Oct
6,
2021
「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day3)「何を承継するのか?」
引き続き
「いちばん優しい事業承継の本」
を読み進めて行きます。
今日のテーマは
「何を承継するのか?」
事業承継の中身を少し外観していきます。
章立て
1.ハードな経営資源
2.ソフトな経営資源
1.ハードな経営資源
(1)事業を承継する、と聞くと先ず思い付くのは、会社が所有している建物や機械設備、そして従業員などを引き継ぐ、ということ。
(2)つまり会社の「帳簿」に計上されている資産を引き継ぐ、ということで、これは「ハードな経営資源」と言われるもの(但し従業員自体は帳簿には計上されていない。念のため。)
帳簿にのっているのだから、金額が明示されているので分かりやすいとも言える。
(3)会社の帳簿という観点からは、貸借対照表だけではなく損益計算書、すなわち売上や利益なども引き継ぐ、と考えることもできる。
2.ソフトな経営資源
(1)しかし、会社が保有する「資源」とは、帳簿に計上されているものだけではない。
むしろ財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)に表現されていない資源があり、事業承継の際にはこの「ソフトな経営資源」の承継がポイントとなる。
(2)なぜなら、「ソフトな経営資源」は目に見えない空気のようなものだが、企業風土や技術力、ブランドイメージなど、企業の業績に大きな影響力を持つ資源だからである。
(3)ソフトな経営資源は、下記の3つのカテゴリーに分類されている。
①人的資産:経営者や従業員、人脈、経験、技術・ノウハウ
②構造(組織)資産:企業理念、商標・ブランド、仕組み
③関係資産:顧客、取引先、金融機関
(4)ソフトな経営資源は、形が見えずらく、また言語化が難しいもの、また属人的だったり、口伝えだったり、目に見えない資源だからこそ、承継に際しては注意・工夫が必要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Oct
6,
2021
「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day2)「家族会議から始める事業承継」
昨日から始めた新シリーズ
「いちばん優しい事業承継の本」
今日から本文を読み進めながら、私がキーポイントだと感じる部分を、抜粋して書き綴って参ります。
今日のテーマは
「家族会議から始める事業承継」
昨日も少し触れた通り、中小企業の多くは家族経営。ファミリービジネスとも呼ばれるように、経営層が家族で構成されているケースが多いです。
従って、会社の重要な意思決定の一つである「事業承継」は、先ずは家族会議からはじめる、ということになります。
章立て
1.事業承継は自分(現社長)が「引退する日」を決めることから
2.事業承継は後継者への代表移管と、財産のバトンタッチを同時に行う
3.親子の人間関係は「言わなくても、分かっているつもり」が最も危険
4.後継者のパターン(親族・他人・売却か精算)
1.事業承継は自分(現社長)が「引退する日」を決めることから
(1)事業を承継する、ということは自分(現社長)の第二の人生を考えること。
(2)承継に関係する手続きや活動内容のことが頭をよぎるが、まずは自分のこれからの人生計画を立てるところから始めたい。
2.事業承継は後継者への代表移管と、財産のバトンタッチを同時に行う
(1)承継計画書を作成して実際の活動は開始するが、計画内容は後継者と共有することが重要。
(2)第二の人生に必要な個人資産を切り分けて、事業承継用の資産を後継者に託す。
(3)そして大事なことは次世代を背負う「経営者を創る」こと。
3.親子の人間関係は「言わなくても、分かっているつもり」が最も危険
(1)「口に出さなくとも分かっているはず」は独りよがりな発想。
(2)然るべきタイミングで、社長と後継者という社会的立場を背負った者同士として、きっちり話をつけること。
(3)後継者には、腹を据えて早い段階で「志を作る」教育をすること。
4.後継者のパターン(親族・他人・売却か精算)
(1)65%:親族が後継ぎになるのは減少傾向だが、6割を超える
(2)30%:他人へ譲渡するのは増加傾向だが、約3割
(3)5%:承継をあきらめた場合、M&Aなどのよる売却や精算へ
上記の内容を先ずは「家族会議」にて、話し合いをすることから始めたいですね!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
×
- If you are a bloguru member, please login.
Login - If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account