サンディエゴの車屋:アメリカで知っ得車情報 個人売買編
Jul
28
車を売却するときに、売り先としてはディーラーと個人売買があります。車の個人売買というと、怖いイメージがありますが、アメリカでは結構頻繁に行われているようです。ディーラーで見積もりをしたら安かったから友達に売った、もしくは個人売買サイトを使って知らない人に売ったという方もいらっしゃるかと思います。
ここで落とし穴ですが、一般的に耳にするのは成功者の順風満帆な話ばかりですが、実際は損をしている人のほうが多いと感じています。車の売買には注意点やリスクが山ほどあるので、あまり車・手続きのことに長けてなければ、お勧めできない方法です。
個人売買の手間とリスクといえば。。。
手間としては、ほとんどの場合1週間以上のレンタカーが必要になります。帰国の直前に引渡しは、相手の気が変わってしまったり、ぶつけてしまったり、故障をしたりでキャンセルになることがあります。借りる(レンタカー)手間もあれば勿論、費用もかさみます。また支払い方法も個人のチェックなどは不渡りになることも多いため現金が好ましいですが、相手も警戒しているため現金のやり取りは小額でないと難しいことが多いです(手付金のデポジットを払い、そのまま連絡が付かなくなったというケースはかなり頻繁に起こっている様なので、細心の注意が必要)。
リスクとしては、買い取った相手が名義変更をしない場合などです。理由はいろいろで、提出書類が足りなかったり、個人で業者・ブローカーを装って転売目的で買っている場合、排気テストを合格していない(個人売買の場合、売り手が必ず排気テストに出さなくてはなりません)、保険が切れていて更新できない、買う側が手続きの仕方を知らないなど、単純なものから複雑なものまでいろんなケースがあります。その他、不安要素としては、売ってすぐ壊れたり、聞いていた話と違ったなど、社会的信頼や友情関係に問題が起きる場合もあります。自分も個人売買で車を売却したことはありますが、基本的には友人、知人には車を売った事はありません。
あと、どうしようもない例としては、テストドライブ中の車両の盗難や事故、名義変更に失敗してDMVがTMU(メーター改ざん)などのいわくつきの車両登録車と判断してしまった、なども現実に起きています。最近ニュースで見たのは、ロサンゼルスの方でCraigslistなどの個人売買サイトを利用してクルマの購入間際に現金を盗まれて射殺された事件が報道されていました。ここはアメリカ。。日本の常識は通用しませんので下手に大金などは持ち歩かない方が良いのです。
結局、個人売買とは車屋さんが負っている手間やリスクを個人で肩代わりしてやることなので、実は並大抵なことではありません。自分が考える個人売買の手間とリスクとして、最低でも$1500~$2000はディーラーの買取価格より多く利益を取れないのであればディーラー・買取業者に売却したほうがメリットは大きいと思います。
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