「I want to see the doctor!♡」
それが…2の「まだ結婚できない男」の最初の曲の中で違う女性が出て来た(吉田羊さん…好きな女優さんですが)瞬間に、手から皿を落としかねないショック状態に。
「女医さん、どこ行ったどこ行った!」――「あれあれ、名前がないよ…出てないみたいだよ…」
「それでも見てみようよ」と私は言ったのですが、夫は「もう見ない!見ない!絶対見ない(涙)」。
翌朝起きた時にも「あれってひどくないか。信じられない。まったくバカげている…一体どうして…」と何か深刻な問題のように絶望していました。
●夫に「猫踏んじゃった」を教えてみました
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/398528/2021-03-10
●義姉の脅し「死ぬなり何なり!」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/397134/2021-02-24
――――――――――――――――――
猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。
************************************
「RuコミュニケーションズLLC」
https://www.rucommunications.com/
私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
https://www.rucommunications.com/interview
************************************
夫がどうしても回転椅子が欲しいと言い張りまして。
回転式だとテレビを見てて、私から呼ばれた時にそのまま回転して振り返ることができるから、と(首を回せば済むのではないか…)。
それでメイシーズの回転椅子(写真)、我が家としては大奮発の$400を購入しました。
しかーし、この椅子は身長185センチのごついオジサンが愛用するには華奢過ぎました。結果、2週間で回転機能が故障。
「$400が(涙)」という気分でしたが、メイシーズがあっさり新しい椅子を送ってくれることになり、壊れた椅子も自分たちで処理してくれというので、せこい私たちは「回転しない椅子」としてキープすることにしました。
ところが先月また!届いた椅子の回転機能が故障。するとまた同じ椅子が送られてきました。今、同じ椅子が3つ…。壊れない違う椅子に変えてほしいとお願いしてみましたが、ダメでした。
そして今、夫に「新しい椅子には決して座るな」「椅子は眺めるもの」と言っているのに、また嬉しそうにくるくる座っています。
●夫に「猫踏んじゃった」を教えてみました
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/398528/2021-03-10
●義姉の脅し「死ぬなり何なり!」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/397134/2021-02-24
――――――――――――――――――
猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。
************************************
「RuコミュニケーションズLLC」
https://www.rucommunications.com/
私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
https://www.rucommunications.com/interview
************************************
私は携帯ではニュースをYahooで見ているのですが、お薦めで上がってくる記事は私の好きな分野ばかりです。
これが怖いのは、私が興味のあるニュースが世界で最も注目されていることのように思えてくることです。
この状況を「フィルターバブル」と言います。
大辞泉の説明(抜粋):サーチエンジンなどの学習機能によって、利用者の望む情報が優先され、望まない情報から遠ざけられる様子を、泡の膜に包まれている状態に例えたもの。
こういう“泡の膜”に包まれていることが、ひいては陰謀論に陥ることにつながるようにも思います。
そこで先週から何かを検索する時は、GoogleやYahooの代わりに、検索履歴も個人情報も記録しないサーチエンジン「ダックダックゴー duckduckgo.com 」を使うことにしました。
今のところ、デザインも他のエンジンとほぼ同じで、違和感なく使えています。これで“私が気に入らない情報”もたくさん目にできたらいいなあと思います。
――――――――――――――――――
猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。
************************************
「RuコミュニケーションズLLC」
https://www.rucommunications.com/
私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
https://www.rucommunications.com/interview
************************************
仕事でアメリカ人クリエーターたちに「わびさび」について説明しなければならない機会がありました。
アメリカの美といえば華やかで賑やかな、言ってみれば非常に分かりやすいものが多いので、「不完全さ(Imperfection)」から感じる美を説明するのは結構大変でした。
「不完全なのに美しいってどういうこと?」――来ました。本当、なぜ不完全なのに心惹かれるのでしょうね。
松尾芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」が名作と言われる理由などを一緒に話し合ってみたりもしましたが、やはりもっと直接的な説明の方が良さそうです汗
例えば画家のゴッホ。
皆が惹かれるのは、もちろん第一は作品の素晴らしさゆえですが、彼の最大の願い――作品が認められること――が死ぬまで叶わなかったことにもあるのではないでしょうか。
「彼の貧しく悲しい“不完全な”人生に、なぜ私たちは惹き付けられるのでしょう」「皆が憧れるような、富や名声を手にした人生ではなかったゴッホに」。ここでようやく皆の顔が当惑から納得に変わりました。
若い人々がこのImperfectionの表現を取り入れている例も取り上げました。Netflexのリアリティーショー「Motel Makeover」です。この番組では2人のカナダ人女性が人気ホテルを誕生させるまでの過程を追っているのですが、彼女らがロビーに飾ったネオンサインが「Wish you were here(あなたがここにいたらいいのに)」(上写真)でした。
あえて「足りないもの」を主張するこのネオンサインを背景に宿泊客が写真を撮った時、そしてそれを大切な誰かとシェアした時、単なる写真にほのかな寂寥が宿ります。「あなたがここにいたら…」――これは「わびさび」のモダンな活用法と言ってもいいかもしれません。
9/4「インドの集団免疫獲得に思う」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/414493/2021-09-04
8/17「再びマスクのラスベガス」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/412869/2021-08-17
――――――――――――――――――
猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。
************************************
アメリカの翻訳・制作プロダクション
「RuコミュニケーションズLLC」
https://www.rucommunications.com/
私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
https://www.rucommunications.com/interview
************************************
インドのこれまでのコロナ死者数は公式発表では約44万人ですが、アメリカの論文によると実際は500万人近い可能性もあるとのこと。500万人といえば福岡県の総人口に当たります。人口880万人の大阪で言えば、府民の1.8人に1人が亡くなった状況です。
こうしてインドはワクチン2回接種率がわずか13%にもかかわらず、集団免疫を獲得したといわれています。
本来ならこのようにウイルスへの耐性を持つ強い人間だけが生き残ることで、人類は強くなっていくのでしょう。でも自分や自分の大切な人々を“神の選定”に差し出すことは、私にはできません…(既に親戚3人がコロナで死亡、現在1人重体――80代でワクチン未接種でした…)。
ワクチンも正直まだよく分からない点が多いですが、今日時点では、ワクチンにすがって生き残ろうと判断しています。でも来月はどう思っているか分かりません。
6/29 「ラスベガス:深刻な働き手不足」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/408622/2021-06-29
8/17「再びマスクのラスベガス」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/412869/2021-08-17
――――――――――――――――――
猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。
************************************
アメリカの翻訳・制作プロダクション
「RuコミュニケーションズLLC」
https://www.rucommunications.com/
私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
https://www.rucommunications.com/interview
************************************
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account