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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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初売り

thread
ずいぶんと元日の日は高くなった
家族はアウトレットで買い物
私は寒空の下
ビニールハウスのような休憩所で
ストーブにあたり
背中からは暖かな陽射しを浴びている
今年初のエネルギーをいただき
濃いココアをちびりちびり飲んで

こどもを抱っこしたり遊ばせたり
そんな必要も無くなって
二時に集合なっ、で自由行動
手が掛からなくなった
喜び半分、寂しさ半分

ラインで自分のいる場所の写真と
ココアを飲んでます、と発信するが
既読すらならない

けっきょく、買い物に興味のない私は
自分に帰りながら詩なんて書いている
ああ、これが今年初の詩になるのか

この詩が書き終わる頃
あれっ、いいな父ちゃんだけ
と、誰か来ないかなんて
元旦らしくない時間を過ごしている

#詩

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#トンネル詩

thread
トンネルを抜けると
そこは君のやわらかな手だった

僕は一生けんめいに山をつくり
くずれやすい砂にトンネルを掘った
ただ好きな女の子に「すごい」と
思ってほしいために

おっちょこちょいの僕が
失敗しないように丁寧にやっている

できた

トンネルに手を入れると……

#詩

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#仕事納め詩

thread
疲労と寒さで硬くなった足が
電車のシートから温められ
今日の姑息を、一年の姑息を
意味があるようかのように流れ始め
電車の一部となり労わりながら進んで行く

積み重ねられた日々の丘から
来年は天命を知り納めることのできる
根源を眺められる

#詩

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#ピーターパン詩

thread
大人って?

大人になりなさいって言うあんたは
すでに自分が大人だと思っているようだね

ピーターパンか、シンデレラか
なんでもどこかに人をどこかに嵌め込み
言葉で刺そうとする

自分に疑問がないあんたも大人になりなよ
俺も一緒に付き合うぜ

あんたも俺も子どもむき出しなんだけど

えっ、そこっ、怒るところ?

#詩

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最終日

thread
まだ日は出ていないが
今年最後の一般ゴミを捨て
もう来年に出す貯まるゴミを想像し
チンケな頭の中はなんだか虚しく
今年も劣化する身体の変化に狼狽ながら
受け入れながら

駅までのホット缶コーヒーを
鼻の下にあてほっぺにあて
すぐに飲んでしまえば温もりも消える
わかっているけど流し込むのは
終わってしまいたい衝動が要求しているのだろう

だからと言って気分が優れる時もある
心の浮き沈みの上の方はまだまだ微笑ましく
単純に生きているって素晴らしいと
感じたりするのだから
捨てたもんじゃない捨てれぬ理由が
一歩一歩背中を押しながら回っている

すぐに冷たくなる缶を握りしめて
やはりその感覚に現実を突きつけられながらも
捨てれるモノはまだ捨てることができる
ゴミ箱の穴から乾いた音が響き
ざまあみろと呟く今年ももうじき終わる

#詩

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おとなのことば

thread
ぼくが歩くと
「もっとむねをはりなさい」
おとなにいわれた

空を見て歩くと
「しっかり地を見て歩きなさい」
ちがうおとなにいわれた

下を見て歩くと
「まえを見て歩きなさい」
ちがうおとなにいわれた

ないて歩くと
「なくんじゃない」
ちがうおとなにいわれた

おとなはだれも
「どうしたんだい」
といってくれない

#詩

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#野球詩

thread
アウト、セーフ、ヨヨイノヨイ!
じゃん拳をして負けた者が服を脱ぐ
大人たちが盛り上がっているテレビがあった
坂上二郎が負けると野次が飛ぶ
女優さんが負けると歓喜の叫び

学校でも流行って
気がつくと自分がパンツ一枚になっている
ヤバいと思った時に
チャイムが鳴りホッとした想い出

(野球拳)

#詩

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#クリスマス詩

thread
おい、今日はクリスマスだぞ

ケーキを食べるだけの日になり
気がつけば大人になっている息子

俺には関係ない日だよ

そう言って部屋に戻っていく
はしゃぎ回る子どもらを想い出し
ちょっと寂しくなる

サンタさんへの願いはなく
部屋からは「恋人はサンタクロース」が
聞こえてきた

#詩

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雲の上

thread
ほんとうに天国に居たんだね、ナナ
おいおい、そんなに喜んで飛びつくなよ
地上に落ちてしまうぞ
ナナ、ずいぶんと若くなっているな
すると俺も若くなっているのか
ほうほう、手のシミがなくなっている

おっとと、足元に茶々がいるじゃないか
相変わらずスリスリして
あんな事故でここへ来ることになって
ゴメン、許してくれるか

おおっ、父ちゃん
ずいぶん足どりも良く歩いているじゃないか
病室で俺が
もういいよ、楽になって
そう言ったら眠るようにこっちへ来たんだね
なんてことを言うんだ親に向かって
と、怒っているかなと思ったりしていたんだよ
笑っているね、父ちゃん

ああ、ここが天国なんだね
新入りの俺だけどよろしく頼むね

#詩

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ブーメラン

thread
自分が嫌いになった時
どうにもこうにも立ち上がれない

でも自分が嫌いになった正直さは
けして悪いことではないと思う
ひとりでないという証拠だ

あれもこれもそれも
敏感に反応してしまうが
無理に自分を好きになるよりも
嫌いな自分に慣れながら
#詩

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#シーラカンス詩

thread
この環境はいつまでも変わらないようだ
それなら陸に上がることもないか
やめよっ、居心地いいし
ずっとこの姿で生きてゆこう
笑う奴もいないし

おおっ、海底にあるコイツはなんだ
硬くて見たこともない感じだな
SPAMって書いてある
なんじゃこりゃ
まあ、俺たちには関係ないか

#詩

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#南極詩

thread
歩道にゴミが落ちていて
捨てる人と毎日拾う人がいる
自分さえ良ければという汚れた心
皆んなが良ければという拭う心

深い海の底にもゴミあって
南極大陸がゴミ大陸になって

地球のゴミは人の心を表している

#詩

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意見

thread
ひとに意見を言うのは難しい
自分の伝えたいことと
伝わることが違ったりする
どれだけひとを理解しているか
どれだけ自分を理解しているか
ひとと自分がいれば社会ができる
お互いの気持ちが
わかり合った社会がいい
ひとのために自分のために
勘違いされ勘違いしながらも
意見を言い続ける

#詩

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#美容室詩

thread
中学生の時
ストレスで髪が白くなり
美容室へ染めに行った

待合室にはファッション雑誌が並ぶ中
『ぼくは12歳』という本があった

表紙に「ひとり ただ くずれるのを まつだけ」
と書いてあった

自分も12歳で詩を書いていた
中を開かなくても分かった

美容室でその本を借りて帰った

#詩

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#百円玉詩

thread
自動販売機で使えない
100円玉があった
数字の左右にシマシマ模様があり
丸みのあるデザインで好きだった
自動販売機の表示に
この100円玉は使えません
と、絵にバツがつけられ
いつの間にか消えた100円玉

そんな話を休憩時間にすると
いつの時代ですか、と言われた……

#詩

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冬の出勤

thread
まだ暗い空気に白い息が逃げる
指先、足先、首筋から冷気が握り始め
頸、腰へと私の弱い所へ進む
今朝の励ましは何処に落ちているだろう

昨夜、小説家が愛国精神を持ち政治活動の末に
自決する映画を観ていた
空白な疑問と後味の悪さを引きずり
車窓から薄明るくなり始めた光と陰を追う

子どもの頃、戦争の話を聞かされた翌朝のように
強制された重い苦味を覚える

エスカレーターで下り滑って行く
銀世界のスキー場のゲレンデには若者がポーズ
宣伝ポスターに気を紛らせながら思う
私は国を愛したことがあるだろうか

#詩

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冊子作り

thread
冊子作り 冊子作り
冊子作りの練習。
綴じ方はオリジナルに挑戦!
#詩 #雑記

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1DK

thread
元住吉に親戚がいた
おばちゃん、兄ちゃんが三人、姉ちゃん二人がいた
私は子どもの頃、電車に乗って
おばちゃんのアパートへよく遊びに行った

おばちゃんはいつも内職をしていた
子どもが五人もいて
その指を触るとゴチゴチと皮が厚く
私は子どもだったが凄いひとなんだと思っていた

一番上の兄ちゃんは
小学生だった私にパチンコを教えてくれた
左手から玉を流し天釘の狙う場所まで
公共賭博の英才教育を受けた
タバコをくわえ龍のスタジャン着た
兄ちゃんと歩くとひとが避けて行った

二番目の兄ちゃんは
いつも紺色のジャージとTシャツを着て体育会系だった
近くの高校へ行くと高鉄棒にぶら下がり
兄ちゃんが懸垂をすると筋肉が凄かった
私がグライダーで鉄棒から飛ぶと
兄ちゃんは片手で遠くに飛んでいた

三番目の兄ちゃんは
神経質で胃が弱くよくお腹をおさえていた
土日に映画館でアルバイトをしていて
無料券をくれるので映画を観に行くと
コカコーラを奢ってくれた
怒ったことのない優しい兄ちゃん

一番上の姉ちゃんは
なんだかお母さんみたいで
仕事と家事で毎日が忙しそうだった
分厚いレンズの眼鏡をしていて
博学だし姉ちゃんの言うことはみんな反論しない
そしてすでに一家の大黒柱だった

二番目の姉ちゃんは
なんだかいつも化粧の匂いがしていた
姉ちゃんに遊んで欲しかったけど
家にいることが少なくあまり遊ばなかった
だけど雨の日にアスファルトの上を
裸足になりふたりで歩いたのがとっても楽しかった

狭いアパートにみんなが暮らしていた
一番上の姉ちゃんと兄ちゃんだけが
父ちゃんを覚えていると言っていた
突然に父ちゃんは家を出て行ったらしく
それっきりだったと言う

悔しい思いをたくさんしてきたと思う
だけど歯を食いしばりみんな頑張って
笑顔を絶やさずに賑やかな
おばちゃんの家が好きだった
狭くてごちゃごちゃしていたけど
楽しい想い出は今でも私の宝物である

#詩

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現実

thread
痛みもなく
寒さ暑さもなく
雨に打たれていたい

天から溢れた斜めを
身体に響かせ
微笑む感性のまま
できることなら
元の場所へ
連れて行って欲しい

仮想の逃避が癒して
感じたい雨

傘を閉じる
冷たく痛い粒たちが
追いかけて来た

#詩

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#音詩

thread
ちんとんしゃん

傘もなく

ぺんぽんぴん

所へ行きました

ちんとんしゃん

濡れていました

ぺんぽんぴん

濡れていました

ちゃんちゃんちゃん

はねる雨

るんるるるるるん

つないだ手

#詩

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私……

thread
今、何時ですか

その前に今日は何月何日ですか

今、何年ですか

此処はどこですか

それに私は誰ですか

あなたは誰ですか

なんだか落ち着かないのですが

今、何時ですか

どうして
あなたは笑っているのですか

私に何かご用ですか

今、何時ですか

どうしたのですか


今、私は誰ですか

私、何時ですか

#詩

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欲しい言葉

thread
僕が歩くと
「もっと胸を張りなさい」
大人に言われた

空を見て歩くと
「しっかり地を見て歩きなさい」
違う大人に言われた

下を見て歩くと
「前を見て歩きなさい」
違う大人に言われた

泣いて歩くと
「泣くんじゃない」
違う大人に言われた

大人は誰も
「どうしたんだい」
と言ってくれない

#詩

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#カレンダー詩

thread
カレンダーはヤバい
この言葉はダジャレの宝庫だから
ああ、言ってしまいそう
我慢、我慢、ここは我慢だ
空気が凍ることは知っているし
しかも詩なのだから絶対に言っては駄目だ

……でも詩は自由なはずだ

ならっ

ダレンダー
ボクンダー
オレンダー
キミンダー
そしてカレンダー

五人揃ってダジャ連打ー!

#詩

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ラプソディ

thread
君自身の真実なら怖くない
語り出せばいい
才能や規模の大きなではなく
情熱を知っているから
漲る思いは我々への贈り物になる

#詩

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冬の旅

thread
旅に出ました
とっても寒いです
こんなに辛いなんて
思わなかったのです

そして寂しい

僕はこの旅で
辛い時に
助けを求める
人間になれると
思ったのですが
変わりません

旅に出て
景色が変わっても
僕はそのままです
変わりたいと思う
気持ちが大きく
なっただけでも
意味があったと
思いたいです

雪が落ちてきました
誰かと話したいです

#詩

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白雲

thread
真っ直ぐに進んだ光が
ベンチに座る僕の足を温め
幸せは青い空に浮かんでいる

任せる気楽さは自分を知っている
日々の荒れた呼吸も忘れ
この連続が生きている波の模様として

大切な時間は大切にしたい思いも
大切にされたい思いもなく
ただぷかぷかとした微睡む心地よさ

帰るところは忘れやしない
真っ直ぐな光に誘われ
僕はどこまでも白くなる幸せ

#詩

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