Search Bloguru posts

682. 感染ではなく、過剰な炎症が原因

thread
682. 感染ではなく、過剰な...
細菌やウイルスに感染した場合、
感染を防ぐために、
炎症反応が起こります。

実は、
感染そのものによる流産は
それほど多くありません。


そうではなく、

感染により炎症反応が
起こりますが、

炎症反応の中の
免疫細胞が「過剰に反応」して、
炎症性サイトカインを
大量に放出することが、

流産、着床障害を
引き起こしているのです。


炎症性サイトカイン
(腫瘍壊死因子;TNFα)等が
細菌やウイルス感染した自分の細胞を
攻撃してしまうように、

胚や胎盤になる細胞(半分異物)を
攻撃してしまうからです。


ですから、
「慢性子宮内膜炎」の診断で、
抗生物質や乳酸菌の治療では、
不十分な場合が多いのです。

炎症性サイトカイン(同種免疫異常)
を詳しく検査して、
免疫の暴走を治療することが、
最も効果的なのです。
#子宮内膜炎

People Who Wowed This Post

681. コロナ禍にタクロリムスは危険

thread
681. コロナ禍にタクロリム...
コロナウイルスと戦うのは、
免疫力です。

免疫力を弱める薬で、
もっとも強力な薬が
タクロリムスです。

タクロリムスは、
臓器移植後や膠原病の治療薬で、
ステロイド剤では効果不十分な場合に、
よく使われます。


コロナ禍で、
ステロイド剤ではなく、
タクロリムスを使うのは、
免疫を抑制しすぎる可能性があり、
危険ですよ。
#同種免疫

People Who Wowed This Post

680. 子宮内環境は複雑

thread
680. 子宮内環境は複雑
体外受精・胚移植を
何回受けても、出産できない。

ビタミンD、亜鉛、サプリ、
抗生物質など、
いろいろ治療は受けているけど、
いつも悔しい思いをされている方へ。



体外受精の先生は、
卵を育てることが専門です。

ホルモン刺激にて、
卵子をたくさん採卵して、
培養して、
移植するまでが専門です。


子宮の環境については、
専門分野が違います。

子宮内環境は複雑ですよ。
発生学、遺伝学、免疫学、
内分泌学、精神医学などが
絡んでいるからです。


流れ作業のような
体外受精スケジュールのなかで、
相談もできず、
迷いがあるならば、

勇気を出して、
まずはメール相談してみてください。

私は子宮内環境を専門とする
医師として、
不育症と着床障害についての
約40年間の
知識と経験と実績があります。


People Who Wowed This Post

679. 当院ホームページ大改造中

thread
679. 当院ホームページ大改...
専門クリニックとして開業13年目ですが、
初めてホームページを大改造しています。

まずは情報の整理をしました。


「きちんと知りたい不育症」(2020年版)
は、最新の情報を入れて、
さらにわかりやすくしました。
また、
不育症の基本をまとめた
「基本を知りたい不育症」(2020年版)
も、アップしました。


着床障害については、
独立して、
「きちんと知りたい着床障害」(2020年版)
を、新たに書き下ろしました。
また、
「基本を知りたい着床障害」(2020年版)
を、新しくアップしました。


さらに、一部改変した
「不育症と着床障害のポイント解説」
もアップしてあります。


きちんと知って、
基本を整理して、
ポイントを押さえれば、
全体像が見えてくると思います。


目新しい情報だけに偏っていては、
迷子になってしまいますよ。

People Who Wowed This Post

678. 子宮内のNK細胞の重要性

thread
678. 子宮内のNK細胞の重...
妊娠初期の子宮内膜細胞の
約30%が白血球細胞です。

その中の約70%が
NK(ナチュラル・キラー)細胞であり、

子宮内膜のNK細胞の多くは
血管の形成や、
胎盤になる細胞の増殖を助けており、
いわゆる善玉です。

しかし物理的、生物学的、
心理的ストレスがかかると、

悪玉NK細胞が増えて、
(NK細胞活性が増えて)、
胎盤になる細胞を攻撃
してしまいます。


NK細胞は、
アドレナリンの影響を
受けていますので、
イライラ、迷い、不信感が強いと、
NK細胞活性は高くなる
傾向にあります。


上の図は、
以前より私が考えている
ひとつのモデルケースです。



People Who Wowed This Post

677. 妊娠に必要な物質の測定(M-CSF)

thread
677. 妊娠に必要な物質の測...
妊娠子宮内膜には、白血球が増加しており、
その白血球の約20%がマクロファージ
という免疫細胞です。

マクロファージは、
胎児側細胞(胎盤になる細胞)の
子宮内発育にとって、
悪玉(M1?)でもあり、
善玉(M2?)でもあるようです。

また、
マクロファージ等が産生している
M-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)
は、大量ならば炎症性サイトカインを抑制し、
さらに、
胎盤になる細胞の増殖・分化を助けている
こともわかってきています。

M-CSF欠損マウスの雌では出生率が
非常に低いことも報告されています。


当院では、妊娠の「生着反応」としての
M-CSFを測定して、
「拒絶反応」としての
NK細胞活性と、
TNF-αの測定の結果を合わせて、
その結果により、
最適の免疫治療をしています。

#同種免疫

People Who Wowed This Post

  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account
Happy
Sad
Surprise