《時節感慨・・里山の今Ⅲ》 シラヤマギク(白山菊) ; ヤマ(山)の名が前に付く ヤマシロギク と呼ばれる花もあり混乱してしまう。 別名のムコナ(婿菜)は、 ヨメナ に対して付いた名前に由。 若芽は、春の山菜。 ヤマシロギク との区別は、花だけでは難しい。 大きな違いは葉の裏が白く毛が生えてる事だが、葉裏の違いも微妙で識別困難、 ヤマシロギクにもわずかだが毛がある。 明るい林床などで咲く花。似た花が、幾種類もあるが、葉の様子に特徴がある。 泉の森周辺に見れる野菊は5種類で関東嫁菜、柚香菊、白嫁菜、野紺菊、白山菊。 シラヤマギクを改めて観察すると 茎や葉に短毛が生え、ざらつく。 葉は下方ほど、大きく、葉柄も長い。下部の葉は、長さ・幅15㎝前後の心形。 葉柄も長さ15㎝前後、翼があることが多い。 葉の鋸歯は不規則で粗く、やや重鋸歯状。上部の葉は先が尖った卵形、小さい。 頭花は白色、直径約2㎝、舌状花は4~9個、数が一定せず、まばらにつく。 総苞は直径5~6㎜、鐘形、総苞片は3列。冠毛は褐色を帯び、長さ4㎜前後。 ※山白菊は、白嫁菜との混同を避けるため田舎菊と呼ぶことがある。※ * * * * * 永い間ヤマシロギクとシラヤマギクとは同じものと思って来た。 昔、谷川岳一ノ倉沢で登攀を終え、西黒尾根1,600m(標高)辺りで見た花。 シラヤマギクと思ってきたが、ヤマシロギクと教えて頂いた。 風になびくヤマシロギク、里山に見るシラヤマギク共々、秋風情である。 「2019/09/22泉の森」