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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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#鏡詩

thread
バイクで北へ
そして怪しい旅館に泊まる
ああ、ここは駄目だ
俺の精神に入り込む怨霊のにおい
もう風呂に入らず寝てしまおう
恐怖よりも疲労が
優っている今のうちに
顔だけは洗いたい
暗い洗面所の蛇口をひねり
水に体温を感じる
ふと鏡を覗くと
この世の顔ではない俺がいた

#詩

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読まれない月刊詩誌

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とある詩の月刊誌は、ほぼ詩や評論、座談録で編成された本。他の月刊誌はすべに詩以外の記事が多くなっている状況だ。詩だけで勝負しているその本の定期講読数は七百数十冊という。書店で購入された本も千冊を下る。二千冊を発行しても余る状況だ。利益はないのかもしれない。いつ廃刊になっても不思議ではない。詩集を手掛けている出版社だからなんとか発行しているのかもしれない。……かもしれない。
何を語っているのか、わからないと言われる現代詩という括りを消して、詩がもっと自由になり、様々な視野を広げる時がすでに来ているのかもしれない。

#詩 #雑記

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螺旋階段時計

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最初は勢いよく時間を踏み込み
躓き転び瘡蓋を弄る
疲れ知らずの童謡は
タラッタタラッタ晴天の行進
綻ぶ日々に一段飛ばし二段飛ばし

螺旋階段を上る事に疑問を持つ
上下左右を確認しながら
風の中で自分の位置を知る
狼狽え進む時間が回り出し
観念と足掻きの二重螺旋を行く

人事を尽くし粉にする身
堅実に我以外の為に息を吐き
幸福の意味を咀嚼し始める
未だ見えずの日々も陽が差し
足の限界に手摺りを掴み目指す

一段一段の含意が浸透する
螺旋階段をただ上がる事に消す不安
天を目指す顔は美しく皺皺
連なり進む列を和ませ
時間に強かさを得て天辺へ

#詩

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#カラーボックス詩

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四畳半の部屋に
ひび割れたカラーボックス
ガムテープで貼り
贅沢の真逆を行く頑固

家を飛び出した空間には
縛られない自由と途轍もない孤独
その双方が膨らめば膨らむほど
詩作品が収まる

テレビもラジオも本も要らなかった
紙とペンとカラーボックス
そんな日々を確かに生きた

#詩

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弟に捧げた幸せ

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高校一年生の時に彼と出会った

下校時に学校へ向かってくる生徒がいた
私と向き合うように歩いて来る

彼が私に声を掛ける

文化祭に出たんだって
ギター一本で
僕はあの日、学校をサボったから
君の演奏は聴いてないけど
そうか、ギターをねぇ
今度、聴かせてよ
あれっ、もう帰り?

ああ、今日は半日だから

彼は昼どきに登校して来たのだ
変な奴だと思ったが落ち着いた口調は
大人だなあという印象だった

お互いに仕方ねえなあ
って、顔をして駅へ歩き出した

その流れで彼の家へ行くことになった

家へ入るとおしっこ臭かった
そして、彼の弟が
私の髪の毛を楽しそうに引っ張った

駄目だぞ
彼は弟に大きな声で叱った
どうやら重い障害を持っているようだ

注意している様子を見て
やはり家庭環境が彼を
早く大人にしたのだろうと思った

彼は弟が生まれてから友達を
家に呼んだことは殆んどないと言った
なぜ、私を誘ったのだろう
そのことを訊いたことはなかった

彼の唯一の楽しみはバイオリン
弓に松脂を擦ると弦を弾いた
私にとって非日常の高音が響いた
圧倒された
私は意味なく負けたと思った

近所に住むバイオリン奏者がいて
玄関を叩き
直接に指導してほしいと願ったらしい
そしてレッスンを受け
彼の夢がそこにあると思えた

しかし、彼は高校を卒業すると働きながら
福祉の学校へ進んだ
弟を良い施設へ入所させる為にも
自分がこの道を進もうと決めた

親は先に逝ってしまうのだから
自分が弟の面倒は見るのだと言っていた

そして彼はひとつ嘘をついた
学校を卒業し福祉の仕事に就き弟も施設へ入所
さあ、これから彼自身の人生が始まると思った矢先に
若くして癌に侵され逝ってしまった
親よりも早く

弟の為に人生を捧げ
生きたといっても過言ではないだろう
彼は弟の誕生から愛を知っていた
愛することも知っていた
誰しもが表現できない愛を実現した

最近、私はやっと彼がけして不幸ではなく
幸せだったと思えるようになった
弟の幸せが何より幸せだったのだから
その人生は今も私にあの高音で響き続いている

#詩

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貫入音

thread
熱さの器に氷が張り

キン

キン

キンキン

器の世界が誘い

キン

キン

キンキン

天使たちが踊り出す

キン

キン

キンキン

ナチュラルな響きを繋げて

#詩

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#ペン詩

thread
指のペンで砂浜に短い詩を書く
寄せて返す波は恥ずかしさを消してくれる

伝えたいアイラブユー
だけど伝えられないアイラブユー

伝える伝えない伝える伝えない……

#詩

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#ペン詩

thread
This is a pen!
ずいぶん前に流行った
英語がよくわからない時に
とぼけて言う
初めて学んだ英語ギャグ

最近では
Pen-Pineapple-Apple-Pen
初めて踊った変なダンス

ペンで書くことを忘れ
次はどんなブームが来るのだろう

#詩

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#ふと思う

thread
風邪も落ち着き本屋へ向かった
小説棚の前に立つ
一冊も本を開かずに
パワーを本から感じる

詩集が少し置いてある棚へ立つ
開いてもすぐに閉じてしまった

勝手に想像した
エネルギーの差を感じる

センス、表現力、時代とかではなく
なぜ僕らのエネルギーは
小さく収まっているのだろう

#詩

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締め切り

thread
こんな私にも詩に関わる原稿の締め切りがある。なぜか重なる時には、定期締め切りと突発に来る締め切りが被ってしまう。締め切りとか言うとなんか詩をやってますみたいで、充実しているような感じだけど、プレッシャーと不安はどんどん積もって精神はパンパンになってしまう。じゃあ、辞めてしまえばいいのに、と言われてしまいそうだけど好きなんでしょうね、このような活動を続けているのだから。
そして今、メールで原稿を送り全て終了。もう送った作品等の確認はしません。これ以上の推敲に良いことは無いと感覚でわかるので。自分の心に曇りのない、と。後ほど、紙面を見て「あれっ」と思っても「人間だもん」って感じで自分を許す。これをしないとずっと詩などは書いていられないので。開き直り? そうかもしれない、が。とりあえずベストは尽くし感あり!
#雑記

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#毛布詩

thread
毛布に包まり
警報的なアラーム音でも
揺すっても起きない
うるさいっ
なんだなんだの逆ギレかっ

みのむし娘は起きやしない

ぎりぎりでやっと起き
またプンプン
なんで起こさなかったの
とかいって

でも
部活での頑張りを知っているよ

心の中でいい子いい子して

行ってらっしゃい

#詩

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詩って、やはりマイナー?

thread
詩書き(詩読み)人口はどうなっているのだろう?

日常生活の中で「私、詩を書いてます!」という方は、まず出会わないですね。社会人になり私が詩のイベント以外で、詩を書く人に出逢ったのはひとりだけです。詩書き人口などこだわる必要がないのですが、とある詩のイベントで学生を集めることになり、いろいろ調べますとやはり俳句が今、人気のあることを知りました。高校生では、「全国高校俳句選手権大会」という大会があり、俳句甲子園と呼ばれ文芸部では盛んに活動をしているようです。それに一般の方では文学館や公民館などの教室でも俳句を楽しむ会がよく行われています。

詩の方では、ポエムリーディングなどの大会がありますが、誰もが気軽に詩を楽しめるコミュニティーの場は少ないように感じます。
マイナー、それがいい、という方もいますが、ドカンっと詩のブームとか来ないですかね、と個人的には思うのですが。詩の文学力や芸術力が日々の暮らしを豊かにしてくれるはずです。天才のカリスマ詩人が現れたのなら、詩の時代が来るかもしれません。いや、そんな詩人はいらないですね。今、詩を書かれているみなさんが盛り上げてくれることでしょう!

#詩 #雑記

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#土木詩

thread
高校一年
新設校のため校舎が一棟のみ
体育館が建てられてゆく工程をずっと見てきた
バスケットボール部は
部員がならした土の上で練習していた

体育館もなければ部員も四人
そして体育館が完成したのは三年の四月
六月に初めての公式戦へ参加
三本のシュートだけ決め引退

それでも青春

#詩

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意識

thread
どうでもいいと言われたことは
僕にとってこだわりだったりする

君が僕でないのだし、僕が君でないのだから
そこに壮大な自由があってもいいじゃないか
僕を形成する生きがいの骨格で飛ぶのさ

と、僕は意地を張って言い返している
まだ、君を意識していると言うのか
まだ、同じ土俵で転がっている

#詩

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#法則

thread
姿の見えない鳥が鳴く
何処からか分からないグワングワンの音
隙間を抜ける風の正体は不明

行き先は調和され均衡の密度
その中を俺は抵抗の少ない体感世界へ進む

暗い下り階段の入り口が待つ
俺の中の誰かが洗脳するかのように
とても滑らかな足は回り続け
溝を深くしてゆく

#詩

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#きもの詩

thread
藍の米沢紬
身につけ茶を点てる
洗濯のできる稽古用の着物とは違った
前世さえも思い出すような
魅惑な世界に包まれる
おしゃれという感覚を初めて知った

着ているか着せられているか
背伸びする着心地があるのならば
次の世界を追える気がして
高みを見せては景色が変わった

#詩

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#俺のロウソク

thread
半分くらい減っただろうか
有限な灯りはまだ消えちゃいない

使い切るのさ身体の隅々まで
魂の隅々まで

このまま残して終わるなんて
まっぴらごめんだ

勿体ねえし失礼だよ自分に
なあ、そう思わねえか

#詩

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偽物という本物を忘れて

thread
一流、二流、三流
どれが本物だろうか

一流が果たして本物だろうか

才能を惜しみなく発揮し
努力も忘れたりしない
表現豊かで楽しませてくれる

そんなひとだけが本物なのだろうか

私が本物と思っているひとが
彼にとっては二流、三流かもしれない

彼が一流と思っているひとは
私にとっては二流、三流かもしれない

本物かどうかはひとそれぞれ違う

ひとを本物かどうかは
自分が一番に知っている

自分が本物かどうかは
自分が一番に知っている

そして、本物かどうかなんて
関係なくなりたい自分がいる

#詩

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埼玉詩人会 2019『詩人サロン』で学生の朗読を募集!

thread
埼玉詩人会 2019『詩人サロ... 埼玉詩人会 2019『詩人サロ...
こちらのブログをご覧になっている学生さんで、詩の朗読に興味を持っている方がいるかもっ、ということで募集要項を貼り付けてみました!

「ピアノ」と「詩の朗読」のコラボイベントです!
ぜったいにいい経験になりますので、学生さん、お待ちしております!


#詩 #雑記

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#僕という根拠

thread
時間は僕を試すように
チクタクチクタクと笑いながら

そして外の空を眺め

道をなくした僕は何かに責任転嫁し
自分をいい子いい子しながら

そして懸命に次を探し

まだ知らぬ根拠が抜けない限り
僕であろうとしながら

そして今日も生きている

#詩

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抜けない根拠

thread
僕の中途半端な夢は抜けて行く
時間が経てば自転車のタイヤみたいに

そして走れなくなって

時間は僕を試すように
チクタクチクタクと刻みクスクスと笑い

そして外の空を眺めて

道をなくした僕は何かに責任転嫁し
自分をいい子いい子しながら

そして懸命に次を探して

根拠が抜けない限りまた進めるのだから
僕が僕であると確認しながら

そして今日も生きて

#詩

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#草野心平詩

thread
空があっての富士山
だからただの台形でない

ギョロと見えている
田んぼだったり小川だったり
池だったり草野にいるから
僕という蛙が聞こえてくる

景色の中にいてそのまた中は
るるるるるるるるるるる
僕の心が鳴いている

#詩

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#アパート詩

thread
十八に家を出た
茶色いアパートには箪笥すらなく
布団と冷蔵庫くらいしかなかった

一度、母が来た
四畳半の真ん中にちょこんと座り
とても寂しそうな背中が語っていた

こんな侘しい暮らしをして、と
今でもあの時の母を想い出すと胸が痛くなる

#詩

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こころおぼえ

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ひねくれ過ぎた赤トンボ
夢みる蜘蛛の糸ピカりん
草むらいつかの匂いして
想い出絡まりここはどこ
小焼け喰われ真っ赤かっ
ほっぺに優しく映したら
何から何まで真っ赤かっ
暮れてしまえば黒トンボ

#詩

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#いいよ詩

thread
僕が「いいよ」って言う時
君が喜ぶためなら
僕が我慢しようと思う
でも表情に出てしまうのだろう
君は「よくない、ってことね」と

僕の「いいよ」は格好わるいし
まだまだ乏しい演技力
それに「だめだよ」と言って
君に嫌われたくないと思っている

ああ未熟、ちっぽけな僕

#詩

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嬉しい誤算

thread
最近は嬉しいことに詩集がよく送られてくる。詩人さんの熱意がこもった作品に出会い、驚きや心揺さぶられる幸せを感じ、たいへんありがたいことだ。ただ、詩人さんにお礼や感想をお返しできていないので、申し訳ないと思っている。ちょっと時間が捻出できていない。先輩詩人さんにそのことを相談すると、「私も申し訳ないがスルーしてしまっている。親しい方ぐらいしか対応できていないね。本が送られてきて、感想云々は書かずに直ぐお礼状を出す方はいるみたいだよ」とアドバイスをいただく。そうか、その手があったか、しかし、これでは形式的で冷たい気もするなあ。スルーよりいいかもしれないが。

まずはできることをしよう。詩集は必ず拝読する。とりあえずそれで詩人さんには応えよう。これでは感謝が伝わらないが、今は詩に関わるボランティア活動でパツンパツンなので、いつか必ず時間をつくり、ありがとうを……

#雑記

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バキュームな三丁目

thread
どうしたの
いつもの君ではないみたいだ

なんだろう金魚みたいに
一点を見つめてゆったりと
くねくねしている姿は悪くはないが
突然のことで僕は開いた口が
塞がらない感じだよ

なんだ僕も一点を見つめているって
おかしいな腰がくねくね
あれれあれれ金魚になったのか

なっちまったようだ
まあ悪くないような気はする
人間をさよなら

向こうから黒マントの金魚が来るぞ
でかい目して大きな図体
ありゃ間違いなくボスだな
怖いから知らんぷりぷり

ねえねえ君ったらどこへ行くの
僕も連れて行ってよ

えっなんだって
どこにも行けないだって

僕らは金魚になったから
水槽から出られないっていうのか

そりゃそうだな
ああこの運命を受け入れるよ
ここは外よりは良いみたいだし

来た来たひとり来た

人間が覗いているよ
指でガラスを叩いているけど
なんだろうねあれは
こっちはストレスが溜まるんだよね
やめてほしいよ

彼も口が開いて一点を見ている
ああもうじきこっちへ来そうだな

ようこそ金魚の街へ
仲良くやって行こうぜ

そんなに悲しい目で
僕らを見ないで話をしよう

ああそうそう
黒マントには気をつけた方がいい
どうやら奴がボスのようだから

ほらほらまた
人間がこっちを覗いているぞ
ああ時間の問題だな

ほら来た来た来たよまたひとり

ようこそ金魚の街へ

#詩

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