政府と経産省がグリーン成長戦略を正式発表
Dec
26
政府は「2050年グリーン成長戦略」を策定していた。
それが纏まったとして、25日に経産省のサイトに資料を掲載した。
2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略を策定しました
資料では、再エネと水素発電を最大限活用する事を謳っている。
特に洋上風力に力を入れ、2030年までに1,000万kWを新設すると明記した。
新たに力を入れる分野として、アンモニアを燃料とする火力発電を追加。
火力燃料にCO2を排出しないアンモニアを混ぜて温暖化ガス排出削減を図るという。
そして新技術として立ち上がり始めた水素発電も後押ししていくとしている。
問題なのは、次に原発が記されている事だ。
カーボンニュートラルには、原子力を含めた選択肢の追及が必要とし、
2030年までに小形原子炉の開発を進めていくと書かれている。
だが他の選択肢は、技術開発が進み、どう広げていくかという時期にある。
まだ机上の計算でしかない小型原子炉開発を、同列に並べるのは無理がある。
ここで原子力に言及しないと、老朽原発を稼働できないという思惑が透けて見える。
グリーン戦略を掲げる方針に、レッドカードを宣告された原発はいらない。
原発などなくても、真に再エネ拡大に力をいれれば、目標は達成できるのだから。