レース屋にとって新たな挑戦。 プロとしてレースと関わりながらの、この25年間。 レーシングカーを造る、レーシングカーを走らせる。 今年からは、それだけじゃないテイストを自分のレース人生に盛り込みたい。 レーシングとは、「ただ乗り物で走りまくる」だけではない。 それは旅であり、食であり、音楽であり、ヒトとの繋がりである。 深い考察、広い視野、緊張と緩和。妬みと優越というドロドロとしたもの。 これら全部をひっくるめて、初めてレーシング文化へと昇華する。 いま、日本のレーシング文化は余りにも薄っぺらい。 否、かつて黎明期には深く熱かった物が冷えてしまったのだ、と感じる。 現在はサーキットの中だけで収束するイベントでしかない。 これでは文化になっていかない。 今までは享受するばかりの立場だったから、これからは、自分のレース人生を体現できる居場所を創ろう。