Aug
15,
2021
中小企業でこそ導入したい「1on1ミーティング」とは? Day2(第1章、中小企業の特長)
今日から、中小企業でこそ導入したい「1on1ミーティング」について、記述して行きます。今日はその第一章、
中小企業の特長
です。
1.中小企業の特長
中小企業と聞けば、自ずとイメージは湧くかと思います。法律的には中小企業基本法というものがあって、定量的な定義があります。
しかし今日は、どちらからというと感覚的な部分や定性的な面に焦点を当てて行きます。
先ずはこんなイメージでしょうか?
① 会社自体の数は多い
② 働く従業員が少ない
③ 売上規模が小さい
④ 家族経営が多い
⑤ 家族メンバーが代々会社を継いでいる
⑥ 住宅街の中に会社がある
⑦ 大企業の下請け役を担う
2.中小企業の「強み」と「機会」を活かす
(1)環境変化と中小企業
VUCAの時代と言われる現代社会。
VUCAとは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなげた表現で、現代を生きる我々が置かれた環境を示す言葉です。
ITや医療などに代表される技術革新、消費者・顧客の志向変化、自然環境の劇的変化、など様々な変化が皮肉なことに我々を「落ちつかなく」させているかと感じます。
こういう環境において事業展開をしている企業、特に中小企業にとっては克服すべき課題はひょっとしたら大企業よりは多いかもしれません。
しかし、一方、大企業には無い強みも中小企業にはあるのは事実です。この点に焦点を当てて行きます。
(2)中小企業の「強み」と「機会」
置かれた環境と対比させて、企業や事業の保有するもの(資源などと呼ぶ)をマトリックスにまとめた「SWOT分析」という手法があります。
SWOT分析とは、先ず置かれた環境を「内部」と「外部」に分けて考えます。
そして、内部環境の観点、即ち企業内に有する「強み(Strength)」と「弱み(Weakness)」を列挙します。
一方、外部環境の観点、つまり企業外から受ける影響との兼ね合いで、活用できるものを機会(Opportunity)として、また克服することが難しそうなものを「脅威(Threat)」としてリストアップします。
今日は上記で企業内で活用できる「強み」と、企業外からの影響で活かせる「機会」を列挙してみると以下になります。(カッコ内の①~⑦は特長)
*強み
- 少額収益でも採算が合う(③売上規模が小さい)
- 会社存続のために一致団結する(④家族経営が多い)
- 経営者が交代しても引き継ぐことが容易(⑤家族メンバーが代々会社を継いでいる)
*機会
- 協業し合えるパートナーを見つけ易い(①会社自体の数は多い)
- 小回りが利く・機動力がある(②働く従業員が少ない)
- 社員は通勤が楽、職住近接(⑥住宅街の中に会社がある)
- 協業し合う機会が多い(⑦大企業の下請け役を担う)
いかがでしょうか?中小企業には、大企業には無い「強み」があり、また、昨今の環境変化に対しては、大企業よりも活かせる「機会」が多いことも見て取れると思います。
特に、以下の3つの点が、これから展開する「1on1ミーティング」との関連で重要です。
- 少額収益でも採算が合う(③売上規模が小さい)
- 小回りが利く・機動力がある(②働く従業員が少ない)
- 社員は通勤が楽、職住近接(⑥住宅街の中に会社がある)
いかがでしょうか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」コーチ
Aug
15,
2021
中小企業でこそ導入したい「1on1ミーティング」とは? Day1
今日から新しいテーマでブログを綴って行きたいと思います。テーマは
「中小企業でこそ導入したい『1on1ミーティング』とは?」
です。
私はエグゼクティブコーチと同時に、またコンサルタントの国家資格である「中小企業診断士」を有しており、コーチングとコンサルティングの両面で、企業経営者のご支援をさせて頂いております。
そして昨今の「1on1ミーティング」ブーム!
米国発のマネジメント手法の一つ、と言っても良いのでしょうか?
外資系企業の勤務経験の長い私にとって、やや周回遅れの感が否めないですが、大企業を中心に続々と導入を進めているようです。
しかし残念ながら定着、そして目に見えた成果がなかなか見えてきていない、と感じている経営者が多いように思います。
1on1ミーティングの「成果」は何か?というのも、実は大きく、かつ深いテーマです。
これは私の感覚ですが、日本企業はこれを手法として導入しようとしていることから、その成果を定量的に、また定性的に計測しようと考えているようです。
しかし一方、米国企業においては、この手法は「基本」として既に身に付いている管理職の「行動様式」と捉えているので、これ自体は成果や効果という視点を既に越えているのではないか。こんな風に感じます。
こう記述すると管理手法の点で米国が進んでいて、日本が遅れているような印象を受けるかも知れません。しかしそれは誤解です。
なぜなら、それぞれの国は異なる歴史を歩んできたー国として成り立ちや文化、産業構造の発展など様々な点で異なるので、違った管理手法が採用されてきていただけ、と考えられます。
この点については、多くの学者や大学の先生が既に様々な切り口で分析しているので、そちらを参考して頂きたいです。
話しが少し脱線したので、論点を「1on1ミーティング」に戻します。
私は日頃、中小企業の経営者、及び社員の方々と接する機会が多いことから、むしろ
1on1ミーティングは、中小企業の方が成果が出やすいのではないか?
と考えるに至っています。この点についても追々、触れて行きたいです。
今回のテーマは下記のような構成・流れで少しずつ展開をしていこうと検討中です。
1.中小企業の特長、そして、その「強み」と「機会」は何か?
2.1on1ミーティングとは何か
3.中小企業での1on1ミーティングの「導入スタイル」は?
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
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