今年の読書(145)『〇に十の字:新・古着屋総兵衛5』佐伯泰英(新潮文庫)
Dec
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歴史の好きな方は「〇に十の字」といえば、島津家の家紋だとすぐに気が付くと思いますが、いよいよ10代目<大黒屋総兵衛>は100年来の薩摩藩との貿易に対する結末をつけるべく、大黒丸とイマサカ号を交趾(ベトナム)に向けて出港させます。
自らは、薩摩藩の密偵<北郷陰吉>を捕え自分の部下として転ばせましたが、疑心暗鬼の手下たちと共に<陰吉>を連れ、公家とのつながりのある<坊城桜子>を同行させて京を目指し東海道に足を向けます。
留守にしている江戸においては、 『日光代参』 にて活躍してくれた「おこも」の<ちゅう吉>が突然姿を消し、薩摩藩の息のかかった与力<土井権之丞>に取り押さえられているのがわかり、大黒屋の番頭たちの采配で無事救い出されます。
いつもながらの息をもつかせぬ展開で物語は進み、今後の先行きが楽しみなシリーズです。
Posted at 2014-12-03 14:19
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Posted at 2014-12-03 14:26
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