《眼福(186)“怪我の巧妙??で見れた花!?!”❖21-222❖》

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カントウカンアオイ(関東寒葵) ウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)
学名:Asarum nipponicum F.Maek. var. nipponicum
Heterotropa kooyana (Makino) F. Maek. var.nipponica (F.Maek.) F.Maek.
別名: カンアオイ
随分と昔、藤沢市・新林公園(未だ公園として整備される前)で冬に観た葉っぱ。
何故か花の写真が見つからない。可愛い葉っぱで、撮したのかもしれない。
《”寒葵”泉の森❖’21/08/09❖》
カントウカンアオイ(関東寒葵);
徳川の家紋で有名なフタバアオイの仲間で寒い時期に青々と茂ることから寒葵名がある。
日本には50種余りのカンアオイがある由。だが多くが絶滅の危機に瀕しているらしい。
身近で見れるカントウカンアオイという種は冬咲きで、葉に隠れ地面すれすれに花を見せる。
ましてや昨今の開花は、早まり夏頃に花を開花させる。周りの草花に隠れ見えずらい。
所が、春に公園管理者が下草刈り、樹木の間引き等で林床がはっきり見えてきた。
以前は見れなかった花を見ることができる様になった。寒葵も同じである。
葉は互生し、卵形~卵状楕円形、基部は心形。形や大きさは変化が多いらしい。
葉柄は長く、紫色を帯びる。萼筒は直径約10㎜、長さ10~12㎜の円筒形。
開花すると、花に見えるのは花弁でなく3枚のガク片。直径2㎝、長さ1㎝程で暗紫色。
花は直径2~3㎝。萼裂片は長さ7~15㎜、やや波打ち先は尖った三角形。
萼裂片基部の萼筒の口部(口輪)は白っぽく縁どられ、網目隆起線は縦10本、横4~6本。
雌蕊より短い雄蕊12個、雌蕊6個、花柱の上部は2裂して尖り基部に柱頭がある。
関東葵名は、三浦半島~静岡県の関東地方に自生していることによる。
仲間には多摩丘陵などに生育す タマノカンアオイ 、伊豆半島の シモダカンアオイ 、
新潟県の コシノカンアオイ などの固有種がある。
カンアオイ仲間の花は、観葉植物として栽培されており単に寒葵と云うと関東葵を指す。
カンアオイ類は分布域が狭く地方ごとに非常に多くの種類があり、分類も混乱している。
例を示すとスズカカンアオイは東海、近畿、北陸西部地方に分布、
網目の隆起線は縦約10本、横2~4本。萼裂片は萼筒よりかなり長く、長三角形。
イワタカンアオイは静岡県西部と愛知県東部に分布し、網目の隆起線は縦約30本,、横約10本。
ヒメカンアオイは本州、四国に分布し、網目の隆起線は縦18~21本、横4~6本。
乱葉葵は、関東南西部~山梨県、静岡県 に分布、葉身に光沢があり基部が著しく張り出す。
萼筒内部の縦の隆起線は9~12本、横約5本。柱頭が小さく、点状。
越の寒葵は、山形県~福井県に分布、葉が厚く黒色を帯びて光沢があり花の直径が3~4㎝。
厚身寒葵は、近畿地方・紀伊半島に分布し、葉が多肉質で厚く、葉脈が窪む。
南海葵は、兵庫・和歌山・徳島・高知各県に分布、萼筒上端内側が括れ蕾萼の基部が凹む。
都葵は、近畿以西~島根県・四国西部に分布、萼筒口部が狭まり萼筒が巾着形。
山陽葵は中国西部・四国南西部・九州北部に分布、萼筒は巾着形で外面に6個縦膨らみがある。
*         *         *
久し振りに地元の里山林床で拝めた。偶然の出会い、背の高い野草が周りに無かったので。
絶滅危惧種の植物が、力強く生きている姿に出会うとホッツとする。
「令和参年(皇紀2681年)8月9日、記」



#植物

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