行ってきました。音恵(ONKEI)2022。
天気にも恵まれ、護国神社境内の中での野外コンサート。
出演者の選曲も、今世界で起こっているコロナ災禍やウクライナ紛争から世界平和や鎮魂を願う曲やコメント。
舞台に登場してまず正面の拝殿に深々と一礼をする姿にも普通のコンサートとは違う厳かな雰囲気も感じました。
16:00-20:00までの4時間に及ぶコンサートもあっと言う間。出演者は8名。清水ミチコ以外は葉加瀬太朗が一緒に一曲は演奏という演出も良かったですね・・
オープニングは、
新妻聖子
https://www.seikoniizuma.com/
天使の歌声。
続く、押尾コータロー
https://www.kotaro-oshio.com/
とても1人が1本のギターで演奏しているとは思えない・・・大好きな教授のセンメリを演奏してくれたのは嬉しかった!葉加瀬とは同じ大阪出身で同じ年の掛け合いは笑えた。
大竹しのぶ
女優だけど別の一面をちょっと垣間見れました。
感情移入され涙浮かべながら熱唱する彼女の姿も素敵。
羽毛田丈史
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E6%AF%9B%E7%94%B0%E4%B8%88%E5%8F%B2
プロデューサーかつ作曲家、ピアニスト。同年の活躍には励まさせれますね。
清水ミチコ
ものまね連発で笑いで盛り上げ一挙に会場を盛り上げ雰囲気を変えたのはさすが芸人。
森山良子
すごい!あのバイタリティと歌で全員の心を惹きつける。
「サトウキビ畑」の独唱・・・ジーンときました。
藤井フミヤ
彼もすでに還暦。それを感じさせない歌唱力は森山良子同様に凄かった。
彼の最初の曲名が判らない・・・護国神社舞台の今だからこその選曲だと思いました。
弟が出てきてのチェッカーズヒット曲には盛り上がりましたね。会場に来ている聴衆のほとんどが我々の年代でしたから。
葉加瀬太郎
最後は会場総立ちの手拍子での「情熱大陸」で終了。
6月25日RKGでは今日のコンサート模様が放送されるそうなのでご覧になってみてください。
地元企業の茅乃舎ブランドで有名な久原本家がメインスポンサー。こうした地元企業のサポートは嬉しいですね(感謝)
ANAもスポンサーだったけどこれも青組が好きな理由の一つ。
「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)
行ってきました。北斎展。
葛飾北斎といえば富嶽三十六景が有名ですね。北斎は実際にそこを訪れたわけではなく、想像の世界で再構築した風景画がこの三十六景。売れ行き好調で実際には四十六景描かれています。現在会期中の北斎展に行って驚愕したのが彼が三十六景を描き始めたのが
なんと63歳!
北斎が亡くなったのが卒寿を迎えた90歳。その臨終の間際に言ったという言葉が
(北斎)翁は大きく息をして「天が私の命をあと10年伸ばしてくれたら」と言い、しばらくしてさらに言うことには「天が私の命をあと5年保ってくれたら、私は本当の絵描きになることができるだろう」と言ったそうです。そう言った彼ですが、今回の北斎展では、彼が1年間毎日描いた「獅子」の絵が全て展示してあったのも興味深いものでした。毎日描き続けたのもすごいですが、1月から12月までの作風を見比べるとやはり変わっていっています。
彼が描き始めた年齢と同じになる自分にとっては衝撃でした。生涯現役と思いつつも会社勤めだった周囲の同級生の多くは退職しはじめ将来の自分の姿に不安が横切り始めることもあった矢先だったので、それこそ「喝!」と言われたようでハッとした自分が居ました。
ところで藍はJapan Blueとも言われますが、彼の浮世絵にもあるBlueはベロ藍と言われ実は当時にドイツで作られた青顔料が輸入されたものと知ったのも衝撃でした。文化発展の背景にはこうした技術貢献度も大きいのは間違いないですね。昨今のデジタル社会への変革もその一面だと思います。
浮世絵は北斎はじめ歌麿など当時のヨーロッパの美術世界にも大きな影響を与え、ジャポニズムという19世紀後半に日本趣味の流行を起こしました。
展示会で初めて知ったアンリ・リヴィエールが描いた「エッフェル塔三十六景」。ゴッホも浮世絵を模写したりして影響を強く受けたひとりですが、それまで暗い画風だった彼の絵が一挙に明るい画風・作風に変わり、有名なひまわりは浮世絵の影響が大きいと言われているそうです。
鉄道、車、飛行機からインターネットのなかった200年近く前の当時に垣間見る文化交流と影響。ネット社会の昨今だとこうした影響変化はもっとグローバルにもっとダイナミックに起きてもおかしくないだろうなと思う一方、大事なのはそれを受け止める「感性」と自分のものに昇華できる「自己」を持っていないと単なるコピーでは新しい文化は起こりませんね。
伝統とは守るだけでなく、新しいものも取り入れて昇華することの連続で継承されるのだろうと色々と想像が広がる北斎展でした。GW中で刺激あるひと時でした。
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