最近、モノを作りたい衝動にすごく駆られる。 出来れば機械・・・さらに欲を言うなら、乗り物を・・・ ただ最後の最後で「プラを始めとした樹脂製品ノイローゼ」がどうしても頭をよぎる。 あと「化石燃料以外の道を模索しても、結局はCO2問題は解決しないことノイローゼ」も。 タイヤが毎日削れて排出するカーボン粒子やら人工合成物、ブレーキが削る鉄および色んな微粒子。塗装したり接着したりで出る環境ホルモン剤、溶接のヒュームガス。 ガソリンを電気にしたら解決しちゃうんだよ!的な、ノーテンキ発想なら良いけど、そんな訳ないっすよね。 約30年の間レーシングカーをひたすら作って来て、レースだからガスもオイルもタイヤも湯水のように使う事が日常だったし、マスプロの乗用車じゃないから、多少の環境負荷には目もくれずガンガン薬剤やら金属やら使うし、つっこまれれば絶対にヤバい樹脂部品の製作過程で出る粉塵やら、塗装類の薬液なんかも大気放出なわけで。 これ、読んでる人は「うわー!レースって悪だ!」って思うだろうけど、いやいや。 その悪は意外とレース以外の一般生活で十分に蔓延してるもの。 だって、石油製品で生活してるでしょ?みんな。 ちゃぽんと浸かって気持ちの良い風呂のバスタブ、ほとんど樹脂ですよ? 醤油や酒の醸造樽、いまだに樹脂樽が大半でずぜ? だって、安いもん。 管理された生産工場での製品ならまだしも、世界中を見渡せば、いくらでも目を背けたくなる事実はゴロゴロしてるっすよ。 絶対数の少ないレース業界よりも、ある意味根が深い。 物を作ると言うことは、ゴミが出ると言うことと同義なんだけど・・・ マイクロプラスチックが話題になり始めて、ようやく化学繊維の洗濯による影響やら取り沙汰されるようにはなったけど、そんなのはホントに末端の話。 だからと言って、じゃあ石油製品切り離せないし、樹脂コーティングされた食器類、保存容器類の使用は無くならないっすよね・・・ そういうなんやかんやを考え出すと、マジでノイローゼになるっすよ。