韓国の<尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領>の弾劾を求める議案について、与党「国民の力」は6日夜、議案に反対する党の方針に変わりはないという立場を示した上で、7日午前、再び議員総会を開いて対応を話し合うことにしています。7日夕方に議案の採決を控える中、与党の動向が焦点になっています。
韓国の最大野党「共に民主党」などの野党側は「非常戒厳」を一時宣言した<尹錫悦大統領>の弾劾を求める議案を国会に提出し、7日午後5時にも本会議を開いて採決することを目指しています。
この議案の可決には,、国会の在籍議員300人のうち3分の2以上の賛成が必要で、提出した革新系最大政党「共に民主党」など野党6党や無所属の計192人に加え、与党議員8人の賛成が必要なことから、与党議員の動きが焦点となっています。
こうした中、与党は6日昼前から深夜にかけて議員総会を開き、断続的に対応を話し合いました。
議員総会後、与党の関係者は、「党の方針を変更することについて話は出なかった。つまり維持されるということだ」と述べ、議案に反対する党の方針に変わりがないという立場を示しました。
一方で、「いま党の方針を述べることは難しい」とも述べ、7日午前9時から再び議員総会を開催すると明らかにしました。
弾劾訴追案が可決されれば、<尹錫悦大統領>は職務停止となり、<韓悳洙(ハン・ドクス)首相>が権限を代行。憲法裁判所が罷免するかどうかを180日以内に判断します。