《“思い出のおしるこ!!”》 鏡開き・・お正月に飾った鏡餅を砕いてお雑煮やおしるこで頂く。 鏡餅には、年神様の魂が宿っていると言われてきた。 その餅を食べ、その力に授かり1年の無病息災を願うのである。 鏡餅を食べるのは、松が取れた(年神様が家を去った)後。 今では、松の内とは7日までで11日に鏡開きを行っている。 古くは、松の内は15日までとされ、鏡開きは20日であった由。 所が徳川3代将軍家光が4月20日に亡くなったことで、 月命日の20日は避けるようになり、11日が鏡開き(仔細は不明)。 それに伴い松の内の期間も7日までに変更になったと伝わる。 鏡開きに刃物を使って鏡餅を切り分けてはいけない風習がある。 鏡餅には神の魂が宿っており、刃物を使うのは縁起が悪いとされた。 乾燥したお餅は硬い。木槌等で開く(砕く)のが習わしとして伝わる。 コロナ禍にある今年、家族・親族の無病息災を願って汁粉を頂いた。 * * * * * 爺になると殊更、昔のことを思い出す。此処の所、膝の痛みが酷い。 この痛み!!若い頃、登攀中に落石を避け損ね痛めた所と同じ所。 毎年、冬場に一度は必ず痛む。痛みと同時に思い出すこともある。 学生時代、四季折々、谷川岳周辺に出かけたものである。 列車の出発駅、上野周辺は、出かける前の楽しみの場でもあった。 上野不忍池辺りに甘味屋さんがあり、実に美味しかった。 春・夏、黒蜜たっぷりの“あんみつ”は、僕のお気に入りだった。 寒くなると田舎汁粉、とっても美味しかった。 我が母の実家(函館)の親戚から小豆が沢山送られてきた。 子供の頃、冬場のお菓子は、自家製の羊羹だった。 関東では、小豆あんの汁物全般を汁粉(しるこ)と呼んでいた。 我が家では、粒ありを田舎汁粉、粒なしを御前汁粉と言っていた。 僕は、田舎汁粉が好きで三杯くらいならぺろり(今でもいける^^)。