< 「日本国キログラム原器」(画像:産業技術総合研究所) >
重さの単位「キログラム」の定義が約130年ぶりに見直されるのを前に、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は12日、日本国内の「1キログラム」の基準となっている合金製の分銅「日本国キログラム原器」を公開しています。
1キログラムは18世紀末、水1リットルの質量と定義された後、1889年に白金イリジウム合金製の分銅「国際キログラム原器」が基準とされました。日本の原器は同年、フランスで作られた複製の一つで、国が厳重に管理してきました。
技術の進歩で、わずかな汚れの付着も誤差として無視できなくなっています。こうした中、16日の国際度量衡総会で、光が持つエネルギーの最小単位「プランク定数」を使った新定義への移行が決まる見通しとなりました。
移行実施は来年5月20日の予定。現行の原器は基準としての役割は終えますが、当面は精度の高い分銅として使われます。
Posted at 2018-11-12 17:06
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Posted at 2018-11-12 23:29
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