《襍・/・画 小さな“春”(6) ❖’23-37》

フデリンドウ(筆竜胆) リンドウ科(Gentianaceae)    
学名:Gentiana zollingeri Fawcett.
《時節・_・襍華⇔草花(5)泉の森2023/4/24》
フデリンドウ(筆竜胆);
和名は、直立する茎の上部に花が集まってつき、筆のような形が由来。
山野の日当りのよい所に生育する。茎は高さ7cm位、上半部に葉が密に対生する。
葉は、長さ1cm前後で広卵形でやや厚く、裏面はしばしば紫色を帯びる。
花は青紫色。茎の先に数個まとまってつく。花冠は筒状で先は5裂、副裂片をもつ。
 ハルリンドウGentiana thunbergii は湿った場所に好み、全体にやや大きく、茎が緑色。
花冠が鮮やかで、斑紋が筋状になることが多い。
コケリンドウ Gentiana squarrosa はフデリンドウに類似して乾いた場所に生育し小形。
「令和伍年(皇紀2683年)4月25日、記」

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 小さな“春”(5) ❖’23-36》

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Delphinium anthriscifolium
近づくと可愛い姿だ。

《時節・_・襍華⇔草花(5)泉の森2023/4/21》

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草);
キンキポウゲ科のデルフィニウム属で、トリカブトの花とは随分様子が違う。 
雑草化した セリバヒエンソウ、神奈川県では逸出帰化状態にあるとされている。
茎葉は2~3回3出複葉(2~3回羽状に深く裂ける)。
セリバヒエンソウの花は、腰を屈めてのぞき込めば、中々きれいな花である。
外来種ではあるが、葉や花が柔らかく綺麗なせいもあり在来の山野草のように思える。
セリバ名の通り似た葉が多い。ヤブニンジンやヤブジラミと混生していると判別しにくい。
繁殖力が強く駆除するには種子を付ける前、花のときに全部抜き取ってしまう事。
茎や葉柄には細毛が密生し、茎には綾があり赤味を帯びる。   
花には長い柄があり外側の花弁に見えるのは萼。
萼は5枚、うち3枚が後ろに突き出て筒状の距になる。
その中に本来の花弁2枚と、花弁のようになった雄しべが2個ある。
小さいが賑やかなつくりの花。

「令和伍年(皇紀2683年)4月21日、記」 

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 “友・・器” ❖’23-35》

《生活雑器の表情・・・!!》

日本の土壌に根付いた伝統的器、陶器。使い込むほどに味がでてくる。
窯変等々で変幻自在、楽しく使う日々である。
若い頃より焼き物に関心を持っていたのは、日々の生活によるものだ。
生活雑器として使っていた陶器の色々。
己の懐古的思い出には、スリップウエアーのB.H.L、益子のS.H師、
京都の巨匠K.K師、偉人の作られた陶磁器を生活で無造作に使っていた。
箱書きなどない、戦後の動乱期に工房で両親が分けてもらった物。
壊してしまったものも多々あった(とっておけばよかった)。
自立した頃に知り合った木工職人・陶工、今的には木工作家・陶芸家か。
木工(拭き漆)の府川晃さん、陶芸の柴田雅章さん。
昭和時代の工人。とりわけ府川さんには、色々と思い出がある。
今や一級の工人として活躍されておられる。
生活環境(異国での生活等)の変化で疎遠になってしまったお二人だが。
このお二人は、我が昭和時代の思い出深き人である。
平成時代になってからの陶器つながりの知人は、一人しかいない。
日用の器を作っている陶工、楽しい御仁”夢元”さん。
彼の展示即売会が、鎌倉であった。今年も楽しめた。
夢元氏、生活拠点、工房は、山口県山陽小野田市厚狭。
陶工房cafe夢紅、ちょっと遠い。
昭和を感じる生活感、お近くの人に尋ねてほしい場所だ。

「令和伍年(皇紀2683年)4月21日、記」

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 “あづさい'23(3)”  ❖’23-34》

上3枚は、似ているが異なる種の紫陽花の蕾。愈々以て楽しみである。

《自庭の紫陽花観察(3)23/4/18》

1/30に数株の地植え紫陽花の新芽を観てほっとした。
順調に葉も大きくなり健気に成長している。
そしてついに花芽も見えてきた。楽しみだ!!
我が家の紫陽花生育環境、半日陰的で少し生育が遅い。

令和伍年(皇紀2683年)4月19日、記」
 

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 小さな“春”(3+1) ❖’23-33》

レンプクソウ(連福草)    レンプクソウ科(Adoxaceae)  
学名:Adoxa moschatellina L
別名: ゴリンバナ(五輪花)


《時節・_・襍華⇔草花(3+1)泉の森2023/4/16》
レンプクソウ(連福草) ;
根茎は、這い、先に白色の鱗片がある。茎は、無毛、中実、4稜形。無托葉。
葉表はざらつき、メタリック光沢があり、黄緑色(若草色)、葉裏は平滑、緑白色。
花序柄は4稜形、茎葉より上に直立し、小さな球形の頭状の散形花序。
花柄は無柄又は短柄。苞は無い。花は黄緑色~帯緑色。
 5面の花をもつ不思議な花。

 
「令和伍年(皇紀2683年)4月17日、記」 

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 小さな“春”(3) ❖’23-32》

タツナミソウ
 たつなみそう(立浪草) シソ科  (Lamiaceae)
学名:Scutellaria indica L.


ハルジオン(春紫苑)キク科(Asteraceae)
学名:Erigeron philadelphicus L.



関東蒲公英の種子。
《時節・_・襍華⇔草花(3)》
 
タツナミソウ;
茎は暗紫色、斜上~直立、4稜形、角(かど)や先に微軟毛がある。
オカタツナミソウの花穂はタツナミソウより短く、茎の先に花が固まってつく。
葉を数枚が対生し長さ幅とも1〜2.5cmの広卵形で先は丸みを帯び基部は心形。
縁には鈍い鋸歯がある。両面とも軟毛が多く、裏面には腺点がある。
茎の先に長さ3〜8cmの花穂をだし、一方向にかたよって花をつける。
花の色は青紫色または淡紅紫色、まれに白色のものもある。
タツナミソウ:高さ20cm位、葉は1~2.5cmの広卵形、鋸歯7~14対、花は茎先。
 コバノタツナミ:高さ10cm位、葉は1cm位の広卵形で毛が多い、鋸歯5~6対、花は茎先。
 エゾタツナミソウ:高さ15~40cm、葉は2~4cmの卵状3角形、鋸歯7~8対、花は茎先、数少なくまばら。
 
ハルジオン(春紫苑);
大正時代に渡来した。茎は中空、長い軟毛が生え手で茎を押さえると凹む。
根生葉は、花期にも残る。葉は長楕円形、葉柄に翼があり茎葉基部は茎を半分ほど抱く。
花は直径約2㎝位で花色は、白色~淡紅色。春に咲き、花が垂れることも多い。
舌状花は、糸状。舌状花、筒状花とも冠毛がある。総苞は長さ4~6㎜。
よく似たヒメジョオンは秋まで花が見られ、茎は中実であり、舌状花の冠毛がない。
ハルジオンが葉の基部が茎を半分ほど抱くがヒメジョオンは葉の基部が茎を抱かない。
 
関東タンポポは、此の頃になると可愛い種子になった。
 
§   §   §   §   §   §   §   
 
ブログルを始めて漸く成人になれた!!
有難くも感謝で一杯。いつまでできるかわからない。
好き勝手に、自分的忘備録。襍崋房雜記。
 
「令和伍年(皇紀2683年)4月16日、記」

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 小さな“春”(2)”  ❖’23-31》

サギゴケ(鷺苔) サギゴケ科(Mazaceae)
学名:Mazus miquelii Makino form. albiflorus (Makino) Makino
別名: シロバナサギゴケ(白花鷺苔)
花壇のふちに置いた山紫陽花の枝にも新葉が活き活きと顔を出した。
驚くことにサギゴケが可愛く咲いている。

ハナニラ(花韮) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Ipheion uniflorum Raf.
別名: セイヨウアマナ、スプリングスターフラワー、ピンクスター
紫陽花の切り枝、サギゴケ、ハナニラの供宴は、ほほえましい!!
《額庭も春模様に(2)!! ’23/4/13》
サギゴケ(鷺苔);
ムラサキサギゴケの白花種だが、シロバナと呼ばず単にサギゴケと呼ばれている。
新分類(APGⅢ)ではゴマノハグサ科からハエドクソウ科、更にサギゴケ科になった。
春に咲く可愛い花でごくごく一般的観賞花としてよく見かける。

ハナニラは、ユリ科からヒガンバナ科(ネギ亜科)へ移された。
我が家のハナニラが、どこから来たものかわからないが、花壇を飾ってくれている。
 ニラ  のような匂いがあることから、ハナニラと呼ばれてもいる.。
星型の薄い水色の花を付けることから、英語ではスプリング・スターフラワーという。
小さな野草の花々だが、年々広がっていることはうれしい。

「令和伍年(皇紀2683年)4月13日、記」

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 時節 “お花見(2)”  ❖’23-30》

綺麗な山藤の花(植栽樹)。

フジ(藤)  マメ科(Fabaceae)
学名;Wisteria floribunda DC.  別名;ノダフジ(野田藤)


上画像の二枚は、別種類の桜樹。


〔時節・_・襍華⇔小さな花“藤と桜”〕
楽しみにしていた桜観賞、今年は残念ながら出かけられなかった、が。。! 

代わって自宅近くの家で藤が咲いた、と教えて頂きお邪魔した。

そのお宅近くの小公園にも藤棚がある。そこも綺麗に咲いている由。

知人宅の藤を見ていて野生の山藤を丹沢山地で観たことを思い出す。
フジ(藤);
山の自生は、格別だが観賞用の栽培も見ごたえあった。
蔓は灰褐色、右巻き(巻き上がる方向で左巻き)に巻きつく。
葉は互生しほぼ無毛で有柄。小葉は楕円形で先が尖る。
花は、総状花序に多数つき花序が長く垂れ下がる。花は、紫色。
ヤマフジは、短い花序で幹が左巻き(巻き上がる方向では右巻き)。
蔓の場合の右巻き、左巻きは上から見ての状態をいうのが普通。

§   §   §   §   §   §   §

桜と言うとまず出てくるのは、染井吉野が代表的だろう、が野生を好む。
野の自生樹を見たいとは思うが、近所の植栽桜を見ていて感ずる事もある。
買い物への道すがらの・・身近な場所で観る小さな小枝に見える桜の花。
この可愛い小枝を蘖(ひこばえ、ベーサルシュート)と呼んでいる。
樹木の根元等から生える若芽。太い幹の中で孫(ひこ)に見立て “ひこばえ”。
又、刈り取った稲株から生える、稲の蘖に当る芽を穭(ひつじ)と呼ぶ。
森林伐採後、切り株からの蘖によって新たに森林構成させる事を萌芽更新という。
里山の維持処方だが、再生には時間を要す。再生した新芽の状態を見て昔を想える。
其れにも増して、分かることもある。大木の下部に蘖が多数でる主茎が弱った証。
今年は、漸くコロナ禍が収まり花見も解禁になり盛り上がっていたようだ。 

最近、気掛かり危惧することがある。東京・神宮外苑周辺の再整備計画??
先日、逝去された坂本龍一氏も再開計画に疑義を呈していた計画である。
再開発・整備は、必然の事。とは思うのだが、計画内容が問題だ。
スクラップ&ビルドが、問題なのだ。神宮外苑自体の歴史をも思う。
此処の周辺の森は、今や本物の生態系を作り上げている(人工林だった)。
歴史的風土(環境)そのもので、この周辺を経済的効果優先は頂けない。
歴史は、繰り返すというがそうかって・・・痛感・実感する!?!

「令和伍年(皇紀2683年)4月10日、記」

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 時節 “お花見”  ❖’23-29》

奥州里桜(オウシュウサトザクラ)
水晶(スイショウ)
盛岡枝垂(モリオカシダレ)

〔時節・_・襍華⇔出会えぬ花“桜”〕

§   §   §   §   §   §   §

各地でお花見と称して観賞したり宴会に、今年は盛り上がって。。。
ここ数年、コロナ禍で観賞自粛だった、が今年は解禁になった。
扨てさて、今年は観れるとほくそ笑んでいたのだが体調不良で✖。
全国には、種々の桜がある。旅を兼ねて訪ねてみたい桜もある。
未だ実現できていない夢描く桜の花々。手足を怪我さえなければ!!
ドジこの上ないが、来年こそは、と思ってやまない。
自室からでは桜が見れないが、メモ書きを取り出し遠きを夢見てた。
ふと思ったのは、歳で撮影機材を考えないといけない、ってこと。
三脚・雲台は、旅でも帯同しないといけない、と痛感している。
記録として緻密な植物撮影には欠かせなくなった三脚。
そして、好みの三脚に是非につけたいと思っていた自由雲台。
生産を再開したとHPに載っていた。素人にはもったいないと思うが。
是非に使ってみたい、と撮影機材も準備しなければ。。! 

機材もさることながら、訪れてみたい、長年思い続けてきた場所。
東北地方北部、好みの自然環境地も点在している懐かしい地。
植物で言えば、桜と紫陽花の花を見たい場所。盛岡周辺である。

§   §   §   §   §   § 

早すぎるが、来年の花見を想って探訪したい桜をメモしておきたい。

奥州里桜(オウシュウサトザクラ)学名;Cerasus serrulata ‘Oshusatozakura’
オオヤマザクラと里桜が交雑してできたものといわれています。
岩手県盛岡市内でみられる品種で、
原敬記念館にある「戴き桜」と呼ばれている桜もこの品種で、
南部藩の殿様から原敬の父に賜ったものといわれています。 

水晶(スイショウ) 学名;Cerasus serrulata ‘Suishō’
岩手県盛岡市下米内・杉本邸にあり、
すこぶる気品があり水晶のようだということから、
1920年三好学によって名付けられました。
カスミザクラ系と推定される品種です。
※三好学博士は、自然保護を提唱した植物学者・桜研究の第一人者※ 

盛岡枝垂(モリオカシダレ) 学名;Cerasus × yedoensis ‘Morioka-pendula’
枝垂桜とオオシマザクラ系の雑種と推定されます。
この名は岩手県盛岡市やその周辺に植えられている枝垂れ性の桜に由来し、
市内・竜谷寺境内の桜は国の天然記念物に指定されています。
**以上の解説・画像は、日本花の会HPより拝借しました。** 

「令和伍年(皇紀2683年)4月5日、記」

People Who Wowed This Post

《襍・/・画 2023年度の始まり“” ❖’23-28》

ユリワサビ(百合山葵) アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Eutrema tenue (Miq.) Makino
別名: ハナワサビ
撮影のしかたで色合いも雰囲気も異なる。難しい露光の決め方??




カタクリ(片栗) ユリ科(Liliaceae)
学名:Erythronium japonicum Decne





§   §   §   §   §   §   §

4/1より2023年度がはじまった。
個人的には、野の花を探し撮っている者としてこの区切りは都合がいい。
冬場は、野の花を見つけるのが大変(開花する花・種が少ない)。
今年度は、好きな野の花を私図鑑的に纏めてみたく思う。
世人は、雑草と呼び嫌う草花でも、まじかに観ると実に瀟洒だ。
見過ごしてしまうような花を探したいが見つかるか???
花名特定、今や散策中に出会った花をAIでその場で断定できる時代だ。
しかしながらAIといえども識別できない花もある。その辺が面白い。

§   §   §   §   §   §   § 

《時節・_・襍華⇔草花の花(1)》
ユリワサビ(百合山葵);
雪解けの頃、山間部の湿原に見られ山菜として美味。
根茎は、あまり発達しないのでワサビの代わりにはならない。
ワサビに似た葉と花姿、根にユリのような球根ができる、
根茎は、細い。根生葉は直径3cm前後の円形で、基部は心形。
葉縁は、波状の鋸歯で長柄がある。茎葉は互生、上部は小型長卵形。
花は総状花序につき、直径約1㎝の白色4弁花、萼片4個。雄しべは6個。
別名のハナワサビとは、葉や茎はワサビのような辛味があるからに由。
葉をサラダや天ぷらとして食す、独特の風味で美味。
植物は、吾等に何かを示し而して教えてくれている!?!
昔、オオユリワサビ(var.okinosimense)種が、福岡県の沖ノ島で確認された。
そしてその種は、福岡県の沖ノ島ではいまや絶滅したと云われてきた。
所が最近、本州北部の日本海側で再発見された。自然界は不可思議である。
 

カタクリ(片栗);
高さ15cmほどの茎の先に、径5cmほどの紅紫色の花が開く。
葉は淡緑色で表面には紫色の斑紋があるが、中には全くないものもある。
種子にエライオソーム(種枕・しゅちん)と云う、蟻が好む物質が含まれ、
蟻によって運ばれ散布される。連鎖を構築している。
昔は片栗粉を、この花の根から作っていた事で花名が付いた由。
若葉は、味のいい山菜だが、余り知られていない。
雨の日は花を閉じてしまうし、育つ環境を選ぶ花でもある。
初夏を思わせるような暖かい日が多くなると、花を咲かせる。
野生種を庭等に移植しても花が咲くまでに7~8年かかる。
それまでは1枚の葉だけが出る。庭で咲かせるのは根気が必要。
りん茎から良質の澱粉がとれるため片栗粉の材料とされたが、
現在市販されている片栗粉はじゃが芋やとうもろこしの澱粉。
 
「令和伍年(皇紀2683年)4月1日、記」

People Who Wowed This Post

×
  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account