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706. 子宮の老化

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706. 子宮の老化
加齢により卵巣機能が低下して、
妊娠が困難になることは
良く知られていますが、


子宮も加齢により、
胚を育てにくくなるのです。

その原因は、
卵巣からの女性ホルモンの減少により
子宮内膜が薄くなるためだけではなく、


同種免疫の状態においても、
加齢により、
免疫的なバランスが
壊れやすくなるからです。


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705. アスピリン、ヘパリン治療が危険な人

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705. アスピリン、ヘパリン...
消化管潰瘍がひどく、
消化管出血もある人が、
当院を受診されました。

抗リン脂質抗体が陽性であり、
他院でアスピリン治療を受けていましたが、
消化管出血がひどく、
妊娠の継続ができなかった人でした。


このような場合、当院では、
従来の抗凝固治療はお勧めしません。


水分をこまめに一日1.5リットル以上
飲んで、
体を冷やさず、

赤ちゃん関係のことはできるだけ
考えないようにするために
いつもの忙しい生活を維持して、

体をよく動かす生活を
指導しています。

場合により、
精神安定剤を頓服で少量
服用するよう
お話ししています。


その医学的根拠として、

最近の多くの研究報告では、
抗リン脂質抗体が強陽性でないならば、
ヘパリン治療は必要なく、
アスピリン単独治療で十分という内容です。
私も同じ見解です。

さらに、
特殊な研究報告ですが、
抗リン脂質抗体のアスピリン治療を
世界で最初に報告したニュージーランド
(Lubbe, WF, et al. : Lancet, 1:1361, 1983)
から、

抗リン脂質抗体が陽性の患者さんに
アスピリン治療しなくても、

十分な生活指導と
妊娠中のこまめな医学的サポート
(支持的精神療法)により、
アスピリン治療患者さんと同程度の
高い治療成績が得られたことが
報告されています。
(Pattison, NS, et al. :
Am J Obstet Gynecol, 183:1008, 2000)



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704. 抗リン脂質抗体陽性の治療

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704. 抗リン脂質抗体陽性の...
不育症と着床障害の検査のなかで、
抗リン脂質抗体(約9種類)と、
プロテインS、第12凝固因子が、
よく調べられています。

異常値ならば、胚、胎児のまわりに
血栓ができやすく、
妊娠の継続ができにくくなるのです。


どこまで調べる必要があるのか、
治療はどうするのかは、
担当医師の専門知識と治療経験により、
また、患者様の状況と希望により、
実際は、まちまちです。


また、検査値の異常のレベルによって、
治療方法が違ってきます。


一般的には、
抗リン脂質抗体が弱~中程度陽性、
プロテインS、第12凝固因子が弱低値ならば、
まずは、アスピリン単独治療がお勧めです。

#抗リン脂質抗体

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703. バイアスピリンとバッファリン配合錠A81の違い

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703. バイアスピリンとバッ...
不育症と着床障害の治療のなかで、
バイアスピリンとバッファリンが
よく使われています。

同じ少量アスピリンですが、
バイアスピリンはアスピリンが100mg、
バッファリンは81mg含まれています。


両者の違いは、
量だけではなく、
溶ける場所が違います。

バイアスピリンは腸溶錠ですから、
主に腸で溶けますが、
バッファリンは主に胃で溶けますから、
胃に刺激性があります。

両者とも消化管出血、
消化管潰瘍等の副作用があり、
消化管を荒らしやすく、
出血しやすくなります。
#アスピリン

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702. コロナ禍の環境が妊娠継続に味方?

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702. コロナ禍の環境が妊娠...
ここ数か月間の当院での診療内容の印象です。

以前より多くの方が、
妊娠され妊娠継続に成功されている
ように感じています。

コロナ禍の緊張した環境が
相対的に、
生殖に対するストレスを軽減して
何らかの良い影響を及ぼしている
のかもしれません。

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