網戸に止まっている体長12ミリ程度の小さな昆虫を見かけたとき、逆光でしたので「蛾」かなと思いましたが、よく見てますと背中に淡い黄色のハートマークがあり、カメムシ目(半翅目)ツノカメムシ科の【エサキモンキツノカメムシ】だと分かりました。
多くのカメムシを取り上げてきていますが、本種は前回(16)遭遇してから10年ぶりとなりました。逆光で細部が分かりにくいと思いますので、
昔の写真 で特徴を確認してみてください。
このカメムシの最大の特徴は卵を産卵しますと、卵が孵化するまで、卵に覆いかぶさって守り続ける行動をとります。水生のカメムシの仲間にも同じように卵の世話をする「コオイムシ」や
「タガメ」 がいます。
活動期は5月から10月、ミズキ・ハゼノキ・サンショウなどの汁を、幼虫ともども餌としています。