いつからでしょうか。子どもの頃はこんな肌じゃなかったですよね。
顔をただの水でバシャバシャ洗ってもちゃんとツルツルとした肌で毎日いられましたよね。
化粧水?なんだろう、それ。そんな感覚的で。それなのに。気がついたら、鼻がいちご鼻になっていて。
目の下のクマもひどい。
大人になったのに消えてくれないニキビたちにもイライラしてしまいます。
イライラすると同時に、悲しくて、呆れて、ため息も出てしまいます。
こんなはずじゃなかった、大人になるってこんなはずじゃなかったはずです。
大人になったら、綺麗になって、メイクを楽しんでイキイキと生きている。
そんな自分を子どもの頃はずっと想像していました。
でも、どう頑張っても、今はこうなってしまいました。
目の下のクマに大人ニキビに鼻のいちご鼻。だんだん、シワも気になりはじめています。
思い当たることは、若い間にきちんとスキンケアを頑張らなかったことが一番であるでしょう。
私はそう思っています。思春期ニキビがすごかった頃にも、どんなスキンケアをすればいいのか教えてくれる人もいなければ、雑誌を読んだりするわけでもなく、情報も手に入りません。
スキンケアのスの字も、正直頭になかったです。
あの頃の自分を責めることも殴ることもできませんが、本当に、あの頃頑張っていれば……とため息は鏡を見る度に吐いてしまいます。
整った顔をしているわけでもないし、お世辞にも可愛いと自分のことを思えたりはしませんが、鏡を見るたびに、自分のことを残念に思ってしまいます。これは、本当にいつでも、毎日です。
女性の永遠のテーマ、肌が綺麗でいること。
肌が綺麗。もう、それだけで、何かに勝っていると思います。
何に勝っているのかは説明できないけれど、それだけでもう、強いと思います。
ノーメイクでこんなにも綺麗な肌をしているだという友達を見てしまったことがあります。
そうすると、スキンケアには何を使ってるの?洗顔、化粧水、美容液、乳液、クリーム。
どこのメーカーの、どういう使い方をすればいいの?どうすれば、私も綺麗になれるの……。
そう、聞きたいと思います。
でも、聞けないんです。変に自分で作ってしまったプライドもどきが邪魔をします。
メイクしてれば、私もきっとそんなに肌汚くは見えないはず。
何より、悔しい。そんな気持ち捨ててしまえたら、少しは綺麗な肌に近づけるのでしょうか。
そう、もちろん私も肌を綺麗になりたいです。絶対。
肌が綺麗だと自信を持てる。これは、絶対だと思います。
白くて赤ちゃんみたいなふわふわでプルプルのお肌。なれるものなら、なりたい。
でも、こればっかりは、お金をいくら積んでも、確実になれるかはわかりません。
少しやれることは、しみにならないよう日焼け止めを塗る、日傘をさす。できる対策なんて、こんなもので。それでも、やっぱり肌は焼けていくし、しみ予備軍もたくさん。
でも、それでも、生きていかなくちゃいけない。
肌が綺麗な人は羨ましいです。肌が綺麗になったら、人生変わると思います。ぐるっと。
でも、それでも、私はこのいちご鼻を見て鏡の前でため息を吐いて、大人ニキビに困らされ、いつのまにこんなに蓄積されたんだろうというクマにメイクをする時コンシーラーを塗ります。
ちまたには美肌の情報が溢れています。何が正しくて、何が自分に有益なのか、わかりません。
できるだけ、自分にあったスキンケアを見つけていき、自分の肌、悪くないじゃん、そう思える日が来るのを願っています。
どれだけ肌が荒れても、生きていかなきゃいけない。
この肌と、付き合っていかなきゃいけない。それなら、羨むだけではなく、できる限りのことはしたいと、思います。
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