これでも太った方です(><)
「アメちゃん」の漢字は「雨」です。シェルターから「名前つけてください」と言われたので、「雨」と名付けました。
なぜなら『地獄の餌箱:なぜか巨大植物が生えた…』 https://jp.bloguru.com/RuCommunications/447616/2022-08-08
で書いた通り、ちょっと前のラスベガスには毎日数時間だけとんでもない嵐が来ていまして(日本の地震警報のように不気味な洪水警報が毎日、携帯から鳴り響く)、雨ちゃんはそんな期間に、道端に捨てられたのでした(血便も出るはずだ)。
過酷な雨嵐を生き延びたワンコだから、これからも強く生きるように「雨」。
それにしても痩せています(写真)。あばら骨は触ると洗濯板のようですし、首も肩もお尻も骨が突き出ています。
そこでミドルネームは「餅」。早くお餅のようにふっくら膨らんでくれたら…と願っています。
色々覚えてきた賢いアメちゃん
以前、取材したドッグトレーナーさんが「結局は飼い主自身がドッグトレーナーにならなければならない」と言っていたこと思い出しました。
なぜなら犬が好ましくない行動をするのは、すなわち飼い主の好ましくない行動によるものだからです。アメちゃんを道端に置き去りにしたオーナーも良い行動がとれず、アメちゃんを手に負えない犬と思ってしまったのかもしれませんね。
だから私は次のオーナーがアメちゃんを「嫌な犬だな」と思わないよう、厳しく躾けることに決めました。といっても犬には決して声を荒げたり叱ったりしてはいけないんだそうです。
好ましくない行動をした時は、命に危険が及ばない限りは無視。ただし良いことをしたら‟その瞬間に”おやつをあげて褒めちぎる。
しかしこの「声を荒げない」というのが難しくて汗。
ちょっと目を離すとテーブルの上のグラスを倒してこぼれたジュースをぺろぺろ。グラスが転がって床に落ちて割れる瞬間に、「アメーーーー!!!!」「のおおおおお!!」。
するとすかさず夫がやって来ます。「あれえ?声を荒げないんじゃなかったの笑」。
しまいには言うことを聞かないアレクサに声を荒げたら、また夫から「あれえ、また声を荒げている人が居るぞ~」。
でもこれは夫とのコミュニケーションにも役立っています。夫が何か好ましくないことを言っても、私は今、静かになるだけです。夫がひるんで自分から打開策を出してくるので、そこで即座に「わあ、いいアイデアだね!ありがとう、私のことを考えてくれて」と褒めちぎります。
今のところ、アメちゃんよりも夫の方がよく言うことを聞くようになっています。
シェルターのサイトに載っていた、アメちゃんの写真。やせ細ってあばら骨が見えています。
泣いてばかりいてもね…。
「新しい犬を飼ったら?」と慰められて、「私は犬好きを自認していたけれど、欲しい犬はバク君だけなんだと」と気付いたり。
もし飼ったらすぐに癒やされることは分かっているけれど、大好きになってまたお別れでこの苦しみを味わうのかと思い、「もう飼えないんだ」と気付いたり。
それでいて、犬のいない暮らしは寂し過ぎると感じたり。
色々な思いが交錯して、ついに、それならこの無駄に寂しい人間を、同じように寂しい思いをしているワンコにフォスターとして捧げようという結論に至りました。もちろん、助けられるのは、むしろ「私」…。
シェルターに連れて来られて、恐怖におびえているワンコはたくさんいるそうです。市のシェルターに申し込んだら、早速「アメちゃん」が我が家に一時避難することになりました。
足を見たら血だらけ。数日前にシェルターに入り、おびえ切って血が出るまで一晩中ドアを掻き続けていたんだそうです。怖くて部屋から出たかったのでしょう。「この子はすぐにでもフォスターが必要でした」とスタッフさんは言いました。
経緯を聞くと、「多分、車に乗せられて、どこかで道端に捨てられたのかと」。この小さなラスベガス市では、探している人がいればまずこのメイン公営シェルターに問い合わせが来る、もしくは住民用の探し犬サイトで容易に「探しています!」というポストが見られます。でもこの子を探している人はどこにもいないそうです。
我が家に来て3日目ですが、毎晩スヤスヤ寝ています。問題はすさまじい下痢。かぼちゃのスープ(整腸効果あり)をあげたり、半日胃を休めたり、いろいろやっていますが3日間治りません。しかも血便。かぼちゃのスープをあげたら血はなくなりましたが、完全に水です。
今日治らなかったら明日、シェルター併設の動物病院に連れていく予定です。
私も走り回って(室内にも下痢するもんで^^!)血尿が出そうなほど疲れています笑 でも大丈夫。もう少しでアメちゃんも私もくつろげるようになるはずです。
餌箱の下に生えた、雑草とは思えない巨大植物(中央)。
『鳥のために大出費』https://jp.bloguru.com/RuCommunications/441771/2022-06-06
に始まった、小鳥との素朴な‟癒やしの時間”が鳩との壮絶バトルに変わった次第は書き記しましたが、その後、意外な展開がありました。
ーーその展開の前に、まずラスベガスの天候について書いておきましょう。先々週の1週間は毎日数時間、ひどい嵐が来ました。その激しさと言ったら、打ち付ける雨で家が揺れ、5分ごとに雷が落ち、近所中のポリバケツ(タイヤ付き)が一斉にゴロゴロお出掛けするほどの暴風が吹き荒れるレベル。大きなトランポリンがいくつも空を飛んでいました。全く砂漠に生まれたこの街は、暴れる野獣を背負い投げして無理やり飼い慣らしたような環境なのです。
しかし、大地をひっくり返すような嵐ではあるものの、過ぎ去った後は街中の緑が色濃く生気をみなぎらせます。
もちろん我が家の庭もーー「あれ?ちょっと待って」。一昨日ふと、餌箱の下の花壇が妙に混み合っていることに気付きました。約50センチの高さの、見たこともない巨大植物が生えています。「こんなのあったっけ!?」。
もしやこれはーーああ!トウモロコシ!
小鳥にあげていた市販の餌の中に確かに、乾燥したトウモロコシが入っていました。あれが地面に落ち、嵐の恵みを受け、急成長したようなのです(しかも4本も)。
夫は収穫したら額縁に入れて飾ると言っています。…なぜ?
せっかくなので、本当に実がなるか、楽しみに待ちましょう。
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