この旅の目的に『プラハの春 音楽祭』のオープニングコンサートを聴くって事がある。タキシードは大袈裟にしても、それなりのドレスコードは必要だ。日本人はダークスーツが無難なのだろうが、フォリナーの気楽さゆえに今回はトラッドで軽くこなすことにした。 ジャケは冬物のJPと迷ったが、室内だし「春」だからと軽めのミラショーンの格子柄にした。フォーマルシーンを意識して少し濃い目のグレーのパンツを合わせる。 だが、しかし、日本から一晩のために、わざわざ靴を持っていくのは、少し抵抗があった。欧州は靴の本場だし、チェコは革製品が有名なので靴は現地調達することに決めた。 当初はコンサート当日に買いに行くつもりだったが、時間が開いたので『ボヘミア』に荷を解いた後に「共和国広場」」の『パラディウム』に出かけた。 この街中にある「見た目は古く中身は近代的」なSCは、200テナントを有する大型モールだ。入って、すぐ左手にあるATMでコルナをキャッシングしておいた。 事前にチェコの靴を調べると『Bata』(バチャ、バッタじゃないよ)というメーカーが良さそうだ。『パラディウム』ではB1に入っている。 日本の最新SCなみの『パラディウム』B1にある『Batta』の店に入り物色する。ロープロフィールで落ち着いた良い感じのウィングチップが日本円換算約15000円位だ。試し履きしてみても、中々いい感じなので決定。 レジに持ち込もうとしたら、奥の婦人物コーナーで女房が鞄を品定めしている。近寄れば「これ。」とか言う。はぁ~、ここ、私の靴買いに来たんじゃ…、はい、これですね。 チェココルナで払ったが、当然東洋人の客など珍しいに決まっているので、店員のおばちゃんは「Tax free」と言って免税レシートを切ってくれた。