本革シートの補修

20年の重みが垣間見えるぜ(;'∀')
おかしいなぁ。
ちゃんとラナパーで手入れしていたのだが・・。
劣化、ひび割れ、穴開き・・・
目を覆いたくなる状況

約2時間ひたすら修復材を塗り込み。
穴開きは裏充て接着して修復材を充填。
第1段階としては、初めての作業の割に上手くいってる

あっしのJeanneさん、20年の経年劣化は美しかったお肌の荒れになって表れてきた。
特に塗装や樹脂・ゴム部品の劣化、本革シートの劣化損傷は加速する。

気になりながら、なかなか着手出来なかったのだけど・・
とことんDIYで治してやる!
と腹をくくっている以上、信じるのは自分の技術者としての腕前のみっ!(笑)

シートの製作は、レーシングカーのバケットシート製作でかなり上々な作品を以前手掛けているので、素材の扱い方とかは問題ないんだけど。
あん時は合成皮革だったから。。しかも、新品製作じゃなく今回は修繕作業!
どこまで原点復帰できるかがポイントになるっす。

補修材を駆使して、第1段階の大まかな下処理と補修を完了したっす。
補強などで実用強度には達したので、第2段階は面出し作業で、ひび割れをさらに判らないようにボカシていくっすよ。

ところで、世の中には皮の補修をシリコンでやっちゃうヒトも居るようだけど・・
確かに手軽だし材料的にホームセンターでも手に入るから楽なんだけど。
接着師としては、あまりオススメ出来ないな。
だって、シリコン塗布したところは色を刷り込む事や、事後の接着など不可能になるから。
一度シリコンに手を出したら、そこからは剥離させない限りずっとシリコンベースでしか作業できなくなるもん。
楽だけど、それを理解した上でないと接着不良とかの原因になるからなぁ。
まぁ、一長一短ありますわな。

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