《眼福(221)“秋めく身近な森(7)!?!”❖21-273》

アマチャヅル(甘茶蔓) ウリ科(Cucurbitaceae)
学名:Gynostemma pentaphyllum (Thaumb.) Makino
葉の形等もどことなく面白い!!
海辺で育った僕には、やはりヒトデを思い起こす^^)。
《”森の小さな花・甘茶蔓!?!” 》
アマチャヅル(甘茶蔓) ;
海のヒトデに似た形をしているアマチャヅルの花。山地や藪等で見掛ける蔓性草。
だが、花自体は、5~6mmと小さく普通見過ごしてしまう(場所を知ってる故たどり着ける)。
 ヤブカラシ  と似たつる性の野草で アマチャ同様、葉などに微妙な甘味がある。
近年、薬用成分が発見されたことから、健康茶ブームの先駆けとなった薬草でもある。
雄花と雌花は別の株に付く。その上、花を付けないものが多いのは何故だろう??
茎は硬い毛があり、低木や他の草に巻きついて伸び、巻きひげは葉と対生し2分岐する。
葉は互生し、ヤブカラシに似た鳥足状複葉で、小葉は普通5枚、3小葉、7小葉、稀に単葉。
小葉は薄く両面にまばらに白毛があり披針形~卵状長楕円形で先は尖り縁が鋭鋸歯。
葉腋から長い花茎を出して花序を互生する。花は黄緑色、直径4~5㎜。
花冠は5裂して平開し先端は細長く糸状に尖る。萼も5裂し花冠の間から先が小さく見える。
雄花は雄蕊5個。雌花は雌蕊1個あり、花柱は深く3裂し、先がさらに2裂する。
ヤブガラシは葉が似ているが、茎や葉柄が赤色を帯び、葉表に毛がない。 
花名は、4月8日の花祭り[灌仏会]に使われた植物に例えた、または代用として使った。
高知県の海岸に分布するソナレアマチャヅルは、葉が厚くて光沢があり、大きい由(未見)。
令和参年(皇紀2681年)9月30日、記」
#植物

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《眼福(220)“秋めく身近な森(6)!?!”❖21-272》

シロバナサクラタデ(白花桜蓼) タデ科(Polygonaceae)
学名:Persicaria japonica (Meisn.) H. Gross
Polygonum japonicum Meisn.
《”泉の森!?!”❖2021/09/28❖ 》
シロバナサクラタデ(白花桜蓼);
水湿地に生え地下に這う茎がある。茎は直立(1m位)しよく分枝、乾くと赤褐色に。
葉は披針形で先が尖り、基部は楔形。葉縁や脈上に伏毛があり葉裏に腺点がある。
葉鞘は筒状で、筒部の長さの1/2ほどの縁毛がある。節はふくれている。
花序は、1~5本に分枝し穂状で細長く先が垂れ下がり小苞の先に毛がある。
花被は白色、腺点があり5裂し長さ3〜4mm、小花柄は3〜4mm。
雌花では花柱が花被より長く、雄花では雄蕊が花被より長い。
よく似たサクラタデは、花被が長さ5〜6mmと大きい。
令和参年(皇紀2681年)9月29日、記」

#植物

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《眼福(219)“秋めく身近な森(5)!?!”❖21-271》

アキノノゲシ(秋の野芥子) キク科(Asteraceae)
学名:Lactuca indica var. laciniata
Pterocypsela indica (L.) C.Shih is
mukasi、子供の頃に見た芥子の花は、いかなる芥子の花だったろうか???





《”泉の森!?!”❖2021/09/28❖ 》
アキノノゲシ(秋の野芥子);
 ホソバアキノノゲシ の葉と比べアザミ葉のように葉が分かれ、太目のがっしりした葉をつける。
秋に咲く事で春から咲くノゲシに対してアキノノゲシと名づいた。ヤマニガナ属との見解もある。
人の活動領域にしか生えないといわれている。野菜のレタスと同属である。
農耕地や日当たりのよい空き地などに生える大型の野草、草丈1.5-2mにもなる。
全体無毛、茎や葉を切ると乳液が出る。根は紡錘形。根生葉は花時には枯れてない。
茎は分枝せず直立し葉は互生、茎上部葉は全縁、下部の葉は羽状深裂し裂片先が尖る。
上部の葉は、小さいく軟らかい、そして茎を抱かない。
茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に淡黄色の舌状頭花を上向きにつける。
花は日中だけ開き夜間や雨天の日は閉じる。花色は普通、淡黄色、紫色を帯びたりする。
また、花の裏が灰色を帯びる。総苞は長さ約1㎝、花後に下部が膨れる。
総苞片は覆瓦状に重なり縁が濃紫色。痩果は、長さ約5mmで短いくちばしがある。
葉が深裂しない切れ込みのない細い葉を持つものをホソバアキノノゲシと呼んでいる。
令和参年(皇紀2681年)9月28日、記」
#植物

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《眼福(218)“秋めく味覚!?!”❖21-270》

サルナシ(猿梨) マタタビ科(Actinidiaceae)
学名:Actinidia arguta (Sieb. et Zucc.) Miq.
山の中を散歩した時のサルナシ。
さるなし・・・ソフトクリーム。秋田県内で食したが、美味しかった(大人的味覚!!)。
《”猫が教えてくれた果実!?!” 》
サルナシ(猿梨) マタタビ科(Actinidiaceae)
学名:Actinidia arguta  (Sieb. et Zucc.) Miq.
和名の由来は猿が食べる梨の意(梨に似てる??)。熊の好物でもある。
マタタビに似ているが、葉が白くならず葉柄が赤いのが特徴。
蔓は灰褐色、初期に褐色の毛があるが落ち無毛又は有毛。古くなると蔓が10mにもなる。
蔓や葉・花の特徴は別の機会に紹介するとして、実は可愛いものだ。
又、サルナシの蔓はとっても丈夫で太く腐りにくい。それ故、吊橋などに使われていた。
又、サルナシの蔓は水分を吸い上げ保有力が非常に強い様で、飲料水代わりに使った。
山中で水がない時、サルナシのツルを切って出てくる樹液を飲んでいた(飲んだ経験ある)。
また、サルナシは5~15gくらいの小さなキウイのような俵型の実をつける。
果実を切った断面は緑色で黒い種子が見られ、断面の特徴もキウイに似ている。
皮はつるっとしていて毛は生えておらず大きさも3cm程度と小さい。
サルナシをベビーキウイ、ミニキウイ等と呼ぶ。和名でコクワと呼ぶ地域もある。
サルナシの味は、キウイに似ており酸味があり香りもよい。
サルナシは皮部分に酸味があり、皮を剥ぎ果肉だけを食べるとかなり甘い。
まるごと、皮と一緒に食べた方が味的にはバランスがとれるようにかんじた。
日本の山岳部に自生するサルナシ、果実が丸いものと細長いものがあるようだ。
マタタビ科のサルナシ、自宅庭に置くと猫がよってきた。マタタビの時と同じ態度。
*         *         *
知り合いの老女が、山で見つけた、と送ってくれた(北茨城市郊外)野菜等々。
色々な実・果物・野菜が新聞紙にくるまれ、宅配便で届いた。
泥付きの野菜もあったりでダンボールごと庭に置いといた。
夕方、フーテン??猫ちゃんがダンボール箱に顔を擦り付けていた由。
家族は、不思議がっていたが・・・僕が帰宅して中身を調べると!!
サルナシが入っている。なるほどって思った。
令和参年(皇紀2681年)9月27日、記」
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《眼福(217)“秋めく身近な森(3+1)!?!”❖21-269》

イヌショウマ(犬升麻) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Cimicifuga japonica (Thunb.) Sprengel
《”秋の風・・香り(3+1)!?!” 》
イヌショウマ(犬升麻) ;
ショウマと名前の付く種類は多いが、単にショウマというと サラシナショウマ のことを指す。
サラシナショウマが薬用になるのと比べ、役立たないのでイヌショウマと名前が付いた。
茎葉はなく、根生葉は1~2回3出複葉、葉裏の脈に縮れた短毛が開出する。
葉柄は長く30㎝を超える事もある。小葉は、掌状に切込み縁には不ぞろいの鋸歯がある。
蕾は丸く、淡紅色を帯び、花は直径約4㎜、白色~ピンク、無柄、長い穂状花序に多数つく。
雄蕊は多数つき白色で長くて目立つ。
若葉を茹で食用にするサラシナショウマと異なるのでイヌショウマとなった由。
令和参年(皇紀2681年)9月26日、記」





#植物

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《眼福(216)“秋めく身近な森(3)!?!”❖21-268》

カラスノゴマ(烏の胡麻)  アオイ科(Malvaceae)
学名:Corchoropsis tomentosa (Thunb.) Makino
Corchoropsis crenata Siebold et Zucc.
《”秋の風・・香り(3)!?!” 》
カラスノゴマ(烏の胡麻);
カラスノゴマは、道端や水田に生え、草丈は直立し高さ30~90㎝前後になる。
葉は互生し、卵形で裏面にたくさんの白毛の星状毛がある。
和名は、種子をカラスが食べるゴマに例えたものといわれている。
旧分類ではシナノキ科 Tiliaceaeに属したが、新分類(APG)ではアオイ科に含まれている。
花は秋、葉腋から1つの黄色い花を咲かせる。花柄は3cm程で垂れ横から下向きに咲く。
花弁は5枚、長さ約8㎜の倒卵形。萼片は5枚、線状披針形、反り返る。
雄蕊は5~15個。その内側にある長い5個は仮雄蕊。
令和参年(皇紀2681年)9月25日、記」
#植物

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《眼福(215)“秋めく身近な森(2)!?!”❖21-267》

この葉が、有用なのである。
ヨモギ(蓬) キク科(Asteraceae)
学名:Artemisia indica var. maximowiczii
モノトーンも中々。。。良い!!
《”秋の風・・香り(2)!?!” 》
ヨモギ(蓬);
モチグサとも呼ばれ、春一番で芽を出し、草餅の原料になヨモギ(蓬).
花を咲かせるのは秋。若葉の頃の姿と余りにも違い花を見て蓬と想像できない。
枯れた後もお灸のもぐさや漢方薬になる役立つ野草。時に紅葉もする。
花粉は、 スギ  や ブタクサ と並び、花粉症の原因の一つ。
他方、葉は殺菌力や消炎作用が強く、切り傷や虫さされ、ヨモギ茶に使われる。
特にアレルギーの改善に役立つ等、相反する性質を持つ身近な野草だ。
若葉は草餅を作るのに使かわれ、名前だけは知っている人は多いと思う。
葉の裏に綿毛が生える。この綿毛を集めたものが「もぐさ」で、灸に使われる。
若葉は食べられ、草餅の材料にされる。キク科の中では珍しい風媒花である。
花粉はタンポポなどの虫媒花より小さく、表面に小刺がない。
セイタカアワダチソウ同様、根から他の植物成長を抑制する化学物質を出すと云われる。
地下茎を伸ばし、群生する(茎高、50~100㎝)。茎は紫色を帯び白い綿毛が密生する。
茎の上部の葉は披針形、全縁又は数個の切れ込みがある。
茎の中部以下の葉は羽状に深く分裂し、裂片には不規則な鋸歯がある。
葉の基部にある托葉のような裂片は、仮托葉と呼ばれる。葉裏も白い綿毛が密生する。
大きな花序に直径約1.5㎜、長さ約3㎜の小さな頭花を多数つける。
小花は周囲に4個の雌性花、中心部に2個の両性花からなり、ともに結実する。
両性花の花柱の先は切形、雌性花の花柱の先は2分岐し、雄蕊の先の付属体が細く尖る。
オオヨモギは葉の裂片の先が尖り、仮托葉がない。
***Artemisia princeps; Japanese mugwort***
ヨモギの名はときにヨモギ属全体の総称として使われることもある。
ヨモギ属 Artemisiaは北半球の全域と南アメリカ南部に約 400種が知られている。
このうち日本には 30種あまり,北アメリカには約 60種を数える。
ヨーロッパ原産のニガヨモギ (苦艾)は古くから日本でも栽培されていた。
日本の蓬に近い種の A. vulgarisは,イギリス,アメリカ,カナダで mugwortとして知られる。
その苦汁が民間薬の下剤,通経剤に用いられている。
トルキスタン原産のセメンシナとモンゴル産のミブヨモギ (壬生艾)も有用されている。
回虫駆除薬サントニンの原料として貴重であり重宝される。
またセージブラッシュはアメリカ中部の半乾燥荒原で何千 haもの大群落を作るので有名。
令和参年(皇紀2681年)9月24日、記」
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《眼福(214)“秋めく身近な森!?!”❖21-266》

エゴマ(荏胡麻)    シソ科(Lamiaceae)
学名:Perilla frutescens (L.)Britton var. frutescens
別名: ジュウネン(十年)
《”秋の風・・香り!?!” 》
エゴマ(荏胡麻);
古代よりこの種から搾った油が食用や灯りとして利用されていた。
が、江戸時代に菜種油の登場で栽培されなくなる。
アルファリノレン酸が含まれることで昨今、健康食品としてし登場している。
草丈100~250㎝。茎は、4稜形で1〜2mmの長軟毛が疎生、密生することもある。
葉は対生、広卵形で、長柄がある。葉質は、色々で葉色鮮緑色〜濃緑色。
葉裏には黄色い腺点がある。苞は緑色~紅紫色で卵形~広卵形。
花序下部の苞は横幅が狭い。萼は釣鐘形で先が5分裂、花時(長さ4〜7mm)。
秋、太く短い円柱形の花穂を伸ばし白色の小花を多数つける。
花穂は太く短い円柱形で、長さは野生種のセトエゴマに比べてかなり短い。
花冠は白色か桃白色、長さ4〜 6mm、雄蕊は花冠からほとんど突出しない。
*       *       *       *       *
近頃、否、春から雑用ばかりで、身近な里山(泉の森)を散歩出来ていなかった。
久し振りの森は、平日ということもあってか静かだった。而して微笑んで迎えてくれて。
未だ秋の華麗な花々は、メタボリズムの最中って感じだった。
森は息づき・・・着実にあきに!!普段、通らない場所で見つけたエゴマの花。
令和参年(皇紀2681年)9月23日、記」
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《眼福(213)“野生の植物は、強い!?!”❖21-265》

稲穂が倒れている。。。傾いている方向、範囲等風の状態がわかって興味深かった。



ノアズキ(野小豆) マメ科(Fabaceae) 
学名:Dunbaria villosa (Thunb.) Makino
別名: ヒメクズ(姫葛)
**近寄れず、切り出しで画像が不鮮明で判別は???**
シロバナツルボ(白花蔓穂) キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Scilla scilloides form. albiflora
Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f. f. albiflora (Satake) Yonek.
イネ科 (poaceae) エノコログサ(狗尾草)
学名:Setaria viridis var. minor  別名: ネコジャラシ(猫じゃらし)
ムラサキエノコログサ(紫狗尾草・Setaria viridis form. misera)
アキノエノコログサ(秋の狗尾草・Setaria faberi Herrm)
よく似た草々、判別が中々、難しい。
《”2021秋の始まり!?!” 》
“小出川”沿いを散歩していて野草があちこちに顔を見せていた。
野菜や果物栽培、そして稲穂・・・人間にとっての食材も色々あった。
そんな脇に野草(一般的には雑草)も健気に花を咲かせていた。
令和参年(皇紀2681年)9月22日、記」

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《眼福(212)“残念な眺めだっったが!?!”❖21-264》

前日の雨・風で可哀想に倒れた彼岸花。風の通り道、それも人間が作った環境だ。
ヒガンバナ(彼岸花)      ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris radiata (L'Her.) Herb.
Lycoris radiata (L'Her.) Herb. var. radiata
別名: マンジュシャゲ(曼珠沙華)
華麗なる姿の彼岸花、曼珠沙華!!





小出川って、農道の側溝ッて感じの小さな川。富士山は、神奈川の何所から見てもいい!!
《”2021彼岸花!?!” 》
例年この季節は、彼岸花を観に散歩に出掛けていた。
今年も何処かって思っていたが、雑用が多くて!?!
ネットで情報を集めていたら“小出川”が良い、と!!
雑用を片付け、天候とにらめっこで漸く出掛けてみると??
二日ほど遅かった。前日の雨、風で彼岸花・稲穂も倒れ気味。
相手は天気、致し方ない。これは人間の身勝手、鑑賞だけの問題。
植物、野菜側から見れば色々と問題が見えてきたことだろう。
野菜もそうだが、漁業の場でも問題があるように思える。
今年の秋刀魚が、痩せている??って・・・真摯に対処を考えないと??

散歩をしながら遠くに見ゆる富士山は、それなりに、美しかった。
令和参年(皇紀2681年)9月21日、記」

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《囈(42)“どことなく寂しい眺め!?!”❖21-263》

山中湖上空よりの富士山(この眺めは、いつもの眺め)。
例年、夏の富士山は、綺麗に明かりが登山道を示している。
いつもなら、箱根からでも明かりがみえるが、今年は、全くなかった。やはり寂しい!!
《”2021夏富士(2)!?!” 》
富士山は、優美そのもの、言説に尽くしがたい。
今年は、なんとも夏らしくない姿、光景だった。
ちょっと寂しい景観、登山客の姿を感じ取れないなんて。。。!
来年の夏は、登山客と富士山を感じたい。
2021年夏の思い出。オリンピックだけか??
和参年(皇紀2681年)9月20日、記」



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《囈(41)“上空からの眺め!?!”❖21-262》

《”2021夏富士(1)!?!” 》
“ダイヤモンド富士”“パール富士”どちらも富士獄あってのこと。
日本人にとって誇れる自慢できる山、独特の優美さがある。
偶然、そんなイメージとはちょっと趣の違う姿を夏に見た。
静岡県の身延山側、上空から見た姿、迫力があった。
令和参年(皇紀2681年)9月19日、記」



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《囈(40)“夕暮れの眺め(2)!?!”❖21-261》

秋谷海岸からのパール富士。
《”パール富士!?!” 》
“ダイヤモンド富士”ならぬ“パール富士”というのもある。
ダイヤモンドは、太陽を指す名前だが、パールは、月を表す名称。
どちらも幻想的だ。雑事にかまけて最近は、見ていない。
相模湾沿いからの富士姿を時折追いかけてみたく思う。
令和参年(皇紀2681年)9月18日、記」
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《囈(39)“夕暮れの眺め!?!”❖21-260》

三浦半島から見るダイアモンド富士。(古い画像)
《”ダイヤモンド富士!?!”2021/Aestas 》
夏の湘南海岸、三浦半島西側・・葉山~城ヶ島、ここからの富士獄の眺め!!
真夏の夕暮れ“黒富士”も絶景だが、今ひとつ長年見れていない光景がある。
僕の感覚の中で最も美しい姿、と思って止まない相模湾方面からの富士の雄壮。
而して数十年来、拝んでいない“ダイヤモンド富士”を今一度拝みたい!!
三浦半島からの“ダイヤモンド富士”を見たいと準備をしていたが、曇天で☓。
来年に期待したいが、相手は天気。。。!!
ダイヤモンド富士。相模湾沿いからの富士姿、やっぱり好みだ。
令和参年(皇紀2681年)9月17日、記」
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《眼福(211)“色々な花(3+1)!?!”❖21-259》

タマスダレ(玉簾)      ヒガンバナ科 (Amaryllidaceae)
学名:Zephyranthes candida (Lindl.) Herb.
別名: レインリリー、ゼフィランサス
《”溝蕎麦!?!”大和市林間❖’21/09/10❖》
タマスダレ(玉簾);
名前の由来は、球根が丸い玉状で白い花を玉にたとえた事に寄る由。
 タイリンオオアマナ と酷似するが、よくよく観察すると違いがはっきりと分る。
タイリンオオアマナの雄蕊は花粉をつける葯を支える花糸が花弁の様に見える。
英名のレインリリーは、雨の後に一斉に咲きはじめることからに由。
明治初期に鑑賞用として導入されたが、繁殖力が強く栽培品が逸出し道端に見られる。
地下の鱗茎、線形の叢生した葉間から出た花茎から花序を伸ばし先端が6深裂する。
白い漏斗状の花を付ける。葉は濃緑色でニラ(韮)に似ている。
タマスダレ属は、花色で区別する。白花はタマスダレ、桃色花品種はサフランモドキ。
地下に直径2-3cmの球形の鱗茎があり、分球して殖える。
鱗茎にリコリンというアルカロイドを含む有毒植物でもある。
秋から冬にかけて濃緑色の根生葉を直立し、暖地ではそのまま越冬する。
葉は長さ30-40cm、幅3-5mmの線形で先は円くやや多肉質。
晩夏に茎高10-30cmの円筒状花茎を1-3個伸ばし直径4-5cmの白色花を1個上向きに付ける。
朝開き夕方に閉じ、数日の間これを繰り返す。花の下に膜質鞘状の総苞があり先は2裂する。
花弁は白色、長さ約4cmの長楕円形で6枚、基部は緑色を帯びる。雄蕊は6個で葯は黄色。
花糸は黄緑色。子房は下位で3室、雌蕊は1個で柱頭は3裂。花柱は雄蕊の輪の外側に伸びる。
令和参年(皇紀2681年)9月16日、記」


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《眼福(210)“色々な花(3)!?!”❖21-258》

ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科(Polygonaceae)
学名:Persicaria thunbergii (Sieb. et Zucc.) H. Gross




《”溝蕎麦!?!”大和市林間❖’21/09/10❖》
ミゾソバ(溝蕎麦);
葉が ソバ に似、川辺等の溝地に育つとか、葉の形でウシノヒタイ、花形からコンペイトウグサ!!
花の大きさは1cm程なので目立たないが、寄ってみると白と赤のグラデーションが綺麗。
茎は中空、下向きに小刺があり、根元は横に這い立ち上がる。
葉は互生し、長さ4~10㎝の卵状鉾形、先が鋭く尖り、基部が耳状にはり出す。
牛の顔のような形をしているのが特徴とあるが??葉柄と葉脈上に小刺があり。
葉の両面に小さな星状毛がある。葉の形は、個々に変化が多い。葉柄に狭い翼がある。
花は枝の先に頭状に10~20個集まってつく。花柄には、赤色の腺毛が密にある。
花被は紅紫色で下部は白色、長さ4〜5mm、5裂する。花柱は.3裂。雄蕊8個。
托葉鞘は長さ7~20㎜、上部が葉のように丸く広がるものと縁毛だけの2種ある。
ミゾソバ類の分類は難しく、4種1亜種1変種に分類されている。
ミゾソバ、アキノウナギツカミに花がよく似ていると感じるが、葉が長い。
令和参年(皇紀2681年)9月15日、記」

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《眼福(209)“色々な花(2)!?!”❖21-257》

ヒカゲイノコヅチ(日陰猪の子槌) ヒユ科(Amaranthaceae)
学名:Achyranthes bidentata Blume var. japonica Miq.
別名: イノコズチ (猪の子槌)





《”日陰猪の子槌!?!”自宅大和市西鶴間❖’21/09/10❖》
ヒカゲイノコヅチ(日陰猪の子槌);
ヒナタイノコヅチ  に対し、こちらは名前のように日陰に育つ野草。
実際に姿は、か細く日陰っぽい。普通イノコズチと言うと、ヒカゲイノコヅチを指す。
茎は四角形で、節がふくらむ。葉は対生し、長楕円形で薄く、先はとがる。
茎先や枝先に細長い花序を穂状にだし下向きにぴったり圧着、緑色の小花を疎らにつける。
花は緑色、花弁は5枚、花の基部に小型の苞1個と2個の針状にとがった小苞がある。
小苞基部の付属片は長さ約0.3mmと小さく目立たない。雄蕊は5個。
雄蕊と雄蕊の間に膜質の小さな付属片を仮雄ずい(pseudostaminode)という。
雌蕊1個。針状小苞が動物の体などにくっつく。俗に言ってるくっつき虫!!
小苞の基部にある仮雄ずい(半透明で白い)は、ヒナタイノコヅチより大きい。
ヒナタイノコズチ(Achyranthes fauriei) は、名前通り日向に生える。
葉が捩れる様に波打ち葉の裏に白毛が密生、小苞付属体も小さく薄い膜状の仮雄ずいがある。
ヤナギイノコズチ( Achyranthes longifolia)は日陰に生え、葉が細い。小苞の付属体が小さい。
よく似たものが他にもあるが、花の粗密や葉の厚さ等は、環境変化にもより区別が難しい。
識別点要領は;
 ヒカゲイノコズチ:
日陰、葉が薄い、毛が少ない、花がまばら、葉先が徐々にとがる、小苞の間の白い付属体が大きい。
 ヒナタイノコズチ:
日向、葉が厚い、毛が多い(葉裏が白っぽい)、花が密につく、葉先が急にとがる、小苞の間の白い付属体が小さい。
 マルバイノコズチ:日向、葉が厚い、毛が多い(葉裏が白っぽい)、花が密につく、葉先が丸い。
令和参年(皇紀2681年)9月14日、記」

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《眼福(208)“色々な花(1)!?!”❖21-256》

クサボタン(草牡丹)      キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis stans Sieb. et Zucc.


《”草牡丹!?!”大和市林間❖’21/09/10❖》
クサボタン(草牡丹);
ボタンに似ているというのでこの名が付いた由。
ボタンヅル と同様に葉が似ているだけで、花は似ていない。
茎は直立し、木質化する。葉は対生し、3出複葉、長い柄がある。
小葉は、卵形、3浅裂し、先が尖り、縁に不揃いな粗い鋸歯がある。
茎頂及び葉脇の集散花序に下向きに長さ1~2㎝の花をつける。花弁は無い。
萼は狭鐘形、花弁状の萼片は長さ1.2~2㎝で淡紫色、外に反り返って巻く。
クサボタンの茎は直立、高さ1m程になる。雌雄異株の花がつく。
令和参年(皇紀2681年)9月13日、記」




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《囈(38)“懐かしの高山植物(8)!?!”❖21-255》

ヤツガタケキンポウゲ(八ヶ岳金鳳花)    キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Ranunculus yatugatakensis Honda et Kumaz.
ヤツガタケキンポウゲ(八ヶ岳金鳳花) は、中々お目にかかれない“幻の・・・”花といえようか!
ひと目につかない様な所で咲いている。  
八ヶ岳連山を望む入笠山側からの景観。登山のアプローチが短いのが分る。
貴重な植物群の保全を切に望みたい。どの山頂も日帰り登山が可能。
それにしても特異な山岳帯と感じる。
《八ヶ岳という固有名詞が付く地域固有の植物(2)!?!》
ヤツガタケキンポウゲ(八ヶ岳金鳳花) ;
八ヶ岳の固有種。1928年、熊沢正男(東大生)氏が長野県八ヶ岳で最初に発見した。
高山帯の湿っ た岩場に生える。茎はあまり分枝せず、高さ10~30㎝。
根出葉は3つに深く裂けた後、さらに3つに裂け、裂片は線形になる。
花は湿った岩上にまばらに、茎頂に1個だけ黄色花をつける(直径1~1.5㎝)。
北岳に産するキタダケキンポウゲよりも少数しか見つけられなかった(半世紀前)。
見つけた周辺には、 ヤツガタケシノブ、タカネシダ等の希少植物も見れ良き環境だった。
ヤツガタケキンポウゲは、キタダケキンポウゲよりも背が高い、が花が小さイノが特徴的か。
キタダケキンポウゲの花は閉じ気味(知る限り)に比べると察かに違いがあったと記憶する。
令和参年(皇紀2681年)9月12日、記」
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《囈(37)“懐かしの高山植物(7)!?!”❖21-253》

ヤツガタケキスミレ(八ヶ岳黄菫) スミレ科(Violaceae)
学名:Viola crassa subsp.borealis var.yatsugatakeana





キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪) スミレ科
学名:Viola biflora
別名: スミレ







《八ヶ岳という固有名詞が付く地域固有の植物(1)!?!》
ヤツガタケキスミレ(八ヶ岳黄菫) ;
ヤツガタケキスミレ(八ケ岳黄菫)は八ヶ岳連峰に自生する特有のスミレ。
八ヶ岳黄菫は、赤岳から硫黄岳の稜線砂礫地で見れる。タカネスミレ亜種の一つ。
タカネスミレはキバナノコマノツメが高山 の砂礫地などに進出した種と言われる。
ヤツガダケキスミレは、地下茎で横に広がる性質を持たず群生せず、まばらに見れる。
又、山上でも比較的早く咲く。クモマスミレよりも早く6月下旬から咲き始める。
ヤツガタケキスミレの特徴は、葉に光沢がない。次に黄色い花の唇弁が先が丸い。
花柄は長さ3 ~7cmで先に長さ1-1.2cm。花弁は倒卵形。
側弁基部は無毛。距は短く黄緑色、葉が円形で無光沢。托 葉には、鋸歯がある。
黄色で唇弁に赤紫の筋があり、タカネスミレと比べると細長い。
花径2㎝前後。上弁や側弁は後方に反り返る。萼片は緑色で赤紫のザラザラ。
隔離型のタカネスミレの仲間だが、八ヶ岳でしか確認されていない。
又、タカネスミレとの違いは、葉に光沢がなく、そして微毛がある。

酷似している花にキバナノコマノツメ (黄花の駒の爪)がある。
1700m以上の高山帯に多く湿り気ある岩場の隙間や、草地に生育している。
草丈5~15㎝くらい。黄色。下弁には赤紫色の脈が数本入る。
直径1.5~2㎝前後。上弁、側弁が反り返る。萼片は、淡緑色。
高山帯でしかみられない黄色いスミレで、スミレと名前がはいらない唯一のスミレ。
葉の先が少し凹んでいるものも多い。
「ヤツガタケキスミレ」と「キバナノコマノツメ」の見分けはどうするか、まず咲く場所が違う。
ヤツガタケキスミレが咲くのは稜線の(横岳から硫黄岳の間)砂礫地だけだ。
キバナノコマノツメのように湿った草地のようなところには生えない。
台座ノ頭の横あたりにコマクサが咲く礫地がある。ヤツガタケキスミレの自生地もほぼ同じ。
またヤツガタケキスミレは地下茎で横に伸びるという性質を持たず、従って「群生」しない。
あちらこちらにポツリポツリと咲くだけ。その咲き方もコマクサにそっくりと言ってよい。
次に花弁だが、ヤツガタケキスミレは四つの花弁が反り返り重なるようにくっついている。
キバナノコマノツメも反り返っているが反りが甘く、花弁はわりと離ればなれだ。
そして前の方に一つだけ伸びる花弁。キバナノコマノツメは先がちょっと尖り気味。
対してヤツガタケキスミレのそれは巾広で丸くてまるでシャモジのような形をしている。
先は尖るどころか反対にへこんでハート型になっているものも多い。
更には葉の色艶。ヤツガタケキスミレは、葉に細かい産毛が生えていて艶はまるでない。
その毛のせいで葉の色は遠目にかなり白っぽく見える。
キバナノコマノツメの葉は緑濃くてつやつやだ。そして、咲く時期が異なる。
キバナノコマノツメは、6月が花盛り。対してヤツガタケキスミレは、コマクサと同じ7月に開花。
ヤツガタケキスミレは八ヶ岳にしか自生していない固有種。生育場所も狭い範囲だ。
7月にコマクサと一緒に硫黄岳周辺で見れる姿は、実に瀟洒だ。
令和参年(皇紀2681年)9月11日、記」

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《囈(36)“懐かしの高山植物(6)!?!”❖21-254》

ミヤマダイコンソウ(深山大根草)     バラ科 (Rosaceae)
学名:Geum calthaefolium var. nipponicum





《ガレ場を好む黄色い花!?!》
ミヤマダイコンソウ(深山大根草) ;
ミヤマダイコンソウは,高山の岩場で見れる。夏山シーズン初めに黄色の花がつく。
ミヤマダイコンソウはダイコンソウの仲間で、根生葉に特徴がある。
一見切れ込んだ円形の葉に見えるが、正確には複葉の頂小葉で柄に小さな側小葉がある。
高山の黄色い花で同様な特徴を持った花はない。似た花のミヤマキンバイは、葉が3小葉。
ミヤマダイコンソウの特徴は根生葉の側小葉だが、茎葉が小さく柄がなく茎を抱く事。
花茎は細長く伸び上部でまばらに枝を分け、直径2cm程の鮮黄色5弁花を2~3枚つける。
花弁は、円形~広倒卵形で先は少しへこむ。雄蕊と雌蕊は多数。
子房に粗い毛があり、花柱は関節がなくてダイコンソウの様に曲がらず、花後に伸びる。
萼片は披針形で5枚、斜開して花後も反曲しない。萼片間の副萼片は萼片より短い線形。
令和参年(皇紀2681年)9月10日、記」

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《囈(35)“懐かしの高山植物(5)!?!”❖21-253》

コメバツガザクラ(米葉栂桜)    ツツジ科(Ericaceae)
学名:Arcterica nana




《ガレ場を好む楽しい花”米葉栂桜”!?!》
コメバツガザクラ(米葉栂桜);
北八ヶ岳・北横岳したの坪庭で観た花。6月初め(八ヶ岳南北各所で見れる)。
エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ等と同じく砂礫地、岩礫地の地面を這うように育つ。
高山の岩場に生える「ツガザクラ」の仲間だが、葉が広く「コメバツガザクラ属」。
「コケモモ」に似ているが、花が丸っこく口がすぼまっている違いがある。
また、花が3輪1セットで咲く。花冠は、白色で長さ4-5mm、先端は浅く5裂し、雄蕊10本。
ハイマツ帯の風衝草原や雪田周辺にカーペット状に広がるようだ。
ツガザクラの様な針金状の葉ではなく當に米葉でである。
*      *      *
今、この坪庭と呼ばれるすぐ近くまで北八ヶ岳ロープウエイで行かれる。
麓の北山地区山麓駅(標高1,771m)から山頂駅(同2,237m)までを約7分で駆け上がる。
山岳パトロールのバイトをしていた1965~6年は建設中で見回りに時折参った場所。
この地の建設現場で黒曜石が見つかった事もあって調査に参加した。
このロープウエイ開設当初(1967年)は、「日本ピラタス横岳ロープウェイ」と呼んでいた。
令和参年(皇紀2681年)9月9日、記」

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《囈(33+1)“懐かしの高山植物(3+1)!?!”❖21-252》

ミツバオウレン(三葉黄蓮) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Coptis trifolia (L.) Salisb.





ウスギオウレン (薄黄黄蓮) 学名:Coptis lutescens Tamura
早春から初夏まで花期がながい。セリバオウレンの変種。
雄花は白色~淡黄色、淡紫色を帯びる。花径は1㎝位。
葉は根生葉が3回3出複葉、淡黄色の花故に、薄黄黄蓮と言われる。
《稜線近くで観る黄色い花”三葉黄蓮”+α!?!》
ミツバオウレン(三葉黄蓮);
背丈が低く、他の植物の下になって名前由来の三葉を見ることは割りと少ない。
漢方薬の薬草の オウレン  に似、葉が3枚あるのが名前の由来。
花びらのように見えるのはガク片で、黄色く小さなのが本物の花びら。
和名の由来は、オウレンに似て3小葉を持つ事。又、根茎を黄連ということから。
根茎は黄色~橙色。葉は根生し、3出複葉。小葉は、無柄で鋭い鋸歯縁、厚く光沢がある。
細い花茎の先に直径約1㎝の花を1個だけつける。萼片は5個、白色の花弁状で大きい。
花弁は長さ0.8~1.6㎜、棍棒状の黄色の蜜腺だけになっている。雄蕊は、長く30~60個。
オウレンは キクバオウレンやセリバオウレンを含めた広義の Coptis japonica を指し、
一般的にはキクバオウウレンを指す。小さな白色の花弁がある。 
*      *      *      *      *
八ヶ岳連峰には、南八ヶ岳連山と北八ヶ岳連山がある。総じて八ヶ岳連峰と呼ぶ。
連峰の東側麓の小海線沿線は、観光開発が進み悪く云えば俗化してしまった。
初めて清里の駅に降り立った頃は、駅前に雑貨屋さんが一軒あるのみだった。
大きな建造物といえば、清泉寮と八ヶ岳ロッジ(国民宿舎・今はない)位だった。
野辺山は、国鉄(現JR)駅として最高高度の駅としては知られていたが。。。!
他方、八ヶ岳連峰の西側麓は、余り開発されておらず、緑が色濃く残っている。
硫黄岳稜線を北に下り夏沢峠を西に少し下った森林の中にオーレン小屋がある。
この山小屋名は、薄黄黄蓮に由来すると聞いた。
1965・6年の夏にオーレン小屋には大層お世話になった。
64年夏は、長野営林局の山岳パトロール(監視)のバイトでよく利用させて頂いた。
翌年は、厚生省の山岳指導員(国立公園関係)で数度寄らせて頂いた。
懐かしい。当時の小屋主さんが現役でご活躍に由。一度訪ねてみたい。
令和参年(皇紀2681年)9月8日、記」
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《囈(33)“懐かしの高山植物(3)!?!”❖21-251》

八ヶ岳 横岳~硫黄岳 稜線。
コマクサ(駒草)      ケシ科(Papaveraceae)
学名:Dicentra peregrina (Rudolph) Makino
稜線からの斜面に群落がある。
コマクサとウルップソウ(ウルップソウが終わるとコマクサが咲き始める)の共演。
中に白色コマクサが見えた(稀少な姿)。
標高2500m前後??の高所に華麗に魅せるコマクサ。
《ガレ場を好む瀟洒な花”駒草”!?!》
コマクサ(駒草);
 エーデルワイス  やコマウスユキソウと並び称される「高山植物の女王」。
「ガレ場」と呼ばれる高山の細かい礫地帯、そして岩場で見れる不思議さ。
仔細は知らないが、花をつけるまでに数年~20年もかかると聞く。
人気が沸騰!!盗採被害が続出、絶滅した自生地も数多い、と。。。!
コマクサの種は、柄に付いた実の殻が割れ、種がこぼれ落ちるだけでなく、
実をぶら下げている柄が折れ、殻ごと斜面を風で飛ばされ種を撒き散らす。
そして広い範囲に生育地を広げる由(50年も前と今を見比べると実感できる)。
「駒草」の名は、花の形が馬の顔に似ている!?!からに由。
強風の吹き荒れる高山の植物、理にかなって背は低く、花も2~3cmと小さい。
コマクサをケマンソウ科(Fumariaceae)に分類してる論文も見受けられる。
根は砂礫中に長く伸び、葉は粉白色、2回3出複葉、小葉も細分裂し、地を這う。
花は淡紅色。花弁4枚、中側の2枚は突き出し外側2枚は反り帰り基部が丸く膨らむ。
雄蕊は6個。萼片は、2個。 白花品はシロバナコマクサ(form. alba) と呼ばれる。 
孤高の地での植物を園芸的に商売に供するのは、控えて頂きたいと希する。
限定的で萬人の目には触れづらい?それらの稀少植物等は、公共施設にあればいい。
そうした事が、役割分担だろう。環境保全を思うのである。
令和参年(皇紀2681年)9月7日、記」

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《囈(32)“懐かしの高山植物(2)!?!”❖21-250》

ウルップソウ(得撫草) オオバコ科(Plantaginaceae)
学名:Lagotis glauca Gaertn.
(八ヶ岳 南横岳~硫黄岳稜線上)
日本の在来種として・・・日本の領土・国土に咲く花と堂々と表せる日が来たらんことを。
《囈(30)“山のバイトで出会った高山植物(1)”》
ウルップソウ(得撫草) ;
高1の赤岳登山に始まり、高3の夏に北八ヶ岳を歩いた。色々な花と出会った。
大学に入学して山行資金を貯めるため山でのアルバイトができないか、と探していた。
山小屋の見習いアルバイトをしたが、一箇所にいるのが嫌で半月努めてやめた。
幸運な事に営林署の山岳パトロールのバイトを紹介して頂き、その夏は山中を歩き放題。
そこで最初に見つけたのが、南横岳~硫黄岳の間の砂礫地で見つけた、ウルップソウ。
長い花穂を伸ばし青紫色の花をつける。日本では横岳と白馬岳、礼文島でしか見れない。
1819年に発見された地が花名となった。かつては、北海道根室支庁得撫郡に属していた。
ウルップ島(得撫島)は北方領土4島のすぐ北側で現在はロシアが実効支配している。
日本政府は国際法上、帰属未定地であるとしている場所。
名前由来は、アイヌ語で「紅鱒」を意味する「ウルプ 」。古くはハマレンゲ(浜蓮華)と称していた。
葉は、卵円形または広楕円形で厚い肉質・縁が波状重鋸歯、表面は濃緑色で光沢が ある。
7月~8月になると花茎を伸ばし多数の花をびっしりと付け、下から咲き上がる。
花穂は円柱形で各花に苞葉がある。花は青紫色、雄蕊は花冠上唇基部に付き花弁より短い。
八ヶ岳では横岳のお花畑に群落がある。横岳から硫黄岳に向かい少し下がったところ。
環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)。
「令和参年(皇紀2681年)9月6日、記」

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《囈(31)“懐かしの高山植物(1)!?!”❖21-249》

尾瀬ヶ原より高度が少し高い位置にある大江湿原、尾瀬ヶ原より1週間以上開花が遅い。
ヤナギラン(柳蘭) アカバナ科(Onagraceae) 
学名:Epilobium angustifolium L.
Chamerion angustifolium (L.) Holub subsp. angustifolium   
英名:fireweed
(大江湿原・・・借り物画像)
上2枚の画像は、西欧山岳地帯でよく見かけるヤナギラン属。
Epilobium dodonaei subsp.(スイス・ベルニナ山麓エンガディン高原)
南アルプス・北岳周辺で観られる、ヒメヤナギラン(姫柳蘭)別名:キタダケヤナギラン)


ヒメヤナギラン (姫柳蘭), キタダケヤナギラン (北岳柳蘭) Dwarf Fireweed, River Beauty Willowherb (Chamerion latifolium, Epilobium latifolium)ーー画像は借り物ーー
《”自然保護運動家が好んだ柳蘭”》
ヤナギラン(柳蘭);
尾瀬沼東の大江湿原、そこには、茎高3mもの柳蘭が見える。
あの光景をして、“柳蘭の丘”と命名された御仁がおられた。
ヤナギランという植物、花が下~上へと順次咲きあがっていく。
雄蕊だけの花が先に開き(熟して花粉を出し)花粉を出し終えると、
雌蕊の花先が熟して十字に開いて柱頭が現れ受粉する。
なんとも不思議な、自家受粉を避ける仕組み!?!
雄蕊が熟す間を雄性期、雌蕊が熟す間を雌性期という由。
こうした仕組みを雄性先熟と呼び、変った生態をみせる植物が柳蘭。
草名の由来は、葉が柳に似て、かつ花が蘭のように美しいことから。
北米では山火事跡に大発生することがあり、fireweedと呼ばれている由。
柳蘭、茎は直立し分枝しない。根茎は太く、長く伸びて群生する。
葉は互生で披針形、細かい鋸歯あり。葉柄はなく、裏面は帯白色。
紅紫色の花は、直径4㎝前後。花は、下から上へと咲きあがる。
花弁は4枚、長さ1~1.5cmの倒卵形で先は円く短い爪がある。
萼片4個、長さ1.5cmの線形で4個、外面に屈毛が生え、花と共に落ちる。
雄蕊は8個で雌蕊より先に熟して花粉を出す。雌蕊は1個。
初め曲がった雄蕊の葯が裂開したときに直立し、のちに4裂して反り返る。
園芸植物の様に艶やかな花、夏の高原を代表する花として登山者に人気だ。

欧州アルプスの標高2000m辺りで自生しているエピロビウム・フレイスケリ。
茎高20~40cmで日当たりの良い岩礫地や氷河の推積土の上などに群生。
その光景を若い時、実際に目にした。可憐な花、の一言だった、と思い出す。
又、柳蘭似で茎高低く4~30cmで花が大きい姫柳蘭(キタダケヤナギラン)がある。
日本には自生していないと言われた昔だが、昭和61年に北岳で発見された。
葯が裂開する前から花柱は反り返っている。実際に見たものが同種か否か??

僕にとって思い出深い大江湿原にある柳蘭の丘(初めて行った頃は無名だった)。
病弱だった小学3年生の夏、両親と大学生、総勢10名で尾瀬の植物観察に行った。
鳩待峠~山の鼻小屋泊~龍宮小屋泊~長蔵小屋泊~沼山峠。
植物観察が目的の山歩き、植物写真撮影が目的だった故、ゆっくりと歩けた。
長蔵小屋周辺で遊びまわった思い出はあるが、はっきりと覚えていない。
それにしても山行中、出会った登山者は、数名だった。今では!?!
長蔵小屋で親達が何か話をしていた間に大江湿原を小屋の人が案内してくれた。
そこは、長蔵小屋創設者の故平野長蔵さん一族の墓所がある神聖なる場所。
しっかり覚えていないが、大学生になっって親から聴いた事等、然と記憶にある。
故平野長蔵さんの御子息でもある故平野長英氏が命名した“柳蘭の丘”。
平野長英氏のご子息、長靖氏、このお二人は、自然保護運動の先駆者。
今ある尾瀬の環境保全に尽力されたが、長靖氏は、36歳の若さで遭難死。
環境庁が創設され初代長官が残した第一の功績に尾瀬の環境保全がある。。。!
その保全に奔走されていた長靖氏の遭難死は、言葉をもてなかった。
令和参年(皇紀2681年)9月5日、記」

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《囈(30)“青春時代に見た高山植物(3)!?!”❖21-248》

ツクモグサ(九十九草)科(Ranunculaceae)
学名: Pulsatilla nipponica
稜線の脇でひっそりと咲いている。眼下に見えるは、清里・野辺山高原。
《南八ヶ岳・赤岳周辺の花!?!》
ツクモグサ(九十九草);
八ヶ岳で特筆される高山植物は、ツクモグサだろう。本州では八ヶ岳と白馬岳で自生する。
八ヶ岳の赤岳から硫黄岳間、特に「横岳」周辺の西斜面に集中して 自生している。
学名通り日本固有種。あとは北海道の数山にしか自生していない希少な植物。
八ヶ岳の稜線付近では、6月上旬から咲き始め7月頃まで花を見せてくれる。
北海道の利尻山、ポロヌプリ山、ニセイカウシュッペ山、ニペソツ山、芦別岳、ピパイロ岳、
そこから 東北の山々には存在せず、八ヶ岳・後立山連峰にのみ、不思議だ。
又、ツクモグサは梅雨時に咲くが、雨や曇りだと花は開かない。故に中々お目にかかれない。
草丈15cm。花の直径約3cmでニンジンのように細かく裂けた掌状の葉がある。
葉は3枚輪生、花弁状の萼の外側には軟毛が密生している。
花茎の先端に1個、上向 きに2.5~3cmの淡黄色の6弁花(花弁状の萼片)をみせる。
オキナグサより花は大きく、花茎も葉も咲き初めは長毛 に覆われるが、やがて無毛になる。
漢字名の「九十九草」、この花を八ケ岳で発見した山草愛好家の城数馬(じょう・かずま)が、
敬愛した父の名「九十九」を付けたと言われている。
城 数馬は1864(元治元)年に久留米藩士の家に生まれた。
司法省法学校を経て帝国大学法科大学仏法学科を卒業し弁護士として活躍した人物。
山・野草の愛好家で日本山岳会の創設(1905年)にも参加した山屋でもあった。
東京大学理学系研究科附属植物園日光分園(通称、日光植物園)の開設 にも参加している。
八ヶ岳では、ツクモグサを始めウルップソウ、ミヤマツメクサ、クモマナズナ等の新種を発見。
多くの植物愛好家が”花の山”八ヶ岳を登るき っかけをもたらしたと言われている。

八ヶ岳では、まだ沢筋に雪が残っている時期に稜線でひっそりと咲いている。
だが、麓から稜線(自生地)までは短時間で到達できる(登山自体難しくない)。
そんな利便性で心ない登山者・写真撮影者が増えていると聞く。
安易に登山道を離れ山中を歩きまわることはやめて欲しく希する。
九十九草開花頃は、多くの高山植物はまだ発芽していない。
高山植物は、繊細だ。一寸踏むだけで、成長直前の新芽には大きなダメージ。
登山道においても植物を踏まないように慎重であって欲しい。
「令和参年(皇紀2681年)9月4日、記」
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《囈(29)“初めて見た高山植物(2)!?!”❖21-247》

ミヤマオダマキ(深山苧環) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Aquilegia flabellata var. pumila
Aquilegia flabellata Siebold et Zucc. var. pumila (Huth) Kudo
Aquilegia japonica Nakai et H. Hara
別名:ヒメオダマキ
《南八ヶ岳・赤岳周辺の花!?!》
ミヤマオダマキ(深山苧環);
ヤマオダマキ  や オオヤマオダマキ  の高山種。園芸種としても低地で栽培されている。
草丈10~25cm。茎は直立し分枝しないか、上部で分枝する。
根元から出る葉は数個で2回3出複葉。小葉は扇形で先は浅く裂ける。
葉柄は長さ3.9~19㎝。葉表は無毛、葉裏は無毛~わずかに有毛。
側小葉は斜めにつき扇状~倒卵形。中央の小葉は広倒卵形~扇状で3裂し鈍い歯がある。
花序は1~3個の花をつけ、苞は線状披針形、長さ4~7㎜、1~3裂する。
花は直径4㎝前後。小花柄は長さ1~2.5㎝。萼片は傘上に広がり青紫色で楕円状倒卵形。
花弁は青紫色~白色~黄白色、ほぼ直立し、広惰円形、長さ0.7~1.2㎝、先は鈍い。
距は紫色、広長惰円形、先は鉤状に内側へ巻き、蜜をためる。。
雄蕊は花弁とほぼ同長。仮雄蕊は白色、長さ約8㎜。雌蕊5個、無毛。子房は長さ約6㎜。
和名は花の形を、昔、麻糸を巻いた苧環に例えた。高山・夏山を彩ってくれる花。
礼文島では海の近くに群落を作って咲いている。本州高山ではここまで群落にならない。
ヤマオダマキ Aquilegia buergeriana は萼片が紫褐色。距があまり曲がらない。
山に生えるオダマキにはもう一つヤマオダマキがあり、山地の草原や林縁に生えている。
花色は赤紫色で丈も大きい。どちらもキンポウゲ科の例に漏れず有毒。
※      ※      ※      ※      ※
高校1年の夏、林間学校??で八ヶ岳山麓の清里に滞在したおり赤岳登山をした。
引率主任の先生は、物理学校(現東京理科大で山岳部のキャプテンを務めた山男だった。
その先生に高山植物を教えて頂いた。更には、卒業するまで色々とご指導頂けた。
八ヶ岳は、高山植物の宝庫。出かける前に両親から資料等、色々教わり出掛けた。
「令和参年(皇紀2681年)9月3日、記」
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《囈(28)“初めて見た高山植物(1)!?!”❖21-246》

赤岳稜線近くの長之助草。
チョウノスケソウ(長之助草)     バラ科(Rosaceae)
学名:Dryas octopetala var. asiatica
別名 ミヤマグルマ、ミヤマチングルマ
赤岳稜線から見える清里高原?? 隔世の感がある。






《南八ヶ岳・赤岳周辺の花!?!》
チョウノスケソウ(長之助草);
高山の砂礫地や岩場に生える落葉小低木で6月下旬から7月に花を見せる。
根は岩の隙間に入り、枝は地をはいよく分枝してマット状に広がる。
新葉が展開しても枯れた古い葉が落ちずに残っている。
葉は、互生し革質で長楕円形で1~2.5cm、鋸歯の先も葉身の先も円い。
表面は深緑色で6-8対の側脈に沿ってへこみ、縁が裏面にやや巻き込む。
あたかもぴかぴかの小判のように見え、花のない時期でも葉を見ればそれと分かる。
裏面に綿毛が密生して純白。葉柄は長さ1-2.5cmで短い軟毛がある。
枝先に直径2~3cmの白色~黄白色の花が1個つく。花柄は長さ3~10cmで直立する。
花弁は長さ1~1.5cm、幅5-7mmの楕円形でふつう8枚、中には7枚または9枚もある。
雄蕊と雌蕊は長さ5~6mmで多数ある。萼は短い軟毛が生え萼片は花弁と同数で披針形。
花名は、ロシアの植物学者カール・ヨハン・マクシモビッチが日本の植物を調べる為、
岩手県紫波町出身の須川長之助に採集を依頼し、未見植物の一つに彼の名を冠した。
チングルマの花弁を増やした姿に映る、それ故、高山帯に見えるミヤマチングルマともいう。
※      ※      ※      ※      ※
高校1年の夏、林間学校??で八ヶ岳山麓の清里に滞在したおり赤岳登山をした。
引率主任の先生は、物理学校(現東京理科大で山岳部のキャプテンを務めた山男だった。
その先生に高山植物を教えて頂いた。更には、卒業するまで色々とご指導頂けた。
八ヶ岳は、高山植物の宝庫。出かける前に両親から資料等、色々教わり出掛けた。
「令和参年(皇紀2681年)9月2日、記」


  



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《囈(27)“フランス菓子と自転車レース!?!”❖21-245》

1990年代のパリ ブレスト ケーキ。
蛭町裕司(コム・アン・プロバンス)氏創作ケーキ。
パリ・ブレスト ア・マ・ファソン!!“パリ・ニース”って感じ。





JR横須賀駅脇に広がるヴェルニー公園。
海上自衛隊艦船も目の前でみれる公園。
今注目の“いずも”も見れる。
すぐ脇は、在日米海軍基地でもある。
《”PARIS・BREST”ホールケーキと横須賀市!?!》
暑い夏も終わるか???こんな季節感、若い頃を思い出す。
1964年、東京オリンピックを目前にした夏から秋の出来事。
湘南の海、江ノ島は、オリンピックヨット会場として活気に満ち溢れ。
24吋ランドナー(自転車)に乗ってあちこち、写真を撮りに回っていた。
わくわく・・35mm、50mm、135mm、生意気にも携えて(総て親のを拝借)。
高校写真部での活動。三浦半島の自然は、よか場所だった。
交通費は、ゼロ。己の足で懸命に稼いで、、鎌倉から4~50kmは楽々。。。!
おかげで、ミヤタ(自転車製造・茅ヶ崎市)の工場にも出入りさせてもらえた。
そこで知ったのが世界の自転車レース。当時は、強く関心を持たなかったが。
自転車は、交通手段。ロードなんて、高価で手がでなかったし非実用的で。
大学生になっても時折、自転車通学。身体トレーニングも兼ねて一石二鳥だった。
自転車ロードレースに関心を持ったのは、ケーキ屋さんでの会話からだ。
六本木に開店したばかりの仏蘭西菓子店オーナー、A.ルコントさんに聴いた。
お店の2階は、サロン・ド・テ(喫茶店!?!)でお菓子を食べながら、
ツール・ド・フランス(自転車ロードレース)の事も詳しく教えてもらった。

今年もツール・ド・フランス(ロードレース)が行われた(2021/06/26~07/18)。
初日の出発地は、フランス西端フィニステール県(地の果て県)ブレスト。
出発点が、ここブレストなのは、大会史上4回目、前回は2008年だった。
仏蘭西菓子のおかげでレースに関心を持ち始め、こんにちがある。
1968年12月六本木にフランス菓子専門店「A.ルコント」が開店した。
日本で初めてのフランス人パティシエの仏蘭西菓子専門店。
このお店のオーナーシェフパティシエが、“Andre Lecomte”さん。
この方に菓子「パリ・ブレスト」や「ツール・ド・フランス」を教えていただいた。
このケーキ、”パリ・ブレスト”は、ツール・ド・フランス(Tour de France)縁のお菓子。
ツールの前身(モデル)レースが、1891年に「パリ・ブレスト・パリ」(PBP)で行われた。
パリ~ブレストの往復、約1200kmを90時間以内に往復する。
伝統菓子の名称由来は、諸説あるがこのレースの開催を記念して作られたが有力な説。
パリのロングイユ通り(コース沿道)にあった「メゾン・ラフィット」という菓子店の職人、
ルイ・デュラン氏が考案したと伝えられている。
※      ※      ※
ツール・ド・フランスは、スポーツ新聞ロト(L'Auto・今のレキップ紙)が、
ライバル紙に対抗して企画されたのが始まり。
自転車レースを企画していた他社とは、ル・プティ・ジュルナルがパリ~ブレスト往復、
ヴェロ紙がボルドーパリを主催していた。
この中で最も古いのが”パリ・ブレスト・パリ(Paris-Brest-Paris,PBP)”、
1891年に第一回大会が開催されている。
このレースをモデルに出来たのがツール・ド・フランス、つまりは、フランス一周レース。
※      ※      ※
”A.ルコント”さんは、東京オリンピックの仏蘭西菓子シェフとして来日された方。
以後、終生、日本で仏蘭西菓子発展に寄与された方である。
当時、自転車で訪れ2階のサロン・ド・テで飲食する者などいなかった??
頂いているケーキに色々と解説をしてくださった。その一つが「パリ・ブレスト」だ。
リング状に絞ったシュー生地にクレーム・プラリネを挟んだリング状ホールケーキ。
その姿は、自転車の車輪をイメージしている(直径30cmはあっただろう)!?!
上には、アーモンドスライスをたっぷりとあしらって。。。
又、上にアーモンドが無く中にクレーム・シブーストを使ったものはパリ・ニースと呼ぶ由。
中に挟むクリームにもイタリアンメレンゲを加えた軽いバタークリームを使ったり、
カスタードを加えたり、シャンティを加えて軽やかにしたり。。。
お店によって、シェフによって少しずつアレンジされて楽しい。
*パリ・ブレストそしてパリ・ニース・・共に現役のロードレ-ス*
(パリ・ブレストは、今はブルベ(Brevets)スタイルで開催されている。
タイムや順位ではなく、制限時間内での完走を認定するアマチュアレース!?!)

A.ルコントさんは、正統派の菓子職人。こだわりも凄かった!!
バースデーケーキをお願いすると、四角いケーキが常、マジパンを使ったものとか。
また、バタークリームを多用されていたと記憶する。実に美味だった。
そして僕の最も好きだったものにルコント特製??のクロワッサン、絶品だった。
懐かしく思いだすが、淋しい限りだ(年老いた証かもしれない)。。

前話が長過ぎたが、今年のツール・出発点がブレストということでパリ・ブレストケーキを。
思い立って、ルコントさんのお弟子さん蛭町裕司(コム・アン・プロバンス)さんに注文した。
氏のイメージで作ってくださったホールケーキ、パリ・ニース的で美味のひとこと!!

ブレスト市と云えば、横須賀市が姉妹都市として交流している。
日本の近代化に貢献した横須賀製鉄所。その創設に尽力した二人の偉人。
幕末の勘定奉行小栗上野介忠順と仏海軍造船技師フランソワ・レオンス・ヴェルニー。
ヴェルニーが勤務した仏蘭西海軍工廠があるブレスト市と横須賀市は姉妹都市となった。
提携して50周年以上になるが、ヴェルニーを記念してJR横須賀駅前に公園ができている。
戦後、臨海公園と呼ばれていた所を整備して、ヴェルニー公園と謳っている。
海上自衛隊基地、在日米海軍基地、そして国防の要、防衛大学校もある横須賀市。
我が青春時代の東京オリンピック、老人としての今回の東京オリンピック。
2大会を見る経験!!と楽しみにしていた異国の友だが、再会は延期。
オリンピックに関係なく機会を持ちたいと祈り希しているところ。 
「令和参年(皇紀2681年)9月1日、記」

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