Dec
29,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day21)「自社の提供価値を明確にする」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第4章「こうすれば『経営社員』は育つ」
~五つの心得と八つの方法~
章立て
1.どんな会社でも経営社員は必ず育つ(完了)
2.五つの心得(完了)
3.八つの方法(本日)
「八つの方法:どんな会社でも経営社員は必ず育つ」
章立て
1.「経営社員」を育てる方法とは?
2.八つの方法
1.「経営社員」を育てる方法とは?
昨日までの「五つの心得」に続いて、経営社員を育てる八つの方法を紹介する。どれもこれも簡単な方法で、誰にもできる。ただし成果が出るかどうかは、やり続けられるかどうか、その一点に掛かっている。
2.八つの方法
まずは八つの方法を列挙すると以下の通り。
(1)おおぼらを吹け!(完了)
(2)夢に日付と数字を入れさせよ!(完了)
(3)中期計画を立てよ!(完了)
(4)年度目標を立てさせよ!(完了)
(5)財務を教えよ!(本日)
(6)何を社会に提供しているかを教えよ!(本日)
(7)個人目標を立てさせよ!
(8)アウトプットさせよ!
一昨日と昨日に続いて今日は、五つ目・六つ目の2つの方法について記述します。
(5)財務を教えよ!
①目標が設定できるようになるには「財務」の知識が必要。特にB/S(貸借対照表)についてしっかりとした考え方を持つことが望まれる。
②財務の勉強は本や学校でも出来る。しかし教科書的な知識ではなく、実務の中で知恵をを身に付けさせることが必要。
③経営者が理解できている範囲をしっかり社員に教える。その一方で経営者が必死に財務の勉強をすれば良い。
④ここで気を付けることは、仕入れた知識をそのまま直ぐにアウトプットするのはお勧めしない。自分自身でしっかり理解し、納得したものを社員に伝えること。
⑤財務の勉強の基礎は極めて単純。「儲け=入りー出」という簡単な方程式で、いかに入りを増やし、出を減らすかを考えること。
⑥そして次は、儲けをどのように生かすかを考える。B/Sを強化し、信用力を高め、節度あるレバレッジを効かせ、さらに収益性を高める。そんな会社を目指す。
⑦全社員が数字の意味を知り、数字で話が出来る会社。これは本当に強い会社である。
(6)何を社会に提供しているかを教えよ!
①何のためにビジネスをしているのか?第一義は「食うため」である。
②しかし金だけがビジネスの目的になってしまうのも考え物である。「利益が上がればそれでよい」という考え方は危険。利益は社会に価値を提供した見返りとして頂くものである。
③この点を経営者が理解していれば、社員に伝えることが出来る。「自分たちは顧客や社会にこんな価値を提供している」ということを明確にすることで、社員のモチベーションが上がる。
④質の低い商品や高額商品を売りつけるなどというのは、まともな神経の人間には耐えられない。利益が確保されたとしても、その裏を知っている社員は釈然としないはず。
⑤人は「正しいことをしている」と思えるときに力を発揮する。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Dec
28,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day20)「計画づくりは社員に考えてもらう」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第4章「こうすれば『経営社員』は育つ」
~五つの心得と八つの方法~
章立て
1.どんな会社でも経営社員は必ず育つ(完了)
2.五つの心得(完了)
3.八つの方法(本日)
「八つの方法:どんな会社でも経営社員は必ず育つ」
章立て
1.「経営社員」を育てる方法とは?
2.八つの方法
1.「経営社員」を育てる方法とは?
昨日までの「五つの心得」に続いて、経営社員を育てる八つの方法を紹介する。どれもこれも簡単な方法で、誰にもできる。ただし成果が出るかどうかは、やり続けられるかどうか、その一点に掛かっている。
2.八つの方法
まずは八つの方法を列挙すると以下の通り。
(1)おおぼらを吹け!(完了)
(2)夢に日付と数字を入れさせよ!(完了)
(3)中期計画を立てよ!(本日)
(4)年度目標を立てさせよ!(本日)
(5)財務を教えよ!
(6)何を社会に提供しているかを教えよ!
(7)個人目標を立てさせよ!
(8)アウトプットさせよ!
昨日に続いて今日は、次の2つの方法について記述します。
(3)中期計画を立てよ!
①夢を描くことは重要。そしてその中で、夢(ビジョン)と現実のギャップを知る。
②そのギャップを知り、なぜそのような違いがあるのかを全社で考える。
③一足飛びに夢まで到達できない。そこでビジョン達成までを年限を三年ずつに区切る。その第一次計画だけは「現状からのボトムアップ」で作る。
④つまり夢(ビジョン)は、懸命に取り組めば何とか達成出来る数字であることが重要なのである。
⑤会社の中期計画は、会社のポテンシャルを発揮させる強い武器である。
(4)年度目標を立てさせよ!
①中期計画を立て、目標設定がされたら、次は年度目標を設定する。会社の動きを一年というスパンで見るのはたいていの社員が出来る。従ってここはとことん社員に考えてもらう。
②理念に始まり、経営方針、部門目標、個人目標、を順に決定していく。この時に、社員一人一人が、なぜこの目標に取り組むのか、という意味を知ることが重要。
③目標の数値だけでなく意味を知っている社員は、全社的な動きの中での収益性を理解します。「売上は伸びても利益が伸びない」というバカげた売り方はしないはず。
④つまり、年次経営計画の作成は、社員が財務に関する生きた知識を身に付ける教室にもなり得る。
⑤会社全体の利益を最大にするにはどうすべきか?純利益に意識を向けるようにし、やがてB/Sと関連したROAやROEといった指標を考えられるように仕向けて行く。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Dec
27,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day19)「夢に日付と数字を入れる」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第4章「こうすれば『経営社員』は育つ」
~五つの心得と八つの方法~
章立て
1.どんな会社でも経営社員は必ず育つ(完了)
2.五つの心得(完了)
3.八つの方法(本日)
「八つの方法:どんな会社でも経営社員は必ず育つ」
章立て
1.「経営社員」を育てる方法とは?
2.八つの方法
1.「経営社員」を育てる方法とは?
昨日までの「五つの心得」に続いて、経営社員を育てる八つの方法を紹介する。どれもこれも簡単な方法で、誰にもできる。ただし成果が出るかどうかは、やり続けられるかどうか、その一点に掛かっている。
2.八つの方法
まずは八つの方法を列挙すると以下の通り。
(1)おおぼらを吹け!
(2)夢に日付と数字を入れさせよ!
(3)中期計画を立てよ!
(4)年度目標を立てさせよ!
(5)財務を教えよ!
(6)何を社会に提供しているかを教えよ!
(7)個人目標を立てさせよ!
(8)アウトプットさせよ!
今日は先ず、最初の2つの方法について記述します。
(1)おおぼらを吹け!
①これは日本電産株式会社の前会長、永守重信氏の言葉。
②おおぼらと言っても全く不可能なものではなく、」全力で挑戦し、全ての条件が整えば達成出来る最高の状態」のこと。
③会社としての「おおぼら」は、社員が聞いてもワクワクするようなものでなければならない。社員と夢を語ろう!
(2)夢に日付と数字を入れさせよ!
①夢は素晴らしい力を持っている。しかし、夢さえ持てばそれで良いというものではない。夢を真にするのが経営者の仕事。
②夢を真にするために必要なのが、夢に具体的な日付と数字を入れること。
③「夢に日付を入れよ」はワタミ株式会社の創業者、渡邉美樹氏の言葉。
④「夢に数字を入れる」とは、夢を言葉で表すのではなく、B/Sで言い表せ、という意味である。
⑤経営者が夢を語り、それを目標にする時、一人でやっても意味がない。ここに社員を巻き込むことが大事である。
⑥そして社員が「自分がやりたい」と思えるように、会社の夢を描き、日付と数字を入れて行く。この過程ややり取りがとても重要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Dec
15,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day12)「ビジョンと理念的インセンティブ」
少し間隔が空きましたが引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第3章「『経営社員』の育つ会社」
章立て
1.なぜ経営社員を育てられないのか?(完了)
2.経営者の通信簿(完了)
3.B/S経営とは?(完了)
4.経営理念 x B/S経営(本日)
5.経営理念の浸透
6.小さい会社こそ「経営社員」は育つ
「経営理念 x B/S経営」
章立て
1.「理念」x「B/Sビジョン」 = 志事(しごと)
2.理念的インセンティブ
1.「理念」x「B/Sビジョン」 = 志事(しごと)
(1)どんな会社なら「経営社員」が育つのか?ここで「要」となるのが経営理念。
(2)経営理念に対する解釈は、その企業の存在価値であり、社会に対して果たすべき義務であると考えている。
(3)理念という義務を社会に対して果たすと、どのような会社になるか。それがビジョンである。理念とビジョンは常に一直線上にあるはず。
(4)ビジョンに向かって経営者と全社員がベクトルを合わせて働いた結果がB/Sに表れる。
逆に会社のビジョンを描くということは、言葉だけなく「こんなB/Sにするぞ!」と将来像を明確にすること。
(5)一方、P/Lは会社の単年度の収支を示すものであり、短期的な目標やノルマになる傾向がある。
もしビジョンが明確でない状況で、経営理念という義務が覆いかぶさったら、「義務 x ノルマ = 地獄」となってしまい、社員が能動的に仕事に取り組むという環境ではなくなる。
(6)仕事は決してらくなものではない。しかし、夢・ビジョンが明確となった仕事は楽しいもの。仕事は、理念 x 夢(B/Sビジョン) = 志を抱いて出来る仕事(志事)、であるべき。
2.理念的インセンティブ
(1)経営社員となるための重要な条件は、能動的に仕事に取り組むこと。
(2)能動的に仕事に取り組むためには、適切な「インセンティブ」が必要。一般的に人のモチベーション(動機)には、①金銭的、②社会的、③自己実現、の3つがある。
(3)上記3つを組み合わせてインセンティブを検討すると5つに分類できる。
①金銭的報酬
②評価
③組織と個人の価値観の共有
④成長の場の提供
⑤職場の仲間との人間関係やリーダーの魅力などの人的要素
(4)上記の②③④を合わせて「理念的インセンティブ」と呼んでいる。
この理念的インセンティブを与えることで、仕事に対する誇りや顧客からの感謝、社会への貢献、自己成長といったものが社員のモチベーションを高め「経営社員」へと成長させる。
(5)個人的な感覚ではあるが、金銭的な条件が整った状態では、理念的インセンティブが7割、金銭的インセンティブ3割がベストのように感じる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Dec
15,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day11)「B/S経営とオープンブックマネジメント」」
少し間隔が空きましたが引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第3章「『経営社員』の育つ会社」
章立て
1.なぜ経営社員を育てられないのか?(完了)
2.経営者の通信簿(完了)
3.B/S経営とは?(本日)
4.経営理念 X B/S経理
5.経理理念の浸透
6.小さい会社こそ「経営社員」は育つ
「B/S経営とは?」
章立て
1.強いB/Sとは
2.オープンブックマネジメントが「経営社員」を育てる
3.計画なくして実行なし
1.強いB/Sとは
(1)企業経営はリスクとの戦い。トヨタや松下でさえリコール問題が発生する。それだけに、この会社は万が一の時に責任を取る能力があるか、ということがその会社に対する評価基準になってくる。
(2)様々なニーズやリスクに対応するためには、それを保証する資金が必要。つまりB/Sの純資産の欄にしっかりとした数字があることで強い信用力になる。
(3)純資産を厚くすることのメリットは以下の3つである。
①リスクへの対応力:変化や想定外への対応にはやはり資金が必要。
②開発力:新しい製品・サービスを創り出すためには、時間と資金が必要。
③信用力:資金力があるということは、その会社の経営が安定しているということ。
2.オープンブックマネジメントが「経営社員」を育てる
(1)OBM(オープンブックマネジメント)とは、自社のブック(決算書)を従業員へオープンにして、重要指標の目標を定め、それを達成するように進捗管理を行うこと。
(2)OBMを実施するための3つの条件
①決算書を完全に公開する。会社のお金の使い方を完全に透明にして、社内に信頼関係を構築する。
②全社員が財務を理解できるように教育する
③業績に連動した評価・賞与のシステムの導入
(3)上記条件を整え、経営者と社員が一緒になって目標設定をする。経営者だけではなく、社員自らが目標設定を行う。これが経営社員の育成には必要である。
3.計画なくして実行なし
(1)目標を設定しても達成できなければ意味がない。そのためには「PDCA」を回すことが最も良い方法である。
(2)PDCAとは、以下の4つのサイクルを回すこと。
①P (Plan):計画
②D (Do):実行
③C (Check) : 検証
④A (Action) : 再実行
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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