社長・店主が身に付けたい「社員のやる気」を引き出す対話力(6)最終回「セミナー終了後のフォローアップ」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチです。

昨日に続いてテーマは、

「社長・店主が身に付けたい『社員のやる気』を引き出す対話力」

今日は6回目、最終回です。

ここまでの5回で、参加者の期待と私が伝えたいこと、そして全体の構成・流れを綴ってきました。

お蔭様で、90分間の「無料」オンライン・セミナーの概要はかなり固まってきたように感じています。

え、無料???

はい、そうなんです。

そこで、このオンラインセミナーを導入として、私自身のビジネスへ繋がる「導線」について、今日は検討したいと考えています。

因みに、今回の無料セミナーのようなものを「フロントエンド」商品と呼び、プロモーションや試供品のような位置づけです。これに対して、ビジネスとして本当に提供したいものを「バックエンド」商品と呼びます。


本日の思考アプローチはこんな流れです。

1.このショートセミナーが終了した時、参加者はどんな気持ちになっているのか?

2.その「やる気」「モチベーション」を絶やさずに、私のビジネスへ導く方法は?

3.具体的にどのような「バックエンド」商品を提示するのか・検討してもらうのか?


1.終了時の参加者の気持ち・感情

参加者の気持ちになって列挙するとこんな感じでしょうか?

(1)なるほど、こんな感じで社員と対話してみればいいんだ!

(2)スキルも大事だけど「心掛け」か!? でも簡単じゃないな!

(3)理屈は分かるけど、どこまで出来るかな? 時間も無いし。

(4)講師が言うように本当に上手く行くのか?

ポジティブな感情もあれば、当然ネガティブな感情も湧きますよね。また、半信半疑や本当か?という疑ってしまう気持ちも湧くのは当然です。

ここからが将に腕の見せ所。こんな会話が想定できます。(私と参加者との会話のやり取りを記述します。)

このように先ずは相手に共感を示して、感情を拾ってあげることが重要。

そして、この後で興味を持続させるような導線を提供することが大切です。


2.参加者の「やる気」や「半信半疑」の気持ちを絶やさず、ビジネスへ繋げる

ここからが重要なステップです。恐らく参加者の気持ちの度合いは、次の2つに大別できるのではないでしょうか?

(1)「やる気」を示している参加者

「やる気」を示している方に対しては、そのまま単純に、

私「ぜひ、試してみてください!そして試してみた感想を私までご連絡ください!」

これで充分です。もし本当にご連絡を頂ければ、その後で具体的な「バックエンド」商品を紹介することができます。

そもそも興味があって試してみているので、その後のサービスも検討して頂ける可能性は高いと期待できます。


(2)試してみるかどうか、態度を決めかねている参加者

一方、少し工夫がいるのが「半信半疑」の方。上手く行くと思いたいが、冷静に考えるもう一人の自分が、ポジティブさを100%表すのを抑えている。そんな人にはこんな風に言葉を掛けます。

私「そうなんですよ。正直言うと、いつもいつも、誰にでも効果が出るかは分からないんです。私の経験ではだいたい2割くらいの人にしか、最初の段階では機能しないんです。」

参加者「やっぱり、そうですよね!」

私「はい、残念ながら万能ではないです。しかし2割の方々には機能するので、社長さんの会社の社員の一人か二人には効果が出るはずです。この対話を試してみたい社員の方々の顔は浮かびますか?」

恐らく、社長・店主は、自分自身が脈ありと感じている社員の顔を思い浮かべると予想されるので、実際の行動に移すハードルは下がるはずである。

私「いかがですか?そういう方達に試してみたら、どんな感じに展開すると思いますか?」

ここまでイメージを描いて頂ければ、充分だと思います。

あとは試してみるか、みないのかは本人次第です。私が強制的に介入することは出来ないし、介入してしまうと逆効果になる可能性が高いです。


3.提示する具体的な「バックエンド」商品

参加者の「やる気」「動機」「モチベーション」の程度によって、提示する商品には色々なバリエーションがあります。

いくつか考えられるものを列挙すると以下のような感じです。

なお列挙の順番はやる気の弱い場合から、強い場合の順に並べています。

(1)試してみた結果を後日、電話・オンラインで個別フォローする

(2)今回のセミナーを社内の管理職全員へ提供する

(3)「社員のやる気を引き出す:実践編」セミナーの提供

(4)管理職への「コーチング・スキル」研修の実施

(5)「コーチング」や「コーチングセッション」に関する説明を提供

(6)上司部下間の「1on1ミーティング」の全社導入

今、思い付くのはこれくらいです。

なお、興味を持って頂いた社長・店主との「対話」を通じて、何を提供したら良いかは検討していくことが重要です。

このテーマのシリーズは今日で終了です。いかがでしたでしょうか?

ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ

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社長・店主が身に付けたい「社員のやる気」を引き出す対話力(5)「セミナー全体構成・流れ」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチです。

昨日に続けてテーマは、

「社長・店主が身に付けたい『社員のやる気』を引き出す対話力」


昨日までの数回に分けて、

- なぜ今、このテーマなのか?
- 受講して良かった!と参加者が感じるものとは?
- 提供者である私が伝えたいことは?

などについて記述してきました。

即ち、参加者と提供者の双方の視点に立ち、それぞれの想いをぶつけてみて、そこから重要な内容を浮き彫りにしてみようと試みてきたのです。

そこで今日は、これらを踏まえて、

「90分間のショート・セミナーの構成や流れ」

を検討していこうと思います。現時点では未だ未だ柔らかい感じなので、思い付きや矛盾点もあるかと思いますが、ご勘弁ください。

なお、このショート・セミナーはZoomを使ったオンラインで提供することを念頭に置いています。


1.ざっくりとした流れ

(1)参加者各人による簡単な「自己紹介」&「参加目的」

(2)セミナーの趣旨や全体の流れ、「グランドルール」の説明

(3)導入ー講師からの問い掛け「どういう時にやる気が出たか?」(経験を思い出す)&ブレークアウトで協議・共有

(4)全体で共有

(5)職場での会話例(before & after)参加者によるロールプレイ

(6)「傾聴」スキル&具体的な行動様式

(7)「質問」スキル&具体的な質問例

(8)スキルより大切なことー心掛け・マインドセット

(9)まとめ・振り返り

(10)参加者全員から:感想と明日からの行動宣言


2.留意点

(1)オンライン講座なので、参画意識を持って頂くため、双方向スタイルで。そのためには自由に発言しても良いという「安心安全」の環境作りが重要(グランドルールで守秘義務を伝える。)

(2)スキル編では具体的な行動様式・やり方の具体例を数を絞って例示(あまり多くを伝えない)。持って帰ってもらって、職場で実際に試すように誘導。

(3)ロールプレイは参加者になり切って演じてもらい、臨場感を出す。

(4)明日からの「行動宣言」は最後の締めの重要な部分。具体的例示を自らの言葉でコミットしてもらう。そして試してみて得た感想を講師まで伝えるように依頼。

(5)もっと学びたいなどのフォローアップの導線を最後に伝える。

(6)90分内に収めること。少し物足りないくらいが丁度良い(フォローアップに繋げられる)


こんな感じでしょうか?

ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ

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