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プロの為の鉛筆とメカニカルペンシルの変革(1)

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青写真:油等で汚れても読み易い 青写真:油等で汚れても読み易い
製図用としての発展

製図:
一口に製図(ドラフティング)といっても、建築製図と機械製図は全く違います。建築図面が施行が終了した時点で一応役目を終えるのに対し、機械図面は同じ部品を作る為に、何度も青写真が作られるので元図面の耐久性が要求されます。この為、製図用紙が後述のクロスであれ、トレーシングペーパーであれ、マイラーであっても,元図面を作るのは、鉛筆を使用する場合も書くというより,一定した高い筆圧で黒鉛を塗り込めて,線や文字部分を青写真やコピー機器の透光から遮断するという作業が製図です 。恒久性からはインデアインク(黒鉛と膠を水溶したインク)による表記「墨入れ」が望ましいのですが,修正の困難さから鉛筆が併用されてきました。

製図用紙:
「クロス」: 
戦前から60年頃迄は使用されていた文字通り、布(絹)にインクで表記が出来るように糊をひき、剛性を与え表面を滑らかにし伸縮を抑えたもの。鉛筆も使われたが、インクが主。戦時中には物資の不足から航空機設計等で反故になったものを,洗い出してワイシャツを作ったという話もあります。

「トレーシングペーパー(トレペ)」透光紙: 
透光の程度で各種あるが,何度もの修正や複写機器に通されることに耐える丈夫さと伸縮が少ない事が要求されます。

「マイラー」デュポン社製: 
部品図が原寸で型紙としても使用される場合なども考慮,紙と違って温度や湿度によって伸縮せず、表面がインクや鉛筆を受け付ける様に加工された特殊フィルムです。このフィルムに付着し易いプラスチック系の鉛筆芯(ステッドラー製)が使われていました。又この芯による表記の修正の為にフィルム面に傷をつけない合成樹脂系消しゴムも開発されていましたが、その性能から天然ゴムに替わり、一般の消しゴムにも使用されるようになりました。

「パテントボード」ストラスモア社製:
非常に特殊な例として,米国特許庁に提出する特許出願用の「パテントボード」と呼ばれる特製ケント紙があります。出願の添付図面は改竄を防ぐ為、修正ホワイトの使用が認められておりませんので,修正はインクを削り取って、書き直さなくてはなりません。現在はCADによる図面の提出も認められていますが,製図法にも特殊な規約があり,基本的にはリンカーン大統領の時代から変わっておりません。これに関わる特許司法製図士には知識と高い技術が求められます。
#シャープペンシル #ブログ #文房具 #製図道具 #鉛筆

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カストマイジング(改造)1

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基本 (各ブラシ共通の要件)ダブルアクション型

1、操作ボタンの空気弁の堅さ…空気を出す為に押し下げる力。

2、塗料を出す為に操作ボタンを(ニードルを)引く力。(ニードルパッキングの抵抗)。

理論的には,空気を出す為に押し下げるボタンの加減で空気量を調節できるので、この(1)の動作加減と(2)のニードルを引く動作加減を同時に出来れば、完璧なブラッシングが出来る筈ですが,実際の作業として一本の指で行うには非常に複雑で不可能に近い。(エアブラシに機構として、これを可能にしようとした例はありますが(ウッド社製)、使いこなせた例は聞きません。)
#エアブラシ #文房具

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歴史5「パシェー・エアブラシ社」

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パシェー・エアブラシC型 パシェー・エアブラシC型
(1904年) T&C社、ウッド社の従業員だったジェンス・パシェーが「パシェー・エアブラシ社」を設立。
写真は初期のC型。ハンドルを握り、レヴァーは親指で操作。
スプレー方向は下向き。空気ホースはハンドルの中を通す。

(1963年)シカゴに「バジャー・エアブラシ社」創業。エアブラシ最盛期を迎える。

(1980年) 「ウッド・エアブラシ社」閉業 。
(1998年) 「T&C社」閉業 。
(2000年) 「バジャー社」が「T&C社」を買収 。
(2004年) 「パシェー・エアブラシ社」創立100年。

#エアブラシ #ブログ #文房具

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歴史4「ウッド・エアブラシ社」

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ウッド・エアブラシ ウッド・エアブラシ
(1895年) サイヤー・アンド・チャンドラー(T&C)社の職人だったオラウス・ウッドが空気量調整弁を設置した改良型を発明。今日の一般的エアブラシの原型が確率した。
(1899年) オラウス・ウッドはT&C社から独立、「ウッド・エアブラシ社」を設立。
#エアブラシ #ブログ #文房具

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歴史3 (1889年)チャールス・バーディック

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(1891年)バーディックの画... (1891年)バーディックの画期的な内部混合型(インターナルミックス)方式
(1889年)チャールス・バーディックが実用新案取得。それまで下方向のスプレーを前方向スプレーに変える。
(1891年)バーディックが画期的な内部混合型(インターナルミックス)方式を考案。サイヤー・アンド・チャンドラーにより製造販売、1893年の世界博で紹介する。

バーディックは英国に移住、ロンドンにて創業「エアログラフ」と名付け製造販売。後に社名も「エアログラフ社」とする。
#エアブラシ #ブログ #文房具

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歴史2「ペイントディストリビューター」

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(1879年)アブナー・ピーラ... (1879年)アブナー・ピーラー「ペイントディストリビューター」 前述の製品の内部:... 前述の製品の内部:

歴史2「ペイントディストリビュ...
(1879年)アブナー・ピーラーが「ペイントディストリビューター」を考案。(1881年)に特許をリヴァティーとチャールス・ウォークアップに譲渡。数度の改良後、ウォークアップは製造販売の為に(1883年)「ロックフォード製作会社を設立、半年後に「エアブラシ製造会社」と改名。「エアブラシ」という名称が使われたのは、これが最初と思われる。
(1884年)の特許では、それまでの両手操作から、一つのレヴァーで空気と塗料の両方を制御する「ダブルアクション」を実現。
#エアブラシ #ブログ #文房具

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歴史1 (1876年)最初のエアブラシ

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(1876年)最初のエアブラシ... (1876年)最初のエアブラシの特許
F.E.スタンレーのアトマイザー。サイフォン式だが販売されなかった。
最初の特許(1876年)はサイホン(スプレイガン)形式ですが製造されず、市販された最初のエアブラシの特許の例(1884 年)はパシェーAB型のように噴射される空気流の中に塗料のついた針を出入りさせるという複雑な構造です。
#エアブラシ #ブログ #文房具

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たかがエアブラシ、されどエアブラシ

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筆者使用のエアブラシの一部: ... 筆者使用のエアブラシの一部:
市販の製品に種々の改造が加えられている。個々のエアブラシについての解説は項を追って取り上げて行く予定。
エアブラシアートの歴史:
人類が絵画という表現を発見した歴史の中で、エアブラシ(原理)の登場は早い。絵の具(塗料)を使って描くという技術の中で「吹き付ける」という方法はアルテミラなどの洞窟画に最古のものがみられる。
筆に対して「吹き付ける」という方法は、広い面積を効率良く平均に塗装する手段として開発されてきた。
CGレンダリングの登場する以前、筆跡も残さず人の手の触れられていないような画面が広告メデア、ファッション、超精密イラストなどと一世を風靡し、多くのスーパースターも生まれた。
印刷現場でも写真原稿のレタッチ、カートグラフ(精密地図)、グラデーション効果など、エアブラシ技術無しではプロの印刷行程は成り立たなかった。
90年代、DTP、フォトショップの登場で全てが変わり、大半のイラストレーターはCGに移行、エアブラシは忘れ去られ、洗練された技術も道具も過去のものとなってしまった。
今、華やかな表舞台からは消えたが、エアブラシを新しいミデアムとして、その歴史と極められた技術を整理再考してみることにした。

#エアブラシ #ブログ #文房具

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(7) ぺんてる メカニカ 0.3ミリ

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スリーヴを外した上から全開、半... スリーヴを外した上から全開、半開、全閉の順。ヘリカルが360度左右回転で開閉します。通常なら潤滑は不必要です。JISマークは無く左右回転の矢印があります。
芯パイプの先端は「20141010 (2) ペン先スリーヴ」で記述しました硎磨をしています。
大きな改造ペンではないのですが、初期のメカニカです。0.3ミリ芯使用の最初の頃で、硬度表示がHと2Hしかありません。当時は0.3ミリではHBも無理で、2Bなどは考えられなかったですね。シースは本革製です。
#シャープペンシル #ブログ #文房具 #製図道具 #鉛筆

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(6)マルチペンの改造「ゼブラ・クリップオン・マルチ 2000」

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改造した「コレト消しゴムユニッ... 改造した「コレト消しゴムユニット」を内装  消しゴムへのこだわりも、ここま... 消しゴムへのこだわりも、ここまで来ました。「コレトの消しゴムユニット」をペン先にチューブごと出る様にしましたので、トンボのモノゼロの感じで使えます。替えゴムはコレトのものでなくモノ・エラストマー2ミリを使用しています。
黒のボールペンはゼブラのオリジナルとラミーM21(太目)を使い分けています。
ペン頭部の消しゴムは用が無くなりましたので、キャップを短く詰め,全体の長さが4ミリ短くなっています。
持ち歩くペンを最小限に抑えたい。出来る限り、身の回りの生活をシンプルにしたいということで、数あるマルチペンの選択を一本に纏めることに挑戦。
理想には遠いですが、かなり近い物ができました。ベースは「ゼブラ・クリップオン・マルチ 2000」。この5種選択マルチに「0.5ミリシャープ」、「ボールペン(黒)」,「コレト水性ゲル(ピンクとライトブルー)」、これに「コレトの消しゴムユニット」を組み込んだ野心作です。
コレトの5色版にボールペンユニットを混ぜても同じ事が出来ますが、ゼブラのクリップと芯出しの楽さ、会議等でモンブラン勢に抗しても安っぽい感じがしない点で、一本だけ持ち歩くには満足しています。これに署名などに必要な「筆ペン」と呉竹の「ブラシュ・ハイライター」でバッグの中がさっぱりしました。 

141115 追記:
コレトの替えゴムでなくモノ・エラストマーを使用しているのは、一般に消しゴムは「消しくず」の纏まり易いものが好まれているようですが、2ミリ径の細いものでは特に本体先に絡み付くと取り難く、先をきれいにしておきたい私などには、結構うっとうしいのです。これは人によっての好みがあるでしょうが。
#シャープペンシル #ブログ #文房具 #製図道具 #鉛筆

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