LANケーブルの性能試験は距離が長くなればかなり重要ですが、短距離の場合には さほど大きな問題にはならないのです。 水道管に例えるなら、管に問題があっても距離が短ければ、実用にはさほど 問題が起きない場合もあります、むしろ全体の問題としてポンプ性能や容器の破損 のほうがトータルで問題となります。 LANケーブルの単体試験(パッチケーブル)では、NEXT(近端漏話)とRL(戻り反射) の2つの要素がありますが、NEXTも距離が短ければS/Nとして問題にならず、 RLも長さやケーブルの状態で変化するので、極端に悪い値で無ければ無視出来るのです。 ところが、最近の官庁納入物件では、この値をことさらやかましく言い立てる団体や 製造メーカーがあります。 この値の測定には高額な機器を購入し、更にアダプターが必要となります。 これが売れる事で利益を享受出来る方々の企みでしょう。 このテスターメーカーは世界的に有名な会社で、そのエビデンスは信頼出来ます。 しかし、そのエビデンスに書かれていない事が日本語の資料には記載されており、 その内容が前述の「やかましく」なのです。 これは、本国のメーカーに日本ではこのような異訳がなされている、本社では承知 しているのか? と問い合わせをすべきであると思っています。 知見が不十分な納入業者に無駄な出費させる事は許されない事です。 大体、端末までは実現がほぼ不可能な10G伝送をすべての伝送媒体に要求する事自体に 根本的な無理がある、これを早急に改めないとあちこちで支障が出る。 わかお かずまさVegaSystems