製作開始から2年以上経過し、仕様の変更も一段落したので備忘録を兼ね 公開します。 これはPoEのPDのエミュレータで、PDとの心臓部分は台湾製の基板を 使用しており、搭載のチップは規格品で、現時点で正規のPoE規格の PSEでは全て稼働しています。 この試験機はDCの電力伝送のチェックのために設計されており、信号伝送 には一切の考慮はなされておらず、信号の減衰やインピーダンスの不整合 は感知していません。 特徴として、af/atの長時間の室温での負荷試験を想定し、安価で交換が 可能な自動車用の電球を負荷に用い、自然放熱での熱平衡を維持しています。 ただし、電球を負荷としているため、電源投入時の低抵抗による 突入電流での瞬間的な負荷増大での消費電力がPSEの許容値をオーバー する対策として、セメント抵抗器を電源投入時には直列接続で負荷に加え 初期の消費電力を抑え、電球の抵抗値が予熱で上昇した段階(数秒後) にはジャンパーする仕組みとしています。 ※これは手動で抵抗の両端をジャンパーします。 普段、商用電源を使っていると、この消費電力の許容値オーバが根本から 理解出来なくなります。過負荷の場合ブレーカで切断する程度で、供給 量は際限なくあるように思われますが、PoEのような電源形態では、 供給量に制限があり、色々な手段が必要になります。 本機は各所で測定用の端子となるに設計してあります。 負荷試験器として頒布しております、お問い合わせ下さい。 0586-71-3903