今年の読書(12)『便利屋 池袋KEEPERS』朝戸夜(メディアワークス文庫)
Jan
24
帰省して、塾を祖父から引き継いだ兄<黒金凜太郎>を訪ねた大学生の<凜子>でしたが兄は行方不明で、怪しげなホスト系の男が4人がたむろする『便利屋 池袋KEEPERS』に替わっていました。
祖父が大事にしていた<池袋塾>に戻すべく、<凜子>は兄の婚約者の<フクザワチユキ>と偽名を使い、便利屋をつぶすためにアルバイトとして働き始めます。
連作短篇として怪しげな依頼事件を解決してゆく4人組ですが、物語が進むにつれて4人の素性が分かり始め、<凜子>は予想もつかない結末を迎えるのでした。
プロローグからエピローグにつながる伏線が、ドタバタ喜劇の展開ながらも、ほんのりと心が温まる内容でした。