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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

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  • Hashtag "#スライス" returned 8 results.

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

239缶 メリーぼっちマス! シーチキンとろ(国産・2013) 十年前のツナ缶を実食

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はごろもフーズ シーチキンとろ...

はごろもフーズ シーチキンとろ(国産・2013)
びんながまぐろ綿実油漬けスライス

239缶 メリーぼっちマス! ...
 

こんなツナ缶です


おねだん
当時は500円くらい
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(綿実油)
身のほぐし方
とろ肉をかたまりのまま

おすすめの食べ方
ない



メリー!ぼっちマス!2023


 毎年、クリスマスイブの晩は一人で過ごしている。いわゆるクリぼっちというやつだ。かつて、クリスマスイブは暴走の日という感じで、1.7kgのシーチキンを一人で完食したり同人ツナ缶2の実食をするなど、無理やり豪華なイベントを演出していた。しかし、最近は時期的にコミケの準備が重なるため、そういうアクティビティもなりをひそめていた。
 
 今年は「10年前のツナ缶を実食」とした。それも、とびきりすごいやつの実食を、だ。
 選出されたツナ缶はシーチキンとろ(9904、国産品)。最近まで焼津プラントが製造していたが、現在はタイ産となって「輸入ツナ缶」の一つとなっている。その国産品だった頃の姿がこれである。しかもツナ缶ブログ立ち上げ前の2013年8月製造。
 
 10年前のツナ缶、ご対面といこう。
 

缶を開けたところ



 かたまり状の身が入っている。身を一枚一枚はがしていくと、ツナの香りが顔を出す。
 アルミ缶のおかげか、金属臭はない。過剰熟成は濃厚さと雑味のトレードオフになりがちだが、この個体は雑味を感じなかった。非常にやわらかく、油と魚のエッセンスがよく調和していて、一般的なツナ缶とは別次元の味を演出している。
 
 クリスマス、(シー)チキンでお祝いした。そういう日だ。そういう日なんだ。
 久しぶりに即興企画を起こして実践した結果、充実感に満ちている。10年前のツナ缶が普通に食べられたからなのか、それ以外の理由なのか、よくわからない。だが、クリスマスぼっちの気分を少しくらいは和らげることができたのではないだろうか……
 

☆各種評価
・グレード ★★★★★ 5.0 #かつては高級品の基準製品だった
・価格   ★★★★★ 5.0 #540円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.9
・入手性  【EOL】 #現在はタイ産(No.195)
・原産国  国産

☆スペック
固形量55g/内容総量75g
234kcal/缶 タンパク質15.8g 食塩相当量0.8g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、野菜エキス、食塩/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560009904 製造固有記号AC1Y G2
製造者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151)
Tuna canning review No.239
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #スライス #綿実油漬 #過剰熟成

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195缶 パッケージも中身も大きく変わった「はごろもフーズ シーチキンとろ」の解説・実食

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はごろもフーズ シーチキンとろ...

はごろもフーズ シーチキンとろ
オリーブオイル漬(2021)
びんながまぐろオリーブオイル漬けスライス・高級品

びんながまぐろ全体からわずか1%程度しか取れないとろ肉だけを使用し、一缶ずつ丁寧に手詰めしました。オリーブオイル漬けで、少し贅沢な家飲みにぴったりな一品です。






こんなツナ缶です



おねだん
けっこう高い(600円前後)
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(ゆるい香りのオリーブオイル)
身のほぐし方
トロ肉のかたまり

おすすめの食べ方
お皿にあけて一枚ずつはがして
おいしそうに食べてほしい





シーチキンとろ、まさかのリバイバル・リニューアル(2021.11開缶)



 シーチキン群の中で高級品として渋い地位にいるシーチキンとろ。なんと80年代に販売されていた「シーチキンとろ(オリーブオイル漬)」にリバイバルした。これにあわせ、フタが開けやすいものから従来のタブ付き(EO缶)に戻り、ついでに国産からタイ製造に転換した。
 この先祖返りについて、おそらくシーチキン全体で進めている「賞味期限をYYYY.MM(年月)表記に統一」が大きく絡んでいると考えている。
 

Q:どうしてシーチキンの賞味期限は年月表記になったの? いつまで食べられるの?




A:シーチキンを売るお店や、それに携わる方々の負担を減らすため。書いてある年月の月末まで食べられる。



 従来シーチキンの賞味期限は年月日が書かれたYYYY.MM.DDになっていて、たとえば賞味期限が 2021.06.10 なら、2018年6月11日に作られたツナ缶(3年-2020年の閏年を引く)といったように製造日の逆算がしやすいメリットがあったが、販売店や卸の倉庫に 2021.06.102021.06.22 のツナ缶が在庫したときに先入先出(古い在庫から先に消化する)で前者と後者を区別しなければならず、整理の手間を流通側に与えていた。
 それを解決するのが年月を書くYYYY.MM表記で、 どちらも 2021.06 という賞味期限を使ってしまえば、事実上どちらも同じロットとして扱えるため、販売店と倉庫の負担を減らすことができる。
  また、賞味期限はどちらの 2021.06 であっても、その月の月末(2021.06.30)までメーカーが保証してくれる。
 
 しかしこう思うはずだ。「(缶詰会社から見て)消えた日単位のロットはどう管理するの?」と。
 なんのことはない。 /YA ※などの缶詰会社用の符号を足すことで、缶詰会社はそのツナ缶がいつ作られたのかがわかる。
※(この/XAというのは製造日の上旬がX中旬がY下旬がZ・1桁目は1から順にA-Jを割り当てるという符号パターンのたとえで、実際にシーチキンで用いられているものではない)
 他のシーチキンはほとんどYYYY.MM表記に統一されつつあり、他社のツナ缶も追従して順次変わっていく……と思われる。

 
 ■年月表示がもたらすメリットについて詳しく:
 ・「賞味期限の年月表示化」 農林水産省 2016.12
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_3-15.pdf


どうして先祖返りしたの?




A:たぶん賞味期限YYYY.MM統一のあおり。他のやさし~る缶もEO缶または在庫限りに。



 「やさし~る」ははごろもフーズの登録商標で、イージーピール缶と呼ばれる技術でアルミ製のフィルムをくっつけ、従来のEO缶より軽く開缶できてフチで手を切らないやさしさを獲得。さらに従来と同等の賞味期限3年を持っていて、消費者には良いことづくめの仕組みだった。しかし、前出の賞味期限YYYY.MM統一に伴って月末まで製品保証する必要があることから「賞味期限は製造から37ヵ月」に一ヵ月伸びたため、順次賞味期限を一ヵ月伸ばしても品質上問題がないか確かめる試験を行っている。
 
 そして、この試験ないしYYYY.MM表記に移行させる際、何かの意志決定でリニューアル、もしくは終売にしようと判断され、ラインナップが整理されたのではないか? タイ産に変わったのは製造を担ってきた焼津プラントに内部的な事情があったから? なのかもしれない。どちらにせよ推測の域を出ないのだが、賞味期限YYYY.MM統一に伴うテコ入れで今までやりたかったことをまとめて実施、その結果がオリーブオイル漬へのリバイバルだったのではないだろうか。

 (なお、筆者の手元にやさし~る缶かつ製造後3年以上経ったツナ缶があるが、変敗や腐食などの問題はみられないことを付け加えておく。保存の条件は他の缶詰と同じ)

 この余波で在庫限りになったやさし~る採用缶の一例が シーチキンとろ、シーチキン炙りとろ(いずれもリニューアル)、素材そのままシーチキンファンシー(終売) 。
 いずれも強烈な個性のツナ缶だったため、無くなるのは悲しい。しかし、素材そのまま~は水煮のためライトミート製品と差別化しきれないという拡販のネックを抱えていたため、このタイミングで命脈を絶たれるのは自然なことだったのかもしれない……




 わりとどこにでも売っているはず。ヨーカドーとか、お高い感じのスーパーとか。前パッケージより黒くて派手に、縦置きになり、見つけやすさとレーン占有量への配慮がうかがえる。
 イージーピール缶をやめて、サンマ蒲焼のようなタブ付きイージーオープン缶になった。2021.6製造。


缶を開けたところ




 かたまり状のとろ肉が入っている。開けるとほんのりオリーブオイルの香りがする。
 節目に沿ってはがすことができて、はがすとピンク色の身が現れる。外は固いが、中はやわらかい。食べてるときもオリーブオイルの自己主張が目立つ。
 かたまりのままおいて彩るのも、節目で剥がして花のように飾るのもよい。
 
 少なくともタイ産になってグレードや味が落ちたようには感じなかった。
  

☆各種評価



・グレード ★★★★★ 4.8
・価格   ★★★★★ 5.0 #540円/缶
・味覚評価 ★★★★☆ 4.4 
・入手性  ★★★☆☆ 3.0 #お高いスーパーにあるはず
・原産国  国産

☆スペック
固形量55g / 内容総量75g
213kcal/缶 食塩相当量0.8g たんぱく質16.0g
原材料 びんながまぐろ(国産)、オリーブ油、食塩、野菜エキス/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560011921  製造固有記号AC TORO TU /AW
 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151) 製品ページ
Tuna canning review No.195


参考資料




・[PDF]「賞味期限の年月表示化」農林水産省食料産業局 2016.12
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_3-15.pdf

・[PDF]「とろ肉だけを使用した贅沢なシーチキン!「シーチキンとろ」「シーチキン炙りとろ」新発売」はごろもフーズ 2021.8
https://corp.hagoromofoods.co.jp/ja/news/news-3449441819080717386802425790/main/0/link/210813c.pdf

・「数字で見るシーチキン」はごろもフーズ 2018
https://www.hagoromofoods.co.jp/shokudou/numbers/

・「シーチキン60年の歴史」はごろもフーズ 2018.11
https://www.hagoromofoods.co.jp/shokudou/history/
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #スライス #気合の入ったツナ缶レビュー

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44缶目 三菱食品 Lily きはだまぐろのとろハラス 中価格帯ライトミートの路

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"脂ののった貴重なハラスを貴重... "脂ののった貴重なハラスを貴重なハラスをオリーブオイル(油に占める割合40%)を使って贅沢に漬けました"

三菱食品 Lily きはだまぐろのとろハラス

 2016年、三菱食品が高級品ひしめくスライス缶へ勝負を挑んだ意欲作。スライス缶はどうしも製造コストが高く、どうやっても価格が高止まりしていた。それを大豆油含有のオリーブオイルや海外製造にすることでコストを下げ、高級スライス缶のフォーマットを踏襲しつつ400円を切る実売価格におさめた。
 液汁を含むカロリーが表記されておらず、手元のツナ缶ビッグデータで予想値を示している。メーカーの発表した正確な値ではないため、参考として留意願いたい。少なくとも60g固形124kcalに40gの液汁を加えたらこの程度にはなる。
 
 市内のスーパーではまったく見かけないものの、浦和の大丸フードマーケットで発見できた。ただし現在同名の製品は(たしか)作られておらず、レビューの内容も全て2016年当時のもの。「発売日にはリリースが出るが終売のリリースは出ない」ということによって、過去幾多のツナ缶が終売日不詳のまま消えていった。

☆スペック・各種評価
・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★★★☆ 4.5 #330円/個
・味覚評価 ★★★★★ 4.6 #
・入手性  【EOL】 終売品?
・原産国  タイ

固形量60g /内容量100g
322kcal(固形量)  / 439kcal(液汁含む100g 予想値) 食塩相当量0.7g
原材料 きはだまぐろ、大豆油、オリーブ油、食塩
JAN:4903310110925 製造所固有記号9BR1T
輸入者 三菱食品株式会社(東京都大田区平和島6-1-1)
Tuna canning review No.44b

 キハダの長く分厚い中とろ肉が整然と並ぶ。とろ肉缶の中で最大級の肉の厚さと長さからくる最大限の満足感が魅力か。塩味は控えめ。肉厚さを活かしたしっかりした食感で、ハートランドやヱビスビールのような棘のないビールとの組み合わせに適している。

 ……本レビューの初稿は2016年10月。四年も経つと、ツナ缶の顔ぶれもけっこう変わっていることに気づくだろう。
 今日から14日間、「ツナ缶レビュー更新14連発」と称し、過去のレビュー再録&加筆修正や書下ろしをおこない、その多様性をささえる・ささえていたツナ缶たちを見ていこうと思う。更新がんばらねば……
#きはだまぐろ #スライス #油漬 #缶つま

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伊豆川飼料 とろつなを食べたレビュー

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伊豆川飼料 とろつなを食べたレ...
“ パスタや炊き込みご飯に使っても、そのまま食べておつまみにしても最適です。 つな兄弟の兄。”

伊豆川飼料 とろつな
きはだまぐろ油漬けスライス・高級品



飼料会社のツナ缶


 伊豆川飼料は、静岡で魚を原材料とした飼料・肥料を製造する会社だ。飼料というといまいちピンとこないかもしれないが、ツナ缶の原材料からハネられたまぐろ・かつおの破片(頭や尾を含む、ツナ缶にしなかった部位ほぼすべて。=加工残渣)を缶詰会社から購入して、骨ごと細かく砕いて、農作物の肥料に作り替えている……という感じになる。
 ツナ缶ではおよそ魚体の60%がツナ缶になるのだが、残りの40%は食べられない。余すことなく再利用して、環境負荷を減らすと同時に「生き物を無駄なく頂く」ことができている。そういう意味で、ツナ缶の製造にも深くかかわっているのだ。

 本品「とろつな」は、その伊豆川飼料と取引のある缶詰会社(駒越食品)がタッグを組み、普段表に出ない飼料会社の想いのたけをパッケージやリーフレットに表現することで、競争の激しい高級ツナ缶市場にエントリーしたものである。2010年代後半のフラットなデザイン思想をスリーブに反映できたのは、異業種ならでは。
 また、兄弟品──名実ともにつな兄弟の弟・しろつな(びんなが油漬 No.106)がある。
 
 

……でもこれ駒越食品・まぐろ中とろ(No.23)のリネーム品じゃない?


 いや、違う。ツナ缶意識の高まった読者は筆者とともにまぐろ中とろとの著しい類似性を指摘するが、細部が異なる。
 原材料の配列はまぐろ中とろと一致するが、本品の缶カロリーは245kcalで、中とろの249kcal/缶を下回っている。食塩相当量も低い。同一仕様の製品というよりはOEM向けに再設計したものと思われる。

【2018.7.19追記】7/3、伊豆川飼料へ取材に行って、これがまぐろ中とろと同一仕様のツナ缶であることが確定した。したがって、とろつな・しろつな共に駒越食品の製品をOEMとした製品だ。上記の消し線はレビュー当時の考察である。
 販路はドリームプラザ等きわめて狭いので、公式サイトの取り扱いショップページを確認してほしい。2017.11製。スリーブの中身は黄土色の無地缶(P4号DR缶)だ。

缶を開けたところ・味



 香りや味の第一印象はまぐろ中とろと大差ない。若干あっさりしているかなという所感を抱いたが、ブラインドテストして利きツナできる自信はない。
 製品単体だけでの評価でいけば、このスライスされた大きな身と柔らかな食感は、多くの人を虜にするだろう。油もシーチキンLフレークよりはあっさりしていて、くどさ・えぐみは少ない。

 食べれば食べるほどまぐろ中とろのプロダクトパフォーマンスが分かる。それを伊豆川飼料という、地続きだが異業種の会社が現代的に再デザインしたという意義は確かにある。
 実売価格は倍ほど高くなったが、スリーブに入れたことで贈答品としても見劣りしなくなった。この点は「缶のまま渡すにはちょっと……」という同製品の弱点を克服していることになる。

 眠れる自社ブランドツナ缶を、異業種の会社がOEMで掘り起こして再循環させる。
 ともすれば「焼き増し」と言われかねないが、完全新規のプロダクトを外す(No.26)よりは既製品ベースのプロダクトで堅実にまとめ、スリーブによる高級感の演出や新規ブランドが妥当か市場に聞いてみるという行動は賢いと私は思う。とくに2010年代後半のデザイントレンド──インスタ映えを強く意識したデザインのツナ缶は初めてなのだから。

 筆者としては、BtoBの企業がツナ缶多様性の表舞台に出てきたことを歓迎したい。


☆各種評価


・グレード ★★★★☆ 3.8
・価格   ★★★★☆ 4.0 #324円/個 (エスパルスドリームプラザかんづめ市場)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.2 #まぐろ中とろを現代的に再デザインしたフォロワー
・入手性  ★☆☆☆☆ 0.9 #販路が独特で、ネット通販なし
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
245kcal/缶 食塩相当量0.9g タンパク質14.5g
原材料 きはだまぐろ、大豆油、野菜スープ、オリーブ油、白醤油、食塩、昆布エキス、椎茸エキス、調味料(アミノ酸等)、くん液、(原材料の一部に小麦を含む)
JAN:なし 製造固有記号YN4C KGS
販売者 伊豆川飼料株式会社 (静岡市清水区横砂南町4番35号) 製品ページ
Tuna canning review No.105
#きはだまぐろ #スライス #気合の入ったツナ缶レビュー #油漬 #駒越食品

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トップバリュセレクト きはだまぐろ とろ炙りを食べたレビュー

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トップバリュセレクト きはだま...
”きはだまぐろの希少部位「とろ肉」を直火で炙り宮崎県産ゆずを使用したゆず胡椒、沖縄県産海塩を使用し、綿実油で漬けました。”

トップバリュセレクト きはだまぐろとろ炙り
-ゆず胡椒仕立て-
きはだまぐろ調理品スライス・高級品



 イオンが展開するトップバリュの高級グレード「セレクト」で、おそらく昨年夏ごろから販売している高級ツナ缶。体裁や価格から缶つまとしての性格が色濃く出ており、ツナ缶として見た価格とグレードの差が逆転している。なお、白缶のフタにも横倍角でTVユズと書かれていた。
 トップバリュのWebサイトから製造所固有記号で工場を調べることができ、A579がはごろも焼津プラント(G2)製造ということがわかるようになっている。
 2016.5製造のロット。1年熟成させた。
 

 厚切りのきはだとろ肉が整然と並んでいる。厚さは駒越食品のまぐろ中とろとほぼ同じだが、なるべく長さが出せるよう伸びている。
 強い塩味と唐辛子由来の辛さが前面に出ており、ゆずの風味が添えられている。味付けこそがメインで、炙り肉の香味はスポイルされてしまった。液汁は辛いがえぐみは無い。綿実油は恐らくはごろも高級品と同じものだろう。
 
 味は缶つまの体裁に則っていた。「こしょう味」と呼ぶには辛いが……出来合いの芋焼酎と合わせてちまちま摘まんで食べるのが筆者の思う理想シチュエーションである。



・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★★★ #520円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ #ツナ缶として見たら肩透かし
・入手性  ★★★☆☆ #大きいイオンに大概ある
・原産国  国産

内容総量75g/固形量55g
181kcal/缶 たんぱく質16.1g 食塩相当量1,3g
原材料 きはだまぐろ、綿実油、ゆず胡椒(ゆず宮崎県産、唐辛子、食塩)、食塩(沖縄県産)、増粘剤(グァーガム)
JAN:4549741032322 製造所固有記号TVユズ A579
販売者 イオン株式会社(千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1) 製品ページ
製造所 はごろもフーズ焼津プラント(静岡県焼津市小島742)
(イージーピール缶です)
Tuna cannig review No.68
#きはだまぐろ #スライス #綿実油漬 #缶つま

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モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろを自腹で買って食べたレビュー

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モンマルシェ オーシャンプリン...
“日本で水揚げされた一本釣り夏びん長マグロ。マグロ一尾の約1%の希少部位のトロを使用。
  1尾で1缶しか製造できない、とても貴重なツナ缶。”


  モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ
  びんながまぐろオリーブオイル漬けスライス・最高級品



(2018.12追記:
もっと高い5400円ツナ缶がモンマルシェから出ました。「モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ【ブラックレーベル】」 。
https://jp.bloguru.com/zumix/336936/5
こちらもあわせてお読みください)
☆コメント
 高いツナ缶を作り続けているモンマルシェが、ついにびんながまぐろのとろ肉缶をリリースした。濃い緑色と箔押しのついた立体的なパッケージの質感が、同社の新たな最高級製品であることを強くアピールしている。
 つい先日(2016年10月初め頃)発売したばかりだが、製造は2016.6.14となっていた。きちんと3ヶ月寝かせてある。

 同社きはだまぐろとろ肉のオリーブオイル漬は500円台だったが、びんながまぐろに至っては価格が4ケタになってしまった。これ1缶で興津食品のびんなが油漬が1ケース買える。1尾から1缶しか作れない点が響いていそう。
 1缶250円以上の高級ツナ缶は、この数年間で製品数が大きく増えた。その象徴とも言える製品ではあるが、果たしてフラッグシップと呼べるだけの価値はあるのだろうか…

☆缶を開けたところ
  
 香り付けのために入っているローレルの葉が目立つ。食べられないので、食べる前に取り除いておこう。葉っぱごと加熱してあるので、取り除いても香味は残る。

  
 身の厚みはシーチキンとろより若干分厚い程度。食感はとろ肉として少し固め。オリーブオイルで油にえぐみがない。そして、缶の底に巨大なとろ肉の塊が入っている。
 とろ肉のツナ缶として、十分な味わいがあることは確かだ。少なくともシーチキンとろの上位互換にはなっている。パッケージも香味もきちんと高級感の演出になっている。

 しかし、自問自答してしまう点がある。「果たして1,080円の価値はあるのか?」 
 求道者として手を出したもののの、味を考えるとご祝儀価格という雰囲気は否めない……しかし杞憂だ、この製品はトータルデザインを以てして真価を見極めることができるのだと痛感する。
 価格、パッケージデザイン、ローレルの香味、まぐろ1尾1缶しか製造できないほど貴重な部位のソリッドとスライス、開けて食べたという行為そのもののステイタス、その辺も考慮すべき要素。
 
 ツナ缶の極端な高級化路線に対して、一石を投じるだけの製品になっている。結婚式当夜の父親に気分に浸れるので、ぜひ一度試していただきたい。
  MVアグスタ、サーベロ、スカニアなどの単語を言われて、連想したものから興奮を隠せないような諸氏には強烈におすすめできる。
☆各種評価
・グレード  【 や ば い 】
・価格   【ありえない】 #1,080円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #トータルデザインで語る製品
・入手性  ★★☆☆☆ #公式通販、静岡駅パルシェの直営店など
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 びん長まぐろ、オリーブ油、食塩、ローレルの葉
JAN:なし 製造固有記号AC0Y M07
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
Tuna canning review No.48
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #オリーブオイル漬 #スライス #モンマルシェ #気合の入ったツナ缶レビュー #缶つま

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駒越食品 まぐろ中とろを食べたレビュー

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駒越食品 まぐろ中とろを食べた... 駒越食品 まぐろ中とろを食べた...
“きはだまぐろの中とろ部分のみを厳選し、
 野菜スープ・オリーブで調理したブロックタイプのサラダ油漬です。”


  駒越食品 まぐろ中とろ
  きはだまぐろ油漬けスライス・普及品


☆コメント
 駒越食品は「まぐろ缶詰」の専業化を図った会社で、自社製品もまぐろ関係の油漬/味付けや「おでん缶」などに絞っている。
 NIPPON TUNA WHITEしかり、製品のほとんどが通好みという印象。しかし、よく本ブログで挙げるような入手経路の絞られたツナ缶と違い、静岡ローカルのスーパーではたびたび見かけるという点で入手しやすい。本社による通販もあり。
 まぐろ中とろはネット上でもにわかな話題となっているが、今回部屋から実物を発掘したためレビューする。
製造から3年近く経っているものだった。

「この値段でスライスか!」という点に驚かされた。
 スライスはソリッドの上位で、身を一枚一枚手ではがしたものをいう。高級ツナ缶ではシーチキンとろ/炙りとろ、由比缶詰所のホワイトシップ印・炙りビントロなどがあるが、普及帯の価格でこれを実現できたのは純粋にすごい。

 味は他ツナ缶と比較して非常に強く、自己主張も激しい。
食感は同価格帯のきはだまぐろフレーク/ソリッドでは到底かなわないものとなっており、コストパフォーマンスは明らかに高い。
 原材料と食塩相当量が物語っているように、ダシのパンチがこの味を作っているように感じる。そのまま食べる系のツナ缶として扱うとよさそう。味付けの妙は駿河煮の会社ならではといえる。
 洋酒日本酒問わず、酒のつまみにも。ごはんのおかずにも最適。サラダにかけたり炒め物に投入するにはあまり向いてないかも。

☆各種情報
・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★☆☆ #168円/個 (しずてつストア)
・味覚評価 ★★★★☆ #この値段でスライスというのは意外
・入手性  ★★☆☆☆ #静岡ローカルのスーパーで見かける
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
249kcal/缶 食塩相当量1.7g 
原材料 きはだまぐろ、大豆油、野菜スープ、オリーブ油、白醤油、食塩、昆布エキス、
      椎茸エキス、調味料(アミノ酸等)、くん液、(原材料の一部に小麦を含む)
JAN:4517072000419 製造固有記号なし
製造者 駒越食品株式会社 (静岡市清水区駒越東町10-8) 製品ページ
Tuna canning review No.23
#きはだまぐろ #スライス #油漬 #駒越食品

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由比缶詰所 ホワイトシップ印 炙りビントロ(2013)を食べたレビュー

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由比缶詰所 ホワイトシップ印 ... 由比缶詰所 ホワイトシップ印 ... 由比缶詰所 ホワイトシップ印 ...

【2018.10更新:記事を新しく書き直しました。本記事(2013)は古い記事になります】
「由比缶詰所 ホワイトシップ印 炙りビントロ(2017)」
https://jp.bloguru.com/zumix/334448/20171



 “びん長鮪のハラモ肉を軽く「炙り」、一枚一枚
  丁寧に手作業ではがしたものを、その香ばしさと共に閉じ込めました。”

  由比缶詰所 ホワイトシップ印 炙りビントロ(2013)
  びんながまぐろオリーブオイル漬・最高級品


☆コメント
由比缶詰所の「ホワイトシップ印」は、由比町で70年近く製造が続けられている高級ツナ缶のブランドだ。
そのラインナップはすべてびんながまぐろで統一されており、缶詰やお取り寄せギフトの求道者から「幻のツナ缶」と称されるほど、高貴なものである。
最近はインターネットの普及により全国で安定して入手できるようになったが……その中で

“一年に一回、お得意様の通販・工場直売限定で販売する 伝説のツナ缶”

が存在する。それがこの「炙りビントロ」。
筆者も二年の間に何回か本社に問い合わせその度に販売終了と聞いて涙をのんでいた品が、13年11月にようやく入手できた。


「びん長鮪のハラモ肉を軽く「炙り」、一枚一枚
 丁寧に手作業ではがしたものを、その香ばしさと共に閉じ込めました。
 単品でももちろん、パスタやサラダのトッピングとしてもお使いいただけます。」

「ホワイトシップ印 最上級品」と銘打たれている点が、缶詰所として最高の品であることを力強く主張している。
賞味期限以外は全て化粧箱のほうに書かれている。規格外の価格とカロリーの高さも特徴。


缶を開けると、すぐに香ばしい油と焼けたまぐろのにおいがする。
ビジュアルははごろも炙りとろにそっくりだが、こちらのほうが香りが強い。
しかし、前記スペックのとおり香料や調味料などは一切使っていないのが驚きだ。


噛めば噛むほどに肉が溶けるような感触とオリーブオイルの香り、ほどほどに効いた食塩の味が絡む。
食べてる間に鳥肌が止まらなかった。「ツナ缶」「まぐろの油漬け」という分野で、ここまで美味しいものを作れるのか、と。
酒のつまみ等、手をかけずにそのまま食べても凄まじい勢いで酒が進むこと請け合い。

食べ終わったあと、達成感とオリーブオイルだけが残っていた。

☆各種評価
・グレード ★★★★★★
・価格   ★★★★★★ #500円/個(卸値3,000円/6個)
・味覚評価 ★★★★★★
・入手性  ☆☆☆☆☆ #求道者を以てしても入手困難
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g(固形量表記なし)
322kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 ビン長鮪、オリーブ油、食塩
JAN:なし 製造固有番号IM S006
製造者 株式会社由比缶詰所(静岡県静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.03
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #スライス #由比缶詰所 #缶つま

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