《時節感慨・・呟記・・》 平成30年度が始まった。2018年3月~4月。 別れと出会い・卒業と入学・・・悲喜交々だ。 先日、「縄文の布」研究者を紹介する報道があった。 研究・研鑽、実に地道な作業の積み重ね!! 資料収集が如何に大変かは、体験で少しは分かる。 史実考証するための下地調べがどれほど大変か。 歴史考古学者の研究は、ただただ忍耐と考証である。 異分野だがご指導頂いた恩人・偉人を拝し居て圧倒された。 たった50年前の事ですら見過ごしている事が多々ある。 団塊世代人、如何に「生きる」、切実に思う昨今だ、、、!?! 身近な小さな史実でも記録に残すべき事がある。 古都鎌倉と言われるが、往古の首都であったことは事実だ。 だが近代・現代鎌倉人の中で後世に語られるべき「住民運動」を処した人々。 その経緯を実際にみた者として記録しておくべき、と思っていた。、 紹介されてる「縄文の布」その考証論文を以前、読んだことがある。 学位を得た、それ以上のもっともっと栄誉を讃える方法は無いものだろうか。 この論考は、衣服生活形態の起源や特質を解明した初めての論文である。 縄文布が「日本最古」と結論づけた研究は、歴史考古学の大成果と讃えたい。 以下が、報道記事; -88歳女性に博士号 立命館大が授与-京都新聞Web版【 2018年03月24日 23時06分 】 立命館大の客員協力研究員を務める尾関清子さん(88)=名古屋市=に 24日、同大学から博士号が授与された。「縄文の布~日本列島布文化の起源と特質」 と題した博士論文は約350ページにわたる大作で、 「感無量。生涯で一番光栄なできごとです」と晴れの舞台に臨んだ。 尾関さんは名古屋市にあった東海学園女子短期大で1995年まで31年間、教員を務めた。 縄文時代の布については「飾り気のない素朴なもの」との認識だったが、 多様な編み方や刺しゅうがあることを知り、 30年以上にわたって出土品などの研究を続けてきた。 2015年に立命大環太平洋文明研究センターの客員協力研究員に就任し、 昨年9月に博士論文を提出していた。 京都市中京区の立命館朱雀キャンパスで開かれた授与式で、尾関さんはガウン姿で登壇した。 吉田美喜夫学長から学位記を受け取ると、ハンカチで涙をぬぐい、 「うれしいです」と感激した様子だった。 博士論文の主査で授与式にも出席した立命大文学部の矢野健一教授は、 「国内で出土した縄文布のすべてを手に取り、 自分でも作ってみるという実証的でスケールの大きな研究。 布文化の変遷をたどる上で大きな成果だ」と語る。 尾関さんは今後も布に関する研究を続ける予定で、 「今の若い人たちも『これは』と思ったことには徹底的に関心を持ってこだわってほしい」と話していた。 * * * 現代社会は、コンピューターの進歩もあって、文字を手書きでする事が少なくなった。 更には、検索で資料探しも容易に出来る。時間・労力は、以前と比べものに成らない。 だが、自らの足で稼いだ収集、この目で見、実感したものは、通り一遍の感受ではない。 「感動」と言う心情が加味され、より深い洞察に入って行く。 現代の研究者には、実際行動から得る論理が少し欠けてるやに感じる。 若者に申したい、頭でっかちはいけない、と。そして学力と能力の違いを知ってほしい、と。
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