PoEの電源供給部をPSEと呼びます。 PSEには当然定格があり、これに従い電源電力を供給します。 実際のの負荷は変動しますが、今回はPSEの限界性能を試す意味で、 最大負荷以上を連続して課し、その状態を試しています。 この試験はメーカーの設計思考が反映され、いろいろな結果がでます。 写真の左はPSE用負荷試験機で、右がPSEです。PSEは4ポートある、全てで 給電可能ですが、仕様の限界電力を超えると給電を出来ないポートが発生します。 また、使用中に限界を超えて作動すると全ポートが給電停止するなどの状態 になる場合もあり、しっかりした動作確認が必要です。 PoEの低電力での通常使用では問題は少ないと考えられていますが、検査は 限界点まで試すのです。 ただし、限界試験は本体の発熱など注意点が沢山あり、無人の試験は禁物です。 PSEの電力制限は電流値のみで行われているようで、この点に留意が必要です。 つまり、規定電流値以下なら給電を続けてしまい、発熱は関知しない恐れが あります。