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- 今年の読書(48)『首折り男のための協奏曲』伊坂幸太郎(新潮文庫)
<伊坂幸太郎>の『首折り男のための協奏曲』は、2014年(平成26年)1月に単行本が刊行され、2016年(平成28年)12月1日に文庫本化されている、全7篇からなる短編集ですが、これまた単なる読み切り短編集ではなくて、短篇の登場人物たちや出来事が、各短篇に相互に絡み合う、『残り全部バケーション』 や 『アイネクライムナハトムジーク』 などでお馴染みの≪伊坂ワールド≫が展開される構成でした。
ということで、複雑な物語を説明するのは単純ではありません。主人公「首折り男」は、一瞬にして相手の首を降り死に至らしめる殺人者良して登場しています。
隣人の老夫婦は、隣に住む男がテレビで報道されている殺人鬼の「首折り男」ではないかと疑う章から始まります。
また、「少年のいじめ」や「大人との約束」をキーワードに物語が展開、探偵の「黒澤」までが登場、27歳の若者たちの合コン話と場面は目真古しく変わってゆくのですが、5年間に発表された7篇のつながりに驚きながら知らぬ間に読み終えていた一冊でした。
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