後にも先にも、ただ一人

ここまで世界中のファンはおろか、関係者にまで愛されて花道を飾れたレーサーは古今東西、2輪4輪含めて居ない。
振り返ってみれば、125㏄時代からずっと輝き続けてきた、まさに巨星。
太陽と月がシンボルのヴァレンティーノ・ロッシ選手だけど、まさに太陽そのものだった。

どんなレースでも、チャンピオンになれるレーサーはたった一人。
優勝すらしたことのないレーサーがほとんど。
幾度ものワールドチャンピオンに輝き、病める時も健やかなる時も、どんな瞬間にあっても人気・実力はトップクラスだった。

昨日の最終戦で解説・原田選手が思わず「引退しなくてもいいんじゃないか?」と、発言していたけど、確かに普通に有能なレーサーとして走り抜けるだろうな。
ただ、彼はシリーズを闘いトップ争いをしたいわけだから、この幕引きは十分納得のうえだと思う。
むしろ、一番いい辞めかただったのではないかな?
自分自身もTOP10チェッカーで、教え子が優勝。
これ以上無い、美しい去り方に感じる。

下手に他のカテゴリーへ移籍して、その後没落していったレーサーも数多い。
これでレースとかかわりが無くなるわけでもないし、今後も彼を中心にレースシーンは回っていくのだろう。

物凄い瞬間を、いや。
125㏄から引退までの壮大な人間ドラマを見せてもらった。
こんなレーサーはもう2度と出てこない。
Grazie!Vale!!#46

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