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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

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  • Hashtag "#綿実油漬" returned 24 results.

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

241缶 カロリー爆弾ランキング現3位 由比缶詰所・まぐろフレーク油漬(綿実油・大きい缶)の実食

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由比缶詰所 ホワイトシップ印 ...

由比缶詰所 ホワイトシップ印
まぐろフレーク油漬
(T2号缶・165g)
びんながまぐろ綿実油漬フレーク・準高級品


こんなツナ缶です


おねだん
大きい缶でちょっと高い(500円弱)
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
綿実油漬
身のほぐし方
おおきめほぐし肉

おすすめの食べ方
大皿サラダはもちろんのこと
鍋ものに入れてもおいしい



ツナ缶沼に沈んだきっかけ、10年ぶりのめぐり


 由比缶詰所のツナ缶のうち、水色の大きいやつ。以前取り上げたF3号缶(No.11 2013.11)のサイズ違いで、こちらは大皿向けのT2号缶。
 2010年代後半まで缶切りが必要なフタで販売されていたが、時代の要請に合わせて減量と缶切り不要のEO缶化して現代に至っている。
 由比缶詰所の直売所などで購入可能だが、オリーブオイル漬等と比較するとお土産店での販路は狭い様子。2022.8製。
 

☆缶を開けたところ


  
 身は大きく粗い。しっとりした綿実油がよく馴染んでいる。
綿実油フレークが由比缶詰所の真骨頂と思わずにはいられない。油の自己主張が少ないことから適性料理は幅広く、オリーブオイル漬より多くのシーンで使える印象だ。そのかわり、オリーブオイル漬は合う分野にはとことん噛み合うので、この辺は好みの世界であろう。
 また、大きい缶ゆえに1缶で由比缶詰所のツナ缶をたくさん食べられるのが特徴か。ソリッド缶(T2号缶)と内容総量は同じくらいなのに、実質的な食べた感はフレーク缶のほうが大きい気がする。スペックだけでいえば、かたまり肉の方がタンパク質は多いのだけど、フレークの均質な味がそう感じさせているのかもしれない。

 10年以上前、静岡にやってきたばかりのころ。このツナ缶(F3号缶のほう)と出会ったことが、ツナ缶ブログを始める最初の最初の一歩だった。ちょくちょくプライベートで食べていたものの、T2号缶のほうを取り上げるのは今回が初めて。
 
 なお、本品は「1缶あたりのカロリー(カロリー爆弾ランキング)」で弊ツナ缶レビュー241缶のうち第3位に位置するツナ缶となった。なお2位はシーチキンLフレーク1705g(概算値)、1位はあいこちゃんの給食(No.101)(概算値)といずれも業務用なので、一人で食べられるツナ缶としては事実上のカロリー爆弾第1位となるだろう。
 なので、前節に書いた「減量する前の缶切りタイプ」を食べておかなかったのが悔やまれる。600kcalも見えていたかもしれないのに……なんてこった……相当もったいないことをした……

☆各種評価・スペック


・グレード ★★★★★ 4.6
・価格   ★★★★☆ 4.0 #460円/個
・味覚評価 ★★★★★ 4.5 #カロリーはおいしい
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.4 #由比缶詰所ツナ缶の中で最も恥ずかしがり
・原産国  国産

☆スペック
内容量 165g
587kcal/缶 タンパク質32.1g 食塩相当量1.3g
原材料 びん長まぐろ(国産)、綿実サラダ油、食塩/調味料(アミノ酸等)
JAN:なし 缶マークAC1・
製造者 株式会社由比缶詰所(静岡県静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.241

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.11)綿実油フレーク(F3号缶)

→サイズ違い。ツナ缶の沼に沈んだきっかけのツナ缶。

(No.143)綿実油ソリッド(F3号缶)

→サイズ違い。スタンダードな綿実油ソリッド。

(No.101)あいこちゃんの給食

→5000kcal超のカロリー爆弾ランク1。24人1組での実食が推奨される。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #由比缶詰所 #綿実油漬

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239缶 メリーぼっちマス! シーチキンとろ(国産・2013) 十年前のツナ缶を実食

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はごろもフーズ シーチキンとろ...

はごろもフーズ シーチキンとろ(国産・2013)
びんながまぐろ綿実油漬けスライス

239缶 メリーぼっちマス! ...
 

こんなツナ缶です


おねだん
当時は500円くらい
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(綿実油)
身のほぐし方
とろ肉をかたまりのまま

おすすめの食べ方
ない



メリー!ぼっちマス!2023


 毎年、クリスマスイブの晩は一人で過ごしている。いわゆるクリぼっちというやつだ。かつて、クリスマスイブは暴走の日という感じで、1.7kgのシーチキンを一人で完食したり同人ツナ缶2の実食をするなど、無理やり豪華なイベントを演出していた。しかし、最近は時期的にコミケの準備が重なるため、そういうアクティビティもなりをひそめていた。
 
 今年は「10年前のツナ缶を実食」とした。それも、とびきりすごいやつの実食を、だ。
 選出されたツナ缶はシーチキンとろ(9904、国産品)。最近まで焼津プラントが製造していたが、現在はタイ産となって「輸入ツナ缶」の一つとなっている。その国産品だった頃の姿がこれである。しかもツナ缶ブログ立ち上げ前の2013年8月製造。
 
 10年前のツナ缶、ご対面といこう。
 

缶を開けたところ



 かたまり状の身が入っている。身を一枚一枚はがしていくと、ツナの香りが顔を出す。
 アルミ缶のおかげか、金属臭はない。過剰熟成は濃厚さと雑味のトレードオフになりがちだが、この個体は雑味を感じなかった。非常にやわらかく、油と魚のエッセンスがよく調和していて、一般的なツナ缶とは別次元の味を演出している。
 
 クリスマス、(シー)チキンでお祝いした。そういう日だ。そういう日なんだ。
 久しぶりに即興企画を起こして実践した結果、充実感に満ちている。10年前のツナ缶が普通に食べられたからなのか、それ以外の理由なのか、よくわからない。だが、クリスマスぼっちの気分を少しくらいは和らげることができたのではないだろうか……
 

☆各種評価
・グレード ★★★★★ 5.0 #かつては高級品の基準製品だった
・価格   ★★★★★ 5.0 #540円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.9
・入手性  【EOL】 #現在はタイ産(No.195)
・原産国  国産

☆スペック
固形量55g/内容総量75g
234kcal/缶 タンパク質15.8g 食塩相当量0.8g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、野菜エキス、食塩/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560009904 製造固有記号AC1Y G2
製造者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151)
Tuna canning review No.239
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #スライス #綿実油漬 #過剰熟成

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218缶 モンマルシェの標準ツナ缶 オーシャンプリンセスホワイトツナ(綿実油)の実食

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モンマルシェ オーシャンプリン...


モンマルシェ オーシャンプリンセス
ホワイトツナフレーク・綿実油漬(2020)
びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・高級品





こんなツナ缶です



おねだん
見ないうちにずいぶん高くなった(500円弱)
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
綿実油漬け(しっとりした身と油)
身のほぐし方
大きなほぐし肉

おすすめの食べ方
ミネストローネなど、加熱系の料理が得意。





解説:モンマルシェの標準ツナ缶、ラベルの触り心地が良い



 出すツナ缶の全てが480円オーバーのモンマルシェ。このツナ缶が同社最安値で、普及品レンジの他社製品と一線を画したプロダクトデザインに注進している。
 見てくれもよく、触り心地もざらざらしており、一目で「これは高そうなツナ缶だな」と思わせてくれる点で贈答品として見劣りしない。購入する店舗やギフトセットの種類によって、紙スリーブや季節限定のラベルをまとっている。

 6年近く前の2015年3月に、同名のツナ缶(No.17)を取り上げていたが、コレと比べて調味料は別物となり、価格も缶ジュース一本分以上増えている。ラベルも表面加工されていないコート紙から風合いの良いエンボス加工に変わり、モンマルシェのツナ缶は全てエンボス加工のラベルを巻いていることになった。
 
 かつて、高級ツナ缶の価格帯レンジは200円前半からあった。筆者はツキジフーズ(モンマルシェの前身)時代に210円で同名のツナ缶を買っていたのを思い出し、記憶をたどってアーカイブを掘ってみた。すると、ツキジフーズ時代を含めて綿実油フレーク缶は210(2011.5)→231(2012.12)→258→281(2017.9)→314(2017.11)→389円(2021.9)→486円(2023.9)と推移していたのがわかった。
 
 当時のツナ缶と比較して倍以上の価格になっている。原材料事情とは大変なものだ。「高級ツナ缶を自分のために買う」という行動をしづらくなった理由に、こういった値段の変化は関係していると思う。

 モンマルシェのツナ缶はすべて気仙沼のミヤカンが製造を引き受けている。マグロが水揚げされた港のすぐそばで加工する、という機動性の高さを強みにしている。
 うまみ調味料なし。野菜系のエキスで味を調えている。2020.7製。賞味期限はYYYY.MM(年月)形式で、日は省かれている。


☆缶を開けたところ



  
 身が大きい。これくらい身が大きいビンナガ油漬缶はあまりない。
 しっとりした身と液汁で下味控えめ。モンマルシェの中では汎用的なツナ缶のため、このしっとりさを活かして、冷凍チャーハンと一緒に炒めると風味を引き出せる。ミネストローネにも良いだろう。
 
 

各種評価・スペック




・グレード ★★★★★ 4.2
・価格   ★★★★★ 4.6 #389円/缶(今はもう少し高い)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.1 #値段なりの中身はしている
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #公式通販、日本橋三越の直営店など
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
287kcal/缶 タンパク質16.8g 食塩相当量0.6g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、食塩、野菜エキス、玉ねぎエキス、トマトペースト
JAN:なし 製造固有記号AC1・ /P7
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
製造所 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市元浜町2-102-1)
Tuna canning review No.218


■「ツナ缶スーパーリンク!!」




(No.17)綿実油フレーク(旧ラベル)

→ラベルが古く、製品仕様も異なる。

(No.41)国産赤唐辛子ツナ

→スタンダードなラベルの赤唐辛子ツナ。綿実油フレークとあわせ、よく差し入れに使っていた。ごはんとの相性はお墨付き。
#びんながまぐろ #モンマルシェ #綿実油漬

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211缶 日本産ツナ缶の黎明・焼津水産高校まぐろ油漬(ソリッド)の実食

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焼津水産高校の伝統の缶詰です。... 焼津水産高校の伝統の缶詰です。

焼津水産高校 まぐろ油漬
びんながまぐろ綿実油漬ソリッド・普及品


こんなツナ缶です



おねだん
200円くらいの価格設定だが
きわめて入手困難
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(綿実油)
身のほぐし方
きれいなかたまり肉

おすすめの食べ方
リーフレタスの上にのっけて
油ごと豪快にいきませんか





☆解説:あらゆる国産ツナ缶のルーツになった製品



 静岡県の焼津水産高校(水高)が実習科目で製造するツナ缶。毎年製造され、毎年学園祭などで保護者や地元住民にふるまわれる。
 
 実習科目であるから、現代のサプライチェーンと効率的な生産過程とは距離を置き、より古いツナ缶の製造法に沿ってつくられて。海洋科学科の生徒が漁獲したビンナガマグロを、食品科学科の生徒がツナ缶へ加工される。
 水高はツナ缶産業化の礎となったFujimaruブランドの(事実上の)製造元。Fujimaruの成功を見て清水水産や後藤罐詰(現はごろもフーズ)、名前を挙げきれないほど数多の缶詰会社が興り、競ってツナ缶を作ったのだから、今に続く国産ツナ缶の源流といっても過言ではあるまい。そんな産業化の礎となったものと変わらない製造法を百年近くにわたって堅持している。スペックから見えるかたまり肉のソリッド缶、原材料はビンナガ・綿実油・塩のみからという点で読み取ることができよう。
 
 実習のために手作業で作られるツナ缶ゆえ、生産量と販路はきわめて少ない。他の水産校ツナ缶同様に保護者と地元民で消費されるため、めったに外に出回らないツナ缶というのが筆者(静岡市)の印象だった。
 部外者は事実上入手困難なツナ缶である。それを佐賀転居の折、ツナラボのS氏から分けて頂いた。
 2020.8製。東京水産振興会焼津水産ブランドの紹介ページではF3号印刷缶となっているが、この年の製造分からラベル巻きに変わったのだろうか?

☆缶を開けたところ(開けてそのままの様子)
  
 大きなかたまりが綺麗に詰められている。しっかりした食感と下味がしみついている。
まったく生臭くない。綿実油漬の中ではあっさりした後の引き方をしていて、同じカテゴリのシーチキンファンシーや由比缶詰所の白いやつとは離れた性格だ。

 生食が一番わかりやすいが、道楽にちょっと足を突っ込んでいそう。加熱系の料理か、加熱しないならレタスやパスタにかけるだけで良いかもしれない。
 焼津の地酒と一緒にぐいっといったらどうだろうか…

 

☆参考資料(2023.2閲覧)
■一般財団法人東京水産振興会 水産・海洋高校缶詰瓶詰図鑑
https://canbin.suisan-shinkou.or.jp/
https://canbin.suisan-shinkou.or.jp/24/

■焼津水産ブランド 静岡県立焼津水産高等学校 びんながまぐろ油漬缶詰シリーズ
http://brand.yaizucci.or.jp/maguro/701/



☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   【N/A】 #だいたい200円くらいだったはず
・味覚評価 ★★★★★ 4.8 #時は巡れど中身は変わらず
・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.1 #ほぼ水高関連のイベントのみ
・原産国  国産

☆スペック
固形量65g / 内容総量90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 びんながまぐろ(焼津産)、綿実油、食塩
JAN:なし 製造固有記号AC1
製造者 静岡県立焼津水産高等学校YSKG(静岡県焼津市焼津5-5-2) 製品ページ
Tuna canning review No.211

☆ツナ缶スーパーリンク!!

(No.182)KOマートのまぐろソリッド

→焼津でよく見かけるスーパーの自社ブランド。旧パッケージから数えて10年以上のロングセラーであり、帰省客が都市部への手土産として持っていくこともあるとか。水高ソリッドに味が似てると思うが、入手も容易で価格も手ごろ。いわゆるカジュアルなお土産枠。

(No.146)シーチキンファンシー

→近代ツナ缶の祖。崩さずに出すなら缶の底(シーチキンファンシーって書いてあるほう)に缶切りを当てよう。
日本のツナ缶を日本人向けにローカライズした製品の走りがシーチキンファンシーとプリンス赤缶(No.69)。両社の違いはローンチ後の戦略がマスかニッチかという感じ。
 
(No.200)おりづるソリッド

→男前で味の濃いソリッド缶。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #ソリッド #水産校ツナ缶 #綿実油漬

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200缶 サスナ・おりづるソリッド(8年弱熟成) 日本にこれだけのツナ缶があるって、誰が知っていただろう

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200缶 サスナ・おりづるソリ... びん長まぐろの白身が輪切り状に... びん長まぐろの白身が輪切り状になっています。ボリューム感のあるお料理に。

サスナ SHC おりづる印 まぐろ油漬(2014)
(おりづるソリッド(ホワイトミート))
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・準高級品



こんなツナ缶です


おねだん
かなり(100円ちょっと)
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(しっとり綿実油)
身のほぐし方
年輪状のかたまり肉(ソリッドタイプ)

おすすめの食べ方
感傷にひたりながら
白飯と一緒に黙々と


 

従業員向けの福利厚生・極


 関係者や近隣住民向けに直販されているおりづるシリーズのうち、最古参と思われる製品がこのおりづる印まぐろ油漬。通称「おりづるソリッド」。2022年現在、一箱24入で買った単価は200円を切り、ギリ200円超えの由比缶詰所をしのいで最安価のビンナガ綿実油漬ソリッド(小型缶/F3号)になっている。BtoCとして開かれた販路を求めていった由比缶詰所が価格へ転嫁できているのに対し、どこまでもBtoBを貫くことで価格を据え置いたサスナ。
 
 かつて、拙著「ツナ缶の本 The Unlimited」で同社へお手紙をしたためた際「他社にない製品」が同社の魅力であるとお答えいただいた。確かに、これは他社にない製品だ。黙して裏方に徹する、福利厚生を極めたツナ缶であるといえよう。

 今回はツナ缶レビュー200缶記念で、珍しく・おいしく・高品質な・スタンダードなツナ缶を食べたくて、ツナ棚から2014年製造のおりづるソリッドを持ってきた。EOフタのデザインに00年代を感じるし、賞味期限が新しい割にクラシカルな魅力に溢れている。
 そして。2014年の購入当初、やはり200円いかないくらいの金額だったような記憶がある。今も「200円いかないような金額」。送料は実費となるが、取り寄せると由比缶やシーチキンファンシー(F3)にない独特の魅力を感じ取れると思う。
 2014.7製造。製造から8年弱経過した、長期熟成品のおりづるソリッドを実食する。
 
 

缶を開けたところ


  
 年輪状の身が入っている。
四年置いていたことで油と身がよく馴染んでいて、とてもやわらかい。
 白飯に合う。新しい味は以前の由比缶詰所に近いと考えると、熟成はプラスに効いていたようだ。6年以上の熟成で味に精彩を欠くイメージを持っていたが、おりづるソリッドはきちんと味を保っていた。

 ……本記事が、静岡で最後のツナ缶レビューとなる。
 ツナ缶ブログも200缶を一区切りにして、休養期間を挟んでから、また月1~2缶くらいのペースで再開していきたい。戻る時期は未定で、もしかたら4月かもしれないし、年内に復帰できないかもしれない。一身上の事情が片付いて、落ち着きを取り戻したら、戻ってくる。それまで筆をおくことにする。

☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 4.4
・価格   ★★★☆☆ 3.8 #197円/缶
・味覚評価 ★★★★☆ 5.0
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.0 #自社通販、直売
・原産国  国産

☆スペック
固形量70g/内容総量90g
252kcal/缶 食塩相当量0.7g タンパク質18.6g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、野菜汁、食塩、椎茸エキス、昆布エキス
JAN:4560253750023 製造固有記号なし
製造者 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824)
Tuna canning review No.200

~~

■Season1 No.001~No.100



・2013.11.04~2017.12.04 4年1カ月
・10,025g 23,344kcal/Season 27,507円
・国産ツナ缶比率 82%


■Season2 No.101~No.200



・2017.12.31~2022.03.31 4年3カ月
・国産ツナ缶比率 78%

■8年4ヵ月のうちにレビューした国産ツナ缶:

160缶




 ツナ缶は、次の季節(Season)へ。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #サスナ #ソリッド #綿実油漬

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シックなラベルでおしゃれ 52&182缶 KOマートプレミアムセレクション まぐろ油漬 2種レビュー 

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KOmart Premium ...

KOmart Premium Selection まぐろ油漬ほぐし身・まぐろフレーク
びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・高級品

KOmart Premium ...

KOmart Premium Selection まぐろ油漬ブロックタイプ・まぐろファンシー
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・高級品

白と紺で高級感のある プライベートブランドなビンナガ綿実油漬


 静岡ローカルスーパー、KOマートのプライベートブランドツナ缶。KOマートファインという高級スーパーを展開しており、それにあわせた高級感あるパッケージデザインをまとった。2種類とも同じビンナガマグロの綿実油漬で、違いは身のほぐし方と値段のみ。兄弟品ということで、まとめてレビューする。
 フレーク缶のほうは昔レビューしていた(No.58)。その時から見た目が大きく変わったものの、JANコードもレシピも変わっていないため58缶2回目と表記した。ファンシー缶は今回が初めて。
 
 OEM製造元が由比缶詰所で、製品スペックも由比缶詰所のホワイトシップと大差ない。
 KOマート、KOマートファインで販売されるほか、冷凍専用のフローズン草薙店でも販売されていた。どちらも2021.1製。
 

☆缶を開けたところ(フレーク)
 
 大きめのほぐし身が入っている。下味もしっかりついていて、加熱系の料理でも難なく立ち回れる。
 普及品のフレーク以上チャンク未満という絶妙なところをついていて、少ない量でツナの自己主張を出したいという考え方にぴったりだ。個人的に勧めたいのはチャーハンで、一缶をチャーハン4人前に入れても「ツナがある」という存在感を残すことができよう。もちろんサラダにかけてもかまわない。

 
 ☆缶を開けたところ(ソリッド)
 
 綺麗な年輪状のかたまりだ。下味の塩と魚の味がわかりやすい。
 ソリッドとフレークの価格差が少ないし、実売300円ちょっとというのは大手H社の同等品モデルの実売より安価で、買い足しの罪悪感がほとんどない。
 
 こちらはピザに乗せて焼いた。ツナの香味がプラスされておいしかった。
 
 

☆各種評価、スペック(フレーク)


・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★★★☆ 4.2 #290円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.2 #オーソドックスなビンナガ綿実油フレーク
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #静岡県内のKOマート
・原産国  国産

内容量 90g
280kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びん長まぐろ(国産)、綿実サラダ油、食塩、/調味料(アミノ酸等)
JAN:41670972 製造固有記号AC1.
販売者 KOマート(静岡県榛原郡吉田町神戸1361-1)
製造者 (株)由比缶詰所(静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.58-2

☆各種評価、スペック(ソリッド)


・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格   ★★★★☆ 4.4 #312円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.5 #価格差小さいからこっちのほうがよさそう
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #静岡県内のKOマート
・原産国  国産

固形量70g / 内容総量90g
255kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びん長まぐろ(国産)、綿実サラダ油、食塩、/調味料(アミノ酸等)
JAN:41670989 製造固有記号AC1
販売者 KOマート(静岡県榛原郡吉田町神戸1361-1)
製造者 (株)由比缶詰所(静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.182

☆ツナ缶スーパーリンク!

(No.143)由比缶詰所のソリッド缶

→OEMが同じで、見た目と中身が非常に似てるツナ缶。違いは、由比缶詰所のほうは製造から半年後の出荷って縛りがあるけどKOマートのほうはない?くらい?
#びんながまぐろ #スーパーpb #ソリッド #由比缶詰所 #綿実油漬

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146缶 伝統的なシーチキン・はごろもフーズ シーチキンファンシー(140g)の実食と解説

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夏の太平洋を黒潮にのって日本近... 夏の太平洋を黒潮にのって日本近海まで北上する旬のびんながまぐろを使用したシーチキンの特選品です。

はごろもフーズ シーチキンファンシー(140g)
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・高級品

シーチキンの源流


 もともとシーチキンは1958年に後藤缶詰所(今のはごろもフーズ)が商標登録したもので、その食感と色がニワトリの肉に近いことから名づけられた……そんなエピソードが知られる。高度経済成長によって相対的にツナ缶が手ごろになったこと、内販拡大を支えたはごろも隊の活躍が後押しして、「ツナ缶」を日本の市場に根付かせた。シーチキンファンシーは命名当初から今に至るまで姿かたちを変えラインナップされ続けていたと記憶する。
 なお「今も売ってる中で日本最古のツナ油漬缶」は、シーチキンではなく三洋食品のプリンス赤缶(1953)で、創業者のこだわりを堅持することでシーチキンとはまた異なるファン層を獲得している。

 今回取り上げるのは、シーチキンの中でもっとも伝統的な大型の缶だ。以前は180gほど入っていたが、2018年に裾を絞ったパッケージに変わり140gになっている。個食向けの小さい缶バージョン(75g)はNo.128(ツナ缶入門に収録)を参照されたい。
 入手性はさすがシーチキンという感じで、実店舗でも頻繁に見かける。ビンナガを使ったホワイトミート缶の中で最もお店で見る機会の多いツナ缶といえるだろう。
 
 筆者個人の意見だが、もしもまとめ買いするなら、同じびんなが綿実油漬の由比缶詰所・まぐろ油漬ソリッドのほうが送料足しても安く、似たような味を提供する。あわせて検討してほしい。2019.5製造。

☆缶を開けたところ


 
 大きい缶に身が詰められている。とても綺麗というわけではないが、崩さずに詰まっている。なお、箸で取り出すことも、缶蓋の裏から空気を入れてプッチンすることもできない。十分に注意して取り出さないと崩れてしまう。
 食感も下味もしっかりついていて、他の調味料が少なくても物足りなさを感じない。

 「G2」の記号を背負うプライドをひしひしと感じる、名門はごろもの、名門らしいツナ缶。
 これが入ってるシーチキンギフトも「極端に高い」わけではないので、手堅く済ませたいときに使ってみよう。
 
 
 
 このあと焼きそばでいただきました。

☆各種評価、スペック


・グレード ★★★★☆ 4.5
・価格   ★★★★☆ 4.8 #429円/個 しずてつストア
・味覚評価 ★★★★☆ 4.7
・入手性  ★★★☆☆ 3.5 #ヨドバシでもスーパーでも見かける
・原産国  国産

☆スペック
固形量105g / 内容総量 140g
396kcal/缶 たんぱく質30.4g 食塩相当量1.2g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、食塩、野菜エキス/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560000505 製造固有記号P3 G2
製造者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151) 製品ページ
Tuna canning review No.146

☆ツナ缶スーパーリンク!


(No.143)由比缶詰所の白いやつ(小型缶)

→中身で直接競合。大きい缶も似たような中身だが、取り出しやすさははごろものほうが若干優位。

(No.135)オーシャンプリンセス水煮

→珍しい「ビンナガの」「水煮」ソリッド缶。シーチキンファンシーとこいつをローテする米帝プレイしたい。

(No.170)シーチキンフレーク

→本缶の身をほぐしたのがこれ。もともとソリッドの副産物だったほぐし身を醤油砂糖で煮付けたのが味付缶、そのあとほぐし身を油で漬けて新製品にしたのがフレーク缶というルーツを持つ。
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #ソリッド #綿実油漬

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170缶 沖縄向け高級シーチキン・はごろもフーズ シーチキンフレーク

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はごろもフーズ シーチキンフレ...

はごろもフーズ シーチキンフレーク
[沖縄県産海塩使用]
びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・準高級品

沖縄向けの高級シーチキン


 沖縄のツナ缶生態系は内地(本州)と大きく異なる。人口当たりのツナ缶使用量が莫大で、福岡県民510万人が食べるツナ缶を沖縄県民145万人の人口で消費しているし、それにあわせて地元スーパーのツナ缶売場も輸入廉価品から国産高級品、箱売りからバラ売りまで幅広く網羅している。首都圏も静岡も、ツナ缶売り場で箱売りしてるのってなかなか見ないし。
 
 その中で、高級品の位置づけになっているのが本品シーチキンフレーク。ビンナガマグロと綿実油を組み合わせた伝統的なホワイトミート製品で、同社Lフレークやマイルドもろとも12缶入り1箱単位で販売されている。
 ときには12缶1296円という(内地の相場と比べて)とんでもない単価になっていることもあり、たまたま代表が沖縄で買い付けした時がこの価格だった。
 内地向けでは「シーチキンフレーク一本釣り(沖縄県産海塩使用)」という製品が本品とほぼ同スペックで、勝浦漁港(千葉)で水揚げされた一本釣りビンナガをパッケージで指名している。こちらはバラ売りまたは3缶シュリンクでよく売られており、だいたい3缶580円(=193円/缶)くらいが相場なので、内地と沖縄で求められるビンナガ製品の価格イメージというのがなんとなく理解できるだろう。
 
 この製造所固有記号G2ははごろも焼津プラント製造を示す。手元にはないが、おそらくKY(山梨罐詰)のOEM品も出回っていると予想している。2019.6製。

 

缶を開けたところ



 身は普及品クラスのツナ缶程度に細かい。下味もあり、そのまま食べてもおいしく召し上がれる。
 さすがはごろもと言ったところか。加熱、非加熱、どちらの料理にもムラなく適合する。スペックの近い由比缶詰所の水色のツナ缶とは、身の大きさと「こってりさ」で区別される。シーチキンフレークは、身が細かく・こってりしていて、由比缶詰所は身が大きく・さっぱりしているため、好みで使い分けてほしい。
 
 沖縄向けの製品なんだし、ゴーヤチャンプルーなどにいいと伝えたいところだが、個人的な意見は……
 
 全部ツナマヨにしよう。そうしよう。

☆各種評価


・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★☆☆☆ 2.0 #108円/個 正気か?
・味覚評価 ★★★☆☆ 4.1 #琉球王者はごろもの魂
・入手性  ★★☆☆☆ 2.5 #ユニオンで売ってた
・原産国  国産(静岡)

☆スペック
内容量 70g
213kcal/缶 タンパク質12.9g 食塩相当量0.5g
原材料 びんながまぐろ(国産)、綿実油、野菜エキス、食塩/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560010788(単品)/4902560010795(箱12入) 製造固有記号G2
    はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151)
Tuna canning review No.170

☆ツナ缶スーパーリンク!



(No.69)プリンス赤缶

→中身と世代で直接競合。シーチキン(ホワイトミート)が1958年生まれ、プリンスが1953年生まれ。この2ブランドだけが突出して歴史の古いツナ缶となった。
「ビンナガ綿実油漬」は他社にも多くの製品があるが、基本に忠実なのもこの2ブランド。

(No.58)KOマートのまぐろフレーク

(No.11)由比缶詰の「水色のやつ」

→いずれも中身が競合。由比缶詰所はお土産品として、KOマート(今はパッケージ変わった)は高級プライベートブランドとして、ビンナガ綿実油漬の新たな活路を見出している。由比缶詰の「水色のやつ」は手堅いっすよ、ほんと。

(No.51)シーチキン「L」フレーク(OKTロット)

→Lがついてるほう。情勢がだいぶ変わったから新しいのを書きたい次第。なお同社は2016年異物混入騒動の責を負い解散したため、賞味期限の残ったツナ缶を手に入れることはできない。本ブログ最大PVの記事がOKTロットのLフレークってかなり複雑な気分。
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #綿実油漬

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145缶 ポケモン商法の実現・いちまる焼津の綱元(焼津の綱本)マグロ綿実油漬

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松友丸(しょうゆうまる)は(株... 松友丸(しょうゆうまる)は(株)いちまる所属のカツオ・マグロ漁船。松友丸が獲ってきた魚を選別し、国産野菜のスープとまろやかな綿実油で味付けしました。


いちまる 焼津の綱元(焼津の綱本) マグロ荒ほぐし綿実油漬
きはだまぐろ綿実油漬フレーク・高級品

145缶 ポケモン商法の実現・...
 

おみやげツナ缶・焼津編


 焼津を代表する水産加工業・いちまる。シリーズを通した詳しい説明は、先に解説していたカツオ缶(No.107)に譲る
 カンティパスト(2019.7終売)に次いで、昨年「焼津の綱元」ブランドでマグロ・カツオの高級ツナ缶をリリースした。なお、「焼津の綱」「焼津の綱」ふたつの表記がWeb上でみられるが、ツナ缶ブログではパッケージ記載の「焼津の綱」表記を優先する。
 
 焼津のサスナがOEMを引き受ける。スペックもサスナのノウハウが活きたエキス使用となった。
 昭和の輸出全盛期~内販シフト過度期を思わせるスリーブのデザインは花上貴之氏によるもので、上述した製品コンセプトの表現は勿論のこと、ただレトロ感だけに留まらないツナ缶の原点を21世紀のいま剛速球で投げかけた怪作といえよう。

 デビルチルドレンめいて2バージョン発売する形式は、とろつな・しろつな(No.105No.106)とよく似ている。OEMによってバージョン違いを作った点も同じで、お土産狙いなのも同じだ。違うのは価格帯と、焼津の綱元にカツオ原材料で突き詰めたアイツがいることだけだ。
 とろつな・しろつなの例にもれず販路は非常に狭いので、取り扱い店舗は公式ツイッターで確認してほしい……と言いたいところだが、ツイッターアカウントは消えていた。同社カンティパストも7月末で販売終了が決まっておりアーカイブ)、何か不穏な気配を感じる。小売店在庫限りの予感がしたが、19年9月現在はグランドキヨスクにたっぷり積んであるのが確認できた。2018.3製造。
 
 

缶を開けたところ


  
 キハダ使用フレーク缶の中では身が大きい。荒ほぐしという看板に偽りはない。
 綿実油ながらさっぱりした油の感触になっている。下味の自己主張はやや強い。調味料なしでご飯と合わせても十分いける。
 
 贈答品として見劣りしないものの、「贈答品として見劣りしない」程度の個性しか見いだせていない印象を受けた。バージョン違いのカツオ缶がカツオ油漬として強烈な存在感があるだけに、当て馬として作られたのではないかという疑惑がある。
 味は保障しよう。2バージョンセットで渡してマグロ缶で安心感を与えつつカツオ缶の個性を伝えるとか、食べ比べを贈り先に強いるとか、味以上にプレイバリューは高い。
 

 

■参考資料


「こだわりのツナ缶発売 いちまる、自社船で捕った魚使用」日本経済新聞 2018.3
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28703090Y8A320C1L61000/

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.107)焼津の綱元・カツオ

→カツオ油漬の最高級品。2019年7月現在、これが最高級品なのだ。ビンナガ最高級品は540~5400円くらいするのに、カツオならたった400円で最高級品にタッチできる。だからこそ、これがEOLになった時筆者は心に傷を負うことになるだろう。保全せねば。

(No.105)伊豆川飼料 とろつな

→静岡のツナ缶お土産の座を奪い合った仲。同じスリーブ入りのキハダ缶だが、400円台で品格あるお土産品を目指した本品に対し、とろつなは300円台のカジュアルなお土産品を目指した。中身は駒越食品まぐろ中とろ(No.23)のジェネリックなものの、現代的な再デザインとデザインに敏感な販路を拓くことで一定の成功をおさめている。

(No.106)伊豆川飼料 しろつな

→バージョン商法の仲じゃないか。とろつなしろつなは、たぶんデビルチルドレン。既存IPをベースにして安打を狙ったデビチルに似てる。では焼津の綱元は? ロボットポンコッツだと思う。新規IPで特筆性ある製品を生み出したが、凡打で終わってしまった。さらに、強烈な個性の味(絵)という点がよく似ている。

☆各種評価、スペック



・グレード ★★★★☆ 3.8
・価格   ★★★★★ 4.9 #400円/缶
・味覚評価 ★★★★☆ 3.9
・入手性  ★☆☆☆☆ 0.7 #グランドキヨスク(静岡駅)、しずマル(静岡SA)・牧之原SAなど観光施設に偏在
(1.0を下回るものは、インターネット通販での入手が難しいことを示す)
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
272kcal/缶 タンパク質16.0g 食塩相当量0.7g
原材料 きはだまぐろ(国産)、綿実油、野菜ブロス、食塩、エキス(昆布、しいたけ)
JAN:4971330101667 製造固有記号アラホグシマグロ
販売者 株式会社いちまる(静岡県焼津市浜当目1-3-23)
製造所 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824)
Tuna canning review No.145
(註:2020年の食品表示法改正にともない、パッケージの一括表記に魚の産地(魚を水揚げした船の船籍)を記すことが義務付けられた)

~~
私信:
ところで、梅雨前からbloguruで急増してる高単価ワード()ブログどうにかならないんですかね…ランキングがその手のブログで蹂躙されてるの、気にしてるのは私だけなんでしょうか。他の住人がどう思ってるのか興味あります。
#きはだまぐろ #サスナ #綿実油漬

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143缶目 レシピは最古?由比缶の白いやつ 由比缶詰所・ホワイトシップ印まぐろ油漬(ファンシー)

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“本品は、「びん長まぐろ」を原...
“本品は、「びん長まぐろ」を原材料とし、綿実サラダ油等で調味した当社自慢の缶詰です。”

由比缶詰所 ホワイトシップ印 特選まぐろ油漬(綿実油)ファンシー
びんながまぐろ綿実油漬ソリッド・高級品

これぞツナ缶のルーツ


 戦前生まれの老舗缶詰会社、由比缶詰所。その中で創業当初からの味を堅持してるツナ缶の片翼がこの綿実油ファンシーである。戦時下統合、統合の解散、OEM専業時代を経て自社ブランド(ホワイトシップ印)を再興したとき、白と水色の大型缶がそこにいた。

 大型缶から枝分かれする形で90g小型缶がラインナップされ、現在はこちらの小型缶・オリーブオイル漬が由比缶詰所の人気製品となっている。
 
 スペックそのものは90年前の対米輸出ツナ缶と同じ、伝統的な綿実油漬のソリッド(かたまり肉)缶となっている。違いは缶の大きさくらい。
 同じような製品スペックだとシーチキンファンシー、モンマルシェの綿実油ソリッドなどが挙げられる。この中でもっとも実売価格は安い。安さの理由は、直売所・自社通販ともに工場直売価格で中間マージンがないことによる。地元スーパーでは工場直売価格の1.3倍、お土産店では1.5倍くらいの価格で売られているが、それでもシーチキンファンシーとトントンくらいの価格だ。アマゾンでは不当に高い価格をつけられてるので買わないこと。公式も買わないでってアナウンスしてるから
 
 2015.2製。自らの判断で賞味期限をこえた長期熟成をおこなった。賞味期限切れのツナ缶を食べるよう推奨している記事ではないし、メーカーも保証してくれないので、賞味期限以上のツナ缶を開けるには「ふくらみ」「さび」をみて、「開けたときのにおい」で本能的なヤバさを感じたら捨てるなど、自己判断で食べてほしい。缶詰・びん詰・レトルト食品に関するQ&A「51. 賞味期限が切れた缶詰やびん詰、レトルト食品は食べられますか?」も参照のこと。

缶を開けたところ


  
 身は整然と詰められている。噛み応えもある。綿実油フレークに比べよりジューシーな味わいがある(熟成補正を抜きにしても)ので、やはりサラダとは鉄板だろう。
 戦前に栄華を極めた対米輸出ツナ缶の味が、おおよそこれと同じレシピだったといわれている。郷愁に浸るのも悪くない。
 この値段でホワイトミート・ソリッドが食べられるのは業界きっての良心。


 4年物の長期熟成により、さらにしっとりとした味わいが楽しめるようになった。過去に食べた松坂屋ホワイトツナの21年物はさすがに劣化していた(水気が減っていた/食べられなくはない)が、正しい保存であれば製造から4-5年くらいなら旨いところを取れる範囲におさまると思う。



 
 なお今回は底面(プルタブついてるフタの反対)に缶切りを入れて開けたが、これは:
 ①底面から開ける
 ②皿をかぶせ皿ごとひっくり返す
 ③プルタブを起こす
 ④中指と薬指を合わせポンポンたたく
 ことにより、ソリッド缶の中身を崩さず綺麗に取り出そうとしたからだ。
 
 
 実験は成功した。崩さずに出すことができた。
 私の考えは間違っていなかった。
 
 

各種スペック



・グレード ★★★★★ 4.5
・価格   ★★★☆☆ 3.3 #183円/個(直売所)
・味覚評価 ★★★★★ 4.5 #輸出ツナ缶への郷愁
・入手性  ★★★☆☆ 2.5 #直売所、自社通販、静岡市内のお土産コーナー
・原産国  国産

固形量70g / 内容量90g
255kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びん長まぐろ、綿実サラダ油、食塩、調味料(アミノ酸等)
JAN:なし 製造固有記号AC1 SO06
製造者 株式会社由比缶詰所(静岡市清水区由比429-1) 製品ページ
Tuna canning review No.143



突然のプロモーション


わたくし長井が執筆した、ツナ缶ブログのスピンオフでツナ缶戦前戦中史の解説+ツナパウチ本の「ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.5」を、8/11夏コミ(委託)+8/10大崎おもしろ同人誌バザールプチで頒布します

・【新刊】2019夏頒布、1929~1950年のツナ缶黄金時代から戦後にかけてと、ツナパウチ(ツナ袋)の生存理論を考察した同人誌
「ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.5(物理書籍)」¥600
https://zumix.booth.pm/items/1466818

・2019春頒布、ツナ缶ブログの副読本としてツナ缶の基礎知識をめっちゃ砕き自由研究に使えるレベルまでデフォルメした同人誌
「かんたん! たのしい ツナ缶入門」¥334
https://zumix.booth.pm/items/1231722

8/7予約注文分までは新刊封切と同じ8/10に間に合うよう発送します
ぜひお試しください




■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.11)まぐろ油漬フレーク(綿実油)

→双璧の片翼にして”筆者をこの道に引き込んだ其の製品”。こちらもホワイトシップ印復活の当初からラインナップされてる。水色の油漬フレーク(綿実油)は地元民に強く支持されてる不朽の名作。シーチキンLフレークがライトミート製品の基準点なら、油漬フレーク(綿実油)がホワイトミート製品の基準点。

(No118)炙りビントロ(2017産)

→由比缶詰所の至宝「伝説のツナ缶」。ツナ缶ブログ立ち上げ当時は地元民の言い伝えで存在が確認される知名度だったが、2014年以降じわじわ広まり超高級品の定番に。5400円のツナ缶が広まる現代でも強烈な輝きを放つし、500円台のツナ缶ならこいつが最高のツナ缶と胸を張って言える。

(No.69)三洋食品・プリンス赤缶

→ミスター・ホワイトミート。1952年生まれで、現在販売されている国産ツナ油漬缶の中でもっとも古い歴史を持つ。由比缶の白と水色は戦前ツナ缶をイメージして80年代に復活したものだから、こちらのほうが先輩。
#びんながまぐろ #由比缶詰所 #綿実油漬

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