昨年、LMP2クラスで初ル・マン24時間レース出走・完走を果たしたドライバー氏。 自身が所属されているのであろう、ポルシェクラブの会報誌にインタビューが掲載、、という事で、その記事を拝読させていただいた。 その寄稿は、ル・マンに至る迄の長い道程と熱い情熱が伝わり、氏がお世話になった方々一人一人への気遣いが感じられ、礼を重んじるジェントルマンの氏らしい内容だった。 読んでいるあいだ、そろそろ記憶の底へとしまい込まれそうな昨年の想いが甦り、胸が熱くなってしまった。 そして、なんという事だろうか! その一人一人列挙されるレース界の重鎮達の名の中に、あろうことか、あっしまでもが混じっているではないか! それを見た瞬間だ。 ほろり、ほろりと涙が溢れて落ちた。 あぁ、また…だ。 レースの現場で涙を流す事は、、無い。 いや、無かった。 悔しくて泣く事は1つも有り得ない、泣くときは感動の涙しかない。 そう普段から思っている。が、今まで色んなドライバーと共に優勝やチャンピオンの機会に恵まれて来たけど、涙が流れたのは氏と共に戦ったレースだけ。 氏にはいつも泣かされる、のだ。 また、だ。 心の芯を熱く貫くような、感情が込み上げる経験ばかりをさせて貰える。