《 “緑・気・浴(23)・・里山の筏!?!”❖20-70❖》

ハナイカダ(花筏) ハナイカダ科(Helwingiaceae)
学名:Helwingia japonica FG.Dietr.

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関東地方が梅雨明けしたとの報道があった。
全国各地で豪雨災害にあわれた方々に改めてお見舞い申し上げます。
復旧にご苦労されておられましょう、が御身ご自愛の上での対処を希します。
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《面白い葉“花筏”❖2020/07/19泉の森❖》
ハナイカダ(花筏);
里山・丘陵の湿り気のある森に見れる木。幹は密集し、上部で多く枝分かれる。
低木で高さ3m位になる。樹皮は緑色でなめらか円形や縦長の皮目がまばらにある。
葉は互生、葉身は先が尾状に尖り縁には鋸歯があり表面は光沢をもつ。雌雄別株。
直径約5㎜位の淡緑色の花を葉の主脈上、中央付近につける姿は特異だ。
花から葉身の基部までの葉の主脈が太く、花柄が葉脈と合着したものである。
雌花は1個、雄花は数個つく。花弁は3~4枚。果実は液果で種子が2~4個入っている。
昨今は、開花~果実、黒く熟す時期が確実に早まっている。7月に紫黒色に熟してた。
ハナイカダという名は、花や果実の様子を筏(イカダ)に乗った船頭に見立てたもの。
また、別名のママッコ、ママコノキ等は、花や果実の様子を子供のママゴトに見立てたもの。
また、枝から離れてできる花や果実を継子(ままこ)に擬えたものとされる。
雄花は咲き終えると消滅、雌花は次第に大きくなって緑色果実になり黒紫色に熟す。
黒豆のようなこの果実は暗闇の中でも目立ち、森の生き物たちが好んで食べる。
晩春から初夏に採取した若葉はクセのない味だが、加熱すると松茸のような香りがある。
天婦羅、御浸し、佃煮等に食用する。中国では乾燥葉を煎じ下痢止めとして使っている。
以前は、ミズキ科だったが、DNA分析によるAPGIII分類体系でハナイカダ科に独立した。







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《 “緑・気・浴(22)・・里山のノッポ花!?!”❖20-69❖》

ヤマユリ(山百合)      ユリ科(Liliaceae)
学名:Lilium auratum Lindl. var. auratum
《孤高な“山百合”❖2020/07/19❖》
ヤマユリ(山百合) ;
ヤマユリは,日本の百合の中で女王的存在で花の大きさも一番。
葉は披針形、互い違いに生える。茎先に香りのよい漏斗状の花をつける。
花は普通、数個付く。香りが強く、花の直径は20~26㎝と大きい。
花弁は白く6枚、赤紫色の斑点があり中央に黄色い帯状の線が見られる。
花弁の先端が、反り返るように横向きに咲く姿、迫力満点。
花の後にできる実はさく果(熟すと下部が裂け、種子が散布される果実)。
自生地によって、箱根百合(ハコネユリ)、吉野百合(ヨシノユリ)、
叡山百合(エイザンユリ)、鳳来寺百合(ホウライジユリ)などと呼ばれている。
神奈川県では、「県の花」である。 鱗茎は食用にもなる。
伊豆諸島には大型で花の黄色い斑が少ない変種、サクユリがある。
園芸栽培種に野生種のカノコユリやタモトユリ等とヤマユリとの交配種で、
豪華な花を咲かせる園芸種、オリエンタル・ハイブリッドも見応えがある。





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