先日、三井記念美術館へ「仏像の姿」展を見てきた。国立博物館や個人、お寺からたくさんの仏像が集まっていた。そして、最後は東京藝大文化保存学のメンバーとのコラボという形で、模刻作品や修復作品が展示されていた。最近、明治の工芸の超絶技巧が取り上げられ人気が出ている。この視点で、新たに仏像を見てみると、どれも素晴らしい技巧であるわけで、取り上げることは、まあ、理解できる。でも、副題となっている「仏師がアーティストになる瞬間」は?? 仏師はアーティストになりたいと思っているのであろうか。
本日の日曜美術館で「木喰」が取り上げられていたが、アーティストなんて超えている。先日、河井寛次郎展でも愛蔵していた木喰仏を見たが、とてもいい顔をしており、柳宗悦が惚れ込んだことは良く理解できる。やはり、笑顔である!
わが母校のOBでない養老孟司さんのファンもたくさん参加していました。
左側で立っている白髪の紳士が養老孟司さんです。
本日、わが母校で行われたイベント「建築の葬式」に参加し、養老孟司さんの講演会「建築と身体をつなぐもの」を聴いてきた。実は、私の大学時代に通っていた御茶ノ水の5号館が来月10月に壊される。そこで、建築学科の若手OBが、半年くらいの間、講演会を中心としたイベントを企画して、本日、その葬式が行われた。
建物が建てるときは地鎮祭というものが行われるが、壊されるときは、特に何もなく、知らないうちになくなっているのが現在の建築である。そこで、5号館が壊される機会を利用して、「建築の葬式」という新しい企画を考え、そのイベントで数回行われた講演会の最初と最後を務めたのが養老孟司さんであった。話も面白かったが、5号館を屋上から地下へと知人と一緒に歩いているうちに、忘れていたいろいろなことを思い出した。とても、良い企画だった。
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