2021年10月以来となる第50回衆議院選挙は、小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りでの初めて実施され、9党など1344人が立候補、27日に投票され即日に開票されています。自民、公明両党は公示前の計288議席から73議席減らし、自民派閥裏金事件の非公認前職3人を含めても定数465の過半数(233)を割り込んでいます。裏金事件や非公認候補に2千万円の選挙資金交付問題などが響いて大敗となりました。
立憲民主党は公示前の98議席を上回る148議席を獲得。国民民主党は公示前の7議席から28議席に増やしています。日本維新の会は公示前43議席を下回り38議席でした。れいわ新選組は3議席から9議席に伸ばしています。
自公の過半数割れは、民主党による政権交代となりました2009年衆ぎ院選挙以来。公明は公示前32議席から24議席となり、<石井啓一代表>(埼玉14区)は落選しています。党代表の落選は2009年の<太田昭宏>以来になります。女性の当選者は73人となり過去最多となっています。
自民は公示前の256議席から191議席に減少でした。<牧原秀樹法相>(埼玉5区)、<小里泰弘農相>(鹿児島3区)が落選、国政選での現職閣僚落選は2016年の参議院選挙以来です。また、<武田良太元総務大臣>(福岡11区)が落選しています。
立民が確保した148議席は定数の3割以上に当たります。現行の選挙制度が導入されて以降、野党第1党の議席率が3割を超えるのは1996年の新進党、2003年の民主党のみでした。
国民は公示前から4倍、れいわは3倍にそれぞれ増やしています。共産党は公示前10議席から8議席に微減。参政党は衆院選で初めて議席を獲得し3議席を得ました。社民党は1議席(沖縄2区)を維持しています。政治団体「日本保守党」は選挙区と比例代表で計3議席を獲得でした。