レース屋として日々過ごしている間は、仕事が趣味で趣味が仕事みたいなもんっすから、趣味らしい趣味が随分長い間無かったすよ。 ある時、本当に偶然・・。中国茶と遭遇したっす。 最初は台湾烏龍茶。 仕事で台湾行った時、よく有りがちな抱き合わせで組まれてる商品売り込み。 ・・・アレ。 集団催眠みたいなもんで、やっぱり買っちゃうんすよね、ああいうのは。 知らないから。 今から思えば、大したことのない烏龍茶だったんだけど、そん時は初めての体験だからなあ(笑)それに、実際そん時は美味しく感じたのは事実だし。 別に、台湾烏龍茶をけなしたいわけじゃ無いんだけど、知らない人間に対する売り方が・・・・。 いや、無知は罪だよ。ある意味。知らないから、いいようにあしらわれる。 それと、台湾人は基本的に本土に対して嫌悪感持ってる方が多いように感じるんだけど、それ故に台湾の烏龍茶が本土より優っていて世界一! だという触れ込みで洗脳するのも、如何なものかと。 自国の商品にプライドを持つのは決して悪い事じゃないんだけど。 お茶は、本当に嗜好品。 美味しい不味いの価値基準と共に、飲む人の好みかどうか・・・ という不確定要素に左右されやすい。 それに、知らないが故に「分かりやすい味わい」に惹かれるという傾向は否定できない。そもそも、好みすら育ってない可能性があるわけで。 もっと深い味わいは難解だったり、好みから外れた所にあったりするから。 台湾茶と中国本土の茶との違いは、その辺にあるような気がする。 嗜好品なんだから、自分の好みを押し付けるのはきっと良くない。 自分だけがウメーって思っておけばよい。 プロの鑑定人や茶芸師じゃないんだし。 ただ、ある程度ハマって目利きとして語りたくなってくると、やっぱり多くの茶を試したり、買いに行ったり、騙されたり、っていう苦行のような勉強もいるよね。 一番いいのは、信頼できる先生を見つけることなんだけど。 あっしの場合は大変幸運なことに、そういう師匠と出会えたので。 良いお茶を色々と試せたし、教えて貰った。 そして、そこから派生して、お茶と食べものとのマッチングに発展して、さらには、今や食べることと飲む事そのものが趣味になって来た。 甘いものから辛いものまで、お茶から酒まで・・・・ もう、ね、地球上のカロリー全部吸収してやるから!!(笑) 最近旅しながら各地で知らない物を口にしたり、ましてや「不味い!」ってなるような伝統食とか発見すると、嬉しくて仕方ないもん・・・。 何処へ行っても同じようなものがある世の中だから、特にねぇ。 まあ、そんな訳で、ちょっとお茶にはうるさいんすよ。あっしは。 続く