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もの言う牧師のエッセー 第149話 再投稿

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もの言う牧師のエッセー 第149話 再投稿
「 終戦70年目を迎えて(中):100年前 」  

    7月14日陸上自衛隊が、フランス革命記念日の軍事パレードに参加し、自衛官3人が日の丸を掲げてパリ中心部のシャンゼリゼ通りを行進した。今年は第一次大戦開戦から100年に当たり、参戦した国などが招待されたが、自衛隊が単独で外国の軍事パレードに参加するのは初めてだ。

ドイツ軍の攻勢によって苦境に立たされた英国は、日英同盟を結んでいた日本に地中海への艦隊派遣を要請。1917年6月に先遣隊が地中海の小国マルタに到着したが、その後の彼らの八面六臂の活躍には目を見張るものがある。788隻の連合国側の輸送船や病院船を護送し兵員70万人を輸送。敵のUボートと35回交戦し、駆逐艦「榊」が魚雷攻撃を受けて大破し、艦長ら59人が死亡するなどの犠牲を出しながらも、日本艦隊はUボートの攻撃を受けた船から7千人以上を救出。世界中から賛辞が相次ぎ、パリ講和会議では5大国に列せられた上、後に設立された国際連盟の常任理事国にまでなってしまった。

まだある。実は戦時下において日本陸海軍はドイツ軍捕虜を丁重に扱かった。中でも徳島県鳴門市にあった板東俘虜収容所では地域住民総出で彼らをもてなし、ドイツ兵たちもそれに答えて日本で初めてベートーヴェンの“第九“ が演奏されたことは有名だ。また名古屋俘虜収容所でも捕虜の指導で「敷島パン」が誕生、”パスコ”として現在に至るなど、まさに古き良き武士道が健全に機能していたと言える。

その後ワシントンで行われた海軍条約ではついに米英をに次ぐ世界第3位の軍事大国にのし上がり、ついに日本は120年前の日清戦争と110年前の日露戦争を経てここにピークに達し、国力といい人々の精神性といい申し分ない理想的な時代を迎えたのであった。が、その後、強者となったおごりから、孤立の道を進み始め、軍は官僚化し、豊かな精神性は失われ、非常識がまかり通るおかしな国に成り果て全てを失った。

「お前たちは神々だ。お前たちはみな、いと高き方の子らだ。
 にもかかわらず、お前たちは、人のように死に、
 君主たちの一人のように倒れよう。」 詩篇82篇6-7節。

これは、ダビデ王が統治していた頃は豊かな国であったイスラエルが、その後、傲慢になり没落の道を辿った時に神が彼らに発した言葉である。ここで言う“神々”とは、世の賢人や王などの指導者たちを指し、お偉い人に向かって「~の神様」などと敬愛の情を示す日本人には理解しやすい表現となっている。なるほど日本は自らを“神国”と称し、根拠なき優越感に浸っていたが倒れてしまった。そして100年後の今の日本もまた同様ではないだろうか。今こそ日本が、人間に過ぎない“神々”ではなく本当の神を信じ、美しく豊かな国を築いて欲しいと心から祈る。                           2014-8-28 

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